Amazonで個人が出品する方法|登録に必要なもの、小口と大口は月49点で分かれる。2026年4月改定の手数料と、仕入れに寝るお金まで計算機で出す

Amazon小口出品登録 せどり

「Amazon 出品 個人」で調べて来られた方に、先に結論を書きます。

個人でもAmazonに出品できます。用意するのは、運転免許証かパスポート、過去180日以内の取引明細書、Visa・Mastercard・American Expressのカード、売上を受け取る銀行口座、電話番号、購入用のAmazonアカウントとは別のメールアドレスです。

項目 内容
出品プラン 小口:1点100円(税抜)+販売手数料。大口:月額4,900円(税抜)+販売手数料
小口と大口の分かれ目 月49点で同じ額。50点目から大口が安い
販売手数料 2026年4月1日から、多くのカテゴリーで750円超は8.4〜15.4%、750円以下は5%(最低30円)。本・ミュージック・DVDなどは15.4%に、1点140円のカテゴリー成約料
審査 本人確認は3営業日が目安。そのあと割賦販売法の加盟店審査が2日前後
入金 売上は2週間ごとに銀行口座へ

ただ、始める前に知っておいてほしいことがあります。私の見方は、8章に書いたとおり「難易度はとても高く初期投資も必要」です。始めるかどうかは、7章の計算機で、月の手残りと仕入れに寝るお金を出してから決めてください。

1. 先に、立場を書きます

私は中古品の売買を20年近く続けている出品者で(古物商許可あり)、AmazonではFBAで売ってきました。最初は個人の小口出品から始めました。登録については、当時は「認証もなく甘かった」と覚えています。

いまの登録は、その頃とは別物です。この記事の登録の手順と必要なもの、手数料は、Amazon出品サービスとセラーセントラルの公式ページで2026年10月8日に確かめたものです。

2. 個人でもAmazonに出品できるか

2-1. 「個人」は登録画面の選択肢にある

Amazon出品サービスのよくある質問には「はい、個人の方でもAmazonに出品できます」とあります。登録ガイドは、事業の種類について「個人として事業を行っている場合や、法人化されていない事業の場合は「個人」を選択します」と書いています。本人確認の必要書類も、「法人」と「個人事業主」に分けて案内されています。

個人で出品するときに見落としやすいのが、出品者の情報ページに出る情報です。Amazonのルールでは、大口出品者と法人の出品者、継続的に繰り返し出品している個人出品者に、特定商取引法に基づく表示を求めています。販売業者名は、個人なら戸籍上の氏名です。住所は、事業を行っている場所が自宅でも表示が必要とされています。継続的に出品しない個人出品者は、店舗名だけを表示するように設定できます。ただし、出品者が対象だと判断されれば、表示を求められることがあるとも書かれています(セラーセントラル「特定商取引法(特商法)及びその他の法令に基づく表示」)。これはAmazonのルールで、法律上の表示義務があるかは、特定商取引法の販売業者に当たるかどうかで決まります。

2-2. 仕入れて売るなら、古物商許可を先に確かめる

古物営業法の「古物」には、一度使用された物品だけでなく、「使用されない物品で使用のために取引されたもの」も入ります(第2条第1項)。古物を売買する営業は、公安委員会の許可が必要です(第3条)。一方で、古物を売却することだけを行う営業は、古物営業から外れています(第2条第2項第1号)。

愛知県警察の古物営業法Q&Aは、自分で使っていた物や、自分で使うために買って使わなかった物を売るだけなら、許可は必要ないとしています。一方で、実際は転売するために古物を買って持っているなら、許可を取らなければならないとしています。店で売られている新品を買って転売する場合について、このQ&Aは直接答えていません。仕入れて売るなら、営業所のある都道府県の警察に、許可が要るかを先に確かめてください。Amazonの出品者の情報ページには、古物商許可証番号などの許認可も表示する欄があります。許可がないと入れない仕入れ先の話は、中古せどりの勝ち方に書きました。

2-3. 開業届は、Amazonの必要書類には入っていない

Amazon出品サービスの本人確認手続きのページに、開業届は必要書類として挙がっていません。開業届は税の手続きです。国税庁は「新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方」に、「事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限までに」提出するよう案内しています。売上がいくらから税金がかかるかは、せどりの税金にまとめています。

3. 登録に必要なもの

個人(個人事業主)の場合です。Amazon出品サービスの「本人確認手続き」と「アカウント登録手順」のページから、まとめました。

用意するもの 条件
メールアドレス 購入用のAmazonアカウント、Amazon Businessアカウント、Amazon Payアカウントとは別のもの
顔写真付きの身分証明書 運転免許証かパスポート。マイナンバーカードとマイナ免許証は使えない。有効期限内で、カラー。スクリーンショットは審査の対象外
住所の証明 運転免許証、公共料金の明細書、住民票、銀行やクレジットカードの取引明細書のいずれか(マイナンバーの記載がないもの)
取引明細書 過去180日以内に発行された、クレジットカードの利用明細書、インターネットバンキングの取引明細、預金通帳のいずれか
クレジットカード・デビットカード Mastercard、American Express、VISA。JCBとダイナーズは使えない
銀行口座 売上を受け取る口座。名義は出品する事業者や担当者の名前か、会社名
電話番号 登録の途中で入力する
ストア名 各出品商品と、公開される出品者のプロフィールに表示される名前

メールアドレスについては、公式のページで書き方が違います。登録ガイドは、購入用のAmazonアカウント、Amazon Business、Amazon Payのアカウントとは別のメールアドレスで登録するよう書いています。一方、「Amazon出品者になる」のページには、お買い物に使うアカウントで出品を始めることもできる、とあります。私は、メールアドレスや電話番号から出品用アカウントを分けて管理したほうがいいと考えています。同じメールアドレスで起きることは、セラーセントラルにログインできないときに書きました。

4. 登録の流れと、審査にかかる日数

4-1. 登録の5ステップ

登録ガイドの5つのステップは次のとおりです。

  1. ビジネス情報の入力(事業の所在地、事業の種類、電話番号など)
  2. 販売事業者の情報の入力(身分証明書のとおりの氏名、国籍、生年月日、住所など)
  3. 請求情報の入力(銀行口座とクレジットカード)
  4. ストアと商品の情報の入力(ストア名、JANコードなどの製品コード、ブランド所有者かどうか)
  5. 本人確認(身分証明書と取引明細書のアップロード。そのあと、顔写真と身分証明書の撮影か、Amazonの担当者とのビデオ通話)

4-2. 審査は2段階

本人確認の審査は、情報を出してから3営業日が目安です。そのあとに、割賦販売法にもとづくクレジットカード決済の加盟店審査があり、2日前後かかります。Amazonは、この情報を出さないと商品登録などのサービスが使えず、審査が終わらないと商品登録が完了しても販売ページに表示されない、と書いています。審査の間も、商品登録やFBAの納品手続きなど、販売開始前の準備は進められます。

大口で登録すると、月額の登録料はアカウント作成時に1度請求され、その後は出品を始めるまで請求されません。

4-3. 登録のあと、商品を出品する

Amazonで出品を始めるには、セラーセントラル(またはAPI)で商品の出品情報を作ります。別の出品者がすでに同じ商品を出品していれば、その出品情報を使います。同じ商品を出品している人がいなければ、出品情報を新しく作ります。そのあと、価格を決め、配送方法(自分で送るか、FBAか)を選びます(Amazon出品サービス「Amazon出品者になる」)。

出品できるコンディションはカテゴリーで違います。たとえば本は、新品、中古品、コレクター商品です。カテゴリーによっては、大口出品のアカウント限定だったり、出品許可が必要だったりします。

自分の商品を新しく登録するときに付けるJANコードは、JANコードの取得方法と費用に書きました。

5. 小口と大口の違い

Amazon出品サービスのプラン比較を、表にしました。

小口出品 大口出品
料金 1点100円(税抜)+販売手数料 月額4,900円(税抜)+販売手数料
FBA 使える 使える
Amazonのカタログに新商品を追加 できる できる
追加のカテゴリーへの出品申請 できない できる
一括出品、フィード・スプレッドシート・レポートでの在庫管理、API できない できる
検索結果の上位や商品詳細ページへの掲載 対象外 対象
メディア以外の商品に独自の配送料を設定 できない できる
広告、無料配送を含むプロモーション できない できる
アカウントに複数のユーザーを追加 できない できる

分かれ目は計算で出ます。大口の月額4,900円を小口の1点100円で割ると49点です。月49点なら同じ額で、50点目から大口が安くなります。税込で比べても、5,390円÷110円で同じ49点です。出品プランの解約や変更は、いつでもできます。

プラン比較で大口だけの機能とされているのは「追加のカテゴリーへの出品申請」です。ブランドや商品ごとの出品制限は、また別の仕組みです。出品制限をどう見るかは、Amazonの出品制限(出品規制)の解除に書きました。

6. 手数料:2026年4月の改定後

6-1. 販売手数料

販売手数料は、売上の合計(商品の価格、配送料、ギフト包装料、購入者が支払った税金)に料率をかけた額と、最低販売手数料の、多いほうがかかります。手数料は税抜きの表示で、別に税金がかかります。

2026年4月1日に、750円を超える商品の料率が0.4%上がりました。本・DVDなどのメディア、Amazonデバイス用アクセサリ、テレビゲーム・ゲーム用アクセサリは、価格にかかわらず0.4%上がっています。主なカテゴリーは次のとおりです。

カテゴリー 750円以下 750円超 最低販売手数料
本、ミュージック、DVD、ビデオ、PCソフト 15.4%(別にカテゴリー成約料1点140円) なし
テレビゲーム・ゲーム用アクセサリ 15.4% なし
エレクトロニクス、パソコン・周辺機器、小型家電、大型家電、テレビゲーム機本体 5% 8.4% 30円
おもちゃ・ホビー、スポーツ・アウトドア、カー・バイク用品、家電アクセサリー 5% 10.4% 30円
ビューティ・ヘルス・パーソナルケア、食品・飲料 5% 1,500円以下は8.4%、1,500円超は10.4% 30円
文房具・オフィス用品、家具、DIY・工具、腕時計、その他のカテゴリー 5% 15.4% 30円

この表は抜粋です。シューズ、バッグ、ジュエリーなどは、価格の区間ごとに料率が分かれます(たとえばシューズは、7,500円までの部分が12.4%、7,500円を超える部分が6.4%)。載せていないカテゴリーは、Amazon出品サービスの料金ページで確かめてください。

たとえば、その他のカテゴリーで売上の合計が2,000円なら、2,000円×15.4%=308円に税金が加わって、約339円です。

6-2. カテゴリー成約料

本、ミュージック、DVD、ビデオ(VHS)、PCソフトは、小口でも大口でも、1点ごとにカテゴリー成約料がかかります。2025年4月15日から、どれも1点140円(税抜)です。2026年の改定の一覧(販売手数料、FBA配送代行手数料、長期在庫追加手数料)に、成約料は入っていません。ただ、一覧に載っていないことは、額が変わっていない証明にはなりません。本などを出品する前に、セラーセントラルの手数料ページで今の額を確かめてください。

6-3. そのほかの費用

  • 返金処理手数料:代金を返金するとき、Amazonは販売手数料を出品者に返しますが、500円か販売手数料の10%の小さいほうを差し引きます
  • FBAを使う場合:配送代行手数料や在庫保管手数料がかかります。中身はFBAとはに書きました
  • 広告:クリック課金。使えるのは大口だけです

7. 計算機:小口と大口、月の手残り、仕入れに寝るお金

月に売る点数、1点の売上の合計、カテゴリー、仕入れ値、発送費、売れるまでの日数と入金までの日数を入れると、小口と大口それぞれの月の手残りと、仕入れに寝るお金の目安が出ます。

仕入れに寝るお金は、月の仕入れ額に「売れるまでの日数+売れてから入金までの日数」をかけ、30日で割って出しています。売上は2週間ごとに振り込まれるので、入金までの日数の初期値は14日にしました。実際に入金される日は、振り込みの周期と売れた日の関係で前後します。仕入れ値だけの概算で、発送費や資材の先払い、売れ残った在庫は入っていません。

売上の合計には、購入者が払う配送料も入れます。小口は、メディア以外の商品で独自の配送料を設定できません(5章)。

小口と大口、月の手残り、仕入れ値に寝るお金を出す

初期値(月30点、売上の合計2,000円、その他のカテゴリー、仕入れ1,000円、発送300円、売れるまで30日)だと、1点の手残りは約361円です。月の手残りは小口で7,536円、大口で5,446円になります。その7,536円のために、仕入れ値だけで約4万4,000円が寝ます。

8. 私の見方:難易度はとても高く、初期投資も要る

私は、こう見ています。

「難易度はとても高く初期投資も必要。もっと合理的なビジネスをやるべきでは」

この記事の中身に当てはめると、理由は次のとおりです。

  • 入口が重くなった。私が始めた頃は認証もなかったのに、いまは身分証明書と取引明細書、使えるカードの指定、本人確認と加盟店審査の2段階があります(3章・4章)
  • 売れる前にお金が寝る。7章の初期値でも、月7,536円の手残りに対して、仕入れ値だけで約4万4,000円が寝ます。私の感覚では、必要な資金は新品が中古の10倍ぐらいです
  • 規制と値下げ競争がある。私が新品の家電から抜けたのは、出品規制と値下げ競争でした。新品の家電は「まず規制を取る」が先に来て、私のときは取れても、いまは取れないことが起こりえます。規制を取りに行くのは面倒なうえに、得られるものが浅いので、私は鬼門と見ています

一方で、Amazonには、ほかの販路にない良さもあります。すでにある商品ページに相乗りすれば、写真なしでテキストだけで売れます。私の体感では、同じ物の売値はヤフオクを1.0とするとAmazonが1.5でした(せどりの利益率と回転率)。そのうえで、私は入口の重さと寝るお金のほうを重く見ています。

このサイトで書いている始め方の順番は、初心者の館にまとめています。

9. よくある質問

個人でもAmazonに出品できますか?

できます。登録ガイドでは、法人化していない場合は事業の種類で「個人」を選びます。ただ、Amazonのルールでは、大口出品者や継続的に出品する個人は、出品者の情報ページに氏名と住所(自宅でも)、電話番号を表示する必要があります。

マイナンバーカードで登録できますか?

できません。顔写真付きの身分証明書は、運転免許証かパスポートです。マイナ免許証も使えません。

購入用のAmazonアカウントのメールアドレスで登録できますか?

公式のページで書き方が違います。登録ガイドは、購入用のAmazonアカウント、Amazon Business、Amazon Payとは別のメールアドレスで登録するよう書いています。「Amazon出品者になる」のページには、お買い物に使うアカウントで始めることもできる、とあります。迷うなら、登録ガイドに合わせて別のメールアドレスにしておけば、どちらの書き方にも反しません。

小口から大口に変えられますか?

いつでも変えられます。月49点までなら小口のほうが安いか同じで、50点目から大口が安くなります。

小口で、出品許可が必要な商品を売れますか?

追加のカテゴリーへの出品申請は、大口だけの機能です。Amazonは、カテゴリーによっては大口出品のアカウント限定や出品許可が必要としています。ブランドや商品ごとの制限は、セラーセントラルのヘルプで商品ごとに確かめてください。

開業届は必要ですか?

Amazonの登録の必要書類には入っていません。税の手続きとして、事業所得を生ずべき事業を始めたら、その年分の確定申告期限までに提出するよう国税庁が案内しています。

登録から売れるようになるまで、どのくらいかかりますか?

本人確認の審査が3営業日、割賦販売法の加盟店審査が2日前後と案内されています。書類に不備があれば、その分延びます。

10. まとめ

  • 個人でも出品できる。運転免許証かパスポート、180日以内の取引明細書、Visa・Mastercard・American Expressのカード、銀行口座、電話番号、購入用と別のメールアドレスを用意する
  • 審査は2段階。本人確認が3営業日、割賦販売法の加盟店審査が2日前後
  • 小口と大口は月49点で同じ額。50点目から大口が安い。追加のカテゴリーへの出品申請や広告は大口だけ
  • 販売手数料は2026年4月に上がった。750円超は多くのカテゴリーで8.4〜15.4%、本などは15.4%と成約料140円
  • 仕入れて売るなら、古物商許可が要るかを先に確かめる。自分で使っていた物を売るだけなら要らない(愛知県警察のQ&A)
  • 始める前に計算する。月の手残りより先に、仕入れに寝るお金が出ていく

11. 出典

(いずれも2026年10月8日に確認)

12. あわせて読む

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FBAとは 登録のあと、発送をAmazonに任せるときの仕組みと手数料
セラーセントラルにログインできないとき 購入用と同じメールアドレスで起きることと、バイトや外注に入ってもらう方法
Amazonの出品制限(出品規制)の解除 小口では申請できない出品許可を、取りに行った側から見た話
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JANコードの取得方法と費用 自分の商品を新しく登録するときの製品コード
Amazonの出品者評価 始めたばかりで販売数が少ないと、1件の評価が重くなる理由
せどりの利益率と回転率 計算機に入れる「売れるまでの日数」と仕入れ値の目安
せどりの税金 売上が出たあとの税金と、開業届・確定申告

13. この記事について

書いた人 中古品の売買を20年近く続けている出品者(古物商許可あり)。Amazonは個人の小口出品から始め、FBAで売ってきた
確かめた日 2026年10月8日(Amazon出品サービスのページ5件、セラーセントラルのヘルプ4件、e-Gov、愛知県警察、国税庁)
私の経験から書いたこと 個人の小口から始めたこと。当時は登録に認証がなかったこと。新品の家電から出品規制と値下げ競争で抜けたこと。必要な資金と売値の体感。私の見方
確かめられなかったこと ログインが必要な登録画面の実際の表示(画面の文言は変わることがあります)。本人確認でビデオ通話になる条件。審査で落ちたときの理由の内訳。カテゴリー成約料の2026年10月時点の額(2025年4月の改定のあとの変更は見つかっていません)。店で買った新品を転売するときの古物商許可の要否(都道府県の警察の判断)

 

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