修理転売の始め方|最初の3台は直さない。見るだけ→もらい物→ジャンク1台の順番

修理転売の始め方|最初の3台は直さない。見るだけ→もらい物→ジャンク1台の順番 修理転売


先に結論を書きます。修理転売の最初の3台は、直しません。1台目は買わずに見るだけ、2台目はもらった物を手入れして売る、3台目で初めてジャンクを1台買い、拭く・消耗品を替える・足りない部品を足す、のどれか1つだけをやります。ドライバーを握るのは4台目からです。

「壊れた物を買って直して売る」と聞くと、多くの人は難しそうだと感じて、そこで止まります。ただ、私が教えてきた中で序盤に止まる人が多かったのは、修理ではなく、新品や中古をそのまま右から左に流す単純な転売のほうでした。理由は第1章に書きます。

この記事は初心者の館のSTEP2の入口にあたります。STEP1で作った現金は、3台目まではほとんど使いません。

1. なぜ単純な転売から始めないのか

転売と修理では、難しい場所が違います。

そのまま流す転売 直して売る
難しいのは 利益が出る商品を「探す」こと 手を入れて「動く状態にする」こと
1回の行動で報われる確率 低い。店を何軒も回って1つも見つからない日が続く 高い。ジャンクの値段と動く物の値段の差は、買う前に調べられる
時間がたつと 同じ物を同じ場所で誰でも買えるので、値下げ以外の差がつかなくなる 直せる人が減っていくので、差が残る

そのまま流す転売は、どこを掘ればいいかが分かるまでに数が要ります。初心者はそこで「何も取れない日」を何度も経験して、やめていきます。行動が続くかどうかは、1回やって報われる確率で決まります。

修理のほうは、難しく見えるのが問題なだけで、利益のありかは最初から見えています。だから、見た目の難しさを消すために、最初の1台を私が指定します。それがこの記事です。

2. 今日やること:古物商の申請を出す

中古品を買い取って売るには、古物商の許可が要ります。ハードオフで買う場合も、ヤフオクやメルカリで買う場合も同じです。費用は19,000円で、申請から許可まで40日ほどかかります。手順と、私が申請でつまずいた点は古物商許可の記事に書きました。

先に申請を出すのは、この40日がちょうど使えるからです。自分の持ち物を売ることと、無償でもらった物を売ることには許可が要りません。買わずに店や相場を見るだけなら、もちろん要りません。第3章と第4章は、許可を待つ40日のあいだにやることです。STEP1の自己アフィリエイトや電気の乗り換えの承認待ちとも、期間が重なります。

3. 1台目:買わずに、3つだけ見る(0円)

会社と家のあいだにリサイクルショップがある人

ハードオフなどの「ジャンク」コーナーに行き、次の条件に合う物を3つ探します。

  • 札に症状が書いてある(「通電OK・トレイ開かず」「動作未確認・付属品なし」など)
  • 片手で持てる大きさ
  • 型番が読める

型番・値段・札に書いてある症状をメモします。買いません。

店がない人、車がない人

Yahoo!オークションで「ジャンク」と、自分が少しでも知っているジャンル(ゲーム機、プリンター、オーディオ、掃除機など)を組み合わせて検索し、同じ条件で3つ選びます。入札はしません。

帰ってからやること

メルカリで型番を検索し、「売り切れ」で絞って、2つの値段を調べます。動く状態の物がいくらで売れているかと、ジャンクのままでいくらで売れているかです。紙に3行、こう書きます。

型番 ジャンクの値段 動く物の売り切れ相場 差額 札の症状
(例) 1,000円 15,000円 14,000円 ディスクを読まない

上の例は、私が実際に扱った録画機の数字です。動かない物を1,000円以下で仕入れ、中古のドライブ(部品代2,000円)に替え、15,000円で売りました。

調べ方が分からなければ、ここだけ先に読んでください。1台目では、下の最初の2本の「調べ方」の章だけで足ります。

完了の条件:3行書けた。差額が大きい物と、ほとんどない物があることが分かれば十分です。ジャンク札の読み方と、仕入れに向く店・向かない店の見分け方はハードオフの記事にあります。

4. 2台目:もらった物を、手入れして売る(部品代だけ)

物を手に入れる

まず家の中です。動かなくなったプリンター、ゲーム機、オーディオ、掃除機、パソコン。なければ、家族・親戚・職場の人に「壊れた家電やパソコン、捨てる予定の物はないですか」と聞きます。お金は払わず、もらいます。

私の出発点もこれでした。大学のとき、時間のない社会人の先輩の部屋に積んであったパソコンのパーツをもらって売ったのが最初です。処分に困っている人は、思っているより多くいます。

直せるかどうかは、AIに聞く

本体の全体、型番のラベル、症状が分かる部分の写真を撮り、ChatGPTなどにこう聞きます。

この機器を自分で手入れして売りたいと考えています。型番は[ ]、症状は[ ]です。写真を添付します。
1. 考えられる原因を、可能性の高い順に3つ
2. それぞれ、清掃だけで直るか、消耗品の交換で直るか、分解が必要か
3. 必要な部品の名前と、おおよその値段
4. 初心者がやった場合の作業時間の目安と、やってはいけないこと
を教えてください。

私はこれで何度も助けられています。パスワードがかかって初期化できず、処分するつもりだった業務用のレーザープリンターは、AIに示された手順で初期化でき、仕入れ0円で2万円になりました。音が出ないCDプレイヤーは、蓋を開けた写真を送ったら「読み取り部は生きていて、ベルトのゴムが伸びている」と特定され、合うサイズのゴムを買って替えただけで直りました。

AIの答えが「清掃」か「消耗品の交換」ならやってみます。「分解が必要」なら、今回はやりません。

直らなくても、売る

ここが大事なところです。直らなかったら、「ジャンク品・症状は○○」と書いてそのまま出品します。第3章で見たとおり、ジャンクにも値段が付いています。もらった物なので、直っても直らなくても赤字にはなりません。失うのは部品代だけです。

出品の手順は不用品販売の記事と同じです。手を入れた場合は、何をしたかを必ず書いてください(「ベルトを新品に交換済み」など)。書かないと揉める原因になり、書けばそれが値段に乗ります。

完了の条件:1台売れた。直った物でも、ジャンクのままでも構いません。

5. 3台目:ジャンクを1台だけ買い、手入れだけで売る

古物商の許可が下りたら、初めて買います。1台目の条件は4つです。

  1. 札か説明文に、症状が書いてある(「動作未確認」だけの物は、2台目以降にします)
  2. 動く物の売り切れ相場が、ジャンクの値段の3倍以上ある
  3. 小さくて軽い(送料で利益が消えない)
  4. 3,000円まで(全額失っても、STEP1で作った現金の数%で済む額)

やる手入れは、次の3種類のうち1つだけです。工具は要りません。

手入れの種類 中身 私の実例
拭く・磨く 汚れを落とす。端子の接点を磨く 汚れたレトロゲーム機。仕入れ5,000円、清掃と接点の手入れで20,000円
消耗品を替える インク、電池、ベルトのゴム、ガット ジャンクのプリンター。仕入れ3,000円、インク交換と動作確認で15,000円。ガットが切れたテニスラケットも同じ考え方です
足りない物を足す 欠品の付属品を買い足す。同じ物を2台買って1台に組む 部品が欠けて1,000円で投げ売りされていた子ども用の大型玩具。足りない部品を揃えて10,000円以上

どれも「修理」というより「手入れ」です。店は、動作を確認する手間や、欠品を揃える手間をかけずに、ジャンクの札を付けて安く出します。その手間の分が、あなたの利益になります。

値段と同じくらい大事なのが、売れるまでの日数です。動く物の売り切れが直近1か月に何件あるかを数えてください。3倍の差があっても、半年に1件しか売れていない物は、1台目には選びません(数え方はメルカリの売れた日の記事)。

仕入れる場所は、第3章と同じ分かれ方です。帰り道に店がある人は店で、ない人はYahoo!オークションで。どちらでも、買う前に必ず第3章の「2つの値段」を調べます。

6. 1台ごとに、4つの数字を書く

売れたら、その場で4つ書いてください。仕入れ値、部品代、手取り(売値から手数料と送料を引いた額)、かかった時間です。

1台の利益
時給
直らずジャンクで手放した場合の損失の上限

初期値は入力例です。損失の上限は「仕入れ値+部品代」で、実際にはジャンクとして売れた分だけ小さくなります。


書く場所として、記録シートを用意しました。1台1行で入れていくと、利益・時給・型番ごとの成功率・月ごとの増減が自動で出ます。登録は要りません。

修理転売の記録シートをダウンロードする(Excel)

最初の数台は、時給が低く出ます。調べる時間が長いからです。同じ型番の2台目は、調べる時間がほぼゼロになります。修理転売が儲からないと言われる理由と、この測り方の詳しい話は修理転売は儲からない?の記事に書きました。

この記録は、あとで効いてきます。台数が増えると「利益は出ているはずなのに現金が増えない」という時期が来ますが、そのとき原因を特定できるのは、1台ごとの数字を持っている人だけです(せどりでお金が残らない本当の理由)。

7. 4台目から:ドライバーを1本持つ

3台売れたら、部品の交換に進みます。何を買うかは人によって違うので、選び方を4台目は何を買うかにまとめました。直せなかったときにいくら失うかを、買う前に計算できます。ねじを外して、部品を1つ替えて、戻す。録画機のドライブ、ノートパソコンのバッテリーやSSD、プリンターの廃インクの吸収材などです。

ここからは、毎回違う物を買うより、同じ型番を繰り返すほうに寄せてください。「これなら確実に直せる」という鉄板が1つできると、その先で在庫を持たない形(修理の受注)に移れます。

ジャンルは、1台目から3台目で「調べていて苦にならなかった物」を選んでください。私は好きな商品を掘り下げたので、中古の見るべき点が多いことが苦になりませんでした。

8. まとめ

やること 失う可能性があるお金 完了の条件
今日 古物商の申請を出す 19,000円(申請手数料) 申請した
1台目 買わずに3つ見て、差額を書く 0円 3行書けた
2台目 もらった物を手入れして売る 部品代 1台売れた(ジャンクのままでも可)
3台目 ジャンクを1台買い、手入れだけで売る 3,000円+部品代 1台売れた
4台目〜 部品を1つ替える 仕入れ値+部品代 同じ型番を2台売った

どの段でやめても、そこまでに売れた分の現金は手元に残ります。次の段に進むのは、前の段で1台売れてからです。

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