サザエさん症候群は、日曜の夕方から夜にかけて、「明日から、また仕事(学校)だ」と考えて、気分が落ちこむ状態の、通称です。日曜の夕方に放送されるアニメ番組が終わるころに、休みの終わりを実感することから、この名前が、つきました。正式な病名では、ありません。
先に、私の立場を、書いておきます。私は、会社員として働いたことが、ありません。20年ちかく、自宅で、1人で、働いています。日曜の夜に、月曜をこわがる生活を、していません。その代わり、曜日に関係なく、毎日、仕事に手がつかない時期を、約2年、経験しました。この記事は、「月曜がない側」から見て、この憂うつが、何でできているのかを、分けて考える記事です。
この記事では、意味と症状を先に書いて、そのあとで、3つの原因、どれが大きいかを見る道具、私の例、対策、受診の目安を書きます。
1. サザエさん症候群とは
日曜の夕方から夜に、次のような状態が、出ます。
- 気分が、しずむ。ため息が、出る。
- 明日の仕事のことが、頭から、はなれない。
- ねつけない。夜中に、目がさめる。
- 頭が痛い、胃が重い、食欲がない。
- 何もする気が、起きない。休みの最後の数時間を、楽しめない。
日本だけのものでは、ありません。英語では、「サンデー・スケアリーズ(日曜のこわさ)」「サンデー・ナイト・ブルース」と、呼ばれます。月曜の朝の憂うつは、「ブルー・マンデー」です。国がちがっても、週の区切りがある所には、あります。
2. 3つの原因に、分ける
「月曜が、いやだから」で、まとめてしまうと、手が、打てません。少なくとも、3つの、べつの原因が、まざっています。
| 原因 | 中身 | 見分け方 |
|---|---|---|
| ① 体内時計の、ずれ | 休みの日に、おそく起きる。体内時計が、うしろに、ずれる。日曜の夜に、ねむくならない。月曜の朝は、時差ぼけと、同じ状態で、起きる。研究では、「社会的時差ぼけ」と、呼ばれています。 | 平日と休日の、起きる時刻の差が、2時間以上ある。連休のあとほど、つらい。 |
| ② 月曜の中身への、予期不安 | 月曜の朝に、重い予定(会議、報告、苦手な相手)が、ある。まだ起きていないことを、日曜の夜に、先に、体験してしまう。 | 憂うつの中身を書き出すと、具体的な予定や、人の名前が、出てくる。 |
| ③ 自分で決められない、という感覚 | 時間も、場所も、やることも、自分では、決められない。休みは、「決められる2日間」。日曜の夜は、それが終わる時刻。 | 具体的な予定は、思いうかばない。「また1週間が、はじまる」こと自体が、重い。 |
①は、体の問題です。②は、月曜の設計の問題です。③は、働き方の構造の問題です。打つ手が、ぜんぶ、ちがいます。
2-1. 道具:どの原因が、大きいか
平日と休日の、起きる時刻の差:—
いちばん大きそうな原因:—
まず、やること:—
これは、考えを整理するための、かんたんな道具です。3つの数字を、同じ10点満点にならして、いちばん大きいものを、出しています。ならし方に、研究上の根拠は、ありません。診断の代わりには、なりません。はじめの数字は、仮の値です。
3. 「月曜がない側」の、私の例
3-1. 会社に入る前に、引き返した
私は、学生のとき、内定を、もらっていました。でも、自分が社会人としてやっていける確信が、持てませんでした。頼んで、インターンを、させてもらいました。任されたのは、ホームページの更新です。かんたんな作業なのに、3時間、4時間かけても、できませんでした。隣の席では、1年先に入った先輩が、上司から、延々と、怒られつづけていました。
私は、内定を、辞退しました。そのあと、もう1度、就活をして、落ちて、古本の転売で、やっていくと決めました。ですので、私は、「日曜の夜に、月曜をこわがる生活」に、入る手前で、引き返した人間です。この経過は、ヒーローズジャーニーとはの記事に書きました。
3-2. 月曜がなくなっても、憂うつは、なくならなかった
では、会社に入らなければ、解決するのか。しませんでした。古本の転売を、おもな仕事にしていたころ、私は、約2年、不調でした。利益は、出ていました。時間も、場所も、やることも、ぜんぶ、自分で決められます。2章の③は、満点です。それでも、梱包と発送に、手がつきませんでした。曜日は、関係ありません。毎日が、そうでした。
原因は、「自分は、社会の、だれの役にも立っていない」という感覚でした。つまり、日曜の夜の憂うつの原因を、「会社」や「月曜」だと決めつけると、まちがえます。私の場合は、会社も、月曜も、ないのに、もっと重いものが、来ました。何が欠けているのかを、分けて見る必要が、あります。この話は、テレワークで頭おかしくなる原因と、自己決定理論とはに書きました。
3-3. 週の区切りは、会社が、無料でくれていた機能
1人で働くようになって、分かったことが、あります。「平日と、休日の区切り」は、会社が、無料でわたしてくれていた、機能の1つです。区切りがなくなると、毎日が、日曜の夜にも、月曜の朝にも、なります。休んでいても、仕事のことを考える。働いていても、区切りがない。
ですので、私は、区切りを、自分で、作りなおしました。仕事の部屋と、寝室を、分けています。土日と祝日は、発送を、しません。仕事の終わりは、時刻ではなく、集中が落ちたら、にしています。サザエさん症候群の人が、にくんでいる「週の区切り」は、なくしてみると、自分で作りなおすのに、手間がかかるものでした。
3-4. 私の読者が、きらっているもの
私のサイトに来る人の多くは、働くこと自体を、いやがっては、いません。きらっているのは、しばられる時間が、長いことです。私も、同じです。かせげると分かっていても、時間をしばられる仕事は、えらびませんでした。日曜の夜の憂うつが、2章の③から来ている人は、たぶん、同じものを、きらっています。
4. 対策
- 休日の起きる時刻を、平日から、1時間以内に、する:①への対策です。ねだめは、月曜の朝を、つらくします。ねむければ、昼に、短く、ねます。
- 月曜の朝を、軽くする:②への対策です。重い会議や、報告を、月曜の朝いちばんに、入れない。自分で動かせないなら、月曜の最初の30分にやることを、金曜のうちに、紙に書いて、帰ります。始めてしまえば、気分は、あとから、ついてきます。しくみは、作業興奮とはに書きました。
- 日曜の夕方に、予定を、入れる:何もない時間に、不安は、ふくらみます。日曜の夕方から夜に、軽い運動、人との食事、楽しみにしている番組など、終わりの時刻が決まっている予定を、置きます。
- 憂うつの中身を、書き出す:「月曜が、いや」を、「月曜の10時の会議で、Aさんに、進み具合を聞かれるのが、いや」まで、具体的に、します。具体的になれば、準備が、できます。
- 平日の中に、自分で決められる時間を、作る:③への対策です。朝の30分、昼休み、帰り道。小さくても、自分で使い方を決める時間を、平日の中に、持ちます。
- それでも変わらないなら、働き方の構造を、見なおす:③が大きくて、職場の中では、動かせない場合です。転職、部署の異動、働く時間の形を変える、自分の収入の道を、もう1つ作る。すぐに、やめる必要は、ありません。「ほかにも、道がある」と分かっているだけで、日曜の夜の重さは、変わります。
5. 受診の目安
次のような場合は、「よくあること」で、すませないでください。
- 日曜の夜だけでなく、平日も、休日も、1日じゅう、気分が、しずんでいる。それが、2週間以上、つづいている。
- ねむれない、食べられない、朝、体が動かない。
- 月曜の朝に、はき気、動悸、涙が出る、などの強い体の反応が、ある。
- 仕事や学校に、行けない日が、出てきた。
適応障害や、うつ病などの可能性が、あります。心療内科や、精神科、職場の産業医や、相談窓口に、相談してください。この記事に書いた対策は、元気がある人向けの、工夫です。治療の代わりには、なりません。
6. まとめ
- サザエさん症候群は、日曜の夕方から夜に、翌日からの仕事や学校を考えて、気分が落ちこむ状態の、通称です。病名では、ありません。
- 原因は、少なくとも3つに、分けられます。体内時計のずれ、月曜の中身への予期不安、自分で決められないという感覚です。
- 打つ手は、原因ごとに、ちがいます。
- 私は、会社に入らず、月曜がない生活をしています。それでも、約2年、毎日が憂うつな時期が、ありました。原因を、「会社」や「月曜」に決めつけると、まちがえます。
- 週の区切りは、会社が無料でくれていた機能でも、あります。
- 2週間以上つづく、平日も休日も重い、体の反応が強い。このときは、医療機関に、相談してください。

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