「ERESA(イーリサ)」で調べて来られた方に、先に3つ書きます。
- 無料プランで、価格も出品者もランキングの推移も見られます。Keepaで有料になる部分が、無料の側にあります
- ただしERESAは、Keepaの外にいません。データはKeepaのAPIを経由しています
- PRO版は月5,980円(税込)です。「2,980円」と書いてある記事は古くなっています
3つ目について、先に訂正します。
この記事にも、以前は「Pro版は2,980円」と書いてありました。2022年に書いたときはその金額でした。いまは違います。
ツールの料金は上がります。そして料金を書いた記事は、書いた時点で止まります。これはこの記事も例外ではないので、金額は必ず公式で確認してください。
ERESAの無料プランで、どこまで見えるのか
公式の説明を引きます。
「『Amazon Service Provider Network(SPN)』の公認サービスプロバイダーとして認定されている、Amazon.co.jpとAmazon.comで販売されている20億以上の商品データ(出品者、価格、ランキング推移など)を無料で閲覧できる、リサーチ・分析ツールです。」
読むべきは括弧の中です。出品者・価格・ランキング推移。この3つが無料の側にあります。
さらに、こう書かれています。「Amazonでは通常閲覧できない、各大カテゴリーランキング1000位までを無料で閲覧可能です。」
ここが効く理由
せどりの判断で本当に要るのは、価格ではありません。売れているかどうかです。
価格の推移だけなら、無料で見られるツールは他にもあります。ところが「売れたか」は、ランキングの動きでしか分かりません。そしてランキングの推移は、多くのツールで有料側に置かれています。
Keepaの有料プランを契約する主な理由も、たいていはここです。その部分が、ERESAでは無料の側にあります。
だから「価格推移を見るために有料プランが必要」という前提は、いまは必ずしも成立しません。
なぜ、有料の情報が無料で見えるのか
ここを飛ばすと、判断を間違えます。
ERESAの公式FAQに、そのままの説明があります。「ERESA PROを契約していれば、Keepa(有料版)は解約してもいいのか?」という質問への回答です。
「ERESAはKeepaからAPIを経由して情報を取得していますので、同様のデータにアクセスすることが可能です。しかし、ERESAは各種グラフデータを簡略化して表示しているため、Keepaの利用方法によっては、そのまま使用することが望ましい場合もあります。」
ERESAが独自にデータを集めているわけではありません。Keepaから受け取ったものを、別の形で見せています。
Keepaがデータの卸で、ERESAはその小売です。店を変えても、仕入先は同じです。
だから「ERESA一択」は成り立ちません
正直に書きます。この記事の以前の結論は「Amazon販売のリサーチツールはERESA一択」でした。そこは撤回します。
ERESAが劣っているという話ではありません。無料で見られる範囲は、いまも広いです。
ただ、Keepaを避けたつもりでも、データはKeepaを通っています。そしてKeepaが仕様を変えれば、その影響はERESAにも及びます。無料で使えることと、依存していないことは別です。
PRO版はいくらで、何が増えるのか
公式に金額が出ています。月払い5,980円(税込)、年払い59,800円(税込)。1週間の無料期間があり、初期費用0円、契約期間の縛りなしと記載されています。
そして改定されています。公式の案内には月額4,980円→5,980円、年額49,800円→59,800円という表が出ています。
PRO側にある機能は、方向がはっきりしています。1件ずつ見る作業ではなく、まとめて処理する作業のためのものです。商品の一括検索、セラーのリサーチ、CSVの出力、詳細な絞り込み、価格改定や出品といった運用側の機能。
つまりPROが効くのは、扱う点数が増えて、1件ずつ見ていられなくなってからです。
払う前に、固定費として計算してください
金額そのものより、性質のほうが重要です。ツールの利用料は固定費です。1件も売れなくても、毎月出ていきます。
固定費が増えると、必要な売上が増えます。
必要な月商 =(手元に残したい額 + 月の固定費)÷ 利益率
利益率10%なら、月5,980円を吸収するだけで月商が約6万円分増えます。年払いにすると59,800円が先に出ていくので、そのぶん仕入資金が減ります。
自分の数字で試せるようにしたものをAmazon刈り取りの損益分岐点を計算した記事に置きました。契約する前に、固定費の欄に5,980円を入れてみてください。
私はERESAを無料の範囲で使い、最低限の分析ができることを確かめたところで止めました。ERESAが追跡していない商品は分析できない、ということも確認しています。そのころ、私はもうAmazonせどりのプレイヤーを引退していたので、PROは契約していません。
Keepa・ERESA・camelcamelcamelの関係
3つを並べると、選び方がはっきりします。
| 価格の推移 | ランキングの推移 | 費用 | データの出どころ | |
|---|---|---|---|---|
| Keepa | 見られる | 見られる(有料) | ユーロ建ての月額 | 自前 |
| ERESA | 見られる | 無料で見られる | 無料/PRO 月5,980円 | KeepaのAPI |
| camelcamelcamel | 見られる | 公式機能一覧になし | 無料(登録も任意) | 自前 |
camelcamelcamelは日本のAmazonに対応しています。公式のFeaturesに、対応マーケットプレイスとしてJapanが明記されています。価格の履歴はAmazon本体・第三者の新品・第三者の中古の3種類が見られ、登録も任意です。
ただし、公式の機能一覧に売れ筋ランキングの履歴はありません。「いくらだったか」は分かりますが、「売れたか」は分かりません。買い物の判断には足りて、仕入れの判断には足りない、という切り分けになります。
選び方は、目的で決まります
- いま買っていい値段かを知りたい……camelcamelcamel。登録も要りません
- 仕入れの判断をしたい(売れているかを見たい)……ERESAの無料プラン
- 点数が増えて、まとめて処理したい……ERESA PRO
- グラフを簡略化せず、元のまま読みたい……Keepaの有料プラン。ERESA公式が簡略表示だと明記しています
ERESA PROとKeepa有料を両方契約する前に、簡略化された表示で判断できない場面が実際にあるかを確かめてください。なければ、固定費が二重になるだけです。
ツールの料金は、上がります
この記事でいちばん再利用が効く話を書いておきます。
ERESA PROは、月額4,980円から5,980円に改定されました。そしてこの記事は以前、2,980円と書いていました。
Keepaについても同じです。私はこの記事に、以前「月額19ユーロ」と書いていました。いまの公式の料金は月29ユーロ(2026年10月1日に確認)です。そもそもユーロ建てなので、円での支払額は為替でも動きます。
つまりツールの料金を書いた記事は、どれも書いた時点で止まります。この記事もそうなります。
だから、覚えておくのは金額ではなく構造のほうにしてください。ツールの費用は固定費で、固定費は上がる方向に動き、上がった分は必要な月商に跳ね返ります。「安いから入れておく」を3つ重ねると、必要な月商が数万円動きます。
スマホとPCで使う場合
使い方の手順は、別に書いています。
- PCで電脳リサーチに使う場合……ERESAのChrome拡張機能
店舗で使うなら、起動を1タップにしておくと1件あたりの時間が変わります。1日あたりの判断回数が増えるので、ここは効きます。
そして、グラフだけでは仕入れは決まりません
最後に、ツールから離れます。
どのツールを使っても、読めるのは過去です。過去に売れた価格は、自分がその値段で売れることを保証しません。
中古を扱う場合は特にそうです。同じ商品でも、状態と付属品で別の商品として動きます。グラフのどこを見るかはKeepaの使い方(グラフで見る4つと、中古の見方)に整理しました。
そしてグラフに出ないものが1つあります。売れるまでに何日かかったか、です。利益額が同じでも、2週間で戻る資金と半年戻らない資金はまったく別の商売になります。この見方は利益を拘束日数で割って検算した記事に書きました。
よくある質問
ERESAは本当に無料で使えますか
使えます。公式の説明では、出品者・価格・ランキング推移を含む商品データを無料で閲覧できるとされていて、各大カテゴリーのランキング1000位までも無料の範囲です。有料が必要になるのは、点数が増えてまとめて処理したくなってからです。
ERESAがあればKeepaは解約していいですか
ERESA公式は「Keepaの利用方法によっては、そのまま使用することが望ましい場合もある」と書いています。ERESAはグラフを簡略化して表示しているためです。解約する前に、簡略表示で判断できない場面が実際にあるかを確かめてください。
ERESAはKeepaと何が違うのですか
データは同じです。ERESAはKeepaのAPIから取得しています。違うのは見せ方と、どこまでを無料にするかの線引きです。
ERESA PROはいくらですか
公式表記は月払い5,980円(税込)、年払い59,800円(税込)です。1週間の無料期間があり、初期費用0円、契約期間の縛りなしとされています。ただし料金は改定されます。契約前に公式で確認してください。
無料プランに登録すると、何か送られてきますか
登録するとメールが届きます。案内を受け取りたくないなら、通知の設定を確認してください。ツールの機能とは別の話です。
他に無料で使えるものはありますか
camelcamelcamelがあります。日本のAmazonに対応していて、登録も任意です。ただし売れ筋ランキングの履歴は公式の機能一覧にありません。価格だけで足りるかどうかで選んでください。
結局、最初にどれを入れればいいですか
ERESAの無料プランです。仕入れの判断に必要なものが無料の側に揃っています。それで足りなくなってから有料を検討してください。順番を逆にすると、使い切れない機能に固定費を払うことになります。
まとめ
- ERESAの無料プランで、出品者・価格・ランキング推移が見られる。各大カテゴリーのランキング1000位までも無料
- せどりの判断で要るのは価格ではなく「売れたか」。それはランキングの動きでしか分からず、多くのツールでは有料側にある
- ただしERESAのデータはKeepaのAPI経由。公式FAQに明記されている。Keepaが卸で、ERESAが小売
- だから「ERESA一択」は成り立たない。以前この記事に書いていた結論は撤回します
- PRO版は月5,980円/年59,800円(税込)。月4,980円→5,980円に改定済み。1週間の無料期間・初期費用0円・縛りなし
- この記事は以前「2,980円」と書いていた。ツールの料金を書いた記事は、書いた時点で止まる
- PROが効くのは、点数が増えて1件ずつ見ていられなくなってから。一括検索・CSV出力・運用側の機能が中心
- ツールの利用料は固定費。利益率10%なら、月5,980円を吸収するのに月商が約6万円分増える
- camelcamelcamelは日本対応・登録任意だが、ランキング履歴は公式機能一覧にない。買い物には足りて、仕入れには足りない
無料のツールを探しているとき、本当に見ているのは金額ではないと思います。「払う価値があるかどうか、払う前に知りたい」ということだと思います。
それは、無料で使ってから決められます。ERESAはその順番が取れるツールです。足りないと感じた場面を1つでも挙げられるようになってから、払ってください。
Sources:ERESA公式サイト(無料で閲覧できるデータの範囲・SPN公認の記載)/ERESA公式「よくある質問|ERESA PROを契約していれば、Keepa(有料版)は解約してもいいのか?」/ERESA PRO案内ページ(料金・改定表・無料期間)/camelcamelcamel公式「Features」(対応マーケットプレイス・価格履歴の種類・登録任意)

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