せどりで売れる商品のリサーチ方法|儲かる商品は3パターンにしか存在しない

せどりで売れる商品のリサーチ方法|儲かる商品は3パターンにしか存在しない せどりの始め方とお金

「せどりで売れる商品をリサーチする方法」で検索すると、ツールの使い方か、儲かる商品のジャンル一覧が出てきます。この記事はどちらも渡しません。渡すのは判断基準です。

理由は単純で、商品リストは公開された時点で差益が消えるからです。何百人が同じリストを見れば、その商品は競争になります。ツールの使い方は、ツールの公式ページに書いてあります。

20年、Amazon・ヤフオク・メルカリ・オンライン古物市場・海外輸出とひと通り回して、残った結論は一つです。差益が発生する場所は3パターンしかなく、それは市場にも手法にも依存しない。店舗でも電脳でも、メルカリでも輸出でも、この3つの外側に差益はありませんでした。

この記事は、その3パターンを起点に、見つけた商品をどう判断し、どう持ち、どこに金を払うべきかを順に書きます。数字は自分の実測か、自分の判断基準だけです。

差益は3パターンにしか存在しない

リサーチとは「安い商品を探すこと」ではなく、「どの差益を取りに行くかを決めてから探すこと」です。差益の発生源は次の3つです。

パターン 差益の発生源 必要なもの 競合の質
① 定価の範囲内で差益を取る 店・時期・販路による価格のばらつき 数(スキャン回数・閲覧数) 多い。同じ商品を同じツールで見ている
② プレ値を狙う 供給が止まった瞬間の需給の歪み 知識と監視の仕組み 抽選・先着で数が取れない
③ ビンテージのリバイバル 過去のデザインが再評価される時間差 相場の長期推移を読む力 少ない。ただし回転が遅い

① 定価の範囲内で差益を取る

いちばん分かりやすいパターンで、大半のせどり解説はここだけを書いています。店舗の処分品、セール、ポイント還元、販路ごとの価格差。定価という天井の中で、仕入れ値と売値の隙間を取ります。

特徴は、必要なものが「数」であることです。1個あたりの差益が小さいので、見る回数を増やすしかありません。そして同じ商品を同じツールで見ている人が多いので、見つけた瞬間から競争が始まります。後述する効率化の話(ビーム・ルート・拡張機能)は、ほぼ全部このパターンのための道具です。

② プレ値を狙う

定価を超える価格で売れる状態を狙います。取り方は4つあります。

一つ目は知識です。どのシリーズの何が品薄になりやすいかを知っている状態。二つ目は値札の攻略で、ブックオフのようにプレ値管理をしている店の値札ルールを読んで、相場より安く付いているものを拾う方法。三つ目は在庫の監視で、モデルチェンジ後の在庫切れや廃番化のタイミングで価格が上振れる初動を取る方法。廃番になった商品は上がる傾向がありますが、上がるのは「在庫が切れてから」であって、廃番の告知時点ではありません。四つ目は情報で、サロンなどで流れてくる商品を買う方法です。これは後で実測を書きます。

②の弱点は、数が取れないことです。抽選だったり先着だったり、競争が激しかったりで、「その1個」が買えない。利益率は高くても、月に何個買えるかで固定費との勝負になります。

③ ビンテージ商品のリバイバル

昔流行ったデザインが再び脚光を浴びて値段が上がるパターンです。セリーヌのマカダム柄やトリオンフがその例で、ブランドのビンテージはリバイバルの波が来ると買い圧力が強くなります。

ここに一つ、自分の見立てを書いておきます。モノグラムの同じモデルでも、近年は小型のものが売れます。理由は持ち歩くものが減ったからです。昔は財布・携帯電話・ウォークマンを別々に持ち歩いていましたが、今はスマホ一台に集約されました。マイナンバーはアプリ化が進み、免許証もデジタル化が進んでいます。いずれ持ち歩かなくてよくなるものがさらに増え、荷物はもっと減ります。バッグに求められる容量が縮む方向は、当分変わらないと見ています。

③は主にロングテール商品で、ニッチな需要を狙うことになります。注意点は買い圧力の差です。セリーヌのようなブランドビンテージはリバイバルブームで強く買われることがありますが、レトロゲームのような分野は買い圧力が高くなく、回転に注意が必要です。「上がる」と「売れる」は別で、上がっていても買い手が月に1人しかいなければ、在庫は動きません。

3パターンは市場に依存しない

これはAmazonの分類ではありません。メルカリでも、ヤフオクでも、eBayでの輸出でも、古物市場でも、差益はこの3つのどれかです。店舗せどりと電脳せどりは仕入れ場所の違いでしかなく、取りに行く差益の種類は同じです。だから最初に決めるべきなのは販路でもジャンルでもなく、「①②③のどれを取りに行くのか」です。それが決まると、見るべき場所と、使う道具と、必要な時間軸が決まります。

リサーチの正体は「数」で、ツールはそれを省略しない

ここが一番大事な話です。3パターンのどれを選んでも、最初に来る工程は同じで、数をこなして相場を覚えることです。

ツールを使わない世界でも同じです。古着やブランド品は、1個1個を比較して覚えていく作業が最初に来ます。この型番はこの状態でいくら、このラインはこの年代でいくら、という対応表を頭の中に作る。店舗せどりでも電脳せどりでも、この工程は変わりません。

この「数をこなす工程」が辛くて脱落する人が多いです。最初は遅い。1個見るのに時間がかかる。たくさん見ても判断できずに仕入れられない。仕入れても赤字になる。売れない。独学なら、それが普通です。自分もそうでした。

それでも、この工程は絶対に省略できないと考えています。理由は、それをやらないと相場が身につかないからです。相場が入っていない状態でツールを使っても、ツールが出す数字の意味が分かりません。「ランキング3万位」が速いのか遅いのか、「落札5件」が多いのか少ないのかは、ジャンルごとに違い、それは数を見た人にしか分かりません。

ここから逆算すると、ツールの役割がはっきりします。ツールは数を減らす道具ではなく、数を回す速度を上げる道具です。1日100回しか見られなかったものを1,000回にする。それだけです。1,000回そのものは省略できません。

私も昔、ライバルの出品から売れている商品を見つけるツールを使ったことがあります(ツールの名前は覚えていません)。当時は、そういうツールを使えば稼げると思っていました。実際にやると、言われているほどの期待値はありませんでした。ツールで見つかるライバルの商品は、同じツールを使う人がみんな見つけて仕入れるので、すぐに飽和するからです。いまの無料ツールにも、クイックショップ(Chromeの拡張機能)のように、公式の案内で「ライバルセラーの在庫数をリアルタイム表示」する機能を持つものがあります。Chromeウェブストアの表示で利用者は3万人です。見えるのは自分だけではない、という点は同じです。

見つけた商品をどう判断するか:見る期間は出現頻度で決める

数をこなして候補が見つかったら、次は「売れるか」の判断です。ここで自分が使っている基準を書きます。

ブランド品:直近1ヶ月に5件以上

ヤフオクの落札履歴で、同じモデルが直近1ヶ月以内に5件以上落札されていれば、週に1個以上売れるパワーがあると判断して「強い」に分類します。これは自分の閾値で、週50〜150点を回していた時期に、1週間以内に売り切ることを目標にしていたところから来ています。仕入れから1週間で現金に戻すには、週1個以上のペースで買い手が現れる商品でないと成立しません。

ロングテール:期間を10年に伸ばす

問題は、③のようなロングテール商品です。月に1個、数ヶ月に1個しか出品されないものは、直近1ヶ月の落札履歴では判断できません。1件も出ていないのが「需要がない」のか「供給がない」のか区別がつかないからです。

この場合は、オークフリーのような過去10年レベルの落札履歴が見られるサービスで推移を見ます。10年で何件出て、いくらで落ちて、価格が上向いているか下向いているか。出現頻度が低いほど、見る期間を長くする。これが原則です。ヤフオクの公式は過去180日までしか遡れないので、手順と使い分けはヤフオクの落札相場の調べ方に分けて書いています。

Amazonでも同じ:「常に品切れで、出たら即売れ」

Keepaでも同じことが起きます。ランキングのグラフはギザギザが出ないのに、価格グラフを見ると常に品切れで、出品された瞬間に売れて消えている。こういうパターンはよくあります。ギザギザの回数だけ数えていると「売れていない商品」に見えますが、実態は「供給が追いついていない商品」です。出品者数と在庫の推移を重ねて見ないと、この差は分かりません。Keepaの読み方はKeepaの記事に、メルカリで売れるまでの日数を見る方法はメルカリの「売れた日」の記事に分けています。

まとめると、判断の原則は一つです。その商品が市場に出てくる頻度に合わせて、見る期間を変える。頻繁に出る商品は短い期間の件数で、めったに出ない商品は長い期間の推移で判断します。

4象限で分類して、ポートフォリオを組む

判断が付いた商品は、仕入れる前に分類します。軸は「売れるまでの時間」と「1個あたりの利益」の2つです。

利益が大きい 利益が薄い
すぐ売れる A:即売れ×爆益 B:即売れ×薄利
時間がかかる C:時間かかる×爆益 D:時間かかる×薄利

3パターンは、それぞれ寄りやすい象限があります。①定価内の差益はBに寄ります。数で稼ぐ世界で、1個の利益は薄いが回転は速い。②プレ値はAを狙いますが、前述の通り数が取れない。③リバイバルはCで、利益は大きいが買い手が現れるまで時間がかかる。Dは基本的に仕入れません。

ここで大事なのは、A だけを追わないことです。Aは全員が狙うので取れる数が少ない。Bだけだと数をこなし続けないと利益が積み上がらない。Cだけだと現金が戻ってこない。だからBで現金を回しながら、Cで利益を積み、Aが取れたら取る。この組み合わせで、経営は安定します。

そしてジャンルは固定しないことを勧めます。ジャンルを固定すると象限も固定されるからです。本だけ、ゲームだけ、ブランドだけ、と決めた瞬間に、そのジャンルの回転と利益率に自分の資金が縛られます。ジャンル別の回転と利益率の実測は利益率と回転率の記事に出しています。

評価するのは見込み利益ではなく実現利益です。仕入れた時点の「売れたらいくら」は数字ではありません。損切りのルールを先に作り、一定期間売れなければ赤字でも現金に戻す。その現金で次を仕入れて回収するほうが、在庫を抱えて待つより速いです。損切りの考え方は損切りの記事に分けています。

効率化とは「数を回す速度」を上げること

ここまで来て初めて、道具の話ができます。効率化の手段は5つあり、どれも「数を減らす」のではなく「同じ時間で回せる数を増やす」道具です。それぞれ個別記事があるので、ここでは位置づけと固定費だけ書きます。

せどりアプリ:無料で済む範囲と、固定費が出る境界

「せどり リサーチツール 無料」で探している人に先に言っておくと、Amazonの数字をまともに引くには、Amazon側のAPI利用料と、有料アプリの月額、両方に課金が必要です。稼げても稼げなくても、毎月固定費が出ていきます。無料で済むのは、ブラウザで1個ずつ手で見る範囲までです。どこから課金が回収できるかはせどりアプリとバーコードリーダーの実コストで月商ベースの損益分岐を出しています。

ビームせどり:1日1,000回スキャンをこなす体制

バーコードのスキャンを自動化して、1日1,000回を回せる体制を作る。①の世界で数を稼ぐならこれです。道具の値段と現在の位置づけはビームせどりの記事に書きました。

拡張機能:1クリックで飛ぶ

商品ページから1クリックでKeepaに飛ぶ、1クリックで販売サイトの相場に飛ぶ。1回あたり数秒の短縮ですが、1日1,000回なら数十分の差になります。

ルート最適化:移動距離・交通費・データベース

店舗せどりは、移動距離と交通費が固定費です。どの店を、どの順で、どの頻度で回るかをデータベース化して立ち回りを決める。専業でやるなら、稼ぎやすいエリア(関東など)への引っ越しまで選択肢に入ります。設計の方法は店舗せどりのルート設計術に書いています。

入札の自動化

ヤフオク側はビッドマシーンのような自動入札ツールがあります。Amazon側の自動購入(Amazon auto buy)は日本では未実装です。ビッドマシーンの料金や動作環境はヤフオクで入札できない・落札できない理由の6章に書いています。

固定費は「何個当てれば回収できるか」で見る

道具に払う固定費は、月にいくらかではなく、月に何個利益商品を当てれば回収できるかで判断します。1個あたりの平均利益と、見た数に対して利益商品が見つかる割合を入れると、必要な閲覧数が出ます。

固定費回収に必要な「数」の計算機

月の固定費(アプリ・API・交通費など): 円

利益商品1個あたりの平均利益: 円

見た商品のうち利益商品が見つかる割合: %

月の稼働日数: 日

初期値のまま計算すると、固定費1万円・平均利益1,500円・ヒット率1%・月8日稼働で、月7個の利益商品が必要で、1日あたり88個を見て、ようやく固定費がゼロになります。利益はそこから先です。ヒット率は数をこなすほど上がりますが、最初は1%を下回るのが普通です。だから最初の数ヶ月は、道具に課金する前に、手で数を見て自分のヒット率を測ったほうが安全です。

情報を買う効率化は、どこまで成立するか

効率化のもう一つの手段は、自分で探さずに情報を買うことです。サロン、コンサル、スクール。ここは実測があるので書きます。

サロンの実測

自分はサロンに入っていましたし、サロンで流れてきた商品を買ったこともあります。買ったのはXには出てこないニッチなブランドバッグやフィギュアで、買えさえすれば利益が取れる商品でした。情報が無駄だったとは言いません。利益は出せました。

問題は2つありました。一つは回収です。かなりの数をコンスタントに仕入れないと、参加費が回収できません。管理者の言い分は「月に1個でも買えれば元は取れる」です。計算上はそうです。ただ実態は、その1個が抽選だったり、競争が激しかったりして仕入れられない。何百人が同じ情報を同じタイミングで見ているのだから当然です。そして仕入れられない間も、固定費は出ていきます。

もう一つは、買えたあとのキャッシュフローです。利益が取れる商品は受注生産であることが多く、購入できても届くのが3ヶ月から半年後でした。つまり稼げるがCFが悪い。4象限で言えばCに寄っていて、参加費という固定費を払いながらCだけを積む形になります。それなら国内で店舗せどりや電脳せどりをやって、在庫リスクや元本割れリスクを自分で取っているほうがよほど稼げる。割に合わないと判断して抜けました。

結論として、サロンの情報の優位性は低い。優位性が薄まる理由は情報の質ではなく、同じ情報を見ている人数と、届くまでの時間です。

なぜXであれだけの情報が無料で出せるのか

ここを考えると構造が見えます。Xで無料で流れている仕入れ情報は、出しても出した本人の差益が減らない情報です。減るなら出しません。そして無料の情報を見た人は、「有料のサロンに入れば、もっといい情報が流れてきて稼げるのではないか」と考えます。無料の情報は、その錯覚を作るための入口として機能しています。有料側に一段上の情報があることもありますが、それも何百人が見ているという点では同じです。

それでもやるなら:運営者を比較し、利回りが落ちたら切る

サロンを否定する意志はありません。やるなら、やり方が決まっています。1つに決め打ちせず2〜3つに並行して入り、同じ期間で比較して、自分の資金と稼働で回収できたところだけを残す。検証にかかる金は、月額の合計を数ヶ月分で、1万〜2万円程度で終わるはずです。コンサルやスクールに払う金額と比べれば、検証としては安いです。

そして入ったあとも、運営者を常に比較し続けます。参加費に対していくら利益が出たかを利回りとして測り、利回りが落ちたらそのサロンは切って、より利回りの高いサロンに本軸を移す。冷徹に聞こえますが、これは自分のためだけではありません。参加者がこの姿勢を持つと、運営者側も競争せざるを得なくなります。利回りが低いことがバレれば退会者が増えて運営できなくなるので、質を上げるしかない。参加者が比較をやめた瞬間に、運営者は競争をやめます。

AIに仮説をぶつける

いまは、この検証すら要らなくなりつつあります。自分の仮説をAIにぶつければ、ほとんどのせどりコンサルより的を得た回答が返ってきます。「このジャンルのこのランキングは速いか」「この落札件数で仕入れていいか」「この固定費は回収できるか」。前提を渡して聞けば、答えは返ります。スクールやコンサルに払わなくても、以前より稼ぎやすくなっています。

ただし、AIが返すのは理論です。数をこなして相場を体に入れる工程と、資金が減っていくときに損切りを押す判断は、AIの回答では代替されません。AIは仮説の検証を速くする道具であって、数を省略する道具ではないという点は、他の効率化と同じです。

見落とされる4つの制約

最後に、リサーチの話には出てこないのに、実際に続けられるかを決める制約を4つ書きます。自分が本業サイズで回していたときに、リサーチより先に効いてきたものです。

家族の理解。仕入れた商品は家に来ます。段ボールが部屋を占拠し、休日に店を回り、夜に出品作業をする。家族が反対している状態で続けるのは、資金より先に関係が枯れます。自分はコンサルの申し込みで「家族に反対されている」場合は断っています。

置き場所。在庫の置き場所は物理的な上限です。自宅を在庫が占拠するとQOLが下がります。外に部屋や倉庫を借りると固定費が出て、それを埋めるだけの仕入れ量が要ります。中古品は特にFBAに預けられないものが多く、この問題が直撃します。

資金力(キャッシュフロー)。せどりで稼げる人は多いですが、辞める人の多くはCF管理で辞めます。利益は出ているのに、在庫に金が化けて手元の現金がなくなる。4象限のBとCを混ぜる理由はここにあります。

体力。店舗を回る、荷物を運ぶ、古物市場でパイプ椅子に何時間も座る。若いうちは気にならない工程が、年を取ると続かなくなります。自分がオフラインの古物市場から離れた理由の一つはこれです。

まとめ:明日やることは「数を決める」こと

リサーチとは商品リストを探す作業ではなく、①②③のどの差益を取りに行くかを決め、その差益が出やすい場所で数をこなし、出現頻度に合わせた期間で判断し、4象限で分類して組み合わせることです。ツールと情報は、その数を回す速度を上げるだけで、数そのものは省略できません。

だから明日やることは、ツールを契約することでも、サロンに入ることでもなく、「今週、何個見るか」を決めることです。その数を見た結果、何個が利益商品だったかが、あなたのヒット率です。ヒット率が分かって初めて、上の計算機で固定費を払う価値があるかが分かります。順番はこれで固定です。

 

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