古本屋の年収はいくら?1冊の利益を実測で分解し、月利30万に必要な冊数を出した

古本屋年収 物販

古本屋の年収は、平均単価と販売冊数だけで決まります。感覚的な話ではなく、1冊あたりの利益を計算すれば正確に出ます。

結論から書きます。Amazonで商品価格100円の本を1冊売ったときの手残りは、約70円です。手数料も送料も人件費も引いた後の数字です。そして年収500万円を作るには、この単価帯なら1日242冊、平均200円まで上げれば1日110冊。これが古本屋の収益構造の全体像です。

この記事では、私が2007年から古本のネット販売で数万冊を扱ってきた実測値をもとに、1冊の損益分岐点、年収別の必要冊数、必要な在庫量と床面積まで、すべて計算で出します。推測で書いた箇所は推測と明記します。

このジャンルを他のジャンルとどう組み合わせるか(資金別の配分・回転率と利益率の目安)は、親記事のせどりで儲かるジャンルは全部|資金別の逆算表と4象限の配分設計せどりの利益率と回転率|20年3業態の実測値で出した目安にまとめています。

1冊あたりの利益を分解する

古本屋の収益を語るとき、多くの記事が「粗利率50〜70%」という数字を使います。これは仕入値と販売価格の差だけを見た数字で、実務ではほぼ役に立ちません。低単価帯では、手数料と送料が利益の大半を食うからです。

実際の内訳を出します。Amazonマーケットプレイスで、商品価格100円・自己発送の場合です。

項目 金額 備考
商品価格 +100円
配送料(購入者負担) +350円 書籍はAmazon指定額
販売手数料 −74円 15%+消費税=16.5%(商品+送料に対して)
カテゴリー成約料 −140円 2024年4月改定
発送費(特約ゆうメール200g以内) −90円 後述
梱包資材 −10円 封筒・OPP・緩衝材
仕入原価 −20円 買取・市場での平均
人件費 −46円 2.5分×時給1,100円
手残り +70円

式にすると、商品価格をPとして次のようになります。

1冊あたり利益 = 0.835 ×(P+350)− 140 − 90 − 10 − 20 − 46 = 0.835P − 13.75

ここから損益分岐点は商品価格17円と出ます。17円を下回る値付けは、売れば売るほど赤字になります。

単価別の1冊利益

商品価格 1冊あたり利益
1円 −13円
17円 0円(損益分岐)
100円 70円
150円 112円
200円 153円
300円 237円
500円 404円
1,000円 821円
2,000円 1,656円

1円本は、単体では赤字になる

Amazonで「1円+送料」で出品されている本を見たことがあるはずです。これは今でも大量に存在します。上の表では1冊マイナス13円ですから、赤字商品ということになります。

ただし、これには続きがあります。仕入原価をゼロとして計算すると、1円本でも1冊プラス7円になります。

買取で一山まとめて引き取ると、その中には500円で売れる本も、1円にしかならない本も混ざっています。山ごと5,000円で買ったとき、1円本にいくらの原価を配分するかは自分の決め方次第です。売れる本に原価を寄せれば、1円本の限界原価はゼロになります。

つまり「1円本を単体で仕入れに行く」のは赤字ですが、「買取の山に混ざってきた1円本を流す」のは黒字です。この区別を理解していないと、せどりで1円本を拾って赤字を積み上げることになります。

私が最初にやっていたのは、まさに前者ではなく後者の形でした。当時は商品1円+送料257円という価格帯で、メール便で発送していました。1冊あたりの手残りは【要記入:当時の1冊あたり実利益】円程度で、1日100〜200冊を出荷すれば日次で1万円を超える計算になります。ただし当時と今では、後述する通り前提条件がいくつも変わっています。

2024年に手数料が上がっている

古い記事を読むときに注意すべき点があります。カテゴリー成約料は2024年4月15日にメディア商品一律140円へ変更されました。それ以前は80円前後だったため、1冊あたり50〜60円の直撃です。

低単価帯の利益がまさに数十円の世界なので、これは薄利を半減させる規模の改定でした。「1円本せどりで稼げる」と書いている記事の多くは、この改定前の計算のまま更新されていません。

発送方法で黒字と赤字が反転する

上の計算では発送費を90円としています。これは日本郵便と特約契約を結んだ場合の単価です。契約なしでクリックポスト(185円)を使うと、同じ100円の本の手残りはマイナス25円になります。

つまり低単価の古本ビジネスは、配送特約を結べるかどうかで黒字と赤字が反転します。

特約の目安は月間500個以上の差し出しで、重量帯ごとの単価は次のようになります。

重量 単価 該当する本
100g以内 84円 薄い文庫・新書
200g以内 90円 一般的な文庫・新書
300g以内 95円 薄手の単行本
500g以内 106円 一般的な単行本

単行本中心なら1冊あたり16円ほど不利になるので、その分は平均単価を上げて吸収する必要があります。

「実績がないと契約できないのでは」と思うかもしれませんが、実際にはそうではありませんでした。私が相談した際は、営業実績ゼロの段階でも見積もりが出ています。ただしこれは支店や時期によって対応が変わる性質のものなので、まず最寄りの支店に相談してみてください。

そしてこの特約こそが、古本ビジネスの実質的な参入障壁になっています。小さく始めてテストすると赤字にしかならないため、試しに参入した人は例外なく撤退します。物量を最初から作れる人だけが残る構造です。参入者が増えない理由はここにあります。

年収別・必要な販売冊数

1冊の利益が出たので、年収から逆算します。

固定費の前提

地方都市で倉庫兼事務所を借りる場合を想定します。

項目 月額
倉庫兼事務所 50㎡(地方) 55,000円
水道光熱・通信 20,000円
Amazon大口出品 4,900円
出品・価格改定ツール 10,000円
合計 89,900円

人件費は1冊あたりの変動費として上の計算に組み込み済みなので、ここには含めません。自宅の一室で始めるなら家賃はゼロになり、固定費は月35,000円程度まで下がります。

年収300万円を作る場合

平均単価 必要冊数/月 1日あたり 作業時間/日
100円 4,873冊 162冊 6.8時間
150円 3,048冊 102冊 4.2時間
200円 2,218冊 74冊 3.1時間
300円 1,436冊 48冊 2.0時間
500円 842冊 28冊 1.2時間

年収500万円を作る場合

平均単価 必要冊数/月 1日あたり 作業時間/日
100円 7,263冊 242冊 10.1時間
150円 4,543冊 151冊 6.3時間
200円 3,305冊 110冊 4.6時間
300円 2,140冊 71冊 3.0時間
500円 1,255冊 42冊 1.7時間

年収1000万円を作る場合

平均単価 必要冊数/月 1日あたり 作業時間/日
100円 13,236冊 441冊 18.4時間
150円 8,280冊 276冊 11.5時間
200円 6,024冊 201冊 8.4時間
300円 3,900冊 130冊 5.4時間
500円 2,287冊 76冊 3.2時間

作業時間の根拠

作業時間は1冊2.5分で計算しています。内訳は次の通りです。

処理量 出品 発送 合計
100冊 175分 75分 250分
150冊 263分 113分 375分
200冊 350分 150分 500分

出品が1.75分/冊、発送が0.75分/冊です。出品にはスキャン、コンディション確認、値付け、棚入れが含まれます。発送はピッキング、梱包、ラベル貼り、差し出し準備です。

この数字は熟練後のものなので、始めたばかりの時期は倍近くかかると考えてください。

この表から読み取れること

年収1000万円は、単価100円帯では物理的に不可能です。1日18.4時間の作業が必要で、これは1人では回りません。人を雇っても、変動人件費が1冊46円かかり続けるので、単価が低いままでは労働量だけが増えます。

一方、平均単価を200〜300円に持ち上げれば、年収500万円は1日71〜110冊、作業時間3〜4.6時間で成立します。本人1人でも回る範囲です。年収300万円なら1日48〜74冊、2〜3時間です。

「古本屋は儲からない」と言われるのは、多くの場合平均単価が100円台のまま冊数だけを追っているからです。単価を100円から200円に上げるだけで、必要な労働量は半分以下になります。

単価をどこまでも上げればいいわけではない

では単価500円、1000円を狙えばいいかというと、そう単純でもありません。単価を上げるほど在庫の回転が落ちます。

Amazonの書籍ランキングで20万位以内に入る本は比較的よく動きますが、単価が上がるほどこの条件を満たす本は減ります。500円帯で毎月1,255冊を安定調達するのは、200円帯で3,305冊を集めるより難易度が高い場面が多い。回転待ちの在庫が増えれば、その分だけ床面積と資金が拘束されます。

実務上のバランスとしては、ランキング20万位以内を維持できる範囲での単価上限、おおむね180〜350円帯が扱いやすい水準になります。

必要な在庫量と床面積

次に、その冊数を売るためにどれだけの在庫を持つ必要があるかです。

回転を2ヶ月(月間回転率0.5)と仮定すると、必要在庫は月間販売数の2倍になります。

目標 平均単価 月間販売 必要在庫 保管に必要な面積
年収300万円 200円 2,218冊 約4,400冊 10〜15㎡
年収500万円 200円 3,305冊 約6,600冊 15〜20㎡
年収1000万円 200円 6,024冊 約12,000冊 25〜35㎡

棚を使って縦に積めば、本はそれほど場所を取りません。実測での目安は次の通りです。

  • 5,000冊:約10〜15㎡
  • 10,000冊:約20〜30㎡
  • 12,000冊:約25〜35㎡

これに作業スペースを20㎡ほど加えて、年収1000万円規模でも50㎡前後で足ります。15坪程度です。

だから地方が有利になる

ここが重要な点です。販売はネットなので、立地は売上に一切影響しません。そして必要なのは人が来る場所ではなく、本を置く床です。

同じ50㎡でも、首都圏なら家賃25万円、地方都市なら5万円台という差が出ます。月20万円の差は、単価200円帯なら1,300冊分の利益に相当します。1日43冊分の労働に相当する差が、立地だけで発生する。

固定費を販売個数で割ったとき、この差は1冊あたり数十円のオーダーになります。低単価帯では1冊の利益が70〜150円なので、家賃差だけで利益が2倍近く変わることになります。

地方で古本屋を成立させやすいのは、文化的な理由ではなく単純にこの計算です。

物量をどう作るか

ここまでの計算で、古本ビジネスの生命線が物量であることがはっきりしました。月間3,000冊を売るには、月間3,000冊を仕入れ続ける必要があります。

仕入れルートは主に5つです。

古物市場(業者オークション)

古書組合が主催する業者間のオークションです。束や平積みのロット単位で競りにかけられるため、一度に大量の本を確保できます。物量を作るという観点では最も効率的です。

参加には古物商許可が必要で、多くの場合は組合への加入も求められます。ロットの中身を1冊ずつ確認できないため、玉石混交になる前提で単価を判断します。

個人からの買取

物量と単価を同時に作れる唯一のルートです。出張買取、宅配買取、店頭買取のいずれも、中間マージンが発生しないぶん仕入原価を低く抑えられます。

研究者や愛書家の蔵書整理に当たれば、専門書がまとまって入ります。前述の通り、山の中に高単価本が混ざることで平均単価が自然に上がります。

ブックオフなどの店舗せどり

他店で安く売られている本を仕入れる方法です。1冊ずつ判断できるので精度は高い一方、小売価格で買うため仕入原価が上がり、店舗を回る時間もかかります。

月間3,000冊をこれだけで賄うのは現実的ではありません。物量の主軸ではなく、高単価本を拾う補助的なルートと考えるのが妥当です。

ネット仕入れ(メルカリ・ヤフオク)

相場を知らない出品者から拾う方法です。狙いを絞れば効率は良いものの、競合が多く、送料を考慮すると利益が残りにくい価格帯もあります。

閉店書店の在庫・遺品整理

機会は不定期ですが、当たれば一度に数千冊単位が入ります。遺品整理業者と関係を作っておくと、情報が回ってくる場合があります。

得意ジャンルは「買取の場面」で効く

「好きなジャンルがないと古本屋はできないのか」という質問をよく見ますが、答えは半分イエスです。ただし効いてくる場面が、多くの人の想像とは違います。

専門知識が必要なのは販売ではなく、買取の判断です。

Amazonでの販売はISBNでカタログに相乗りするだけなので、商品知識はほぼ要りません。相場もツールで引けます。知識が要るのは、一山いくらの提示をする場面です。

  • 段ボール10箱の中に、5,000円で売れる本が何冊混ざっているか
  • その山にいくらまで出せるか
  • どの束を引き取り、どの束を断るか

この判断が速く正確なほど、仕入競争で勝てます。そして正確な判断は、そのジャンルを長く見ている人間にしか身につきません。

ジャンルは何でも構いません。絵本、鉄道、郷土史、建築、数学書、楽譜、写真集。掘り続けていれば、山の中の異常値に気づけるようになります。

つまり構造としては、低単価大量の土台の上に、得意ジャンルによる高単価が乗る二層構造になります。平均単価が100円から200円に上がるのは、この二層目が効いてきた結果です。

「絶版だから高い」は、もう半分嘘

希少本で稼ぐという話をする前に、押さえておくべき制度変更があります。

国立国会図書館は、絶版などの理由で入手困難な資料を、登録した個人の端末に送信するサービスを提供しています。2026年4月時点で約226万点が対象で、自宅のPCやスマートフォンから閲覧・印刷が可能です。

つまり「絶版だから高く売れる」は、もう無条件には成立しません。内容を読みたいだけの人は、無料で読めてしまいます。

ただし境界線がある

ここが実務上の分かれ目です。送信対象の中心は、昭和43年(1968年)までに受け入れた図書、明治期以降の貴重書、刊行後5年以上経過した非商業出版の雑誌などです。

この結果、次のように分かれます。

  • 1968年以前受入の絶版本:内容目的の需要は消えた。残るのは初版・装丁・造本といった「物としての価値」だけ
  • 1970〜2000年代刊行の絶版専門書:網の外。紙でしか存在せず、ここが現在の主戦場

さらに対象は固定ではありません。2026年4月には入手可能性調査の結果、図書約66,300点を含む合計約71,600点が送信対象から館内限定公開へ切り替えられています。増えるだけでなく戻ることもあります。

高単価本を仕入れる際は、国立国会図書館デジタルコレクションで公開範囲を確認する習慣をつけておくと、判断を誤りにくくなります。

店舗を持つべきか

ここまでの計算はすべて無店舗を前提にしています。実店舗を構える場合、判断基準は1つだけです。

店舗は売上を作らない。買取の入口を作る。

販売はネットで完結するので、店舗があってもなくても売上は変わりません。店舗の唯一の経済的価値は、客が本を持ち込んでくれることです。前述の通り物量が生命線なので、これは軽視できない価値です。

ただし固定費との比較になります。家賃が月8万円上がる場合、単価200円帯なら1冊153円の利益で割って月523冊分の追加販売が必要です。持ち込み買取だけでこれを回収できるかどうかが判断基準になります。

回収できないなら、倉庫兼事務所にして出張買取・宅配買取に振ったほうが数字は良くなります。

なぜ古着屋より生存率が高いのか

同じリユース業でも、古本と古着では成立条件が大きく違います。同じ月30万円の利益を作る場合で比較します。

古本(200円帯) 古着(3,000円帯)
必要販売数/月 約2,500点 約250点
商品識別 ISBNでカタログ相乗り 1点ずつ新規登録
撮影 不要 5〜10枚必須
採寸 不要 着丈・身幅・肩幅・袖丈
説明文 不要 1点ずつ作成
1点あたり出品工数 1.75分 10〜20分
必要在庫 約5,000点 750〜1,000点
保管面積 20〜30㎡ 50〜80㎡(ハンガー保管)
1点の判断ミスの損失 200円 3,000円
作業の外注 初日から可能 目利き教育が必要

出品工数に10倍前後の差があります。点数は古本のほうが10倍多いのに、総労働時間はほぼ同じか古本のほうが少ない。しかも保管面積は古本のほうが小さくて済みます。

ここから3つのことが言えます。

1つめ。作業を初日から人に任せられます。本はスキャンして状態を見て棚に入れるだけなので、教育コストがほぼゼロです。古着は目利きが要るため、人を増やしても即戦力になりません。

2つめ。失敗の授業料が安い。200円の判断ミスは200円しか失いませんが、古着の3,000円の判断ミスは15倍痛い。この差は、素人が独学で上達できるかどうかを決めます。古本は失敗を数千回繰り返しながら学べます。

3つめ。在庫が現金化しやすい。書籍の回転はリユース商材の中でも速い部類に入ります。売れ残っても値下げの余地があり、最悪でも古紙として処分できます。古着は季節性があり、シーズンを外すと1年寝ます。

「古本屋は好きなら続けやすい」と言われるのは精神論ではなく、1点あたりの判断コストが低く、失敗コストが小さいからです。低単価であることは弱点ではなく、参入して独学で上達するための条件になっています。

開業に必要な手続き

数字の話が終わったので、手続きを簡潔にまとめます。

古物商許可

中古品を利益目的で仕入れて販売するには、古物商許可が必須です。無許可営業は罰則の対象になります。

  • 申請先:主たる営業所を管轄する警察署の防犯係
  • 手数料:19,000円
  • 標準処理期間:約40日
  • ネット販売の場合、URLの使用権原を疎明する資料が必要

審査に時間がかかるため、物件契約や仕入れ準備と並行して早めに申請してください。

開業届と青色申告

事業開始から1ヶ月以内に税務署へ開業届を提出します。同時に「所得税の青色申告承認申請書」も出しておくと、最大65万円の控除が受けられます。在庫を抱える業種なので、棚卸の管理は最初から仕組み化しておくべきです。

資金調達

日本政策金融公庫の「新創業融資制度」は2024年3月31日をもって取り扱いが終了しています。現在は「新規開業・スタートアップ支援資金」に一本化されており、2025年3月に名称が変更されました。

旧制度では創業資金総額の10分の1以上の自己資金が要件でしたが、この自己資金要件は撤廃されています。融資限度額は7,200万円(うち運転資金4,800万円)で、原則として無担保・無保証人です。

ただし要件として撤廃されただけで、審査では自己資金の額は見られます。「自己資金は3分の1必要」と書いている記事は制度改定前の情報なので注意してください。

Amazonの出品プラン

月に50点以上売るなら大口出品(月額4,900円・税別)一択です。小口出品は1点あたり100円の基本成約料がかかるため、この記事で扱っている規模ではまったく合いません。

あなたはどの規模でやるつもりか

ここまでの数字をまとめます。

規模 日次冊数 作業時間 体制 特約
副業・小遣い稼ぎ 5〜10冊 0.5時間 本人のみ 不可
年収300万(単価200円) 74冊 3.1時間 本人のみ
年収500万(単価200円) 110冊 4.6時間 本人+パート
年収1000万(単価300円) 130冊 5.4時間 本人+バイト1〜2名

注意すべきは副業帯と事業帯の間です。日に20〜40冊という規模は、月間差し出しが500個に届かず特約が結べません。クリックポストや通常のゆうメールを使うことになり、1冊あたりの利益が半減します。作業時間だけ発生して、手残りがほとんどない状態になります。

結論として、次のどちらかに振り切るべきです。

  • 副業として、赤字にならない範囲で楽しむ(日10冊程度、高単価のみ)
  • 最初から月500個以上の設計で入る(日20冊以上を初月から作る)

中間はありません。

まとめ

古本屋の年収は、次の3つの変数だけで決まります。

  1. 平均単価:100円か200円かで、必要な労働量が2倍変わる
  2. 物量:月500個を超えられるかで、1冊の利益が2倍変わる
  3. 固定費:地方か都心かで、同じ床面積の家賃が5倍変わる

この3つが揃えば、地方で年収500万円は1日110冊・作業4.6時間で成立します。揃わなければ、どれだけ本が好きでも数字は合いません。

「古本屋は儲からない」という言説の多くは、単価100円台のまま冊数を追い、特約を結べず、都心の家賃を払っているケースを指しています。逆に言えば、この3つを外さなければ、赤字になりにくい商売です。1冊の失敗が200円で済む以上、致命傷を負う場面がそもそも少ない。

斜陽産業と呼ばれて久しい業界ですが、参入者が減り続けているということは、残った側の取り分が増えているということでもあります。

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同じせどりでも、ジャンルごとに回転・必要資金・置き場所の条件が違います。近いジャンルの記事をまとめました。

 

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