
仕入れた商品の色落ちがひどく売り物にならない

安く落札できる商品は革の状態が悪く再販しても利益が出せない
当記事ではブランドリカラー転売について解説をしていきます。
リカラー(染め直し、染め替え)を行うことで、見栄えを一気に改善して、安く仕入れた商品を高値で販売する事が出来ます。
この記事を読めば、ブランドリカラー転売の全体像が理解できますよ。
ブランドリカラー転売とは?
ブランドリカラー転売とは、色あせてしまった革製品を染め直して再販することです。
染め直す方法は大きく分けて2つあります。
まず1つ目は、新品時の色に近い色で染め直す方法です。
新品時の鮮やかな色を再現したり、色が明るい場所を調色して作り全体の色味を統一することで、見栄えが大幅に改善します。
例を示します。
こちらのショルダーバッグは、2万円台〜3万円程度で購入できる商品なのですが、4万円超えで売れております。
商品説明をするとリカラーをしている事が明記されています。
一般的な中古品はこのように色むらや、色あせが出ていることが多く、高値では売れません。(それでも有名ブランドの人気モデルということもあり、2万円以上で取引されていますが)
ですがリカラーをしてあげることで、2万円近い利益が出る商品になるわけです。
これが同色、新品色を使ったリカラー転売です。
もう一つの方法は、全く異なる色に染め直すやり方です。
こちらは元の色と異なるカラーで染め直して利益を出していきます。
例を示します。
こちらは5,000円ほどで購入できるグッチの長財布ですが、説明文を読んでいくとこのような記載がありました。
ピンク系の色から黒に染め替えていることが明記されています。
元のカラーはおそらくこちら。
人気のない色は安く購入することが出来るので、人気カラーであるブラックに染め替えれば、人気色の相場で売ることが出来るというわけです。
この2つの方法でリカラー転売は収益を上げていきます。
リカラー転売のメリットとデメリット
リカラーを行うことで、本来であれば利益を出すことが難しかった商品が仕入れ対象になります。
そんなリカラー転売にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
リカラー転売のメリット
まずはリカー転売の良い点から解説をします。
リカラー転売のメリットとしては、利益商品を無限に増やすことが出来ること。
廃盤となった商品を今から購入したいと思った時に、お客さんは必然的に中古で商品を探すことになります。
しかし発売から数年から10年以上経過している商品は、革が擦れていたり、色落ちしたりして見栄えが悪くなっているものが大半です。
リカラーをする事でそういったお客さんのニーズに応えることが出来ます。
状態が悪いものを仕入れて転売することも出来ますし、リカラーを希望されているお客さんから仕事を受注して稼ぐことも可能です。
リカラー転売のデメリット
続いてリカラー転売のデメリットについて解説をします。
デメリットとしては、まず法的なリスクがある事です。
既存の製品を染め直したり、染め替える行為がブランドの肖像権の侵害に該当する可能性があります。
法律家の間でもこの解釈は意見が分かれており、機能の回復は違法に該当しないと言う人もいれば、リカラー転売は違法であると言う人もいるのです。
これに加えて正規店以外でリカラーをした商品は、正規店で修理を断られることがあります。
一度でも社外で修理をしてしまうと、その製品はサポートの対象外となってしまい、修理やメンテナンスを断られてしまうことがあるのです。
販売時にリカラー商品のリスクをお客様に伝えておかないと、トラブルになる可能性があります。
ブランドリカラー転売で稼ぐ5ステップ
ブランドリカラー転売を実際に行うときの手順を解説していきます。
リサーチをする
まずはリカラーをして利益が狙える商品をリサーチします。
リサーチの方法はいくつかありますが、一番簡単なやり方は【リカラー】と検索をして売れている商品を調べることです。
記事の冒頭で紹介したヴィトンのバッグや、グッチの財布もこのやり方で発見しています。リサーチにかけた時間は5分以下ですが、それで見込み利益2万円以上の商品を見つけられています。
リカラー転売で利益が出る商品を見つけるのは非常に簡単です。価格差だけを比較する横流し転売と異なり、染め直すことで狙える利益を見ていくので、仕入れ対象になる商品を見つけやすいのです。
商品を仕入れる
利益が狙える商品が見つけられたら仕入れをしていきます。
ブランド品には真贋(偽物)を仕入れてしまうリスクがあるため、最初の間はストアアカウントや店舗から仕入れるのがおすすめです。
古物商の資格を取得されてない方は、最寄りの警察署に連絡をして、取得の申請をしていきましょう。

リカラーを行う
仕入れた商品が届いたらリカラーを行っていきます。
革製品を染める方法はいくつもありますが、プロが使う染料を使うことをおすすめします。
革製品を染めるには染料と顔料の2つがあるのですが、ネットで出回ってるやり方は顔料を使って染め替えるやり方が大半です。
このやり方は低いコストで実践できるメリットがありますが、色落ちしたり、染めた箇所が割れるなど、販売後にトラブルになる事が多いやり方です。
プロが使う染料を使い、正しいノウハウで染め替えることで色落ちすることもなく、質の高い仕上がりとなります。
販売をする
リカラーが出来たら販売を行っていきます。
写真で魅力を伝えていくことは基本として、リカラー商品のリスクについてもしっかりと明記するようにしましょう。
リカラー転売は大きな利益を狙える強い手法ですが、リスクやデメリットがあります。
トラブルを避けるためにも、良い点だけでなく、デメリットについても相手に伝えるようにして下さい。
発送をする
商品が売れたら発送を行います。
梱包は厳重に行い、配送中に色落ちや破損することがないように配慮しましょう。
リスクも理解した上で実践しよう
街のかばん修理屋や、駅構内にある靴の修理屋はリカラーを請け負うことで利益を出しています。
正規店では部品交換などで、状態が悪化した商品の修理を受け付けています。
個人がブランド品をリカラーすることで、正規店が対応できないような染め替えニーズに応えたり、部品交換するほど状態が悪くない商品の見栄えを回復させることが出来ます。
これまで伝えてきたように、ブランドリカラー転売には法律面や、販売後にトラブルになるリスクがあり、手放しでおすすめ出来るやり方ではありません。
実践する場合はリスクも知った上で、取り入れるようにしましょう。
自分で判断できない場合は、法律家に相談するなどして助言を得ることを推奨します。
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