タオタロウの評判|手数料5%と為替(銀行TTS+約0.5円)で、銀行レート換算より約7%高い。自分用には使えない販売者向けの代行。使ったことのない私が、料金表と規約で払う額を計算した

タオタロウの評判|中国輸入代行・販売者向け、手数料5%、為替はTTS+約0.5円、送料も確認 中国輸入

「タオタロウ 評判」「タオタロウ 手数料」「タオタロウ 送料」で調べて来られた方に、先に結論を書きます。

タオタロウ(淘太郎)は、中国のタオバオ・天猫・1688(アリババ)から商品を仕入れる、販売者向けの代行です。ご利用規約の「取引目的」に、「会員は、本取引により仕入れた商品を自ら使用せず、第三者への販売を目的として取引を行うもの」と書かれています。自分で使う物を買うためのサービスではありません。

払う額には、商品代金のほかに「代理購入手数料」と「為替の上乗せ」が入ります。手数料は普通会員が商品代金の5%、月額会員は月3万円で0%です。為替は、規約に「銀行TTSレート+約0.5円(参考:三菱UFJ銀行。レートは1時間ごとに更新)」とあります。2026年9月30日0時台のサイト上部の表示は1元=24.2円で、同じ時間帯の三菱UFJ銀行のTTS(23.73円)より0.47円高い水準でした。手数料5%と合わせると、商品代金をTTSで換算した額より約7.1%高くなります。

私は中古品の売買を20年近く続けていて(古物商許可あり)、中国輸入では、ロゴを変えるOEMと機能を足すOEMの両方をやりました。発注は、代行業者を通したものと、工場と直接やり取りしたものの両方があり、現地の市場や工場には行っていません。タオタロウは使ったことがありません。なので、対応の早さや丁寧さといった評判は評価しません。この記事では、料金・規約・会社の公開情報だけを確かめます。数字は、2026年9月30日にタオタロウの公式サイト(ご利用代金・会員区分・国際運送料金表・検品・オプション料金表・ご利用規約・よくある質問・タオタロウとは・会社案内)、三菱UFJ銀行のリアルタイムレート、国税庁の法人番号公表サイトで確かめたものです。

知りたいこと この記事の答え
タオタロウとは タオバオ・天猫・1688からの仕入れを代行する、販売者向けの代行。運営は中国・義烏の義烏市購覇貿易有限公司で、日本の会社は東京・上野のゴールドバッハ株式会社(1章・9章)
手数料 普通会員は商品代金の5%。月額会員は月3万円で0%。代理購入手数料だけで比べると、月の商品代金が60万円を超えると月額会員が安い(2章)
為替 規約では銀行TTS+約0.5円。9月30日0時台は24.2円で、TTS 23.73円より0.47円高い(3章)
いくら払うか 2,000元・普通会員なら、TTSで換算した商品代金との差は3,360円(7.1%)。概算の計算機つき(4章)
国際送料 公式の運賃表で、EMS 1kg 110元(2,662円)・10kg 300元(7,260円)。船便は20kgまで250元などで、ルートによって別に通関の手数料がかかる(5章)
届くまでの日数 よくある質問では平均7〜14日(土日祝を除く)(6章)
再梱包は無料? 無料なのは簡易検品で、再梱包は1箱40元(同社の過失の場合を除く)(7章)
トラブル・関税 同社は売買契約の当事者ではなく、商品の瑕疵・未着・輸送事故などに責任を負わないと規約にある。関税・消費税は配送会社から請求される(8章)
ラクマートとの違い 手数料はどちらも5%から。1,000元以下の小さい注文は、ラクマート(V0〜V4は一律50元)より手数料が安い。為替は確かめた日時が違うので、どちらが安いとは言えない(10章)

1. 結論|販売のために仕入れる人向け。自分用の買い物は規約で対象外

こういう人 タオタロウは 理由(公式の記載)
自分で使う物を買いたい 対象外 規約の取引目的が「自ら使用せず、第三者への販売を目的として」とされている
販売のために、1回数百元の小さい注文をする 手数料は5%のまま 料金ページと規約に、最低手数料の記載は見当たらなかった。300元なら手数料15元
販売のために、月に60万円以上仕入れる 月額会員(月3万円)を検討する 代理購入手数料だけで比べると、5%が月3万円を超えるのが商品代金60万円から。月額会員専用の船便もあるので、送料も入れて比べる(2章)
AmazonのFBA倉庫や楽天の倉庫に直接納品したい 対応するルートがあるが、条件がある OCS・KS航空便・スコアジャパン・海源快速船便などがFBA/RSL直送に対応(EMSと中国郵政船便は不可)。規約では、法人情報が表示される販売サイトのスクリーンショット(FBAで在庫がなければ在庫管理画面も)が必要。海源快速船便は、店舗情報と輸入者が一致していることや、ASIN・支払い明細の提供も条件(5章)
ブランド品・キャラクター物を仕入れたい 偽物・海賊版は取り扱わない 取扱不可なのは、ブランド品の偽物や海賊版など権利を侵害する物と、同社が侵害のおそれありと判断した物。正規品を一律に断る書き方ではないが、税関で没収・滅却されても同社は責任を負わない(8章)
食品を仕入れたい 代理購入では取り扱わない お取り扱いできない商品に「食品」がある。サービス紹介には、別の「食品届必須商品の輸入サービス」の名前がある

よくある質問の「関税はかかりますか?」には、個人輸入(個人使用目的)の課税の目安が書かれていますが、取引の目的は規約で販売に限られています。この記事では、個人事業主を含めて、販売のために仕入れる前提で書きます。

2. 手数料|普通会員5%、月額会員は月3万円で0%

公式の「ご利用代金」「会員区分」のページには、次のように書かれていました。

会員区分 代理購入手数料 条件
普通会員 商品代金の5% 登録した時点で全員が普通会員。会員登録・月会費は無料
月額会員 0%(月3万円の定額) マイ質問かメールで申し込む。毎月1日に3万円が引き落とされ、月の途中で変えても日割りや返金はない。申請は1回限り(アカウントを作り直しても、同じ人の再申請は受けない)。特典は代理購入の発注だけで、無在庫・OEM・オプションには適用されない

普通会員と月額会員の違いは、代理購入手数料だけと書かれています(国際運送料金表には、月額会員専用の船便の運賃もあります)。

代理購入手数料だけで比べると、月の商品代金が60万円を超えると月額会員のほうが安くなります。5%の手数料が月3万円になるのが、商品代金60万円(1元24.2円なら約24,800元)だからです。月額会員には専用の船便の運賃もあるので、船便を使う人は送料の差も足して比べてください。月によって仕入れ額がぶれる人は、少ない月にも3万円が引き落とされ、申請は1回限りであることも入れて考えてください。

手数料のほかに、次の料金が公開されています。

項目 料金
無在庫直送サービスの手数料 1件10元
在庫切れで、別のサプライヤーに在庫を確かめてもらう 2軒まで無料、3軒目から1軒2元(在庫がなくても返金なし)
出荷依頼を出したあとに、送り先や商品名を直す 1回30元
買付完了のあと、自分の都合で返品する 運賃などに加えて、手続きの代金30元
中国国内の送料 商品代金とは別。サプライヤーの設定や重さ・体積で、商品ページの表示より高くなる場合がある
商品代金そのもの タオタロウの画面の表示額は、1688・タオバオの商品ページと違う場合がある(期間限定の割引、スマホ版とPC版の価格差、APIの不安定さ)。買付は発注の時点の金額が基準で、価格は保証しないと規約にある

3. 為替|銀行TTS+約0.5円。9月30日は24.2円

タオタロウは、先に日本円を入金(チャージ)して人民元の残高にし、そこから商品代金や送料を引き落とす仕組みです。規約の「チャージについて」には、次のように書かれています。

  • 銀行振込のあと、チャージのページの銀行振込フォームで送金を証明し、「送信」ボタンを押した時点の為替レートで人民元に換える
  • 為替レートは「銀行TTSレート+約0.5円(参考:三菱UFJ銀行。レートは1時間ごとに更新)」

2026年9月30日0時24分に見たサイト上部の「取引レート」は1元=24.2円でした。三菱UFJ銀行のリアルタイムレート(最終更新 同日0時10分)は、人民元のTTSが23.73円、TTBが23.23円です。差は0.47円で、規約の「約0.5円」と合っていました。TTSに対する上乗せは約2.0%です。

チャージの方法は、銀行振込とPayPal(クレジットカード)の2つです。

チャージの方法 かかる費用 反映
銀行振込(同社の楽天銀行の口座) 振込手数料は自分持ち 営業時間内なら約2時間以内
PayPal チャージ手数料3.6%+40円 即時

PayPalの手数料は、よくある質問の計算例では「1万円から3.6%と40円を引いた額を、為替で人民元に換える」形です。1元24.21円で1万円を入れると396.53元になります(公式の例では、式の最後が369.53と書かれていましたが、同じ式を計算すると396.53です)。

チャージを返してもらうときは、最後に入金したときのレートと返金する日のレートの、低いほうで円に戻すと規約にあります。銀行への返金の振込手数料は自分持ち(楽天銀行あては52円、ほかの銀行あては3万円未満168円・3万円以上262円)で、PayPalでチャージした分は、PayPalの手数料は返らず、返金のときにも新たにPayPalの手数料がかかります。

4. 計算|タオタロウに払う額の概算

会員区分と商品代金(元)、中国国内の送料、為替、国際送料、件ごとの手数料を入れると、タオタロウにチャージする額の概算と、TTSで換算した商品代金との差を出します。関税・輸入消費税は入らないので、出てくるのは仕入れの原価ではなく、代行に払う額です。

はじめの数字は計算の例です。普通会員が商品代金2,000元(中国国内の送料は0元とした)を仕入れ、それがたまたま10kgでEMSで送る、という仮定です。チャージする額は58,080円(手数料100元と送料300元を含む2,400元×24.2円)です。商品代金をTTSの23.73円で換算すると47,460円なので、手数料と為替の差は3,360円(7.1%)で、内訳は手数料2,420円、為替の上乗せ940円です。国際送料も含めると差は10,620円(22.4%)ですが、これは商品の値段と重さの組み合わせで大きく変わるので、タオタロウの平均的な割合ではありません。

同じ条件で商品代金を300元にしても、手数料は15元で、手数料と為替の差は504円(7.1%)のままです。PayPalでまとめてチャージすると、2,000元の例では手数料が2,210円増えます。

5. 国際送料|公式の運賃表を円に直した額

タオタロウの「国際運送料金表」は人民元で書かれていて、ルートごとに重さの表があります。下の表は、2026年9月30日に見た表の額を、1元24.2円で円に直したものです(送料もチャージした人民元から引かれるので、この換算にしています)。KS航空便とスコアジャパンは、表の下に「燃料サーチャージ:1元/KG」(2026年4月からの出荷分)と書かれています。表の額に含まれているかは書かれていないので、下の表の額には足さず、右の欄に分けて書きました。

ルート(日数の目安) 1kg 5kg 10kg 20kg 30kg 別にかかるもの
EMS(2〜5日) 2,662円 4,840円 7,260円 10,890円 15,488円 中国側の通関手数料1箱4元。日本側の通関料は、内容品20万円以下なら1個200円、超えると6,600円〜12,000円。1箱30kgまで。FBA/RSL直送は不可
OCS(3〜5日) 2,783円 5,808円 9,438円 9,656円 13,794円 燃料サーチャージ込み。関税などを立て替えたときの手数料は1,500円か税額の2%の高いほう
KS航空便(3〜5日) 2,541円 4,719円 7,139円 9,559円 14,520円 通関手数料1件1,500円。立替手数料は1,500円か税額の3%の高いほう。燃料サーチャージ1kg1元(表の額に含まれるか未確認)
スコアジャパン(3〜5日) 2,541円 5,639円 9,511円 13,552円 15,246円 立替手数料は、税額24,000円以下なら1,200円(別途消費税)。燃料サーチャージ1kg1元(表の額に含まれるか未確認)
海源快速船便(8〜12日) 20kgまで250元=6,050円 7,986円 通関申告料1件3,000円、関税等立替手数料1,400円
YTフェリー便(8〜12日) 20kgまで220元=5,324円 7,260円 条件は海源快速船便と同じと書かれている
中国郵政船便(22〜30日) 3,533円 4,840円 6,461円 9,704円 12,947円 公式の表では「電池・液体・磁石等発送可能な船便」(送れる電池の種類は発送前に確認)。1箱ごとの実際の重さで計算。日本側の通関料はEMSと同じ。1箱30kgまで。FBA/RSL直送は不可

船便の表は「20KG:250元」の次が「21KG-50KG:11元/KG」で、20kgより軽いときの額は書かれていません。この記事では、20kgまでは250元と読んでいます。

この表から言えることは3つです。

  • 1件ごとの手数料を足して比べる。KS航空便は1kgなら表でいちばん安い組ですが、通関手数料1,500円を足すと4,041円で、EMSの2,662円より高くなります。海源快速船便も、20kgまでは6,050円に通関申告料3,000円を足して9,050円です。
  • 重い荷物は船便、5kg前後はEMSか中国郵政船便。30kgでは、YTフェリー便が7,260円+3,000円で10,260円、EMSは15,488円です。5kgでは、EMSと中国郵政船便が4,840円、KS航空便が4,719円(通関手数料1,500円が別)でした。
  • OCSは13kgより14kgのほうが安い。表では13kgが480元、14〜20kgが399元で、表のとおりなら少し重いほうが安くなります。理由は書かれていませんでした。

航空便と海源快速船便は、実際の重さと容積重量の重いほうで計算します(中国郵政船便は、1箱ごとの実際の重さで計算し、1kg未満は切り上げ)。航空便の容積重量は縦×横×高さ(cm)÷6000、海源快速船便は縦×横×高さ(m)×167です。沖縄あて(OCS、0.5〜33kgは1回120元)や北海道あて(KS航空便、1〜29kgは1回60元)には、遠隔地の追加料金が書かれています。

船便(海源快速船便)には、6歳以下の子ども用のおもちゃや食器など食品衛生法に関わる物は書類がないと送れない、原産地の表示がない物は税関で指摘されて日本でラベルを貼ることになる場合がある、税関検査の費用(実費)は輸入者の負担、と注意書きがありました。原産地や対象年齢のラベルは、1枚0.5元で作って貼ってもらえます。

無在庫販売(注文が入ってから仕入れて、お客さんに直接送る)には、別のサイトと専用のルート「直送小包(無在庫専用)」があり、0.5kgで45元(1,089円)、1kgで57元(1,379円)です。手数料は1件10元です。

6. 使い方|チャージから届くまで

  1. 会員登録(氏名・メールアドレス・パスワードなどを入れ、届いた認証メールで完了)。登録した時点で普通会員です
  2. チャージ(銀行振込かPayPal)。銀行振込は、振込のあとに送金の証拠の画像を送った時点のレートで人民元になります
  3. 商品のURLで注文します(拡張機能やExcelでの注文の案内もあります)。12時までの依頼は当日中に注文できると書かれています
  4. 買付の前に、商品代金と手数料がチャージの残高から引かれます
  5. サプライヤーから義烏の倉庫に届き(2〜5日)、検品(1〜3日)と梱包(1〜2日)
  6. 日本向けに出す前に、中国国内の送料・国際運賃・オプション・FBAの作業料が引かれます(国際運賃をWebで確かめてから払う方法と、残高から自動で引く方法があります)
  7. 国際輸送(航空便3〜8日、船便7日〜数週間)と日本国内の配送(1〜3日)
  8. 届いたら開けて中身を確かめ、不良や数量不足は到着から3営業日以内に写真を添えて連絡します

よくある質問では、依頼から到着まで平均7〜14日(土日祝を除く)と答えています。中国の大型連休のあとは、各工程で最大3日延びることがあるそうです。

7. 「再梱包は無料」ではない|無料のものと有料のもの

タオタロウについて「検品や再梱包が無料」と書かれているのを見かけますが、公式の料金表では、無料なのは簡易検品で、再梱包は有料です。

項目 料金(公式の料金表) 中身
簡易検品 無料 商品ごとに最低1個以上、かつ総数の5%以上を開けて、違う商品でないか・数・色やサイズの表示を確かめる。動作確認や全部を開けることは含まない
全量開封検品 1個0.5元 全部を開けて、数・正誤・色・サイズ表示・破損を確かめる(1個30秒が目安)
アパレル検品・詳細検品 1点2元 全部を開け、1点3分以内で汚れ・破れ・ほつれなどを見て簡単に直す
再梱包 1箱40元 同社の過失による場合は除く
重量調整・仕分け 1箱40元・1回40元 梱包のあとに一部を出さないなどで開け直す場合
壊れやすい物の追加梱包 1点2元 3辺の合計100cm未満。原則は届いた状態のまま送る
確認用の写真 1商品1回3元 最大3枚。販売用の画像ではない
ラベル貼り(Amazon・楽天など) 1枚0.5元 バーコードシールなど
倉庫での保管 到着から90日は無料 それを過ぎると、1個(袋1つか段ボール1箱)1日5元

検品では、ブランド品の真贋、素材や成分、専門知識の要る確認、画面の違いによる微妙な色の差は、どの検品でも対象外と書かれています。

8. トラブルのとき、誰が負担するか

ご利用規約とよくある質問に書かれていることです。

場面 公式の記載
同社の立場 売買契約の当事者ではなく、商品の瑕疵・不具合・数量不足・未着・詐欺・輸送事故などに一切責任を負わない。クーリングオフ制度やPL法等の責任も負わない
注文を取り消したい 処理待ち・未払いなら自分で取り消せて、代金はチャージの残高に戻る。買付完了のあとは連絡が必要で、自分の都合の返品は運賃などと手続きの代金30元がかかる。販売者が受け入れなければ返品できず、中国で処分するか日本に送る
タオバオ・天猫の返品 多くの店が到着後7日のクーリングオフを認めているが、返品の送料は基本的に購入者持ち。同社の倉庫に届いてから7日以内に返品する必要がある
1688の返品 卸売サイトで条件が厳しく、交換が基本、返送料は購入者持ち。出荷から15日で自動的に到着扱いになり、アフターサービスの問い合わせは出荷後30日以内。OEM・ODMの受注生産品は、ほとんど返品できない
中国の倉庫で不良が見つかった 返品・交換・返金の指示を聞かれ、24時間以内に返事がなければ交換を指示したとみなす。中国国内の送料や再検品の費用がかかることがある
日本で不良が見つかった 到着から3営業日以内に連絡。検品漏れなど同社の過失で、日本で売れない部分は返品を受け付ける。それ以外は販売者と交渉するが、国際運賃・関税・通関費用は保証されず、日本での割引販売をすすめると書かれている
不良と認められにくいもの ボタンやチェーンの形・色の違い、金属部品の傷、包装の破損、タグの違い、生産ロットによる軽い色の差、小さな物の数量不足(次回の出荷で補うと言われることが多い)など
送れない物を買ってしまった できるだけ購入前に伝えるが、全部の商品の構造は把握できない。キャンセルできず、代金と手数料を払って処分になることがあり、補償はない
税関で止まった 輸入が禁止された物や量が多すぎる物が没収・滅却されても、同社は責任を負わない。船便では、税関検査の費用(実費)は輸入者の負担、商標権などの侵害のおそれで没収・滅却になった費用も実費で請求される
インボイスの誤りで関税が多く出た 修正申告は輸入者の責任。国際送料のミスは同社が補うが、商品代金などの金額のミスは補わない。直せるのは出荷の案内の翌日10時まで(EMS・船便を除く)
関税・消費税 日本で輸入するときの税金は輸入者の負担で、配送会社から請求される
国際送料を払わないまま 支払い待ちから6か月、支払いや連絡がないと、商品を破棄することがある
裁判になったら 準拠法は中華人民共和国法。規約には「義烏司法局を専属管轄裁判所とします」と書かれている。ただし中国の「司法局」は、弁護士や公証などを所管する行政機関の名称で、裁判所(人民法院)ではない。この文言だけでは、実際にどこの裁判所になるかは判断できない

PL法(製造物責任法)について、タオタロウは責任を負わないと書いています。一方、消費者庁は、製造物を業として輸入した者を製造物責任の対象としていて、販売業者でも輸入業者にあたる場合は対象になると説明しています。仕入れて日本で売る側の責任は、タオタロウの免責とは別の話です。

9. タオタロウは怪しい?|運営会社の公開情報

公式サイトの「タオタロウとは」「会社案内」とご利用規約には、次のように書かれていました。

項目 公式の記載
サービスを提供する会社(規約の「当社」) 義烏市購覇貿易有限公司(Yiwu Goldbach Trading Co., Ltd.、浙江省義烏市)
日本の会社 ゴールドバッハ株式会社(東京都台東区上野)、代表取締役 和田太郎、設立 平成26年10月28日、資本金200万円。会員からの代金は、この会社が義烏の会社の代理で受け取る
ほかの関連会社 和田商貿香港有限公司(香港)、義烏市購覇貿易有限公司 上海分公司など
連絡先 電話(月〜金 9時30分〜18時30分、日本時間)、メール、Chatwork、LINE
規約 2019年1月1日制定

国税庁の法人番号公表サイトでも、ゴールドバッハ株式会社(法人番号7010501037252)の本店は東京都台東区上野2丁目14番30号で、公式サイトの会社案内の所在地と一致しました。

料金・為替の決め方・免責・規約を公開しているので、払う額と責任の範囲は、使う前に自分で確かめられます。私が判断に使うのは口コミではなく、この公開情報です。

10. ラクマートとの違い|公開値を並べる

同じく1688・タオバオからの仕入れを代行するラクマートも、公式の公開情報でラクマートの評判に計算しました。両方の公開値を並べます。

項目 タオタロウ ラクマート
手数料 普通会員5% 一般会員は累計の取引額で3〜5%(取引の少ないうちは5%)
小さい注文 5%のまま(最低手数料の記載は見当たらない) V0〜V4は、商品代金1,000元以下の注文が一律50元
定額のプラン 月額会員:月3万円(毎月1日に引き落とし、日割りなし、申請は1回限り) 定額会員:30日28,000円・60日50,000円・90日70,000円
為替の決め方 銀行TTS+約0.5円(三菱UFJ銀行を参考、1時間ごとに更新) 毎日9時30分〜11時に更新。無料会員と定額会員で別のレート
確かめた為替 9月30日0時台に24.2円(三菱UFJ銀行のリアルタイムレートのTTS 23.73円より0.47円高い) 9月29日に24.46円(同じ日の三菱UFJ銀行の公示TTS 23.76円より0.70円高い)
手数料と為替で、TTS換算の商品代金より高くなる割合(商品代金1,000元以上。確かめた日時の為替で) 約7.1% 約8.1%
同じく、300元の注文 約7.1% 約20.1%
EMS 10kg 300元(24.2円で7,260円) 見積ツールで7,436円
自分用の買い物 規約で、取引の目的を販売に限っている よくある質問で「販売者向け専用」と答えている
裁判になったら 中華人民共和国法。規約の文言は「義烏司法局を専属管轄裁判所」(司法局は裁判所ではない) 中国法、浙江省義烏人民法院

この表で言い切れるのは、手数料の仕組みの違いです。1,000元以下の注文では、ラクマートのV0〜V4は一律50元なので、300元なら手数料だけで商品代金の約17%、タオタロウは5%です。為替は、確かめた日時もTTSの出どころも違う(タオタロウは規約が参考にしているリアルタイムレート、ラクマートは公示のレート)ので、その時点どうしの比較で、どちらの為替が安いとは言えません。1回の注文が1,000元を超えるなら、同じ時刻の為替と、同じ重さ・同じオプションの送料で総額を比べてください。

11. 自分用の買い物なら、比べる相手が違います

タオタロウは規約で取引の目的を販売に限っているので、自分で使う物を中国から買いたいなら、別の方法を選ぶことになります。チャイナマートは、公式に「注文は1点でも可能」と書いていて、個人の注文も受けています(チャイナマートの評判で料金と規約を読みました)。代行を使わずにタオバオやTAOで自分で買う方法は、タオバオの買い方に書きました。

12. OEMに使う前に考えたいこと(私の見方)

タオタロウは、代理購入のほかにOEM・ODM(中国の工場での生産)の手配も受けています。私は中国輸入でOEMを実際にやったので、その経験から書きます。

ロゴだけを変えて作らせる型は、数か月で納品まで来ました。機能を足して差別化する型は、相手のメーカーとのやり取りがあり、納品まで半年以上かかりました。その間、サンプルの作成やテストでお金が出ていき、資金が寝ます。Amazonにカタログを作って広告を出して売りましたが、返品されたり競合に真似をされたりして、実際は普通にせどりをしているのと大差ありませんでした。国内のせどりとキャッシュフローで比べると、OEMは負けました。

なので私は、中国輸入OEMは初心者が手を出すビジネスではないと考えています。同じことをやるなら、単品で買えるAliExpressやアリババを使った単純な転売のほうが、現実には稼げました(ただし作業の繰り返しで、収益の上限は浅いです)。

どの形でも、タオタロウを使えば手数料と為替の差と国際送料がかかります。仕入れる前に、4章の計算機で代行に払う額を出し、関税・輸入消費税と通関の手数料を足した原価で、売値と比べてください。OEMの損益は中国OEMはオワコンかに、中国輸入そのものが割に合うかは中国輸入は儲からない?に書きました。代行会社どうしの比べ方は、中国輸入代行の比較にまとめています。

13. よくある質問

タオタロウの手数料はいくらですか?

普通会員は商品代金の5%です。月額会員は月3万円で、代理購入の手数料が0%になります。料金ページと規約に、最低手数料の記載は見当たりませんでした(2章)。

タオタロウの為替レートは高いですか?

規約では「銀行TTSレート+約0.5円」で、1時間ごとに更新されます。2026年9月30日0時台は1元=24.2円で、三菱UFJ銀行のTTS(23.73円)より0.47円高い水準でした(3章)。

個人でも使えますか?

規約では、仕入れた商品を自分で使わず、第三者に販売する目的で取引するとしています。個人でも販売のための仕入れなら使え、自分で使う物を買うならチャイナマートや、タオバオ・TAOで自分で買う方法と比べてください(1章・11章)。

届くまで何日かかりますか?

よくある質問では、依頼から到着まで平均7〜14日(土日祝を除く)と答えています。船便は国際輸送だけで7日〜数週間です(6章)。

月額会員は得ですか?

代理購入手数料だけで比べると、月の商品代金が60万円を超えると得になります。月額会員専用の船便もあるので、船便を使うなら送料の差も足してください。毎月1日に3万円が引き落とされ、日割りはなく、申請は1回限りです(2章)。

再梱包は無料ですか?

無料なのは簡易検品で、再梱包は1箱40元です(同社の過失による場合を除く)。全量開封検品は1個0.5元、アパレル検品は1点2元です(7章)。

関税はどうなりますか?

日本で輸入するときの関税・消費税は輸入者の負担で、配送会社から請求されます。ルートによっては、立替手数料や1件ごとの通関の手数料が別にかかります(5章・8章)。

タオタロウで無在庫販売はできますか?

無在庫直送のサービスがあり、手数料は1件10元、専用ルートの送料は0.5kgで45元です(5章)。

タオタロウは怪しいですか?

義烏の運営会社と東京・上野の日本の会社を公開していて、日本の会社は国税庁の法人番号公表サイトでも所在地が一致しました。料金・為替の決め方・免責・規約も公開しています。ただし、規約の準拠法は中華人民共和国法です(8章・9章)。

ラクマートとどちらが安いですか?

1,000元以下の小さい注文なら、手数料はタオタロウのほうが安くなります(300元で、タオタロウ15元、ラクマートのV0〜V4は50元)。1,000元以上の注文では、手数料はどちらも5%からで、差は為替と送料で決まります。確かめた日時の為替では、手数料と合わせた上乗せがタオタロウ約7.1%、ラクマート約8.1%でしたが、日時が違うので、同じ時刻の為替で比べてください(10章)。

14. まとめ

  • タオタロウは、タオバオ・天猫・1688からの仕入れを代行する販売者向けのサービス。規約で、取引の目的を「自ら使用せず、第三者への販売」に限っている
  • 手数料は普通会員が商品代金の5%、月額会員は月3万円で0%。代理購入手数料だけで比べると、月の商品代金が60万円を超えると月額会員が安い(月額会員専用の船便の送料は別に比べる)
  • 為替は規約で銀行TTS+約0.5円。2026年9月30日0時台は24.2円で、TTS 23.73円より0.47円高かった。手数料5%と合わせて、TTS換算の商品代金より約7.1%高くなる
  • 国際送料は人民元の運賃表で、EMS 1kg 110元(2,662円)・10kg 300元(7,260円)。KS航空便は1件1,500円、船便は1件3,000円の通関の手数料が別にかかるので、足して比べる
  • 無料なのは簡易検品(総数の5%以上を開封)。再梱包は1箱40元。保管は到着から90日無料
  • 同社は売買契約の当事者ではなく、瑕疵・未着・輸送事故などに責任を負わないと規約にある。日本で見つけた不良は到着から3営業日以内に連絡。準拠法は中華人民共和国法
  • 私はタオタロウを使ったことがない。この記事は2026年9月30日の公式の公開情報で計算した

15. 出典

(いずれも2026年9月30日に確認)

16. あわせて読む

記事 どこがつながっているか
中国輸入代行の比較 タオタロウを含む代行会社の、手数料と為替を合わせた比べ方
ラクマートの評判 同じく販売者向けの代行の料金と規約(10章で並べた相手)
チャイナマートの評判 個人の注文も受ける代行会社の料金と規約
THE CKBの評判 ネットの商品は仕入れ手数料0円で、為替は銀行TTS+1円の代行の料金と規約
タオバオの買い方 代行を使わずに自分で買う方法
中国OEMはオワコンか 私が実際にやった中国OEMの2つの型
中国輸入は儲からない? 代行の費用を入れても、中国輸入が割に合うか

17. この記事について

項目 中身
書いた人 中古品の売買を20年近く続けています(古物商許可あり)
私の経験 中国輸入でOEM(ロゴを変える型と、機能を足す型)をやり、Amazonで売りました。発注は代行業者を通したものと工場と直接やり取りしたものの両方で、現地には行っていません。タオタロウは使ったことがありません
この記事の数字 2026年9月30日にタオタロウの公式サイト、三菱UFJ銀行のリアルタイムレート、国税庁の法人番号公表サイトで確かめたものです。口コミ・評判サイトの数字は使っていません
計算の前提 4章の計算機のはじめの数字は例です。手数料は商品代金だけにかかる前提(公式の記載どおり)、比べる為替は三菱UFJ銀行のTTS、送料の円換算は1元24.2円。関税・輸入消費税とその立替手数料、月額会員の会費、遠隔地の追加料金、税関検査の費用、返品・交換の費用は入れていません
確かめられなかったこと ほかの日時の為替(1時間ごとに変わる)。船便の20kgより軽い料金の正確な決め方。KS航空便とスコアジャパンの表の額に燃料サーチャージが入っているか。OCSで14kgが13kgより安い理由。月額会員専用の船便の条件。中国郵政船便で送れる電池の種類。規約の「義烏司法局」の管轄条項が実際にどう扱われるか。食品・化粧品の輸入サービスとOEMの料金

 

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