「JANコード 取得」で調べて来られた方に、先に結論を書きます。
JANコードは、GS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター)に「GS1事業者コード」を登録申請し、そのコードをもとに自分で作ります。登録は商品ごとではなく事業者ごとで、事業者全体の年間売上高が1億円未満なら、3年払いで27,500円(初期申請料11,000円+登録管理費16,500円)、1年払いで17,050円です(税込み、2026年10月3日確認)。個人でも、商品のブランドを持っていれば申請できます。ただし、他社の商品を仕入れて売るせどりでは、その商品にJANコードを付けることはできません。付けるのは、その商品のブランドを持つ事業者です。
私はせどりで他社の商品をAmazonで売り、中国輸入でOEMの商品も作ってAmazonで売っていました。OEMのときのJANコードは、工場・業者が用意したものでした。せどりでは、バーコードで検索しても商品が出ない、JANコードのない商品が出品できない、同じJANコードで別の商品が出てくる、の3つで困りました。
この記事では、JANコードの取り方と費用をGS1 Japanの公式ページで確かめ、せどりで困った3つを公式のルールで読み解き、取るかどうかを式で判断できるようにします。計算機は9章にあります。
1. 先に、立場を書きます
| 項目 | 私の場合 |
|---|---|
| せどり | 他社の商品を仕入れて、Amazonで売っていた |
| OEM | 中国輸入でOEMの商品(衣類と、小型の機械)を作り、Amazonでカタログを登録して売っていた。作り方は、ロゴだけ変えて作らせる型と、機能を強化する型の2つ(中国OEMはオワコンか) |
| OEMのJANコード | 工場・業者が用意したもの |
| せどりで困ったこと | バーコードで検索しても商品が出ない/JANコードのない商品が出品できない/同じJANコードで別の商品が出てくる |
| この記事での判断のしかた | 取るかどうかを、だれが付けるかの決まりと、費用の式で判断する |
2. JANコードとは|13桁の中身
JANコードは、「どの事業者の、どの商品か」を表す商品識別コードです。JANは日本での呼び名で、国際的にはEANコード、GTIN-13(8桁のものはGTIN-8)と呼ばれます。JANコードとEANコードは同じものです(GS1 Japan Q&A 1-2、1-3)。
標準の13桁は、「GS1事業者コード」「商品アイテムコード」「チェックデジット(1桁)」の3つでできています。GS1 Japanが貸与するGS1事業者コードは、45か49で始まる9桁・10桁・7桁の番号です(「GS1事業者コード・GTIN(JANコード)とは」)。GS1事業者コードの桁数によって、1つのコードで付けられる商品の数が決まります(「GTIN(JANコード)の作成手順」、Q&A 8-1)。
| GS1事業者コード | 商品アイテムコード | チェックデジット | 1つのGS1事業者コードで付けられる商品の数 |
|---|---|---|---|
| 10桁 | 2桁(01、02…) | 1桁 | 100アイテム |
| 9桁 | 3桁(001、002…) | 1桁 | 1,000アイテム |
| 7桁 | 5桁(00001、00002…) | 1桁 | 10万アイテム |
新規の申請では、申告した商品アイテムの利用予定数をもとに、9桁か10桁のGS1事業者コードが貸与されます。足りなくなったら、未使用の商品アイテムコードが少なくなったときに限り、GS1事業者コードを追加登録できます。追加したコードの有効期限は登録済みのコードにそろい、9桁なら登録済みと追加を合わせて100コード(10万アイテム分)まで、10桁なら1,000コードまで、申請料はかかりません(GS1 Japan「その他の手続き」)。
この記事は、標準タイプ(13桁)の話です。小さな商品向けの短縮タイプ(8桁)を使うには、別の登録申請(有料)が要ります(同)。
知っておくと役に立つのは、次の2つです。
- 13桁の数字そのものに、商品名や値段は入っていません。お店のレジは、13桁をキーにして、自分の店のデータベース(商品マスタ)から商品名や値段を引いています(Q&A 13-3)。Amazonも、製品コードで、カタログに登録済みの商品と出品を一致させます(セラーセントラルのヘルプ「製品コード(GTIN)の確認」)。データベースにない13桁は、読み取っても何も出てきません。
- 先頭の45・49は、ブランドを持つのが日本の事業者であることを表し、原産国は表しません(Q&A 13-1)。
3. JANコードはだれが付けるか|ブランドを持つ事業者
GS1 JapanのQ&Aは、JANコードを設定するのは「その商品のブランドオーナー(商品の仕様について責任を持っている事業者)」としています(Q&A 1-5)。立場ごとに分けると、次のようになります。
| 立場 | JANコードを設定するのは | 根拠 |
|---|---|---|
| 自社ブランドの商品を作って売る(個人も含む) | 自分。GS1事業者コードを登録して設定する | Q&A 1-5、2-1 |
| 自社ブランドの商品を、他社に製造を委託して作る(OEM) | 製造を委託した側(ブランドを持つ側) | Q&A 1-6 |
| 自社ブランドの商品を、海外の工場に作らせる | ブランドを持つ日本の事業者 | Q&A 11-2 |
| 他社ブランドの商品を仕入れて売る(卸売・小売、せどり) | 設定できない。ブランドを持っていないため | Q&A 1-7 |
| EANコードやUPCが印刷された輸入品を売る | そのまま使える。日本で仕様を変えて自社のオリジナル商品として売らない限り、設定し直さない | Q&A 11-1 |
| GTINが表示されていない輸入品を売る | ブランドオーナーに表示を頼む | Q&A 11-3 |
もう1つ大事なのが、だれのコードを使うかです。GS1 Japanの「登録申請・利用にあたっての重要事項」は、GS1事業者コードは貸与を受けた登録事業者だけが使え、親会社やグループ会社の関係があっても、登録事業者でない事業者がそのコードでGTINを設定することはできない、としています。
私がOEMで作ったときのJANコードは、工場・業者が用意したものでした。上のルールに当てはめると、自分のロゴやブランドで作らせた商品なら、JANコードを設定するのはブランドを持つ委託元(私の側)で、使うGS1事業者コードも自分が登録したものです。工場・業者が自分のGS1事業者コードで作ったJANコードだった場合は、このルールに合いません。これからOEMで作るなら、先に自分でGS1事業者コードを取り、作ったJANコードを工場に渡して印刷してもらう順番になります。
また、Amazonのヘルプ「製品コードの要件」は、メーカーのJANコードがある商品に、オリジナルカラーや自社ロゴなどのバリエーションを足して出品する場合は、新たにJANコードを取得して使い、商品名に「ロゴ入り」「オリジナルカラー」などメーカーの商品との違いを書くよう求めています。私がやった「ロゴだけ変えて作らせる型」は、元の商品にメーカーのJANコードがあれば、これに当たります。GS1の変更ルールでも、ブランドを変えた場合は新しいGTINです(基準6)。
4. JANコードの取得方法|申請から印刷まで
4-1. GS1事業者コードを申請する(4ステップ)
GS1 Japanの「GS1事業者コードの新規登録手続き」の手順です(2026年10月3日確認)。
- メールアドレスを登録する。「メールアドレスの登録」ページで登録します。
- 申請フォームに入力する。届いたメールのURLから、必要事項を入力します。
- 登録申請料を払う。コンビニ払い、Pay-easy(ペイジー)、銀行振込のどれかです。コンビニとペイジーの振込手数料はGS1 Japanの負担、銀行振込は申請者の負担です。10万円(税込)を超える場合は銀行振込だけです。
- GS1事業者コードが届く。入金の確認後、通常3営業日以内にメールで通知され、「GS1事業者コード登録通知書」も郵送されます。
4-2. JANコードを作る
GS1事業者コードが届いたら、JANコードは自分で作ります(「GTIN(JANコード)の作成手順」)。
- 商品アイテムコードを決める。自社で重複しないように、01、02…(9桁なら001、002…)と順番に付けるのが勧められています。GS1 Japan Data Bank -商品情報-に商品情報を登録して、JANコードを自動で設定することもできます。商品名・色・容量・素材・包装サイズ・香り・味・販売単位などが違えば、それぞれ別のJANコードにします。終売(廃番)になった商品のJANコードを、別の商品に付け直すことはできません。
- チェックデジットを計算する。12桁から13桁目を計算します。9章の計算機でも出せます。
- バーコード(JANシンボル)を印刷する。一般的には印刷業者に頼みます。自分でバーコード用のプリンター・ソフトで印刷する場合は、JIS規格(X0507)のサイズ・品質に合っていないと読み取れない可能性があります。GS1 Japanのデータベース「GS1 Japan Data Bank -商品情報-」に商品情報を登録すると、バーコード画像を作ってダウンロードできます。
- 商品情報を登録する。重要事項は、作ったGTINの基本的な情報を「GS1 Japan Data Bank -商品情報-」に登録するよう求めています。
4-3. 申請すると公開される情報
重要事項によると、GS1事業者コードを登録した事業者の、GS1事業者コード、事業者名(法人名、個人事業主名・個人事業の屋号)、本社所在地、基本GLN、ウェブサイトのURLは、GS1のデータベースに登録され、Verified by GS1などの情報としてウェブサイトで提供・公開されます。個人で申請するときは、届け出る所在地がこの公開の対象に入ることを知っておいてください。
5. JANコードの費用|年間売上高と支払年数で決まる
登録申請料は、初期申請料と登録管理費の合計です。金額は、事業者全体の年間売上高と、3年払いか1年払いかで決まります(税込み、2026年10月3日確認)。
| 事業者全体の年間売上高 | 初期申請料 | 登録管理費(3年払い) | 3年払いの合計 | 登録管理費(1年払い) | 1年払いの合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ⅶ 1億円未満 | 11,000円 | 16,500円 | 27,500円 | 6,050円 | 17,050円 |
| Ⅵ 1億円以上10億円未満 | 22,000円 | 20,900円 | 42,900円 | 7,700円 | 29,700円 |
| Ⅴ 10億円以上100億円未満 | 44,000円 | 46,200円 | 90,200円 | 16,500円 | 60,500円 |
| Ⅳ 100億円以上500億円未満 | 44,000円 | 92,400円 | 136,400円 | 33,000円 | 77,000円 |
| Ⅲ 500億円以上1000億円未満 | 44,000円 | 152,900円 | 196,900円 | 55,000円 | 99,000円 |
| Ⅱ 1000億円以上5000億円未満 | 44,000円 | 276,100円 | 320,100円 | 99,000円 | 143,000円 |
| Ⅰ 5000億円以上 | 44,000円 | 306,900円 | 350,900円 | 110,000円 | 154,000円 |
- 年間売上高は、事業者全体の額です。コードを使う部署・支店だけの売上ではありません(重要事項)。
- 有効期間は、初回利用月の翌月から1年または3年です。続けて使うなら更新手続きが要り、更新申請料は上の表の登録管理費と同じ額です(1登録単位の場合。「GS1事業者コードの更新手続き」)。有効期限の約1〜2か月前に、更新申請書が郵便で届きます。
- GS1 Japanに払うのは、登録申請料と更新申請料だけです(Q&A 1-11)。商品の数が増えても、1つのGS1事業者コードで付けられる範囲(2章の表)なら追加の料金はかからず、足りなくなって追加登録しても、2章に書いた範囲なら申請料はかかりません。バーコードの印刷費は別で、印刷会社などに払います。
- 使わなくなったら、返還届を出します(Q&A 8-2)。取引先の店にバーコード付きの在庫が残っている場合は、取引への影響を確かめてから、更新か返還を決めるよう書かれています(Q&A 8-3)。
6. Amazonで出品するときのJANコードのルール
セラーセントラルの公開ヘルプで確かめたルールです(2026年10月3日確認)。
| 場面 | ルール | ヘルプ |
|---|---|---|
| 商品ページを新しく作る | ほとんどのカテゴリーで、業界標準の製品コード(JAN、EAN、UPC、ISBN)が要る。製品コードはGS1のデータベースと照合して確定される | 製品コード(GTIN)の確認 |
| 偽の製品コード | 商品詳細ページに偽の製品コードを載せるのは禁止。違反するとASIN登録権限や出品権限が一時停止・削除の対象になる | 製品コードの要件 |
| メーカーJANの商品にロゴ・オリジナルカラーを足す | 新たにJANコードを取得して使う。商品名に違いを書く | 製品コードの要件 |
| セット品(違う商品の組み合わせ) | セット品に固有の製品コードが要る。中に入っている商品のコードを、セット全体のコードとして使うことはできない。固有のコードがなければ免除を申請する | 複数の商品から成るセット品に関するUPCガイドライン |
| 同じ商品の2個セット・3個セット | 単品の製品コードを使い、商品パッケージ数(item-package-quantity)を入れる(Amazonのユニット数) | 同上 |
| 製品コードがない商品 | 製品コード免除を申請できる場合がある(下の表) | 製品コード(UPC、EAN、JAN、ISBN)がない商品の出品 |
| 製品コードが分からない | メーカーに直接問い合わせる。自分が製造元なら、JANは流通システム開発センター(GS1 Japan)で確かめる | 製品コードの取得 |
| 19から始まるバーコード | JAN/EAN/GTIN形式で19から始まるバーコードの商品は、規格外のためFBAに納品できない | 製品コード(GTIN)の確認 |
製品コード免除の対象と、対象外は次のとおりです(ヘルプ「製品コード(UPC、EAN、JAN、ISBN)がない商品の出品」)。
| 免除を申請できる商品 | 免除を申請できない商品 |
|---|---|
| 独自のブランド商品、ハンドメイド商品 出品者が製造・ブランド化・出版する、バーコードのない商品 製品コードのない部品(カー&バイク用品、モバイルアクセサリなど) セット品 ノーブランドの一般商品 |
GS1承認済みの既存のバーコードがある 既存のGTIN/EAN/UPC/ISBNがある UPCが必要なブランドのもの 本で、出版社を「ノーブランド」として出品しようとする Amazonのカタログに表示されている |
ノーブランド品は自動承認ですが、対象は「真正のノーブランド品」だけです。ブランド名を入れて申請する場合は、ブランド名の承認(BNA)とあわせて48時間以内に結果が出るとされています。免除は出品用のストアごと・カテゴリーごとに申請し、一度承認されれば同じカテゴリーの商品は個別に申請しなくてかまいません。
注意したいのは、免除がずっと続くとは限らないことです。ヘルプは、AmazonがGS1バーコードを使っていると特定したブランドは免除の対象外になり、最初は製品コードがなくても、あとでGS1バーコードを取ったブランドは、以前の免除を失効させる場合がある、としています。新しい製品コードを取れない場合(価格が高すぎる、商品の販売総額が低いなど)は、例外を求めることができる、とも書かれています。
7. せどりで困った3つを、公式のルールで読み解く
7-1. バーコードで検索しても商品が出ない
2章のとおり、13桁はデータベースを引くためのキーなので、Amazonのカタログにない番号や、読み取る場所を間違えた番号は出てきません。公式のページから分かる理由は、次のとおりです。
| 読み取った番号 | 出てこない理由 | どうするか |
|---|---|---|
| 先頭が20〜29 | インストアマーキング。量り売りの商品や、メーカーがバーコードを印刷していない商品などに、小売店が店舗で付けるコードで、メーカーが付けたJANコードではない(Q&A 13-2) | パッケージに印刷されたJANコードを探す。なければ商品名・型番で探す |
| 本の2段目のバーコード | 書籍JANコードは2段で、1段目が978で始まるISBN、2段目は日本独自の図書分類と税抜きの本体価格(GS1 Japan「書籍JANコード」) | 1段目(978〜)を読む |
| 輸入品のUPC(12桁) | 入れ方の違い。UPCは、バーコードの左右に小さく書かれた数字も含めて入れる(ヘルプ「製品コード(GTIN)の確認」) | 12桁をすべて入れる |
| 正しいJANコード | Amazonのカタログに、そのコードの商品ページがない | 商品名・型番でも探す。なければ、出品するには商品ページを新しく作る必要がある(6章) |
| 手で打った番号 | 写し間違い | 9章の計算機でチェックデジットを確かめる |
そのコードをだれが設定したかは、GS1 Japanの「Verified by GS1」で調べられます。GTINを入れると、登録された商品情報と、そのGTINを設定した事業者の情報が出ます(1日30回まで)。
7-2. JANコードのない商品が出品できない
Amazonで商品ページを新しく作るには、ほとんどのカテゴリーで製品コードが要ります。そして、せどりで仕入れた他社の商品に、自分でJANコードを付けることはできません(Q&A 1-7)。GS1事業者コードを取っても、他社ブランドの商品には使えないので、他社の商品をそのまま売るためにJANコードを取る意味はありません。自分のブランドで商品やセット品を作るなら、話は別です(8章)。
せどりで仕入れた商品にJANコードがないときに、公式のルールから取れる道は次の3つです。
- すでにある商品ページを探す。カタログにある商品は免除の対象外なので、まず商品名・型番で探します。
- ブランドオーナーに聞く。製品コードが分からないときはメーカーに直接問い合わせる(ヘルプ「製品コードの取得」)、GTINのない輸入品はブランドオーナーに表示を頼む(Q&A 11-3)、が公式の答えです。
- 免除の条件に合うか確かめる。ノーブランドの自動承認は真正のノーブランド品だけで、ブランドのある商品を「ノーブランド」として出すことはできません。Amazonにあるブランドで、そのブランドと関連付けられていない出品者が商品ページを新しく作るには、承認の申請が要ります(48時間以内)。
7-3. 同じJANコードで別の商品が出てくる
いまのルールでは、1つのGTINに対応する商品は1つです。それでも同じ番号で別の商品が出てくる理由が、公式のページに3つあります。
- 2018年までは、JANコードの再利用が認められていた。一般消費財は終売(廃番)から4年、アパレル・ファッション商品は2年半を目安に、市場に在庫がないことを確かめれば、同じGTINを別の商品に付け直せました。2019年1月から再利用はできなくなりましたが、移行措置として、2018年12月末までに終売になった商品のGTINは、1回に限り再利用が認められています(「GTIN再利用停止について」)。中古の古い商品と、あとから出た商品が同じ番号を持つことがありえます。
- 販促の限定パッケージや、おまけ付きでもJANコードは変わらない。GTINの変更ルールの基準7は、販促のために期間限定で包装を変えた場合や、景品・試供品を付けた場合は、単品のGTINを変えないとしています。限定パッケージ・おまけ付きと通常品は、同じ番号のことがあります。
- 作る工場が違っても、仕様が同じならJANコードは同じ。Q&A 9-8です。
なので、せどりでは、JANコードが合っても、商品名・型番・パッケージ・付属品(おまけ)を商品ページと照らし合わせます。出品がAmazonの間違った商品と一致してしまったときは、ヘルプは「商品詳細ページのエラー修正」を案内しています。
7-4. 同じ型番なのに、検索結果に何ページも出る(SCPH-50000の例)
7-3の裏返しで、同じ型番の商品が、検索結果に別々のページとして何ページも出てくることがあります。2026年10月3日に、Amazonで「scph-50000」(PlayStation 2の型番)を検索した結果(おすすめ順、全71件)の1ページ目48件を分けると、次のようになりました。
| 1ページ目48件の中身 | 件数 |
|---|---|
| タイトルにSCPH-50000が入った本体(通常、ミッドナイト・ブラック、パール・ホワイト、サテンシルバー、セラミック・ホワイト、ミッドナイトブルーのBB Pack、SAKURA、整備済み品のミッドナイト・ブラック) | 8件 |
| ほかの型番のPlayStation 2本体(SCPH-70000、90000、39000、10000など。整備済み品を含む) | 18件 |
| タイトルに型番がないPlayStation 2本体・同梱パック(色の名前やパック名だけ) | 9件 |
| PlayStation 3(整備済み品) | 2件 |
| 型番が共通する他社の互換部品・アクセサリー(HDDブラケット、ファン、電源基板、コントローラー、メモリーカードなど) | 10件 |
| ソフト | 1件 |
探している型番は48件のうち8件で、それも色やパックごとにページが分かれ、出品も値段もページごとに別です。整備済み品は全体で6件あり、SCPH-90000のセラミック・ホワイトは、通常のページのほかに整備済み品のページが2つあって、同じ型番・同じ色で3ページになっていました。検索結果はその日の表示で、変わります。
分かれている理由を、公式のルールに当てはめると、次のとおりです。
- 色やパックが違えば、JANコードが別。GS1 Japanの作成手順は、色が違えば別のJANコードにするとしています。色違いのページが別々にあるのは、このルールどおりです。
- Amazonの「同じ商品」は、ブランド名・色などの仕様・製品コードまで一致するもの。重複ページの統合のヘルプは、ブランド名などの識別項目、サイズ・色・スタイルなどの仕様、製造の詳細、UPC/EAN/製品コードが完全に一致する場合を「完全に同じ商品」としています。統合は出品者がツールで申請して行うもので、ブランドが違うASINや、出品のないASINは統合できません。
- 重複は禁止だが、Amazon自身も困るとしている。商品詳細ページの規則は「すでに商品詳細ページが存在する商品については、重複するページを作成しない」としています。統合のヘルプには、商品ページが重複していると購入者を戸惑わせ、商品検索や購入の決定に支障が出る、と書かれています。
買う側から見ると、これではどこで買えばいいか分からない人が大半だと思います。
せどりで出品する側から見ると、私の見方は次のとおりです。自分の商品に合うページを目視かAIで特定し、その中で、Keepaで売れ行きがいちばんいいページに出すのが、いちばん期待値が高いと考えます(Keepaの使い方)。私の経験では、AmazonはFBAの納品で型番が合っているかまでは確かめていないので、違う色や違う型番のページに、気づかずに出品してしまう人はいると思います。
Amazonの「ASINの新規作成に関するポリシー」は、カタログにある商品を出品するときは、その商品の既存のASINに合わせるよう求めています。違う色・違う型番のページに出すと、購入者には商品ページと違う物が届きます。合うかどうかは、箱のJANコード、型番、色、付属品で確かめます。ゲーム機の仕入れの基準はゲームせどりの記事に書いています。
8. JANコードを取るかどうかを、式で判断する
8-1. まず、取れるのか・要るのか
| 順番 | 質問 | はい | いいえ |
|---|---|---|---|
| ① | その商品のブランドを持っているか(自分のブランド名・ロゴで作る、OEMの委託元) | ②へ | JANコードは設定できない。仕入れた商品のJANコードを使う(Q&A 1-7) |
| ② | メーカーのJANコードがある商品に、自社ロゴやオリジナルカラーを足して売るか | 取る(Amazonのヘルプ) | ③へ |
| ③ | 取引先・売り先から、JANコードを付けるよう求められるか | 取る | ④へ |
| ④ | Amazonで、製品コード免除の対象か(6章の表) | JANコードなしで出品できる。ただし、AmazonがGS1バーコードを使うブランドと特定すると免除の対象外になる | 取る |
JANコードを付けることは、一般の商品では必ずしも必要ではありませんが、取引先から求められる場合があります(Q&A 1-16)。
8-2. 取るなら、費用を1商品・1点あたりに直す
使う年数をN年として、費用は次の式です。
総費用 = 初期申請料 + 3年払いの登録管理費 × a + 1年払いの登録管理費 × b
(aは3年払いの回数、bは1年払いの回数。3a+b ≧ N)1商品1年あたり = 総費用 ÷(JANコードを付ける商品の数 × N)
1点あたり = 総費用 ÷(1年に売る点数 × N)
Nは、JANコードを使う予定の年数です。N年で使うのをやめる場合の負担額なので、3年払いの残りの期間は数えていません。今の年間売上高の区分がN年間変わらない前提で、更新申請料も更新のときの事業者全体の年間売上高で決まります。
年間売上高1億円未満、3年、10商品なら、27,500円 ÷(10 × 3)= 約917円が1商品1年あたりです。1年に1,200点売るなら、27,500円 ÷(1,200 × 3)= 約7.6円が1点あたりです。この1点あたりの額を、1点あたりの利益と比べて判断します。
3年払いと1年払いは、更新のたびに選べます。年商1億円未満では、3年払いの16,500円は1年払い3回分(18,150円)より安く、端の1年・2年は1年払い(6,050円・12,100円)のほうが3年払いより安いので、たとえば4年使うなら、3年払い1回と1年払い1回の組み合わせがいちばん安くなります(33,550円)。
9. JANコードの費用とチェックデジットの計算機
1つ目の計算機は、年間売上高の区分、使う年数、JANコードを付ける商品の数(と、1年に売る点数)から、GS1 Japanに払う費用を、3年払いだけ・1年払いだけ・組み合わせで比べ、1商品1年あたり・1点あたりの額を出します。2つ目の計算機は、JAN(標準タイプ13桁)のチェックデジットを除いた12桁からチェックデジットを出すか、13桁のチェックデジットが合っているかを確かめ、先頭の数字から分かる範囲の意味(45・49、20〜29、978、19)を出します。12桁のUPCは計算のしかたが違うので対象外です。
JANコードの費用(GS1 Japanに払う額)
チェックデジットの計算と、先頭の数字の見方
チェックデジットは、12桁を右から数えて奇数番目の数字の合計を3倍し、偶数番目の数字の合計を足して、その下1桁を10から引いた数です(下1桁が0なら0)。初期値の「456995111617」はGS1 Japanの計算例で、チェックデジットは9になります。チェックデジットが合っても、その番号がGS1に登録されているとは限りません。
10. よくある質問
JANコードは無料で取れますか?
取れません。JANコードを作るにはGS1事業者コードの登録が要り、年間売上高1億円未満でも1年払いで17,050円かかります。Amazonだけで売る自社ブランドの商品なら、JANコードを取らずに製品コード免除で出品できる場合があります(6章)。
個人でもJANコードは取れますか?
取れます。商品のブランドを持つ事業者なら、個人でもGS1事業者コードを申請し、商品にJANコードを表示できます(Q&A 2-1)。事業者名(個人事業主名・屋号)と本社所在地は公開の対象に入ります(4-3)。
申請してから、どのくらいで使えますか?
入金がGS1 Japanで確認されてから、通常3営業日以内にメールでGS1事業者コードが届きます。そのあと、商品アイテムコードとチェックデジットを決めれば、JANコードができます。
商品ごとに申請が要りますか?
要りません。GS1事業者コードは事業者単位の登録です(Q&A 1-10)。商品アイテムコードは自分で順番に付け、GS1 Japanへの連絡も要りません。
色違い・容量違いは別のJANコードですか?
原則として別です。商品名・色・容量・素材・包装サイズ・香り・味・販売単位などが違えば、それぞれ別のJANコードにします(「GTIN(JANコード)の作成手順」)。ただし、販促の限定パッケージや景品付きのように、JANコードを変えない場合もあります(7-3)。迷ったら「GTIN(JANコード/集合包装用商品コード)の変更ルール」の基準で確かめます。
JANコードとEANコードの違いは何ですか?
同じものです。JANは日本での呼び名で、国際的にはEANコード、GTIN-13と呼ばれます(Q&A 1-2、1-3)。海外の商品に印刷されたEANコードやUPCは、日本でもそのまま使えます(Q&A 11-1)。
業者が用意したJANコードを使ってもいいですか?
GS1 Japanの重要事項は、GS1事業者コードは貸与を受けた登録事業者だけが使え、親会社やグループ会社でも、登録事業者でなければそのコードでGTINを設定できない、としています。自分のブランドの商品に付けるJANコードは、ブランドを持つ自分がGS1事業者コードを取って設定するのがルールです(Q&A 1-5、1-6)。Amazonは製品コードをGS1のデータベースと照合します。
せどりでAmazonに出品するのに、JANコードの取得は要りますか?
他社ブランドの商品をそのまま仕入れて、すでにある商品ページに出品するだけなら、要りません。他社の商品にはJANコードを設定できないので、取っても使えません(Q&A 1-7)。仕入れた商品のJANコードで、すでにある商品ページを探して出品します。自分のブランドの商品や、違う商品を組み合わせたセット品を作って売るなら、8章の順で判断します。
JANコードの更新をしないとどうなりますか?
GS1 Japanは、有効期限のあとも続けて使うなら更新手続きが必要、としています。使わなくなったら返還手続きをし、返還したあとは、そのGS1事業者コードを使ったJANコードは使えなくなります(「その他の手続き」)。取引先の店に在庫が残っている場合は、取引への影響を確かめて、更新か返還を決めるよう書かれています(Q&A 8-3)。一度商品に付けたJANコードを、終売後に別の商品に付け直すことはできません(「GTIN再利用停止について」)。
バーコードはどうやって作りますか?
一般的には印刷業者に頼みます。自分でプリンター・ソフトを使って印刷する場合は、JIS規格(X0507)のサイズ・品質に合っている必要があります。GS1 Japan Data Bank -商品情報-に登録すると、バーコード画像を作ってダウンロードできます(「GTIN(JANコード)の作成手順」)。
11. まとめ
- JANコードは、GS1 JapanにGS1事業者コードを登録申請して、自分で作る。登録は事業者ごと。年間売上高1億円未満なら3年払い27,500円、1年払い17,050円(税込み)。
- JANコードを付けるのは、ブランドを持つ事業者。OEMは委託元、せどり(他社の商品)は付けられない。GS1事業者コードは登録事業者しか使えない。
- Amazonは製品コードをGS1のデータベースと照合する。メーカーJANの商品にロゴ・オリジナルカラーを足すなら新しいJANコード、セット品は固有のコードか免除。
- せどりで「検索しても出ない」「同じJANで別の商品」は、インストアコード・本の2段目・UPCの入れ方・2018年までの再利用・販促パッケージで説明できる。JANコードだけで同じ商品と決めない。
- 同じ型番でも、色やパックごとにJANコードが別なので、検索結果に何ページも出る。出品は、合うページの中でKeepaで売れ行きがいちばんいいページに出すのが期待値が高い(私の見方)。
- 取るかどうかは、①ブランドを持つか、②ロゴ・カラーを足すか、③取引先が求めるか、④免除の対象か、の順で決め、取るなら計算機で1点あたりの費用を出して利益と比べる。
12. 出典
- GS1 Japan「GS1事業者コードの新規登録手続き」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「GS1事業者コードの更新手続き」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「GS1事業者コードの登録申請・利用にあたっての重要事項」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「GS1事業者コード・GTIN(JANコード)とは」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「GTIN(JANコード)の作成手順」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「その他の手続き(返還・追加登録など)」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「チェックデジットの計算方法」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「GS1事業者コード・GTIN(JANコード)Q&A」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「GTIN(JANコード/集合包装用商品コード)の変更ルール」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「GTIN再利用停止について」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「書籍JANコード」(2026年10月3日確認)
- GS1 Japan「Verified by GS1」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「製品コードの要件」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「製品コード(GTIN)の確認」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「製品コード(UPC、EAN、JAN、ISBN)がない商品の出品」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「複数の商品から成るセット品に関するUPCガイドライン」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「製品コードの取得」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「商品詳細ページの規則」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「商品詳細ページ(ASIN)の新規作成に関するポリシー」(2026年10月3日確認)
- セラーセントラル ヘルプ「重複している商品ページの統合」(2026年10月3日確認)
13. あわせて読む
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| FBAとは|仕組みと手数料 | JANコードのある商品をFBAで売るときの費用 |
| せどりアプリおすすめ | バーコードを読み取って調べるアプリ |
| アマサーチの使い方と料金 | バーコードリーダー(KDC200i)で読み取るとき |
| Keepaの使い方 | 合うページの中で、売れ行きを比べる |
| ゲームせどり | ゲーム機の型番・付属品と仕入れの基準 |
14. この記事について
この記事は、せどりと中国輸入OEMでAmazonに出品していた私の経験と、GS1 Japanの公式ページ・セラーセントラルの公開ヘルプ(2026年10月3日確認)をもとに書きました。料金とルールは改定で変わることがあります。申請前に、GS1 Japanの公式ページで最新の内容をご確認ください。この記事は、特定の商品のJANコードの扱いや、出品の可否を保証するものではありません。

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