中国OEMはオワコンか|3.6分の1になる理由を計算しました

中国輸入

中国OEMはオワコンか。私の答えは「オワコンではないが、初心者が入る場所ではない」です。

この結論は、実際に自分でやって出しました。衣類と小型機械の両方で、ロゴだけを変える型と、機能を強化する型の両方をやりました。販売先はAmazonで、カタログを登録して広告を出す、という一般的なやり方です。

そして、同じ資金を国内のせどりに置いた場合に負けました。この記事は、なぜ負けたのかを最後まで計算したものです。

1. 先に、この記事の前の版を取り下げます

1-1. 前の版に書いてあった、事実でないこと

このURLには以前、別の内容を載せていました。そこに、次の記述がありました。

前の版の記述 実際
「2025年最新の現地データと200社以上のコンサル実績に基づき」 私に200社のコンサル実績はありません。この記述は事実に反します
「思考停止の中国OEMは、99%失敗する」 失敗率を測ったデータを私は持っていません。根拠のない数字です
「月利100万円、300万円…と売上を自動で拡大させる仕組み」 私はこの水準を出していません。前提条件のない金額です
「円安をものともしない利益率40%超えの自社ブランド」 何に対する利益率かが書かれていません。この記事の6章と7章で、粗利率と最終の利益率は別物であることを計算します

取り下げます。この4つは、私が書いてよい範囲を超えていました。

1-2. 何が問題だったか

数字が事実でないこと以上に問題なのは、読んだ人が自分で判定できない形になっていたことです。「99%が失敗し、1%が成功する」と書かれても、自分がどちらなのかを判断する材料がありません。読み手にできるのは、書いた人を信じるか信じないかだけになります。

この記事では、そこを変えます。私の数字を出したうえで、読んだ人が自分の数字を入れて自分で判定できる式を渡します。

1-3. この記事で答えること

問い どこで答えるか
私は実際に何をやって、何が起きたのか 3章
OEMの2つの型は、何が違うのか 4章(拘束日数と独占日数で置き直します)
いくら儲かるのか 6章(前提を全部置いて、最後まで計算します)
「OEMは利益率が高い」は本当か 7章(66.6%が29.7%になる過程を分解します)
同じ資金をせどりに置いたらどうなるか 8章
OEMが勝つには何が必要か 9章(必要な利益率を逆算します)
機能追加型なら勝てるのか 11章(何年目に並ぶかを計算します)
許認可は要るのか 12章(小型機械と衣類で違います)
自分はやるべきか 13章(自分の数字で判定する手順)

2. 結論:オワコンではありませんが、初心者が入る場所ではありません

2-1. 私がやった2つの型

やること 納品まで
型① ロゴ変更 既存の製品に、自分のロゴだけを入れて作らせる 数か月
型② 機能追加 機能を強化して差別化する。メーカーとやり取りが発生する 半年以上

型②で精度を上げようとすると、現地の工場に通訳を連れて行ったほうが良いものができます。行かずに済ませようとすると、意図が伝わらないまま試作が進みます。

2-2. 出た結論

Amazonに出すところまで到達しても、返品されたり、競合に真似をされたりします。結果として、せどりを普通にやっているのと大差がありませんでした。

私は国内せどりをやっていたので、そのまま比較ができました。キャッシュフローで見ると、店舗で買って転売する型や、ヤフオクで仕入れてメルカリで売る型に、OEMは負けました。

2-3. 「ライバルが少ないから稼ぎやすい」は成立しません

OEMを勧める話でよく出てくるのが、「せどりはライバルが多いが、OEMなら自社商品だからライバルがいない」という説明です。

これは、参入者の数だけを見ています。実際に効くのは、参入者の数ではなく1回の取引にかかる日数です。ライバルがゼロでも、資金が1年に1回しか回らなければ、年に12回回る商売には勝てません。この関係を5章で式にします。

2-4. 判断に使うのは、1つの数字です

年利回り = 1サイクルの利益率 × 年間の回転数

この記事の計算は、全部これに集約されます。1回いくら儲かったかではなく、1年で資金が何倍になったかで比べます。月商と月利の違いで書いたことを、期間を1年に伸ばして適用したものだと思ってください。

やり方 年利回り(この記事の前提での計算値)
型① ロゴ変更OEM 40.2%
型② 機能追加OEM(1年目) 44.4%
型② 機能追加OEM(2年目) 93.7%
型② 機能追加OEM(3年目) 124.9%
電脳せどり(1サイクル30日・1回の利益率12%) 146.0%

数字はすべて、6章から11章で置く前提から計算したものです。前提が変われば全部変わります。前提は各章に全部書きます。

3. 私が実際にやったこと

3-1. 商材は衣類と小型機械です

衣類と、小型機械(家電に近いもの)の両方でやりました。この2つは、後で出てくる許認可の要件が違います(12章)。

3-2. 型① ロゴだけ変える

すでに工場が作っている製品に、自分のロゴを入れてもらう型です。製品そのものは変えません。

納品までは数か月で来ます。やり取りが単純なので、進行の管理も難しくありません。参入のハードルという意味では、この型が一番低いです。

3-3. 型② 機能を強化して差別化する

製品の中身に手を入れる型です。相手のメーカーとやり取りが発生し、試作と修正を繰り返します。

ここで分かったのは、現地の工場に通訳を連れて行ったほうが、良いものができるということです。遠隔でやり取りしていると、こちらの意図が正確に伝わりません。伝わらないまま試作が進むと、その分だけ日数が増えます。

結果として、納品まで半年以上かかります。そしてその半年の間、サンプルの作成とテストに金がかかり続けます。まだ1個も売れていない段階で、持ち出しと資金拘束が発生します。

3-4. 販売はAmazonです

カタログを登録して、広告を出して売っていくやり方です。自社商品なので相乗り出品がなく、カートを他人と取り合わずに済みます。

ただし、その代わりに広告を止めると売上も止まります。既存カタログに相乗りする形なら、そのカタログにもともと来ている検索流入に乗れますが、新規カタログにはそれがありません。広告費が固定的にかかり続けます。この点は7章で金額にします。

3-5. 起きたこと:返品と模倣

起きたこと 効き方
返品 売上が戻るだけでなく、返送・検品の手間と、再販できない在庫が残ります
競合に真似をされる 同じ工場に同じ製品を頼めます。ロゴ変更型では、模倣にかかるコストがほぼゼロです

この2つが乗った結果が、「せどりを普通にやっているのと大差ない」でした。次の章から、その大差なさを数字にします。

4. 2つの型を、拘束日数と独占日数で置き直します

4-1. 拘束日数

資金を出してから、それが現金として戻ってくるまでの日数です。発注してから納品されるまでの期間も、売れるまでの期間も、両方この中に入ります。

この期間、その資金は他のことに使えません。使えない日数が長いほど、同じ資金で1年にできる商売の回数が減ります。

4-2. 独占日数

その商品を、自分だけが売れる日数です。トップセラーの記事で使った考え方で、仕入れにかかった手間が、そのまま独占できる日数に変わるかどうかを見ます。

独占日数がゼロだと、価格は下がり続けます。誰でも同じものを同じ値段で用意できるからです。

4-3. ロゴ変更型は、拘束日数だけ長くて独占日数がありません

ここが、この記事で最初に言いたいことです。

ロゴを変えただけの製品は、同じ工場に同じことを頼めば、誰でも同じものを作れます。ロゴは自分のものですが、製品は自分のものではありません。模倣にかかるコストは、相手にとってもロゴ代だけです。

つまり型①は、拘束日数が数か月に伸びているのに、独占日数はほぼゼロという組み合わせになります。これは、せどりで言えば「仕入れに3か月かかるのに、他の人も同じ商品を持っている」という状態です。

4-4. 機能追加型は、独占日数を買っています

型②は違います。機能に手を入れているので、真似をするには相手も同じ試作の期間と費用を負担する必要があります。その分だけ独占日数が生まれます。

問題は、その独占日数の代金です。半年以上の拘束日数と、サンプル・テストの費用と、渡航・通訳の費用を先に払っています。買った独占日数が、払った代金に見合うかどうかが判定の中心になります。11章で計算します。

4-5. 4つのやり方を、同じ表に置きます

やり方 拘束日数(発注→現金化) 独占日数 参入障壁の種類
型① ロゴ変更OEM 長い(数か月+販売期間) ほぼゼロ 作業量と資金
型② 機能追加OEM 非常に長い(半年以上+販売期間) 模倣されるまで 資金と技能
単純転売(AliExpress・アリババ) 短い(数日〜数週間+販売期間) ゼロ 作業量
電脳せどり(ヤフオク→メルカリ) 非常に短い(即日〜数日+販売期間) 買った時点で確定(在庫は自分だけのもの) 作業量と運

参入障壁の分類は地味に儲かる副業で使ったものです。この表で見ると、型①は「拘束日数が長い」というコストだけを払っていて、その対価を受け取っていません。4つのうち、型①が最も条件が悪いという読み方になります。

5. 年利回りは「利益率 × 回転数」で決まります

5-1. 1回いくら儲かったか、では比較できません

「OEMで1回に9万円の利益が出た」と「せどりで1回に4万円の利益が出た」を並べても、判断できません。その1回に何日かかったかが書かれていないからです。

9万円に270日かかっていて、4万円に30日しかかかっていないなら、1年で見た結果は逆転します。

5-2. 式

年利回り = 1サイクルの利益率 × 年間の回転数

用語 出し方
1サイクルの利益率 そのサイクルで残った利益 ÷ そのサイクルに投下した資金
年間の回転数 365日 ÷ 1サイクルの拘束日数
1サイクルの拘束日数 発注から納品までの日数 + 在庫を売り切るまでの日数

売り切るまでの日数を入れるのがポイントです。仕入れが終わった時点では、資金はまだ戻っていません。せどりでお金が残らない理由で書いた「簿価ではなく時価で見る」と同じで、在庫は現金ではありません。

5-3. なぜ回転数がこれほど効くのか

利益率は足し算ではなく掛け算で効くからです。1サイクル12%の商売を年に12回まわすと、単純計算で144%になります。1サイクル30%の商売を年に1.35回まわすと、40.5%です。

利益率が2.5倍あっても、回転数が9分の1なら負けます。これがOEMと国内せどりの間で起きていたことでした。

5-4. 回転数を上げる方法は、OEMにはありません

拘束日数の内訳 自分で短くできるか
発注から納品までの製造期間 できません。工場の都合です
試作と修正の往復(型②) 現地に行けば減らせますが、そのぶん費用が増えます
海上輸送の日数 航空便にすれば減りますが、送料が上がります
在庫を売り切るまでの日数 広告費を増やせば短くなりますが、利益率が下がります

どれも、短くしようとすると利益率が下がります。回転数と利益率がトレードオフになっているので、掛け算の答えが大きく改善しません。ここがOEMの構造です。

6. 型①ロゴ変更型の損益を、最後まで計算します

6-1. 前提を全部置きます

以下は実測値ではなく、条件を固定したときにどうなるかを見るためのモデルです。前提が変われば結果も変わります。

前提
最低発注数(MOQ) 300個
FOB単価 800円
関税率 10%(衣類を想定。実際の税率は品目で異なります)
国際送料 30,000円
通関手数料など 5,000円
販売価格 2,980円(税込)
Amazon販売手数料 12.4%(服&ファッション小物・2,500円超3,000円以下)
FBA配送代行手数料 318円(標準サイズ区分1・1,000円超)
広告費 売上に対して25%(ACOS 25%)
返品率 10%。返品1件あたりの損失を500円とする
売り切れる割合 80%(残り20%は1個あたり300円の赤字で処分)
発注から納品まで 90日
売り切るまで 180日

Amazonの手数料は公式の記載に基づいています。大口出品の月額登録料は4,900円(税抜)です。出典は14章にまとめます。消費税は、事業者区分によって扱いが変わるためこのモデルには入れていません。

6-2. 到着原価

項目 計算 金額
商品代 300個 × 800円 240,000円
関税 240,000円 × 10% 24,000円
国際送料 30,000円
通関手数料など 5,000円
到着原価 299,000円
1個あたり 299,000円 ÷ 300個 996.7円

6-3. 1個売れたときに残る額

項目 金額
販売価格 2,980円
Amazon販売手数料(12.4%) −370円
FBA配送代行手数料 −318円
広告費(ACOS 25%) −745円
到着原価 −996.7円
残り 550.3円

6-4. 返品を入れます

返品率10%、返品1件あたりの損失を500円とすると、平均の1個あたりはこうなります。

550.3円 × 90% − 500円 × 10% = 445.3円

返品率10%は衣類を想定した数字です。サイズや色の印象で返品が起きるカテゴリなので、他の商材より高く置いています。小型機械なら、この率は下がります(11章で5%として計算します)。

6-5. 売れ残りを入れます

項目 計算 金額
売れた分 240個 × 445.3円 106,872円
売れ残りの処分 60個 × (−300円) −18,000円
1サイクルの利益 88,872円

6-6. 年利回りにします

項目 計算 結果
1サイクルの利益率 88,872円 ÷ 299,000円 29.7%
1サイクルの拘束日数 90日(納品まで)+ 180日(売り切るまで) 270日
年間の回転数 365日 ÷ 270日 1.35回転
年利回り 29.7% × 1.35 40.2%

年利回り40.2%という数字だけを見れば、悪くないように見えます。比較相手が出てくるまでは。

7. 粗利率66.6%が、29.7%になる理由

7-1. 最初の粗利率は、確かに高いです

到着原価996.7円の商品を2,980円で売るのですから、売価に対する粗利率は66.6%です。せどりでこの数字が出ることは、あまりありません。「OEMは利益率が高い」と言われるのは、ここを指しています。

この66.6%が、どこで削られて29.7%になるのかを分解します。

7-2. どこで削られたか

段階 1個あたり 売価に対する率
売価 − 到着原価 1,983.3円 66.6%
Amazon販売手数料を引く 1,613.3円 54.1%
FBA配送代行手数料を引く 1,295.3円 43.5%
広告費を引く 550.3円 18.5%
返品を織り込む 445.3円 14.9%
売れ残りの処分を織り込む(1個平均に均す) 296.2円 9.9%

最後の行は、1サイクルの利益88,872円を発注数300個で割ったものです。66.6%が9.9%になります。

投下資金に対する利益率29.7%と、売価に対する利益率9.9%は、分母が違うだけで同じ話です。29.7%のほうが大きく見えるのは、売価が原価の約3倍だからです。

7-3. 一番大きいのは広告費です

削られた金額のうち、最大は広告費の745円です。販売手数料370円とFBA配送代行手数料318円を足した688円より大きくなっています。

これは、自社カタログの構造そのものから来ています。

出品の形 検索流入 広告なしで売れるか
既存カタログへの相乗り そのカタログにもともと来ている 売れます(カートを取れれば)
新規に作った自社カタログ ゼロから作ります 広告を止めると、ほぼ止まります

相乗り出品がないことは、ライバルがいないという意味では有利ですが、もともと来ている客もいないという意味では不利です。この2つは同じことの裏表です。

7-4. 「OEMは利益率が高い」は、最初の1行だけ正しい

粗利率66.6%は本当です。ただしそれは、Amazonの手数料と広告費を引く前の数字です。引いた後で残るのは9.9%で、これは国内せどりで普通に出る水準と変わりません。

私が「せどりを普通にやっているのと大差ない」と感じたのは、この数字を体感していたからだと思います。せどりの利益率と回転率で書いた「利益率だけを見ても意味がない」という話が、ここでも同じ形で出てきます。

8. 同じ資金を電脳せどりに置いた場合

8-1. 前提

比較の対象は、私が実際にやっていた型にします。ヤフオクで仕入れて、メルカリで売る型です。電脳せどりと呼ばれるやり方です。

前提
投下資金 299,000円(型①と同じ)
1サイクルの拘束日数 30日(落札から、売れて入金されるまで)
1サイクルの利益率 12%(販売手数料と送料を引いた後)

8-2. 前提を3通り振ります

1サイクルの拘束日数 1回の利益率 年間回転数 年利回り
21日 15% 17.4回転 261%
30日 12% 12.2回転 146%
45日 10% 8.1回転 81%

真ん中の行を代表として使います。21日・15%は条件が良すぎ、45日・10%は悪すぎると考えたためです。

なお、この計算は「毎サイクル、全額を次の仕入れに投下できる」という前提です。実際には売れ残りが出るので、その分だけ回転数は落ちます。店舗せどりのやり方や電脳せどりの記事で書いている損切りのルールは、この回転数を守るためのものです。

8-3. 並べます

やり方 1サイクルの利益率 年間回転数 年利回り
型① ロゴ変更OEM 29.7% 1.35回転 40.2%
電脳せどり 12% 12.2回転 146.0%

差は3.6倍です。

そして注目してほしいのは、1サイクルの利益率では型①が2.5倍勝っている点です。1回ごとの成績はOEMのほうが良い。それでも1年で見ると3.6分の1になります。

8-4. これが「負けた」の中身です

私が実際に感じていたのは、「頑張って作った商品なのに、ヤフオクで適当に仕入れたものより手元に残らない」という感覚でした。その正体がこの表です。

1回ごとの手応えは、OEMのほうが確かにあります。粗利率も高いし、自分の商品が売れる感覚もあります。それでも、資金が動いていない日数が長すぎました。

9. 勝つために必要な利益率を逆算します

9-1. 式

OEMが単純転売に並ぶために必要な利益率 = 単純転売の1回の利益率 ×(単純転売の年間回転数 ÷ OEMの年間回転数)

9-2. 型①の場合

項目
電脳せどりの1回の利益率 12%
電脳せどりの年間回転数 12.2回転
型①の年間回転数 1.35回転
必要な利益率 12% × (12.2 ÷ 1.35)= 108.0%
実際の型①の利益率 29.7%
3.6倍足りない

投下資金に対して利益率108%というのは、299,000円を投下して299,000円以上の利益を出すということです。1サイクル270日で、それを毎回やる必要があります。

9-3. どこまで動かせば届くのかを計算します

108%という数字が、どのくらい遠いのかを見ます。前提のうち大きいものを、極端な値に振ってみます。

振る前提 1サイクルの利益率 年利回り
基準(この記事の前提) 29.7% 40.2%
広告費をゼロにする(売り切り80%のまま) 83.5% 112.9%
100%売り切る(広告費25%のまま) 44.7% 60.4%
広告費ゼロ + 100%売り切り 112.0% 151.3%

最後の行では、電脳せどりの146.0%を上回ります。つまり「絶対に勝てない」という話ではありません。

9-4. ただし、その2つは同時に成立しません

広告費ゼロと100%売り切りは、片方を良くするともう片方が悪くなる関係にあります。

やること 利益率 売り切る割合 売り切るまでの日数
広告を止める 上がる 下がる 伸びる
広告を増やす 下がる 上がる 縮む
値下げして売り切る 下がる 上がる 縮む
値下げせずに待つ 維持 下がる 伸びる

7-3で書いたとおり、新規に作った自社カタログには、もともと来ている検索流入がありません。広告を止めれば売れる数が落ちます。落ちれば売り切れず、売り切るために値下げすれば利益率が下がります。

だから、型①で108%を出す条件は数字の上には存在しますが、その条件を同時に満たす手順が存在しません。これが「大差ない」の中身です。勝てない仕組みになっているのではなく、勝つために必要な2つの条件が互いに打ち消し合う仕組みになっています。

10. 1年目には、回収しない支出が乗ります

10-1. 初期の持ち出し

ここまでの計算には、1回目だけにかかる費用が入っていません。入れます。

項目 金額 根拠
商標登録出願(1区分) 12,000円 3,400円+(区分数×8,600円)。特許庁の公表額
商標登録料(1区分・10年分) 32,900円 区分数×32,900円。5年ずつの分納なら区分数×17,200円
サンプル代・国際送料 30,000円 このモデルで置いた仮定
商品撮影・カタログ作成 50,000円 同上
大口出品 月額4,900円 × 9か月 44,100円 Amazonの公表額。1サイクル270日ぶん
合計 169,000円

商標の金額は特許庁の公表額です。それ以外は、このモデルのために置いた仮定の数字です。

10-2. 1年目は赤字になります

項目 計算 金額
1年目の粗利 88,872円 × (365日 ÷ 270日) 120,142円
初期の持ち出し −169,000円
1年目の実質 −48,858円

この前提では、1年目は約5万円のマイナスで終わります。2年目からは初期費用が消えるので、年12万円ほどのプラスになります。

ここで注意していただきたいのは、2年目に120,000円のプラスになったとしても、それは299,000円を1年間拘束して得た120,000円だということです。同じ資金を電脳せどりに置いていれば、この前提では436,540円になっています。

10-3. 商標を取らないという選択について

費用を抑えるために商標を取らない、という選択はあり得ます。ただしその場合、他人が同じロゴを先に登録する可能性が残ります。

そしてもう一つ、Amazonのブランド関連の機能を使うには、登録された商標が必要になる場合があります。Amazonの出品制限や必要書類の話はAmazon出品制限の記事に分けてあるので、そちらを見てください。

11. 型②機能追加型は、何年目に並ぶか

11-1. 前提

前提
発注数 300個
到着原価 1個 1,500円(合計450,000円)
販売価格 4,980円(税込)
Amazon販売手数料 8.4%(エレクトロニクス・750円超)
FBA配送代行手数料 318円
広告費 ACOS 15%(差別化できている分、型①より低く置きます)
返品率 5%。返品1件の損失を800円とする
売り切れる割合 80%(残りは1個あたり500円の赤字で処分)
サンプル作成・テスト費用 200,000円(1年目のみ)
渡航・通訳費用 300,000円(1年目のみ)
発注から納品まで 180日
売り切るまで 180日

11-2. 1サイクルの利益

項目 金額
販売価格 4,980円
販売手数料(8.4%) −418円
FBA配送代行手数料 −318円
広告費(ACOS 15%) −747円
到着原価 −1,500円
残り 1,997円
返品を織り込む 1,857円
240個販売+残60個を処分 415,716円

11-3. 年ごとに変わります

投下資金 1サイクルの利益率 拘束日数 年間回転数 年利回り
1年目 950,000円(サンプル・渡航を含む) 43.8% 360日 1.01 44.4%
2年目 450,000円(在庫のみ) 92.4% 360日 1.01 93.7%
3年目 450,000円 92.4% 270日(リードタイム短縮) 1.35 124.9%
(比較)電脳せどり 12% 30日 12.2 146.0%

3年目でようやく、電脳せどりの146%に近い水準に届きます。2年目までは大きく負けています。

11-4. しかし、3年の間に模倣されます

ここが、この記事で二番目に言いたいことです。

上の表は、3年間ずっと同じ条件で売れ続けることを前提にしています。広告のACOSが15%のまま、販売価格が4,980円のまま、売り切れる割合が80%のまま、という前提です。

実際には、競合が同じものを出してきます。私も出されました。出てきた瞬間に、価格を下げるか広告を増やすかのどちらかになり、上の表の前提が崩れます。

模倣が出たときに動くもの 年利回りへの効き方
販売価格を下げる 利益率が下がります
広告費を増やす 利益率が下がります
何もしない 売り切るまでの日数が伸び、回転数が下がります

3つとも、年利回りを下げる方向にしか働きません。

11-5. 独占日数を、自分では測れません

4-4で「独占日数を買っている」と書きました。問題は、何日買えたのかを、事前にも事後にも測れないことです。

いつ模倣されるかは、相手が決めます。こちらの商品が売れているほど模倣される確率が上がるので、成功するほど独占日数が短くなります。この関係がある以上、「3年間持ちこたえられる」という前提そのものが置けません。

私が型②から降りたのは、この計算が成立しないと分かったからです。

12. 許認可と表示は、商材で変わります

12-1. 小型機械は、電気用品安全法の対象になることがあります

電気を使う製品を輸入して売る場合、電気用品安全法(電安法)の対象品目かどうかを最初に確認します。対象なら、輸入する人が届出事業者になる義務を負います。

義務 内容
事業届出 事業開始の日から30日以内に、経済産業大臣に届け出る
基準適合義務 国が定める技術基準に適合させる
自主検査と記録の保存 国が定めた方式で検査を行い、検査記録を作成して検査の日から3年間保存する
適合性検査(特定電気用品のみ) 登録検査機関の適合性検査を受け、適合性証明書の交付を受けて保存する。販売するときまでに行う
表示 PSEマーク、事業者名、定格電圧などを付す

出典:経済産業省「電気用品安全法の概要」および「届出・手続の流れ

12-2. 特定電気用品かどうかで、手続きが変わります

区分 品目数 登録検査機関の適合性検査
特定電気用品 116品目 電気温水器、電熱式・電動式おもちゃ、電気ポンプ、電気マッサージ器、自動販売機、直流電源装置など 必要
特定電気用品以外の電気用品 341品目 電気こたつ、電気がま、電気冷蔵庫、電気歯ブラシ、電気かみそり、白熱電灯器具、電気スタンド、テレビジョン受信機、音響機器、リチウムイオン蓄電池など 不要(自主検査は必要)

出典は前項と同じです。電気用品457品目のうち116品目が特定電気用品として指定されています。

リチウムイオン蓄電池が挙がっている点に注意してください。充電池を内蔵する小型機械は、この対象に入る可能性があります。

12-3. 表示がないものは、販売も陳列もできません

電気用品安全法第27条は、電気用品の製造・輸入・販売の事業を行う者は、表示が付されているものでなければ販売し、または販売の目的で陳列してはならない、と定めています。

「まだ売れていないから大丈夫」にはなりません。出品して並べた時点で対象です。

そして、届出ができるのは日本国内に居住する個人か、日本国内で会社法に基づく登記を行っている法人に限られます。

12-4. この手続きが、拘束日数に乗ります

工程 拘束日数への効き方
対象品目かどうかの確認 発注前。ここで対象と分かれば、設計そのものが変わることがあります
技術基準への適合 工場側の仕様変更が必要になれば、試作の往復が増えます
適合性検査(特定電気用品の場合) 販売開始の前に完了している必要があります
PSEマークの表示 製品または包装に入れるので、量産の前に確定させる必要があります

6章と11章のモデルには、この日数と費用を入れていません。入れると、型②の拘束日数はさらに伸びます。

12-5. 衣類は家庭用品品質表示法です

繊維製品は家庭用品品質表示法の対象で、繊維製品品質表示規程に基づく表示が必要です。組成表示と洗濯表示、表示者の名称と連絡先を入れます。

出典:消費者庁「家庭用品品質表示法

電安法のような事前の届出はありませんが、表示のためのタグを製造段階で入れる必要があるので、これも量産前に確定させる工程になります。

12-6. 簡易税率が使えるのは、20万円以下のときだけです

関税の計算で、少額輸入貨物の簡易税率という制度があります。課税価格の合計額が20万円以下の場合に、7区分の税率で確定できるものです。

区分 品目の例 関税率
2 トマトソース、氷菓、なめした毛皮(ドロップスキン)、毛皮製品など 20%
3 コーヒー、茶(紅茶を除く)、なめした毛皮(ドロップスキンを除く)など 15%
4 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く)など 10%
5 プラスチック製品、ガラス製品、卑金属(銅、アルミニウム等)製品、家具など 3%
6 ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品、すず製品 無税
7 その他のもの 5%

出典:税関「少額輸入貨物の簡易税率」(酒類の区分1は省略しました)

ここで実務上の注意が1つあります。OEMの本発注は、たいてい20万円を超えます。6章のモデルでも商品代だけで24万円です。つまり簡易税率は使えず、実行関税率表で品目ごとの税率を確認することになります。

場面 課税価格 適用される税率
サンプルの取り寄せ 20万円以下になりやすい 簡易税率が使える場合があります
本発注 20万円を超えやすい 実行関税率表の一般税率

また、簡易税率は、ニット製衣類(メリヤス編み・クロセ編み)や履物、革製品には適用されません。サンプルの段階で計算した税率を、そのまま本発注に当てはめないでください。

個人での輸入と、事業としての輸入で扱いが変わる部分は個人貿易商の記事にまとめてあります。

13. 読み手が、自分でジャッジする手順

13-1. 埋めるのは5つの数字です

数字 どう出すか
A 投下する資金 商品代+関税+送料+通関費用。到着するまでの全額です
B 1サイクルで残る利益 売価から、販売手数料・配送手数料・広告費・原価を引き、返品と売れ残りを織り込んだ合計
C 発注から納品までの日数 工場に確認します。試作の往復を含めます
D 売り切るまでの日数 ここが一番読みにくい数字です。強気に置かないでください
E いま自分がやっている商売の年利回り すでに何かで稼いでいるなら、それを同じ式で出します

13-2. 判定式

OEMの年利回り =(B ÷ A)×(365 ÷(C + D))

これが E を上回らないなら、いまやっている商売を続けたほうが手元に残ります。

13-3. Eがない人(まだ何もやっていない人)の判定

比較対象がない場合は、次の順番で考えてください。

順番 やること 理由
1 拘束日数の短い商売で、B と D を実測する D(売り切るまでの日数)は、やってみないと分かりません。OEMで初めて測ると、測り終わるまでに9か月かかります
2 その数字でE を出す 比較の基準ができます
3 そのうえでOEMの式に入れる ここで初めて判定できます

私が「初心者が手を出すビジネスではない」と言うのは、根性の話ではありません。判定に必要な数字を、判定する前に持っていないからです。D を知らないままCとAだけ決めて発注すると、9か月後に答え合わせをすることになります。

13-4. 単純転売のほうが、現実には稼げました

同じことをやるなら、単品で買えるAliExpressやアリババを使った単純転売のほうが、私の場合はよっぽど現実に稼げました。

項目 OEM 単純転売
最低発注数 あります(MOQ) 1個から買えます
D(売り切るまでの日数)の実測 発注してからでないと測れません 少量で先に測れます
外した場合の損失 ロット全部 買った分だけ
拘束日数 長い 短い

単純転売の利点は、儲かる額ではなく間違えたときの損が小さいことです。少量で試して、売れたら増やす、という順番が取れます。OEMはこの順番が取れません。

13-5. ただし、単純転売は上限が浅いです

これは正直に書いておきます。単純転売は作業ゲームなので、収益の上限が浅いです。

増やす方法 効くか 限界
扱う点数を増やす 効きます 1人が出品・発送できる点数で止まります
単価を上げる 効きます 単価が上がるほど、同じものを売る競合が増えます
人を雇う 効きます 人件費と場所代が固定費として乗ります
独占日数を作る 単純転売では作れません。誰でも同じ商品を同じ値段で買えます

だから「単純転売が正解でOEMが不正解」ではありません。単純転売は年利回りが高くて天井が低い、OEMは年利回りが低くて天井が高い可能性がある、という違いです。

そのうえで初心者に単純転売を勧めるのは、天井が低くても、判定に必要な数字を短い期間で手に入れられるからです。

13-6. 代行会社の「無料コンサル」をどう見るか

中国輸入の代行会社には、無料でコンサルティングに入り、現地の工場との交渉を代わりにやったり、需要のある商品をリストアップして提案したりするサービスを提供しているところがあります。

これ自体は、初心者にとって合理的な選択肢になり得ます。ただし、次の点を先に確認してください。

確認すること なぜ
無料の対価は、どこで回収されているか 手数料率、為替レート、送料のどこかに乗っています。無料の部分だけを見ると判断を誤ります
提案される商品は、誰に提案されているか 同じリストが他の依頼者にも渡っていれば、独占日数はゼロです(4-3)
不良品が出たときに、誰が負担するか この記事の計算では返品損失を仮に置いていますが、実際は契約で決まります
Dを短くしてくれるか 13-2の式で効くのはCとDです。仕入れを楽にしてもDは短くなりません

特に2番目が重要です。提案リストは、独占日数を作りません。むしろ、同じリストを受け取った人同士が同じ商品を出すので、独占日数がマイナス方向に働くことすらあります。

代行会社ごとの比較は、この記事の範囲を超えるので別に立てます。現時点で私が使ったことのある代行の話は代行サービスの記事にあります。

13-7. それでも入るなら、何が要るか

要るもの 理由
Dを実測した経験 13-3のとおりです
1サイクル分を寝かせても困らない資金 270日から360日、その資金は動きません
複数の商品を同時に走らせる資金 1商品だけだと、年1回転しかしません。何本か重ねて初めて回転数が上がります
模倣された後の手を先に決めておくこと 11-4のとおり、いつ来るかは相手が決めます

3番目が、資金力が要ると言われる本当の理由です。1商品では年1.35回転にしかなりませんが、同じサイクルを3本ずらして走らせれば、資金全体では回転しているように見えます。ただしそれは、3本分の資金を同時に寝かせられるということです。

見立てとして書いておくと、いまならAIで損益分岐点と広告予算を計算しながら商品を多く持って戦えば、資金力があるほうがなんとかなるのかもしれません。ただしこれは私が実際に試したことではありません。

14. 分かったことと、分かっていないこと

14-1. 分かったこと

問い 答え
中国OEMはオワコンか オワコンではありません。年利回りがマイナスになるわけではなく、この記事の前提では40.2%です。ただし、同じ資金を回転の速い商売に置いた場合に負けます
なぜ負けるのか 年利回りは「利益率 × 回転数」で決まり、OEMは回転数が1年に1回程度しかないからです。1サイクルの利益率では2.5倍勝っていても、1年では3.6分の1になります
「OEMは利益率が高い」は本当か 粗利率66.6%は本当です。ただしAmazonの手数料と広告費を引くと、売価に対して9.9%まで落ちます
どこで一番削られるか 広告費です。この前提では1個745円で、販売手数料370円とFBA配送代行手数料318円の合計より大きくなります
「ライバルが少ないから稼ぎやすい」は本当か 違います。効いているのは参入者の数ではなく、1回の取引にかかる日数です
ロゴ変更型と機能追加型のどちらが良いか ロゴ変更型は、拘束日数が長いのに独占日数がほぼゼロという組み合わせで、4つのやり方の中で最も条件が悪くなります
機能追加型なら勝てるか この前提では3年目に電脳せどりに近づきます。ただし3年間同じ条件で売れ続ける前提が要り、その間に模倣されると前提が崩れます
初心者はやるべきか やるべきではありません。判定に必要な数字(売り切るまでの日数)を、判定する前に持っていないからです

14-2. 分かっていないこと

分かっていないこと なぜ分からないか
私の実際のロット数・単価・返品率の記録 当時、この記事の形式で記録を残していませんでした。6章と11章の数字はモデルであって、私の実測値ではありません
模倣されるまでの日数の相場 私の場合は模倣されましたが、何日持ったかを記録していません。11-5で「測れない」と書いたのはそのためです
資金力があればどうなるか 13-7に書いたとおり、見立てです。複数商品を同時に走らせる規模でやったことがありません
AIで広告予算と損益分岐点を最適化した場合の効果 試していません。当時はその手段がありませんでした
代行会社の無料コンサルの実際の中身 13-6は確認すべき点を挙げただけで、各社の内容を検証したものではありません。比較記事は別に立てます
電安法・家庭用品品質表示法の手続きにかかる実際の費用と日数 12-4で「モデルに入れていない」と書いたとおりです

14-3. この記事の数字の性質

誤解のないように、もう一度書きます。

種類 該当するもの
私が実際にやったこと 3章。衣類と小型機械で2つの型をやったこと、Amazonで売ったこと、返品と模倣が起きたこと、電脳せどりに負けたこと
公表されている数字 Amazonの手数料、特許庁の商標料金、電気用品安全法の品目数と義務、簡易税率の税率表
私が置いたモデルの前提 ロット数、単価、販売価格、ACOS、返品率、売り切れる割合、拘束日数。すべて6章・11章の表に書いてあります
計算結果 年利回り、必要な利益率、初期の持ち出し。上の前提から機械的に出したものです

前の版のように、私が持っていない実績を根拠として書くことはしません。前提を全部見せたうえで、読んだ方が自分の数字を入れられる形にしました。

14-4. 出典

内容 出典
Amazon販売手数料(服&ファッション小物、エレクトロニクス)、FBA配送代行手数料、大口出品の月額登録料 Amazon出品サービス「料金プラン
商標登録出願料・商標登録料 特許庁「産業財産権関係料金一覧
電気用品安全法の義務・品目数・第27条 経済産業省「電気用品安全法の概要
届出の期限(30日以内)・自主検査記録の3年保存・適合性検査 経済産業省「届出・手続の流れ
繊維製品の品質表示 消費者庁「家庭用品品質表示法
少額輸入貨物の簡易税率(20万円以下・7区分・適用除外) 税関「少額輸入貨物の簡易税率
簡易税率の品目区分の詳細 税関「1001 総額20万円以下の貨物の簡易税率

手数料や税率は改定されます。実際に計算するときは、そのときの公表値を確認してください。関税率は品目ごとに異なるため、本発注の前に実行関税率表で該当する番号を確認してください。

14-5. 関連する記事

知りたいこと 記事
同じ資金で比較する考え方(月商と月利) 月商と月利の違い
利益率と回転率のどちらを見るか せどりの利益率と回転率
比較対象にした電脳せどりの中身 電脳せどり
独占日数という考え方の出どころ トップセラーで儲からない理由
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どのジャンルに資金を配分するか せどりで儲かるジャンル

 

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