ネッシー(NETSEA)で商品を買ったのは、Amazonの出品規制を解除する書類を集めたときの1回だけです。それ以外は1点も買っていません。使ったのは「出店している業者の名簿」としてです。
2015年に、その名簿を使ってアルバイト1人と1週間で100社以上の卸と契約しました。この記事は、ネッシーの画面をどの順番で見て、どこで会社名を拾い、どうやって直接の営業に切り替えたかを、当時の手順のまま書きます。営業の段取りと契約後の管理項目は卸業者の探し方(ハブ記事)に分けてあるので、ここではネッシーの使い方だけに絞ります。
結論:ネッシーは仕入れ先ではなく、営業先の名簿です
ネッシーで買うと、同じ商品を同じ価格で買える人が自分以外に大量にいます。差益が出る商品があっても、独占できる日数がゼロなので、出品した瞬間に同じ商品が同じ価格帯で並びます。この構造はトップセラーで儲からない理由に書いたものと同じで、サイトの善し悪しではなく「誰でも同じ値段で買える」という一点で決まります。
一方で、ネッシーに出店している業者は「取引先を増やしたい」と自分で表明している業者です。出店には手間がかかるので、わざわざ載せている時点で新規の取引に前向きである可能性が高い。ここが、Google検索で「商材名+卸」「商材名+商社」と引いて見つけた業者と決定的に違うところです。私の実測では、ネッシー経由で接触した業者はほぼ全社が返事をくれました。当時の返信数までは記録が残っていませんが、1週間で100社と契約できたこと自体が、返信率が異常に高かったことの証拠だと考えています。
手順:画面のどこを見て、何を拾うか
やることは7つで、全部繰り返しです。
| 順 | 作業 | 見る場所 | 拾うもの |
|---|---|---|---|
| 1 | ジャンルか商材を決める | 自分の販路(当時はAmazon) | 扱える商材の条件 |
| 2 | ネッシーで検索する | 商品検索 | 商材がずらっと並ぶ |
| 3 | 商品をクリックする | 商品ページ | その商品を扱う業者(サプライヤー)のページへ移動 |
| 4 | 会社名を控える | サプライヤーの個別ページ | 会社名(ここが名簿の元) |
| 5 | 会社名でGoogle検索する | 相手の会社の自社サイト | |
| 6 | 営業メールを送る | 自社サイトの問い合わせ先 | メールアドレス |
| 7 | 自社サイトがなければ電話する | Googleマップ | 電話番号 |
ポイントは4番です。ネッシーの中で業者にメッセージを送るのではなく、会社名だけを持ち出して、ネッシーの外で直接連絡します。ネッシー内で買うのは他のバイヤー全員と同じ条件で買うことですが、直接契約すれば掛率もロットも個別に決まります。
6番と7番は分岐です。自社サイトを持っていてメールアドレスが載っている業者はメール、自社サイトがなくGoogleマップに電話番号だけ出ている業者は電話です。当時はこの2つで全社をカバーできました。
誰がやったか:アルバイト1人、時給1,500円、1週間
2番から7番までを、アルバイト1人に1週間やらせました。時給は1,500円で、その月の携帯電話代は通話料だけでなく全額こちらで負担しました。電話営業を任せる以上、私用の電話で営業させるわけにはいかないからです。
私自身は、本命の業者への電話と個別メール、それと契約後の条件確認に回りました。ここの分担(ランク別の営業方法)はハブ記事の表に書いてあります。
この工程は「名簿を作る作業」と「条件を交渉する作業」に分かれていて、前者は人に任せられます。時給と稼働時間を入れると、名簿1社あたりの人件費が出ます。
名簿づくりの人件費計算機
時給(円)
1日の稼働時間(時間)
稼働日数(日)
1社あたりの処理時間(分・検索から送信まで)
携帯代など固定で負担する額(円)
初期値は私の当時の条件(時給1,500円)に、1日6時間・5日・1社15分という仮の前提を置いたものです。稼働時間と処理時間は当時の記録がないので、自分の条件に置き換えてください。1社あたりの処理時間は、メールで済む業者と電話が必要な業者で大きく変わります。
契約できたのは「Amazonで扱える商材を持つ業者」
当時の私の販路はAmazonだったので、名簿の段階で「Amazonで売れる商材を持っているか」で絞っていました。その条件に合う業者とは、ほぼ契約できたと記憶しています。全社の契約内容を一つずつ検証したわけではないので、ここは断定を避けます。
「契約」の中身は、口座を開いて掛率とロットの提示を受けた状態です。この時点では1円も利益は出ていません。100〜120社のカタログをAmazonの相場と1か月かけて突き合わせた結果、初期条件で利益が出る商材がなかったこと、掛率が取引実績に連動していて後発ほど不利だったことは、ハブ記事の最後の章に書いたとおりです。私はそこで卸から撤退しました。
ただし、100〜120社の全商材を仕入れて検証したわけではありません。私が見たのはAmazonで売る前提のカタログ比較だけです。自社ECや実店舗で売る人、卸仕入れの転売をどうしてもやりたい人にとっては、名簿を作るところまでは同じ手順で再現できます。
ネッシー本体で買ってよい唯一の場面
私がネッシーで実際に買ったのは、Amazonの出品規制を解除する書類(卸からの請求書)を集めるためでした。何を買ったかは覚えていませんが、目的は商品ではなく請求書です。規制解除の手続き自体はAmazon出品制限・規制の解除に分けてあります。
差益目的でネッシーの中で買うことは、私はしませんでした。理由は最初に書いた「独占日数ゼロ」です。
スーパーデリバリーとの違いはありません
同じ手順をスーパーデリバリーでも回しました。会社名の出方、自社サイトの有無、営業への反応、どれもネッシーと変わらず、出店業者の重複もありました。名簿としては2つ合わせて1つとして扱って問題ありません。スーパーデリバリーの審査や個人での登録可否、法人化の損益はスーパーデリバリーは怪しいのかに分けました。
「ネッシー 評判」「個人」「せどり」で来た方へ
評判については、私の立場からは1点だけです。ネッシーは仕入れサイトとして悪いわけではなく、「誰でも同じ値段で買える場所」で差益を取ろうとする使い方が合っていません。良い評判も悪い評判も、ほとんどはこの一点の言い換えです。
個人で登録できるかどうかは、登録条件が変わるので公式サイトで確認してください。私は法人で交渉していたので、個人事業主で同じ返信率が出るかは断定できません。ただし、名簿を作って外から連絡する手順そのものは、登録区分に関係なく同じです。
せどりの仕入れ先として使うなら、ネッシーの中で買うより、ネッシーで見つけた業者と直接契約するほうが条件は良くなります。その代わり、契約しただけでは利益は出ません。どのジャンルで、どの回転日数で回すかはせどりで儲かるジャンルに書いた逆算表で決めてください。
3つの立場で、使い方が変わります
| 立場 | ネッシーの使い方 | 次に読む記事 |
|---|---|---|
| 卸仕入れの転売をやりたい | 名簿を作り、直接契約し、掛率が実績連動である前提で商材を絞る | 卸業者の探し方 |
| 実業で取引先を広げたい | 自分の商材と相性のよい業者を名簿から拾い、同じ手順で営業する。転売より返信後の話が早い | 卸売と転売の違い |
| 商材はあるが売り先を広げられない | 逆の立場になる。出店すれば「取引先を増やしたい業者」として、この記事の手順で営業を受ける側に回れる | 卸業者の探し方 |
3つ目の立場の人は、この記事の1番から7番を「自分がされる側」として読み直してください。会社名で検索されて自社サイトに来られたとき、メールアドレスが見つからなければ、そこで営業は止まります。
よくある質問
ネッシーの中でサプライヤーにメッセージを送るのではだめですか
だめではありませんが、私は外から連絡しました。ネッシー内の条件は他のバイヤーと同じ条件で、直接契約はそこから個別に決まるからです。
100社は多すぎませんか
名簿を作る段階では多いほうがよいです。理由は契約後にあります。初期条件で利益が出る業者はごく一部で、その一部を見つけるには分母が要ります。
今からやっても同じ結果になりますか
返信率は分かりません。私がやったのは2015年です。ただし「出店している業者は取引先を増やしたい業者である」という前提は、出店の手間が変わらない限り変わらないと考えています。
ネッシーの直送(無在庫)はどうですか
同じ商品を同じ価格で直送できる人が大量にいる、という構造は変わりません。無在庫の考え方は無在庫転売は稼げないのかにまとめています。
※本記事の手順と人件費は、私が2015年に法人として実施した当時のものです。ネッシーの画面構成、登録条件、業者の対応は変わるため、実際の条件は各社と公式サイトでご確認ください。

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