QQQをおすすめしないと言われる理由|素のQQQではなく円建て投信とナスダックのレバレッジ型を選ぶ私の使い分け

QQQおすすめしない 資産運用

「QQQはおすすめしない」と言われる理由を調べて来られた方に、先に私の立場を書きます。

私は、素のQQQ(ドル建てのナスダック100ETF)は持っていません。ナスダックに賭ける部分は、ナスダック100の2〜3倍のレバレッジ型で機動的に取り、土台はeMAXIS SlimのS&P500とオルカン(どちらも円建ての投資信託)に置いています。

QQQが悪い商品だと言いたいわけではありません。ただ、「S&P500やオルカンと同じ感覚で、ドル建てのQQQに全額を積み立てる」という入り方には、後で効いてくる手間と偏りがあります。それを1つずつ書きます。

私は投資助言者ではありません。以下は商品の仕組みの事実と、私自身の選び方です。判断はご自身でお願いします。

結論:QQQが悪いのではなく、「S&P500と同じ感覚で入る」のが問題

  • QQQ(ナスダック100)は、S&P500よりハイテクへの集中度が高く、値動きが大きい。同じ「インデックス」でも、中身の分散が違います。
  • QQQはドル建て・米国上場なので、為替、取引時間、分配金の二重課税といった手間が乗ります。円建ての投資信託なら、この手間の多くが消えます。
  • だから私は、土台は円建てのS&P500・オルカン投信に置き、ナスダックに賭けたい分だけをレバレッジ型で別に持っています。

「おすすめしない」と言われる4つの理由

1. S&P500より、集中していて値動きが大きい

QQQが連動するナスダック100は、米国の非金融の大型株100社です。上位はハイテクに偏っています。S&P500(約500社)と比べると、業種の分散が狭く、その分ハイテクが強い局面では大きく伸び、崩れる局面では大きく下げます。

「インデックスだから安心」とS&P500と同じ気持ちで全額を入れると、下げ局面での揺れの大きさに驚くことになります。QQQは、S&P500より一段リスクの高い指数だと理解して入る必要があります。

2. ドル建てなので、為替と取引時間が乗る

QQQは米国に上場しているETFです。買うにはドルが必要で、円をドルに替えるところで為替のスプレッド(手数料)がかかります。売買できるのも米国市場の時間、つまり日本の夜です。

円建ての投資信託(eMAXIS Slim 米国株など)なら、円のまま積み立て設定で買えて、市場が開いている時間を気にする必要もありません。手間の少なさは、続けやすさに直結します。

3. 分配金に二重課税がかかる

QQQのような米国ETFの分配金には、まず米国で源泉徴収され、そのうえで日本でも課税されます。これが二重課税です。確定申告で外国税額控除を使えば一部は取り戻せますが、その手間が毎年発生します。

円建ての投資信託の中には、分配金を出さずに中で再投資してくれるものがあり、この申告の手間が要りません。ほったらかしにしたい人ほど、この差は効いてきます。

4. 同じナスダック100なら、より安い選択肢がある

どうしてもナスダック100に連動するETFが欲しい場合でも、QQQには、より信託報酬の低い姉妹ETF(QQQM)があります。長期で持つほど、わずかなコスト差が効きます。「QQQ一択」ではありません。

私がQQQではなく、投信とレバレッジ型を選んでいる理由

私の持ち方はこうです。

役割 使っているもの 理由
土台(分散・ほったらかし) eMAXIS Slim S&P500、オルカン(円建て投信) 円で積み立てられ、二重課税の手間がなく、分散が広い
ナスダックに賭ける部分 ナスダック100の2〜3倍レバレッジ型 集中して賭けたい分は、倍率をかけて機動的に。位置を見て分割で入る

素のQQQ(1倍のドル建てナスダック100)は、この2つの間に落ちてしまい、私の中で出番がありませんでした。分散とほったらかしを求めるなら円建て投信のほうが手間が少なく、ナスダックに集中して賭けたいならレバレッジ型のほうが機動的だからです。

レバレッジ型の持ち方(位置確認・分割・数年・借金なし)はレバレッジETFの長期保有は悪かに、倍率別の比較はQLD vs TQQQ vs QQQ 完全比較に書いています。

それでも、大半の人にはインデックスで十分

身も蓋もない話をもう一度書きます。大半の人にとっては、QQQでもレバレッジ型でもなく、S&P500やオルカンのインデックスで十分です。私自身、半年ほどAIを使って個別株もやってプラスにはなりましたが、指数には勝てませんでした。指数に勝ち続けるのは、それだけ難しいということです。

QQQを検討する前に、まず土台の分散インデックスがあるか。ナスダックに賭けたいのはいくらまでか。この順番を守ることが、「おすすめしない」と言われる落とし穴を避ける一番の方法だと思っています。

投資で負けても人生が終わらなかったのは、私の場合、事業の収入があったからです。その話は株で人生が終わったと感じている人へに書いています。

よくある質問

QQQは買わないほうがいいですか?

悪い商品ではありません。ただS&P500より集中していて値動きが大きく、ドル建てなので為替・取引時間・二重課税の手間が乗ります。分散とほったらかしを求めるなら、円建ての投資信託のほうが手間が少ないです。

QQQとQQQMはどちらがいいですか?

長期で持つほど信託報酬の差が効くので、より低コストなQQQMという選択肢があることは知っておいて損はありません。中身は同じナスダック100に連動します。

ナスダックに投資したいならどうすればいいですか?

円建てでほったらかしたいなら、ナスダック100に連動する投資信託。集中して機動的に賭けたいなら、レバレッジ型を余剰資金・位置確認・分割で。私は後者を、土台のS&P500・オルカンとは別に持っています。

二重課税は取り戻せますか?

確定申告で外国税額控除を使えば一部は取り戻せます。ただし毎年の手間が発生します。分配金を中で再投資する円建て投信なら、この手間自体が要りません。

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