
せどりを続けるのがしんどくなってきたなー。このまませどりを続けていていいんだろうか‥。
せどりは即金性が高いビジネスであると同時に、継続出来る人が非常に少ない稼ぎ方です。
同じ時期にせどりを始めても1年後にはせどりをやめている人のほうが圧倒的に多い。
やめていく人の中には、稼げなかった人だけでなく、稼げていた人もいます。
なぜせどりで結果が出ていたのに、続けられなくなってやめてしまうのか?
せどりがしんどいと感じた時に、どういった事を考えていくといいのか?
この記事ではメンタル面から、せどりを頑張っているあなたに役立つ情報を提供していきます。
記事を読み終える頃には、心が回復し、次のステップに向かって行動を起こせるようになっているはずです。
なぜせどりはこれほどまでにしんどいのか?
「だるい」という言葉と「しんどい」という言葉は、意味合いが違います。
せどりがだるい → やってみたら結構大変ですぐに諦める人の発言
せどりがしんどい → 自分なりに改善を繰り返して頑張ってきたけど、限界を感じている人が発する言葉
今のあなたはおそらく後者の人ではないでしょうか?
一生懸命せどりの技術を身につけるために勉強をし、自分なりに検証をしてきた。
しかし限界を感じている。
限界というのは収入が頭打ちになったり、モチベーションが枯渇したり、体を壊して続けられなくなるなど、様々な理由が考えられます。
僕がせどりをやっていて、しんどいなーと感じた事例を紹介します。
めちゃくちゃ儲かると思って大量仕入れしたら相場が暴落
これはせどりやっている人だったら誰もが経験しているんじゃないかな。
店舗で偶然見つけた商品を調べてみたら、めちゃくちゃ売れてる商品。
にもかかわらず価格差が大幅に発生している。
在庫が複数あり、まとめて仕入れれば見込み利益が数万円を超えそうな勢い。
そんな商品を朝一番の仕入れで見つけらた日には「今日の昼は少し高いランチにしよう」といった感じでテンションが一気に上ったりするもの。
しかし商品をいざ出品しようと思ったら、仕入れ時とは全く違う相場が。
同じ商品が全国規模のセールで販売されていて、皆が同時に仕入れ。
それが一斉に出品をされて相場が暴落してしまっているんですね。
新品商品などを大量に仕入れた時にこういった問題は発生しやすいです。
中古商品でもプレミアム価格になっている商品が安い価格で仕入れできるな−と思ってガンガン買ってたら、再販されていたとかねw
ある程度ガチでせどりに取り組んでいた人なら似たような経験をしているはず。
その度に赤字での販売になり、大量仕入れをしていると損失が何倍にも跳ね上がる。
クレジットカードで仕入れしていたなんて日は引き落とし日に利用料金が支払えなくなり、リボルビングでの支払いを余儀なくされる。
そんな事になればせどりで作った借金を返済する事になってしまいます。
お金を稼ぐためにせどりを始めたのに、気がつけば借金が増え、借金を返すためにせどりを続けている‥。
これはものすごくしんどいし、やめたくなる瞬間ですよね。
作業が孤独すぎて嫌になる
せどりは一人で完結してしまうビジネスであるため、人との関わりが希薄です。
仲間を作って鼓舞しあったり、情報交換を行うことでカンフル剤的な効果は得られますが、誰の役に立つわけでもないビジネスであるため、続ければ続けるほど虚しくなってきます。
どこまで行っても孤独であるため、せどりのモチベーションを保つのはとても難しいです。
実際せどりを1年以上続けている人というのは少なく、大半の方が数ヶ月も続かずにドロップアウトをしていきます。
情報発信にシフトすればいいと言っている人もいるのですが、社会イメージが悪化している転売を人に勧めるのは簡単なことではありません。
誹謗中傷を受けるリスクもあり、発信をしたことで逆にストレスが増大してビジネスを辞めてしまう人もいたりします。
お店からの出禁処分
買い占め行為を行っていることが発覚して、お店から出禁になったり、ネット経由で注文ができなくなったりする事があります。
僕の経験だと、店舗に入ったら店員さんが後ろからずっとついてきたり(やりずらい‥)、なにかお探しですか?と聞いてきたり(利益の出る商品が欲しいだけです)。
こういう事をやられると率直にしんどいですよね。
ある程度店舗せどりをガチってる人なら経験あるはず。
ネットショップでも利益が出せるリピート商品を見つけたと思ったらブラックリストに入れられて注文が一切出来なくなったり、家族名義での注文がキャンセルされて確定したと思った利益が消え去る。
これも「せっかく買えたと思ったのに!」とフラストレーションが溜まる瞬間ですよね。
こんなに苦労して買い集めたのに、また1からリサーチやり直しかよって。
購入者からの理不尽なクレーム
苦労して仕入れた商品を販売したら、購入者から思いもよらない理由でキャンセルや返品を要求される。
いきなり電話をかけてきてわけのわからない日本語で一方的にわめかれる。
せどりで稼ぐためには商品数を売っていかなければいけません。
そしてたくさんの商品を販売していくと、どれだけ注意をしていても面倒なお客さんに遭遇してしまうことがあります。
自分への批判とお店の運営に対する批判を分離していれば病みませんが、クレーム慣れしてない方がこういった経験をすると「こんな思いをしてまでお金を稼ぎたくないな‥」と思ってしまうことも。
会社であれば様々な人が分業をしていて、お客様から直接面と向かってクレームをされる経験をする事はありませんが、自分でビジネスをやると副業であっても責任は全て自分にかかってきます。
家族や友人と過ごす時間が減る
これまで付き合ってきた人との交友時間を削ってせどりに費やすことになり、QOLが下がります。
仲良くしている人や家族と過ごす時間をビジネスに費やす。
私生活が充実していた人ほどこの事はつらいと感じるはず。
せどりって自分のQOLを犠牲にしてお金を稼ぐビジネスモデルです。
人やシステムを使うことである程度負担は軽減できますが、アフィリエイトやコンテンツ販売のように完全自動まで持っていくのは難しいです。
多くの固定費や人を巻き込んで、半自動ぐらいまで出来れば上出来であり、大半の人は人を雇うことにメンタルブロックを感じ、全部を自分でやろうとしてしまいます。
その結果売上が頭打ちになり、私生活も犠牲にしないと稼げないことがわかってきて、続けるのがしんどくなっていきます。
そもそもせどりは長く続けられるものではない
ここで誰も言わない真実をあなたに伝えようと思うのですが、そもそもせどりは続けられるものではありません。
一生ブックオフで仕入れを続けますか?
ロゴを変えただけのOEM転売が今後も続くと思います?
トレンドを追いかけ続ける忙しない転売を延々と繰り返せますか?
ちょっと考えれば明らかなことです。
僕らが続けているせどりというのは、他人が作ったプラットフォームやブランド力を利用して稼がせてもらっているだけなんです。
販売先がダメといえば、アカウントが停止になって一発退場になるし、仕入先に「あなたには売らないよ」と言われたら仕入れは出来なくなってしまいます。
何がいいたいのかと言うと、せどりは極めて紙一重のところで成立している稼ぎ方なんです。
ちょっとした環境変化で一瞬で稼げなくなるリスクがせどりには常にあることを忘れてはいけないという事。
リピート商品を扱えばせどりは資産ビジネスになると言ってる人もいますが、価格の相場なんてちょっとした事ですぐに崩れます。
新商品が出て売れなくなったり、ライバルがもっといい条件で同じ商品を大量に仕入れて安くしてきたりと、安定させるのが非常に難しい。
せどりを続ける限り、常に新規商品のリサーチは続けなければいけないし、利益が出なくなった商品から撤退したり、リピート商品の追加発注をかけたりと、延々と雑務が途切れることなく発生をします。
会社の仕事だけでも疲れているのに、これを私生活を犠牲にして続けていくのは無理ゲーです。
しんどいならやめていい
僕はせどりを人に伝える活動をしてきて、ノウハウが弱いから続けられない人が出るんだと思っていました。
しかしそれは間違いでした。
せどりというビジネスそのものが続ける事が難しいビジネスであり、途中で辞めていった方はもっと適正のあるビジネスや将来性のある商売にシフトしていっただけなのです。
だから今あなたがせどりに対して感じているしんどさを、僕は否定しません。
もっと頑張れとか、続けられなきゃ稼げなくなるとか言うつもりは全く無い。
むしろその逆で、向いてないとわかったんだから喜んでいいよと言ってあげたい。
お金を稼ぐ方法はせどりだけではありません。
もっと簡単に堅実に稼げる方法はいくらでもあります。
同じ転売という文脈でも、在庫を一切持たずに月に100万以上稼いでる人はいるし、在庫を保有するにしても極めて短い期間で全部の在庫を売り切る人がいる。
僕がせどりを始めた10年以上前と違って、今ではせどりは稼ぎやすいビジネスでもなければ、初心者向けの副業でもなくなっています。
今後もせどりで稼ぐことは可能ですが、割りに合わないビジネスになってきているのです。
それでもあなたはせどりを続けますか?
せどりはとても泥臭いビジネスです。
頑張ったところでキャリアにもなりません。
でも一つのことにこれだけ頑張れた人なら他の分野でも結果を出すことが出来ると僕は思います。
せどりに真剣に取り組み、その結果続けられないという事がわかった。
手を動かさずにせどりの批判をしている人と比べて、実態のある経験があなたの中にはあるのです。
少なからずのお金を自分の力だけで稼ぎ出したという自信にもなったはず。
この経験は今後のあなたの人生において生きてきます。
せどりはキャリアにはなりませんが、モノを仕入れて売るという商売の基本を身につける上で良い体験になりえるのです。
ぜひこの経験を糧にして次のステップへと進んでいきましょう。
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