「せどり」には「家電せどり」という方法があります。せどりは本を売るというイメージが強いですが、本を売るよりも利益率が高いジャンルです。
家電せどりは1つの販売で1万円という高い利益をとれる商品もあり、労働力が少なくても稼ぎやすいジャンルです。
家電せどりでは「出品規制の解除」や「古物商許可証」などが必要で、最初は少しとまどうかもしれませんが、この記事を最後まで読めば、勉強する価値があるとわかって頂けると思います。
今回はこの「家電せどり」のおすすめジャンルや仕入れのコツをご紹介します。
家電せどりのやり方は大きく分けて2種類
中古せどりには2つのやり方があります。
「新品家電せどり」と「中古家電せどり」の2種類です。
それぞれのメリットやデメリットを比較して、新品の商品を扱うのか、中古の商品を扱うのかを先に決めておきましょう。
まずは新品・中古のどちらを扱うか決める
新品・中古のメリットとデメリットはそれぞれ次の通りです。
新品家電せどり | 中古家電せどり | |
メリット |
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デメリット |
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新品家電せどりのメリットとデメリット
新品家電せどりでは、1商品あたりの利益は少な目ですが、回転率がいいのでキャッシュフローがいいというメリットがあります。
古物商許可証も必要ないので、「まずは稼いでみる」という経験をするのには新品家電がおすすめです。
ただ、デメリットとしてAmazonで出品する際に「出品規制」を解除する申請を出さないと販売できません。(解除の申請方法は記事の後半で解説していきます。)
中古家電せどりのメリットとデメリット
また、中古家電せどりでは仕入れ費用が安く済むというメリットがあります。その上、「リペア」という工程をはさむことで1商品1万円以上の利益も可能なやり方となります。
古物商許可証が必要だったり、同じ商品を複数仕入れるということができないデメリットがありますが、少ない労力で効率よく稼ぎたい方はこちらがおすすめです。
家電せどりのおすすめジャンルは?
次に、どんな商品を扱うのかを決めていきましょう。
家電せどりには、次のような種類があります。
- ゲーム機
- ゲーム周辺機器
- ゲームソフト
- パソコン
- パソコン周辺機器
- プリンター
- VHS
- キッチン家電(炊飯器など)
- ドライヤー
- 掃除機(ルンバなど)
- 扇風機
- ヒーター・反射ストーブ(コロナ・デロンギなど)
- ドライバー(マキタなど)
これ以外にも、自分だけが独占して仕入れられるような稼げるジャンルを見つけられると強いです。
目安としては、新品で15%の利益率、中古で30%の利益率が取れるようなものを仕入れるのがおすすめです。
では、具体的にどんなジャンルを選べばしっかり稼いでいけるのかについてご紹介します。
パソコンせどり
パソコンせどりは単価が高く、やればやるほど稼げるのでお勧めのジャンルです。僕も現在進行形で参入しています。
「パソコン」というと、難しいと感じる方もいるかもしれませんが、ミニ四駆やプラモデルを作ったことがある方なら、問題なく作業を進められると思います。
テレワークなどで需要が高まったこともあり、パソコン転売は現役で稼げる手法です。
パソコンせどりのやり方については、このブログや動画でも詳しくご紹介しているので、興味のある方はチェックしてみて下さい。
その他、全5回のパソコン転売セミナー動画もYoutubeで無料公開しています。
リサーチ方法や補足の動画もありますので、これを見れば手を動かして利益を取るところまでいけるはずです。
プリンターせどり
プリンターは単価が高く、1個で1万円の利益も狙えるおすすめのジャンルです。
新品のプリンターを扱う場合は「規制解除」が必要だったり、仕入れ元がちゃんとしているかを問われる「真贋リスク」というものがあります。
一方、中古のプリンターでは古物商許可証が必要になりますが、壊れているプリンターを安く仕入れて、ヘッド交換やクリーニングなどを行って修理して販売したり、互換インクを使用することで利益を大きくすることができます。
自分のプリンターの調子が悪い時にも役立つスキルなので、勉強しておいて損はありません。
ゲームせどり
ゲームせどりでは、次のようなものがあります。
- ゲームソフト
- ゲーム機
- 攻略本
- ケーブルやコントローラーなどの周辺機器
- プライズ品(クレーンゲーム景品)
ゲームせどりは回転率がいいので手元にお金が残りやすく、初めて参入する方におすすめのジャンルです。
ゲームせどりと言えば、ゲームソフトやゲーム機を思い浮かべる方が多いと思いますが、それだけではなくコントローラーや攻略本など、ゲームの周辺機器も売れます。
ギターの形をした「ギターフリークス専用のコントローラー」や、車のハンドルの形をしたステアリングコントローラー(フットペダルもついてたりします)など、ちょっとマニアックなものがおすすめです。
ポイントがわかれば、過去に自分用に購入して使わなくなってしまったゲーム機なども、通常より高く販売できるようになりますよ。
ゲームせどりの詳しいやり方については、こちらの記事でご紹介しています。
ホーム&キッチン家電せどり
Amazonには「ホーム&キッチン」というカテゴリーがあります。
ドライヤーやルンバなどの掃除機、マキタのドライバーなど普段の生活で使う家電や、鍋や炊飯器などキッチン周りの家電も稼げます。
季節を意識した仕入れも有効で、例えば冬に使う「ヒーター」でも稼げます。コロナやデロンギのオイルヒーターなどは狙い目です。(※リコール対象の商品は出品できません)
こちらの動画の後半では、実際に家電のリサーチをしながらどのように仕入れ対象かどうかを判断する様子を公開していますので、興味のある方はチェックしてみて下さい。
家電せどりの販路はどこがいい?
次に、仕入れた家電をどこで販売するのかを決めましょう。
- Amazon
- ヤフオク(ヤフオクストア)
- メルカリ(メルカリShops)
売れやすいのはAmazonですが、規制が厳しいというデメリットがあります。
Amazonで新品の家電を販売する場合、「出品規制の解除」をする必要があります。この出品規制は一部の中古商品でもかかっている場合があります。(ソニー、パナソニック、フィリップス、アップル、バッファローなど)
出品規制の解除ができないと販売することができないので、規制のない商品を扱うか、まずは商品を仕入れる前に規制解除の申請を行いましょう。
Amazonの出品規制を突破する方法
Amazonの規制解除は、メーカーや卸から書類を集めて申請を行います。規制が解除されるかどうかは、担当者さんによって決まるので不確かなところがあります。
出品規制を解除するためには、ワンクリック解除をするか、請求書などを添付して申請を行うという方法があります。
4ステップ:ワンクリック解除ならすぐに出品できるようになる
Amazonで規制されているジャンルの中には、解除申請をするだけで簡単に解除できる場合(ワンクリック解除)があります。
まずは、請求書なしで規制を解除できるかどうかを試してみましょう。
1.始めに、出品したい商品のASINを調べます。
2.すると、この商品はまだ許可が下りていなかったのでこのようなページになります。「中古」「新品」など、コンディションを選択します。
3.コンディションを選択したら、「出品許可を申請」をクリックします。(今回は中古で申請しています)
4.「出品許可を申請する」をクリックします。
これで、すぐに申請が承認されて審査が完了しました。「出品申請のステータスを確認」をクリックしてみます。
このように表示され、商品を出品できるようになっています。
ちなみに、このアカウントはライターさんのもので、7か月ほど前に開設してから1度も販売実績がないのですが、中古のコンディションでは普通に規制解除ができました。
なので、まずはあまり販売実績がなくても、規制が解除できるかどうかを試してみて、ダメだった場合は次の方法で請求書を用意して申請するようにしてください。
ワンクリック解除できなかった場合に請求書を用意する方法
ワンクリック解除できなかった場合は、出品許可申請に必要な「卸業者が発行した請求書」を用意する必要があります。
NETSEA(ネッシー)という問屋サイトから請求書を発行してもらいましょう。
あとは、ネッシーで該当するジャンル(出品規制を解除したいジャンル)の商品を10点以上購入します。
「注文履歴」→「注文番号」→「納品書などを印刷する」→「請求書」にチェックを入れて印刷します。受け取った請求書を添付して、出品規制解除の申請を出せばOKです。
家電せどりの仕入れ前リサーチのやり方
Amazonで販売する場合は、無料ツールのモノトレーサーを使って分析します。
手数料を支払っても利益が出る商品が仕入れ対象になります。
Amazon以外で仕入れる場合も、相場分析は必ず行って利益が出るかどうかをリサーチしましょう。販売先で商品の型番を入れて検索すれば、どのくらいの値段で販売できそうかというのがわかります。
利益とキャッシュフローのバランスが大事
店舗の場合は、「薄利多売」で利益の少ない商品を沢山販売するか、「厚利少売(こうりしょうばい)」で利益の高い商品を少ない数扱うかのいずれかになります。
僕の場合は「厚利少売」で、パソコンやブランド品などの単価が高いものを中古で仕入れています。
なぜ中古で仕入れるのかというと、壊れているものをリペアして価値を高めることで、ライバルが少なくなる上に利益が大きくなるからです。
現在は1商品当たりの利益が1万円以下のものは仕入れないようにしています。利益の少ない商品を仕入れていっても稼げることは稼げるのですが、効率が悪くなかなかお金が増えていかないからです。
黒字倒産になったりするのは、薄利多売でキャッシュフローが追い付かないからです。
つまり、利益が少ない商品を大量に販売する方法では、手元に現金が入ってくるまでに時間がかかります。
薄利多売だとキャッシュフローを安定化させるのが難しいので、僕は1商品当たりの利益が高いものを少数取り扱うようになりました。
家電せどりの仕入れ先は?
家電せどりの仕入れ先は、主に以下の場所になります。
- ブックオフ
- ハードオフ
- セカンドストリート
- ヤフーオークション
- 古物市場
- 道具市場
- ホームセンター
店舗で家電を仕入れるなら、リサイクルショップが中心になります。ブックオフやハードオフなら安定した仕入れができると思います。中古を取り扱う場合は、古物市場もおすすめです。
店舗仕入れ用にアプリをいくつか入れておくと、リサーチや利益計算が楽になるので導入しておきましょう。
ネットの場合は、ハードオフオンライン(オフモール)などで仕入れることができます。僕のおすすめはオンラインの古物市場で、一般には公開されていない商品を仕入れられます。
店舗なら値札攻略+店員さんと仲良くなる
店舗で商品を仕入れる場合は「値札攻略」ができると強いです。
例えばヤマダ電気なら型落ちの商品を見抜くコードや、ブックオフやハードオフなら出品日時を見て新しいものからチェックしていくのがコツで、値札を見ながら相場観を作っていって、イレギュラーに対応できるようになるのが目的です。
また、同じ店舗に何度も通い店員さんと名刺交換して仲良くなれば、入荷した商品を電話で教えてくれたり、取り置きしてくれるというメリットもあります。
例えば、PS2をリペアして売りたい場合、店頭ではPS2は売れないので集めておいてもらいましょう。捨てる予定の物も無条件で引き取るようにすれば、お店側で廃棄する費用が浮くので感謝されるので、お互いにメリットがあります。
その他、家電量販店やドン・キホーテでも、店員さんと仲良くなれば倉庫に入れて見せてくれたりなど、優遇してもらえるようになります。営業をやっている方や人と仲良くなるのが得意だという方はチャンスです。
ネット仕入れなら古物市場がおすすめ
また、ネットでの仕入れもおすすめです。
商品を手に取って見れるというメリットはなくなりますが、移動に時間やお金がかからないので、家にいながら効率よく仕入れることができます。
入会金や年会費が必要な所が多いのですが、安く仕入れられるのですぐに元は取れます。オンラインの古物市場についてはこちらの記事をご覧ください。
【家電を高く売るコツ】利益商品が見つからない場合の対処法
もし、「横流し転売(買った状態のままで転売するやり方)で利益が出る商品が見つからない」という場合は、「リペア」を視野に入れて商品を探すと仕入れの幅が広がります。
商品を修理して売るというライバルは少ないので、グッと稼ぎやすくなるはずです。僕は、リペアを取り入れてブランド品も扱っていますが、1つの商品で数万円の利益を得られることもよくあります。
または、家電せどり以外の「儲かるジャンル」に着手するという方法もあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
家電せどりの注意点
最後に、家電せどりを実践する上での注意点をまとめておきます。
出品規制が解除できない商品もある
この記事で紹介してきた方法でも、出品規制が解除できない場合があります。
その場合は無理に時間をかけて解除しなくても、規制がかかっていないジャンルを取り扱えばいいので、気持ちを切り替えて利益の出る商品を見つけに行きましょう。
店舗の保証印が押されていると新品で販売できない
また、店舗仕入れで購入した商品に店舗の保証印が押してあると「新品」ではなく「ほぼ新品」になってしまいます。
この場合は若干ですが価値が下がりますので、できれば何も押さないまま渡してもらえるようにするといいです。
家電は送料が高いものもあるのでしっかり利益計算する
家電は単価が高い分、送料も高くなりがちです。自己発送で販売する場合は、送料を間違いの内容に計算する必要があります。
AmazonのFBAを利用する場合は、3辺合計170cmを超える大きいサイズの商品だと「大型商品」という種類に分類され、通常よりも手数料が高くなります。
「FBA料金シミュレーター」を使えば、簡単に計算ができます。
FBAが利用できない商品がある
FBAは、売りたい商品をAmazonの倉庫に送っておけば、検品や梱包、発送まで全てやってくれるサービスです。
しかし、家電せどりで扱う商品の中には、FBAで扱えないものもあるので注意しましょう。
例えば、以下のようなものはFBAで保管できません。
- 引火性のある商品
- リコール対象の商品
- マッサージ器や吸入器、血圧計などの医療機器
さらに詳しくチェックしたい方は、Amazonの公式ヘルプより「FBA禁止商品」をご覧ください。
家電せどりは1日10万円の期待値がとれる方法
今回紹介してきたジャンルの家電せどりで、1日10店舗から20店舗ぐらい回れば、1日の期待値が10万円を超えてきます。
まずは、通う店舗を決めて何度も仕入れをし、ひたすらそれを繰り返しましょう。泊まり込みをしたり、レンタカーで大きな車を借りて仕入れをしても、十分ペイします。
もし、商品の仕入れ費用に不安があるようでしたら、こちらの記事を参考に軍資金を稼いでから家電せどりに取り組んでみて下さい。
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