「FBAマルチチャネルサービス」「Amazon MCF」で調べて来られた方に、先に結論を書きます。
FBAマルチチャネルサービス(MCF)は、Amazon以外で売れた注文を、FBAに預けている自分の在庫からAmazonが梱包・発送するサービスです。使えるのはAmazonでFBA販売している商品だけで、手数料は商品のサイズ区分(寸法と重さ)、1件に入る点数、配送スピードで決まります(通常配送・1件1点で小型561円、60cm以下・2kg以下の標準6で692円)。MCFの注文には、Amazonで売ったときの販売手数料がかかりません。ヘルプでは箱はAmazonのロゴが入らない無地の段ボールで、購入者からの問い合わせと返品は出品者が受けます。メルカリ(個人)は配送代行の利用が禁止なので使えません。ヤフオクは匿名配送だと落札者の住所が分からないので、住所が見える取引に限られます。
私はFBAに置いていた在庫を、ヤフオクの注文と、自社EC・他モールの注文にMCFで出していました。便利で、困ったことはありませんでした。比べるときは、自宅から送る・発送代行に出す・自分で倉庫を借りて人を置く、の3つと並べます。小さい商品を月に数十件なら、お金だけは自宅発送のほうが安く出ます。60サイズの荷物になると、MCFの通常配送の表には届け先の区分がないので、ゆうパックの運賃と比べて、近くへ送るならゆうパックの割引、遠くへ送るならMCFが安くなります(8章)。手元の数字で比べる計算機は10章にあります。
- 1. FBAマルチチャネルサービス(MCF)とは
- 2. 料金:1件の手数料はサイズ区分と点数で決まる
- 3. 届く速さと箱:お急ぎ便は14時まで、箱は無地
- 4. 使い方:出荷依頼は出品者が出す
- 5. 販路ごとに使えるか:メルカリは不可、ヤフオクは住所が見える取引で
- 6. 追跡と問い合わせ:Swishipの番号が届いたら
- 7. 返品:購入者は出品者に連絡する
- 8. 自前の倉庫・発送代行・自宅発送と比べる
- 9. 私の見方:スケーラビリティで、FBAは他のフルフィルメントにも勝つと見ている
- 10. 計算機:MCF・自宅発送・発送代行・自前の倉庫を並べる
- 11. よくある質問
- 12. まとめ
- 13. 参考にした公式の情報
- 14. あわせて読む
- 15. この記事について
1. FBAマルチチャネルサービス(MCF)とは
MCFは、FBAの在庫を、Amazon以外の販路で受けた注文に回す仕組みです。Amazon出品サービスのページは「自社ECや他モールの注文もFBAで出荷」と説明しています。日本では2009年10月16日に始まりました。
使う条件と、Amazonでの販売(FBA)との違いは次のとおりです。
| 項目 | MCF(Amazon以外の注文) | FBA(Amazonでの注文) |
|---|---|---|
| 使える商品 | AmazonでFBA販売している商品だけ。Amazonに出品しない商品を、MCFだけで出すことはできない | FBAに納品した商品 |
| 在庫 | FBAの在庫をそのまま使う。Amazonの注文とMCFの注文の両方に回せる | 同じ |
| 出荷の依頼 | 出品者が出す(画面・ファイル・API) | Amazonが受けて出す |
| Amazonの販売手数料 | かからない | かかる |
| 箱 | 無地の段ボール | Amazonの仕様 |
| お急ぎ便・お届け日時指定 | 選べる | 選べる |
| 購入者の問い合わせ | 出品者が受ける | Amazonが受ける |
| ギフトサービス・海外配送 | 使えない | 使える |
| 代金引換 | 2024年9月20日で終了 | 2024年6月6日で終了 |
在庫保管手数料、廃棄、返送の手数料は、FBAと同じ決まりで請求されます。MCFのための月額の利用料はありませんが、FBAで売るための出品アカウントの費用(大口出品なら月額4,900円・税抜)は、Amazonでの販売の費用として別にかかっています。FBAに入れられない商品は、MCFでも出せません。電池入りの商品などの危険物の審査はAmazon(FBA)の危険物とはに書きました。
2. 料金:1件の手数料はサイズ区分と点数で決まる
セラーセントラルのヘルプ「マルチチャネルサービス注文のFBA手数料」の表(通常配送)から、せどりで出しやすい大きさを抜き出しました。1件の出荷依頼に2点以上を入れると、1点ずつ右の列の額になります。
| 区分 | 寸法・重さ | 1件に1点 | 1件に2点以上(1点あたり) |
|---|---|---|---|
| 小型 | 25×18×2.0cm以下・250g以下 | 561円 | 439円 |
| 標準1 | 35×30×3.3cm以下・1kg以下 | 581円 | 459円 |
| 標準2 | 20cm以下・2kg以下 | 624円 | 530円 |
| 標準3 | 30cm以下・2kg以下 | 645円 | 530円 |
| 標準4 | 40cm以下・2kg以下 | 665円 | 530円 |
| 標準5 | 50cm以下・2kg以下 | 675円 | 530円 |
| 標準6 | 60cm以下・2kg以下 | 692円 | 530円 |
| 標準7 | 80cm以下・5kg以下 | 826円 | 602円 |
| 標準8 | 100cm以下・9kg以下 | 1,012円 | 856円 |
| 大型1 | 60cm以下・2kg以下 | 930円 | 735円 |
| 大型2 | 80cm以下・5kg以下 | 941円 | 746円 |
| 大型3 | 100cm以下・10kg以下 | 1,124円 | 865円 |
| 大型4 | 120cm以下・15kg以下 | 1,265円 | 1,038円 |
標準2から下の寸法は、梱包した状態の3辺の合計です。標準は45×35×20cm以内・9kg以下で、それを超えると大型になります。表には、大型5から8と特大型(最大17,588円)も載っています。
読むときの注意が3つあります。
- この表は通常配送です。お届け日時指定便には通常配送と別の手数料がかかるとヘルプにありますが、2026年10月8日に見た表には、お急ぎ便と日時指定便の額は載っていませんでした。出荷依頼の画面で確かめてください。
- Amazonの注文のFBA配送代行手数料の表には「10%の消費税が含まれます」と書かれていますが、MCFの表には、税込か税抜かの記載がありません。
- 通常配送の表には、届け先の地域の欄がありません。
- Amazon以外の販路の手数料(ヤフオクの落札システム利用料など)は、その販路で別にかかります。MCFでかからないのは、Amazonの販売手数料です。
3. 届く速さと箱:お急ぎ便は14時まで、箱は無地
配送は通常配送・お急ぎ便・お届け日時指定便から選びます。お急ぎ便の出荷依頼の締め時間は14時で、それを過ぎると次の日の扱いです。締め時間は依頼を受け付ける時刻で、届く日は依頼ごとに表示される予定日で確かめます。当日お急ぎ便の地域では、7時30分までの依頼が当日配送になります。どの地域に翌日・当日で届くかは、在庫がある倉庫で変わり、ヘルプに倉庫ごとの表があります。お届け日時指定便は、3辺合計151cm以下・30kg以下の商品だけで、沖縄と離島には使えません。
箱について、私の経験はこうです。
「実はアマゾン以外で注文が入るとアマゾンのロゴが入っていない箱で発送してくれた。今はどうか知らん。そういう気が利いたサービスはアメリカの会社なのに凄いと思った」
いまの公式の書き方は2つあります。セラーセントラルのヘルプ「フルフィルメント by AmazonとFBAマルチチャネルサービス」は、MCFの注文は「すべて無地ダンボール(ロゴなし)の輸送箱で出荷されます」としています。Amazon出品サービスのページは、無地の段ボールで出荷できる倉庫を「拡大しております」と書いていて、「他社のブランド名入りダンボールは使用不可」という条件の販路にも対応できるようになった、と説明しています。ロゴの入った箱が使えない販路で使うなら、最初の数件で箱を確かめてください。納品書には出品者名と購入者の情報が入ります。
4. 使い方:出荷依頼は出品者が出す
Amazon以外の注文は、Amazonに自動では届きません。出品者が出荷依頼を作ります。ヘルプにある画面での手順は次のとおりです。
- セラーセントラルの在庫メニューから「FBA在庫管理」を開く
- 出荷する商品にチェックを入れ、「FBAマルチチャネルサービス依頼内容を新規作成」を選ぶ
- 購入者の氏名・住所などを入れる
- 配送スピード(通常配送・お急ぎ便・お届け日時指定)を選ぶ
- 「注文を確定」を押す
件数が多いときは、ファイルでまとめて依頼するか、APIでつなぎます。Amazon出品サービスのページには、複数の販路をMCFにつなぐ「マルチチャネル出品ソフトウェア」の案内もあります。
依頼には購入者の住所が要ります。ここが販路ごとの可否を分けます(5章)。
5. 販路ごとに使えるか:メルカリは不可、ヤフオクは住所が見える取引で
| 販路 | MCF | 理由 |
|---|---|---|
| メルカリ(個人) | 使えない | メルカリのガイドは、手元にない商品の出品を禁止し、配送代行サービスの利用も禁止しています |
| ヤフオク(匿名配送) | 使えない | 匿名配送は、出品者と落札者が氏名・住所・電話番号を公開せずに取引する仕組みです。MCFの依頼に入れる住所が分かりません |
| ヤフオク(住所が見える取引) | 住所を入れて依頼できる。私は使っていた | ガイドライン細則が禁止しているのは、メーカーからの直送や落札後の発注など「在庫がない状態での出品」です。倉庫に預けた自分の在庫について、細則に書かれた箇所は見つかりませんでした。使う前に最新の細則を確かめてください |
| 自社EC・他モール | 私は使っていた | ロゴ入りの箱が使えない販路もあるので、無地の段ボールで出ることが効きます |
メルカリで発送代行を使いたい場合の、メルカリShopsの扱いは自己発送代行を個人のせどりで使うならに書きました。各社の規約の原文は無在庫転売は違法かにまとめています。ヤフオクの送料の決め方はヤフオクの送料にあります。
6. 追跡と問い合わせ:Swishipの番号が届いたら
「マルチチャネルサービス 追跡」で調べる人には、出品者と購入者の両方がいます。
出品者は、セラーセントラルの「注文」からMCFの注文を見ます。発送前は発送予定日とお届け予定日、発送後はお問い合わせ伝票番号と、追跡サイト「Swiship」へのリンクが出ます。
購入者の側では、Amazon以外のお店で買ったのに、Swishipの追跡番号が届くことがあります。これは、そのお店がMCFでAmazonの倉庫から出しているためです。MCFの注文は、Amazonのカスタマーサービスでは扱いません。届かない・壊れていたなどの問い合わせは、注文したお店にします。出品者の側から見ると、追跡番号を購入者に伝えるのも、その販路の取引画面で出品者がやることになります。
7. 返品:購入者は出品者に連絡する
MCFの返品は、購入者がAmazonの返品受付から申し込むことはできません。購入者がまず出品者に連絡し、出品者が返品の依頼を作って、返送先の発送ラベルのリンクを購入者に送ります。返送先は、出品者が指定した場所か、Amazonの倉庫です。Amazon出品サービスのページは、Amazonの倉庫に返送させた商品はAmazonの在庫に戻せる、としています。ヘルプは、Amazonの倉庫への返品をベータ版としています。
8. 自前の倉庫・発送代行・自宅発送と比べる
Amazon以外の注文の出し方は、MCFのほかに3つあります。公式の料金と、私の経験を並べました。
| 出し方 | 固定費 | 1件の費用(例) | 中古品 | 件数が増えたとき |
|---|---|---|---|---|
| MCF | MCFの利用料はなし(FBAの保管手数料と出品アカウントの費用はかかる) | 小型561円、標準6(60cm・2kg)692円 | FBAの在庫なら出せる | 1件の額は変わらない。倉庫と人はAmazon側 |
| 自宅発送 | なし | クリックポスト240円、ゆうパック60サイズ660〜1,090円(下の表)+資材+自分の時間 | 出せる | 自分の時間が件数に比例して増える |
| 発送代行(例:楽天スーパーロジスティクス) | 楽天市場への出店が前提 | 60サイズの水筒を10日保管して出荷する例で540円(税抜) | 公式の料金ページに記載なし | 楽天市場以外の注文は別料金 |
| 発送代行(例:オープンロジ) | 初期費用・固定費は無料 | 料金は問い合わせて案内 | 取り扱えない | 従量課金 |
| 自前の倉庫(私の場合) | 月島の区画倉庫が月5万円ほど | 人件費+送料+資材 | 出せる | 家賃が薄まる。人を集めて育てる手間がある |
ゆうパックの60サイズを、2026年10月8日に日本郵便のページで見た額です(2026年10月1日の改定後)。MCFの標準6(60cm以下・2kg以下)の692円と並べます。
| 東京都から | ゆうパック 基本運賃 | 持込割引 | ゆうパックスマホ割 | スマホ割+継続利用割引 | MCF 標準6 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都へ | 840円 | 720円 | 660円 | 594円 | 692円 |
| 大阪府へ | 1,090円 | 970円 | 910円 | 819円 | 692円 |
ゆうパックスマホ割は基本運賃から180円引きで、前月までの1年間に10個以上送っていれば、割引後の運賃からさらに10%引き(継続利用割引)になります。クリックポストも、同じ10月1日に185円から240円になり、重さの上限は2kgです。クリックポストは郵便受けに届ける方式で、損害の賠償はありません。配送会社との法人契約の運賃は、この記事では比べていません。発送代行の相場(1件400〜900円)と、私の月島の倉庫の内訳は自己発送代行を個人のせどりで使うならに書いています。
表から分かることは2つです。
- 小さい商品は、この前提ではお金だけなら自宅発送が安い。クリックポストの240円は、MCFの小型561円の半分以下です。ただし、梱包と発送の時間は件数に比例して増えます。1件5分なら、月300件で25時間です。
- 60サイズは、近くならゆうパックの割引、遠くならMCF。東京都内へは、スマホ割の660円と継続利用割引の594円がMCFの692円より安い。大阪府へは、どの割引でもMCFの692円が安い。MCFの額には梱包と発送の作業も入っています。
1件の額だけなら、楽天スーパーロジスティクスの例(60サイズで540円・税抜、税込594円)はMCFの692円より安く出ています。この540円には10日分の保管料6円が入っていて、MCFの692円には保管手数料が入っていません。楽天市場への出店が前提で、楽天市場以外の注文は別料金なので、楽天市場に店を出していない人が使える比較ではありません。オープンロジが中古品を扱わないのはオープンロジの条件で、中古品を扱う発送代行もあります。
MCFの行では、FBAへの納品の送料を入れていません。Amazonで売るためにFBAに入れている在庫を、そのまま回す前提だからです。Amazon以外で売るためだけにFBAへ入れるなら、納品の送料と作業も足して比べます(10章の計算機に欄があります)。自前の倉庫の行は、私が以前借りていたときの家賃で、いまの相場ではありません。
9. 私の見方:スケーラビリティで、FBAは他のフルフィルメントにも勝つと見ている
私は、MCFをこう見ています。
「自社倉庫とのVSだけどスケーラビリティが使えるFBAが他のフルフィルメントとの比較でも勝つのではないか(それを比較してやるといい記事になると思う)」
8章の表で見ると、理由は3つあります。
- MCFのための固定費がない(FBAで売っていれば、出品アカウントの費用はすでに払っている)。自前の倉庫は、売れない月も家賃が出ます。私は月島で月5万円ほどの区画倉庫を3〜4年借り、毎日数十冊を出荷する回転があったので家賃が薄まりました。月に数十件なら、家賃だけが残ります。
- 件数が増えても、倉庫と人を増やすのはAmazon側です。MCFの料金表の1件の額は、件数で変わりません。自前の倉庫は、件数が増えると場所と人を足すことになります。私は、相手に完璧を求めてしまい、人を育てられませんでした。
- Amazonの注文とAmazon以外の注文で、在庫を分けずに済みます。Amazon出品サービスのページは、すべてのオンラインの在庫をAmazonの倉庫で一括管理できる、としています。FBAで売りながら別の倉庫で発送代行を使うと、在庫を2か所に分けて置くので、どちらかで欠品し、どちらかで余ることが起こりえます。MCFでも、同じ在庫が2つの販路で同時に売れたときの在庫の数合わせは要ります。件数が多いなら、APIや連携ソフトで在庫の数をつなぎます。
1件の額だけなら、条件によって発送代行が安いこともあります(8章の楽天スーパーロジスティクスの例)。それでも、楽天スーパーロジスティクスは楽天市場への出店が前提で、オープンロジは中古品を扱いません。中古も新品も同じ在庫から出せて、出店の条件もなく、件数が増えても仕組みを変えなくていいのは、FBAに在庫を置いているせどりの出品者にとってはMCFです。
反対に、MCFが合わないのは、小さい商品を月に数十件だけ出す場合(自宅発送のほうが安い)、近くへの60サイズが中心でゆうパックの割引が使える場合、メルカリや匿名配送が中心の場合(使えない)です。自宅発送や法人契約の運賃は、件数が増えると交渉や作業の慣れで1件の額が下がる余地もあります。MCFの強みは、FBAの納品や保管の決まり(危険物など)の範囲で、仕組みを変えずに件数を増やせる点です。
10. 計算機:MCF・自宅発送・発送代行・自前の倉庫を並べる
商品の大きさ、Amazon以外の注文の件数、在庫の点数と、それぞれの費用を入れると、1か月の合計と1件あたりを安い順に並べます。件数が2倍になったときの1件あたりと、自前の倉庫がMCFより安くなる件数も出します。
Amazon以外で売れた注文を、MCF・自宅発送・発送代行・自前の倉庫のどれで出すと安いかを並べる
共通
MCF
自宅発送
発送代行
自前の倉庫(場所を借りて人を置く)
初めに入っている値の前提は次のとおりです。手元の数字に変えてください。
| 項目 | 初めの値 | 前提 |
|---|---|---|
| 商品の大きさ | 小型(561円) | 2章のヘルプの表 |
| 件数・点数・在庫 | 月50件、1件1点、在庫100点 | 仮の値。在庫は1か月の平均の点数 |
| FBAの保管手数料 | 5.16円 | FBA料金シミュレーターで、Switchのソフト1本を入れたときの1点・1か月の額(税抜)。商品の大きさと時期で変わる |
| FBAへの納品の費用 | 0円 | Amazonで売るためにFBAに入れている在庫を回す前提 |
| 出荷依頼を入れる時間 | 1件1分 | 仮の値。画面で住所を入れる時間。自動でつないでいれば0 |
| 自宅発送の送料 | 240円 | クリックポスト(2026年10月1日から。2kg以内・3辺合計60cm以内・厚さ3cmが目安) |
| 資材・時間・時給 | 30円・5分・1,500円 | 仮の値 |
| 発送代行 | 固定0円、1件650円、入庫20円、保管10円 | 1件は相場400〜900円、入庫は相場10〜30円の中ほど(自己発送代行の記事)。保管は仮の値で、実際は坪や棚の単位で決まる |
| 自前の倉庫 | 固定費5万円、人件費125円、送料と資材270円 | 固定費は私の月島の区画倉庫の家賃だけで、光熱費などは入れていない。人件費は1件5分×時給1,500円の仮の値。送料と資材はクリックポスト+30円 |
初めの値のままだと、1か月の合計は自宅発送19,750円、MCF29,816円、発送代行35,750円、自前の倉庫69,750円の順です。自宅発送は月4.2時間かかります。入れた費用だけで比べると、自前の倉庫がMCFより安くなるのは月260件からです。大きさを標準6にして、自宅発送の送料をゆうパックスマホ割の660円(東京都内)にすると、1件あたりはMCF727円、自宅発送815円です。これは自宅発送の手間(5分)を時給で足しているからで、送料と資材だけなら自宅発送の690円のほうが安くなります。発送代行の650円は大きさを問わない仮の値なので、60サイズで比べるときは見積もりの額に変えてください。
11. よくある質問
MCFだけを使うことはできますか
Amazonに出品しない商品を、MCFだけで出すことはできません。Amazon出品サービスのページは、MCFはFBAを通じて販売されている商品にだけ使えるとしています。Amazonで出品していれば、売上の大半がAmazon以外でも使えます。
中古品もMCFで出せますか
FBAに預けている在庫は、Amazonの注文とMCFの注文の両方に使えます。FBAに中古品を入れていて、出荷できる状態の在庫なら、そこから出せます。
Amazonの箱で届くことはありますか
ヘルプは、MCFの注文はすべて無地の段ボールで出すとしています。Amazon出品サービスのページは、無地で出せる倉庫を拡大中と書いています。私が使っていたときは、ロゴの入らない箱で出ていました。
何日で届きますか
配送スピードで変わります。お急ぎ便は14時までの依頼が、地域によって翌日、当日お急ぎ便の地域は7時30分までの依頼が当日の配送です。届く日は、依頼の画面に出るお届け予定日で確かめます。届く日は、在庫がある倉庫とお届け先で変わります。
代金引換やギフト包装は使えますか
使えません。MCFの代金引換は2024年9月20日に終わり、ギフトサービスと海外配送も対象外です。
購入者からの問い合わせは誰が受けますか
出品者です。配送の問い合わせ、交換、返金、返品の依頼も出品者が受けます。
12. まとめ
FBAマルチチャネルサービスは、Amazon以外で売れた注文を、FBAに預けた自分の在庫からAmazonが出す仕組みです。手数料はサイズ区分と点数で決まり、通常配送で小型561円、60サイズ相当の標準6で692円、Amazonの販売手数料はかかりません。箱はヘルプでは無地で、問い合わせと返品は出品者が受けます。メルカリ(個人)と、ヤフオクの匿名配送には使えません。小さい商品を少しだけ出すなら自宅発送が安く、60サイズは近くならゆうパックの割引、遠くならMCFが安くなります。私はヤフオクと自社EC・他モールの注文に使い、固定費がなく、件数が増えても倉庫と人を足さなくていい点で、自前の倉庫や他のフルフィルメントより強いと見ています。10章の計算機で、手元の件数と費用で確かめてください。
13. 参考にした公式の情報
- Amazon出品サービス「Amazon FBAマルチチャネルサービス」(2026年10月8日確認)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「マルチチャネルサービス注文のFBA手数料」(2026年10月8日確認)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「フルフィルメント by AmazonとFBAマルチチャネルサービス」(2026年10月8日確認)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「FBAマルチチャネルサービスお急ぎ便」(2026年10月8日確認)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「FBAマルチチャネルサービス お届け日時指定」(2026年10月8日確認)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「Amazonの注文に対するFBA配送代行手数料」(2026年10月8日確認)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「商品サイズ区分」(2026年10月8日確認)
- アマゾンジャパン プレスリリース「FBAマルチチャネルサービスを開始」(2009年10月16日)
- メルカリ ガイド「手元にない商品の出品やECサイト等から直送すること」(2026年10月8日確認)
- Yahoo!オークション お知らせ「ヤフオク!ガイドライン細則等の改定予定について(手元にない商品)」(2020年7月15日)
- ヤフー プレスリリース(匿名配送の説明)(2019年5月8日)
- 日本郵便「クリックポスト」・「ゆうパック」・「荷物(運賃と割引)」(2026年10月8日確認)
- 楽天ロジスティクス「楽天スーパーロジスティクス サービスの詳細」・「よくある質問」(2026年10月8日確認)
- オープンロジ「利用料金のご案内」(2026年10月8日確認)
14. あわせて読む
| 記事 | この記事とのつながり |
|---|---|
| FBAとは | MCFの前提になるFBAの仕組みと手数料 |
| FBA料金シミュレーターの使い方 | 保管手数料を商品ごとに出す |
| 自己発送代行を個人のせどりで使うなら | 発送代行の相場と、私の月島の倉庫の内訳 |
| FBA納品代行は使うべきか | FBAに入れる手前の作業を外に出すか |
| Amazon(FBA)の危険物とは | 電池入りの商品をFBAに入れるときの審査 |
| Amazonの倉庫(FC)一覧 | 在庫が置かれる倉庫と、お急ぎ便の届く範囲 |
| ヤフオクの送料 | ヤフオクで出品者負担・落札者負担を決める |
| 無在庫転売は違法か | メルカリ・ヤフオクなどの「手元にない商品」の規約 |
15. この記事について
この記事は、FBAに置いた在庫をヤフオクと自社EC・他モールの注文にMCFで出していた私の経験と、月島で区画倉庫を借りて人を置いていた経験、Amazon・メルカリ・ヤフオク・日本郵便・楽天・オープンロジの公式の情報(2026年10月8日確認)をもとに書きました。10章の計算機の値は仮のものです。

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