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韓国での古着仕入れ完全ガイド|未経験から始めるプロの買い付け方法と販売戦略

韓国古着仕入れ せどり
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Instagramで一目惚れした、あのヴィンテージスウェット。もし、それがソウルの巨大な倉庫に眠る宝の山から**「自分の手で」発掘され、数週間後にはあなたのショップの「利益の柱」**に変わるとしたら…?

そんな夢を抱きつつも、「どうやって仕入れるの?」「韓国語は?」「本当に儲かる?」という巨大な壁を前に、一歩も踏み出せずにいませんか?

ご安心ください。この記事は、単なる市場の紹介ではありません。

航空券の予約から、東廟(トンミョ)市場でのプロの買い付けテクニック、そして日本で利益率50%超えを目指す販売戦略まで、未経験者が”稼ぐ”ための**【完全ロードマップ】**です。

一年で最も利益を出しやすい秋冬シーズンは、もうすぐそこ。

この記事を読み終える頃には、あなたは「何も知らない自分」とは決別し、夢へのフライトを予約する準備ができています。さあ、宝探しの地図を手に取りましょう。

 

メルマガ

1. はじめに:なぜ今、韓国での古着仕入れが「最も儲かる」ビジネスなのか

 

「古着転売はもう飽和状態」「円安だから海外からの仕入れは利益が出ない」——そんな風に考えていませんか?もし、あなたがまだそう思っているなら、大きなビジネスチャンスを逃しているかもしれません。実は今、お隣の国・韓国での古着仕入れが、数ある物販ビジネスの中でも「最も儲かる」と言えるほどの熱気を帯びているのです。

なぜ、韓国なのか?その答えは、他の国にはない、圧倒的な「利益率」と「需要」の高さに隠されています。

 

1-1. 円安でも利益が出る?「仕入れ値の安さ」と「日本の販売価格」の圧倒的な価格差

 

現在の円安は、多くの海外仕入れビジネスにとって大きな障壁となっています。しかし、韓国の古着仕入れは、その壁をものともしません。その理由は、**衝撃的なまでの「仕入れ値の安さ」**にあります。

例えば、ソウルの巨大な古着市場では、有名ブランドのTシャツやデザイン性の高いスウェットが、日本では考えられないような価格、時には1枚数百円という単位で見つかります。それが日本に渡り、フリマアプリやオンラインストアで販売される際には、数千円、場合によっては1万円以上の価値を持つことも珍しくありません。

この**「仕入れ値」と「販売価格」の圧倒的な価格差**が、円安による為替レートの不利を軽々と乗り越え、驚異的な利益率を生み出す源泉となっているのです。

 

1-2. K-POPアイドルの影響力:韓国ヴィンテージが日本の若者に売れる理由

 

では、なぜ韓国の古着はそれほどまでに日本で求められるのでしょうか?その最大の理由は、K-POPアイドルの絶大な影響力です。

BTS、BLACKPINK、NewJeansといった世界的なK-POPアーティストたちが、プライベートや衣装でヴィンテージアイテムをスタイリッシュに着こなす姿は、日本の若者たちのファッションに計り知れない影響を与えています。彼らが着用することで、単なる「古着」は「憧れのアイドルと同じスタイルを表現できるアイテム」へと昇華され、そこに熱狂的な需要が生まれるのです。

特に、Y2Kファッションや90年代ストリートといった現在のトレンドと、韓国ヴィンテージの相性は抜群です。日本の若者たちは、まさにその「宝物」を求めており、韓国で仕入れられたユニークな一点モノの古着は、飛ぶように売れていきます。

 

1-3. この記事で分かること:航空券予約から、売上を立てるまでの全ステップ

 

「でも、海外での仕入れなんて、何から手をつけていいか分からない…」

そう思われる方もご安心ください。この記事では、あなたが明日からでも「韓国古着バイヤー」としての一歩を踏み出せるよう、その全ステップを徹底的に解説します。

  • 準備編: 利益を最大化する格安航空券の予約術と、必須の持ち物リスト
  • 仕入れ編: ソウルの巨大古着市場「東廟(トンミョ)市場」の完全攻略法
  • 実践編: 大量の古着の中から「儲かるお宝」だけを見つけ出すリサーチ術
  • 販売編: 日本で高く売るための写真撮影、値付け、販売プラットフォーム戦略
  • 応用編: 利益をさらに伸ばすためのリピーター獲得術と、次の仕入れに繋げるコツ

このガイドを最後まで読めば、あなたは韓国古着仕入れのノウハウを完全にマスターし、新しい収入の柱を確立することができるはずです。さあ、宝の山が眠る韓国へ、一足先に飛び込んでみませんか?

 

2. 韓国古着仕入れの2大ルート:あなたに合うのは「現地」か「オンライン」か

 

韓国古着仕入れを始めると決めたら、次に考えるべきは「どうやって仕入れるか?」という具体的な方法です。ルートは大きく分けて2つ。実際に韓国へ足を運ぶ**「現地買い付け」と、日本にいながら仕入れが完結する「オンライン仕入れ」**です。

それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが優れているというわけではありません。あなた自身の状況や目指すスタイルに合わせて、最適なルートを選ぶことが成功への第一歩です。ここでは、両者の特徴を詳しく見ていきましょう。

 

2-1. 現地買い付け:宝探しの醍醐味。圧倒的な物量と安さが魅力

 

現地買い付けは、まるで宝探しのような興奮と、他の追随を許さないメリットに満ちています。特に有名なソウルの「東廟(トンミョ)市場」や「広蔵(クァンジャン)市場」に足を踏み入れれば、その熱気に圧倒されることでしょう。

【メリット】

  • 圧倒的な価格の安さ: 最大の魅力は、オンラインとは比較にならないほどの仕入れ値の安さです。目の前の古着の山から、1枚100円、200円といった驚きの価格でお宝アイテムを掘り出せる可能性があります。
  • 膨大な物量と選択肢: 倉庫のような店舗に無数に積まれた古着の中から、自分の目で見て、手で触れて、厳選することができます。ネットには出回らない、ユニークな一点モノに出会える確率は格段に上がります。
  • リアルなトレンドを体感: 現地の空気を感じ、他のバイヤーやショップの品揃えを見ることで、今まさに韓国で何が流行っているのかを肌で感じ取ることができます。これは次の仕入れ戦略を立てる上で非常に貴重な情報となります。

【デメリット】

  • コストと時間: 航空券や宿泊費といった渡航費用がかかるため、ある程度の初期投資が必要です。また、最低でも1泊2日〜2泊3日のスケジュール確保が求められます。
  • 体力と労力: 広大な市場を歩き回り、大量の古着を選び、重い荷物を運ぶのは想像以上に体力を消耗します。
  • 最低限の語学力: 価格交渉や簡単な質問をする際に、簡単な韓国語や英語、あるいは翻訳アプリを駆使するコミュニケーション能力が求められる場面があります。

 

2-2. オンライン仕入れ:渡韓不要。PC一つで完結する手軽さが魅力

 

「いきなり現地に飛ぶのはハードルが高い…」と感じる方にとって、オンライン仕入れは非常に強力な選択肢となります。渡韓コストゼロで、自宅のパソコンやスマートフォンから、いつでも韓国古着の買い付けが可能です。

【メリット】

  • 手軽さと利便性: 最大のメリットは、日本にいながら仕入れが完結すること。時間や場所を選ばず、すきま時間を使って自分のペースで商品リサーチと買い付けができます。
  • 低リスクでスタート可能: 渡航費がかからないため、初期費用を大幅に抑えられます。まずは数点から仕入れて販売するという「お試し」がしやすく、初心者でも低リスクでビジネスを始められます。
  • 膨大な情報量: 様々な卸サイトやオンラインマーケットを横断的にリサーチすることで、幅広いジャンルの商品情報を効率的に集めることができます。

【デメリット】

  • 実物を確認できない: 写真だけで判断するため、商品の状態(汚れ、ほつれ)、色味、サイズ感がイメージと異なるリスクが常に伴います。
  • 送料の負担: 商品代金とは別に、韓国からの国際送料がかかります。少量ずつ仕入れると、1点あたりの送料が割高になる傾向があります。
  • 価格競争: 誰もがアクセスできるため、同じ商品を複数のセラーが扱っていることも多く、価格競争に陥りやすい側面があります。

 

2-3. 結論:初心者が最初に選ぶべきルートとその理由

 

ここまで両者の特徴を見てきましたが、**古着転売の経験が浅い初心者が最初に選ぶべきは、間違いなく「オンライン仕入れ」**です。

その理由は3つあります。

  1. 圧倒的な低リスク: まずは渡航費という大きな初期投資をせずに、数千円〜数万円の仕入れ資金だけでビジネスをスタートできます。万が一うまくいかなくても、損失を最小限に抑えることが可能です。
  2. 「売る」経験を積める: 古着ビジネスで最も重要なのは「仕入れること」よりも「売ること」です。オンラインで少量仕入れた商品を実際に販売することで、写真の撮り方、説明文の書き方、顧客対応、梱包・発送といった一連の販売スキルを、リスクなく実践的に学ぶことができます。
  3. データに基づいた現地買い付けが可能になる: オンライン販売で「どんな商品が」「いくらで売れるのか」という自分だけの販売データを蓄積します。そのデータを持って現地に乗り込めば、膨大な古着の山を前にしても、「売れるお宝」を効率的に見つけ出すことができ、現地買い付けの成功確率を飛躍的に高めることができます。

もちろん、最終的な目標は、利益率の高い「現地買い付け」にステップアップすることです。まずはオンラインで堅実に利益を出し、自信と資金が貯まったら、満を持してソウルへ飛び立ちましょう。その時のあなたは、もはや初心者ではなく、確かな目を持ったバイヤーになっているはずです。

 

3.【渡韓準備編】失敗しない!現地買い付けの前に必ずやるべきこと

 

オンライン仕入れで経験を積み、いよいよ現地買い付けへ!その興奮は計り知れません。しかし、周到な準備なくして成功はありません。「宝の山」を目の前にして途方に暮れることがないよう、渡韓前に必ず済ませておくべき5つの重要ステップを徹底解説します。

 

3-1. パスポート、航空券、ホテルの手配:仕入れに最適なエリアと時期は?

 

まず基本となるのが、パスポート、航空券、ホテルの手配です。これらを「仕入れ効率」という観点から戦略的に手配することが、旅の成否を分けます。

  • 航空券: LCC(格安航空会社)を利用すれば、往復2〜3万円程度に抑えることも可能です。ポイントは**「早朝に到着し、深夜に出発する便」**を選ぶこと。これにより、滞在時間を最大限に活用し、1泊2日でも丸2日間の仕入れ時間を確保できます。セール時期を狙って、2〜3ヶ月前には予約を済ませておきましょう。
  • ホテル: 宿泊エリアは一択です。古着市場の二大巨頭**「東廟(トンミョ)」と「東大門(トンデムン)」の中間エリア**に宿を取りましょう。仕入れで増えた大量の荷物を一度ホテルに置きに戻ったり、休憩を挟んだりするのに非常に便利です。重い荷物を持って長時間移動する体力的負担を軽減することが、結果的に仕入れの質を高めます。
  • 最適な時期: 気候が穏やかで過ごしやすい**春(3〜5月)と秋(9〜11月)**がベストシーズンです。真夏や真冬は体力消耗が激しく、仕入れに集中しにくいため、可能であれば避けましょう。また、航空券やホテルが安くなる平日を狙うのが賢い選択です。

 

3-2. 資金の準備:現金はいくら必要?WOWPASSカード活用のススメ

 

韓国の古着市場、特に東廟のような場所では、現金払いが基本です。クレジットカードが使えない店舗がほとんどだと考えておきましょう。

  • 現金: 初めての仕入れであれば、最低でも10万円〜20万円は日本円で用意し、韓国の空港やレートの良い明洞(ミョンドン)の両替所でウォンに両替しましょう。古着は単価が安いとはいえ、良いものを見つけると想像以上にかさんでいくものです。「現金が足りなくて買えない」という事態だけは絶対に避けましょう。
  • WOWPASSカード: 現金と合わせて絶対に作っておきたいのが、旅行者向けプリペイドカード「WOWPASS」です。日本円をチャージするだけで、クレジットカードのように支払いができ、T-money(交通カード)としても使えます。現金を持ち歩くリスクを減らし、支払いをスムーズにしてくれる、まさに仕入れ旅の必需品です。

 

3-3. 必須持ち物リスト:メジャー、圧縮袋、特大スーツケース、翻訳アプリ(Papago)

 

仕入れの効率と成果を左右する、まさに「三種の神器」とも言える持ち物です。

  • メジャー: 必須中の必須アイテム。古着はサイズ表記がなかったり、国や年代によってサイズ感がバラバラだったりします。必ず身幅、着丈などをその場で計測し、日本の需要に合ったサイズかを確認しましょう。
  • 衣類圧縮袋: これがあるかないかで、持ち帰れる量が倍以上変わります。かさばるスウェットやアウターも、これを使えば驚くほどコンパクトになります。100円ショップで手に入るもので十分です。
  • 特大スーツケース(または空のバッグ): 行きは最小限の荷物で、帰りはパンパンの状態で帰ってくるのが理想です。最大サイズのスーツケースに加え、折り畳んで持っていける大きなボストンバッグなどがあると、空港の重量制限ギリギリまで仕入れることができ安心です。
  • 翻訳アプリ(Papago): 韓国語が話せなくても、これがあれば大丈夫。特に「Papago」は韓国語の翻訳精度が非常に高いと評判です。価格交渉や商品の状態について質問したい時に、音声入力や画像翻訳を使えば、店員さんとスムーズにコミュニケーションが取れます。

 

3-4. リサーチ:Instagramと古着屋ECサイトで「売れる商品」の目星をつけておく

 

現地で膨大な古着の山を前に、闇雲に探し始めてはいけません。日本にいる間に**「何が売れるのか」「いくらで売れるのか」**を徹底的にリサーチし、「宝の地図」を頭に入れておくことが重要です。

  • Instagram: 「#韓国古着」「#ヴィンテージTシャツ」「#トラックジャケット」などのハッシュタグで検索し、日本の古着好きがどんなアイテムに「いいね!」をしているか、どんなスタイルが人気なのかをリサーチします。
  • 古着屋ECサイト: メルカリ、ZOZOTOWN、BASEなどで人気の古着ショップを巡回し、売れている商品の傾向、価格設定、写真の見せ方などを分析します。「このブランドのこのデザインなら、5,000円で売れるな」といった相場観を養っておきましょう。

リサーチで気になった商品のスクリーンショットをスマホに保存し、**「仕入れリスト」**としてまとめておけば、現地で効率的に動くことができます。

 

3-5. 重要:古物商許可証の取得は日本で済ませておくこと

 

最後に、これは「準備」というより**「義務」です。日本国内で利益目的で古着(中古品)を販売する場合、「古物商許可証」**が法律で義務付けられています。

無許可での営業は違法行為であり、罰則の対象となります。許可証は、あなたの住所を管轄する警察署に申請し、取得までに約40日ほどかかります。必ず、渡韓前に、そして販売を開始する前に、余裕を持って申請を済ませておきましょう。これなくして、あなたのビジネスは始まりません。

 

4.【現地実践編】ソウルの3大古着マーケット完全攻略法

 

いよいよ、ソウルの街へ。事前リサーチで得た知識と、あなたのセンスを武器に、宝の山に挑みましょう。ここでは、特徴の異なる3つの主要な古着マーケットの具体的な立ち回り方と、買い付け後の重要なプロセスを徹底解説します。

 

4-1. 東廟(トンミョ)市場:カオスな古着の山から宝を探す

 

バイヤーなら一度は訪れるべき、ソウル古着仕入れの聖地。活気と混沌が入り混じるこの場所を制する者が、韓国古着を制すると言っても過言ではありません。

 

4-1-1. 特徴:圧倒的な物量と驚異的な安さ(1枚数百円〜)。上級者向け。

 

東廟市場の最大の特徴は、路上に無造作に積まれた「古着の山」。その光景は圧巻の一言です。価格は驚くほど安く、Tシャツやスウェットが1枚1,000ウォン(約110円)〜5,000ウォン(約550円)で見つかることも。ただし、玉石混交のため、宝を見つけ出すには相応の知識と体力、そして「掘り出す」という覚悟が必要です。まさに上級者向けのマーケットと言えるでしょう。

 

4-1-2. 攻略法:「午前中」が勝負。土日のフリマは宝の山。

 

勝負は**「午前中」です。質の良い商品は、世界中から集まるバイヤーたちによって早い時間になくなります。特に、品揃えが最も豊富になる土曜日・日曜日の午前中**は、最高の宝探しが期待できるゴールデンタイム。早起きして、誰よりも早く古着の山にアタックしましょう。値札がないことがほとんどなので、気になるものがあれば積極的に店主に値段を聞くのが基本スタイルです。

 

4-1-3. おすすめアイテム:90年代のスポーツブランド、ミリタリー古着

 

東廟で狙うべきは、90年代のスポーツブランド古着(NIKE, adidas, Polo Ralph Laurenなど)や、無骨でデザイン性の高いミリタリー古着です。これらのアイテムは流行に左右されにくく、日本でも安定した人気を誇ります。汚れやダメージをしっかりチェックしながら、お宝を発掘してください。

 

4-2. 広蔵市場(クァンジャンシジャン):状態の良いヴィンテージが見つかる

 

「東廟はハードルが高い…」と感じる初心者の方にこそおすすめしたいのが、広蔵市場です。グルメで有名な市場ですが、実は隠れたヴィンテージの宝庫なのです。

 

4-2-1. 特徴:店舗ごとにセレクトされており、初心者でも探しやすい。価格は東廟より高め。

 

広蔵市場の古着エリアは、主に市場の2階に集まっています。東廟と違い、各店舗が独自にセレクトした商品をハンガーにかけて綺麗に陳列しているため、非常に見やすく、初心者でも安心して宝探しができます。その分、価格は東廟よりも高めですが、商品の状態が良く、厳選されたアイテムが揃っています。

 

4-2-2. 攻略法:2階の古着エリアを攻める。店主との交渉も楽しむ。

 

まずは「수입구제(輸入古着)」という赤い看板を目指し、2階へ上がりましょう。店舗が密集しているので、一軒一軒じっくり見て回るのがポイントです。店主は若い世代も多く、ファッションに詳しいため、簡単なコミュニケーションや価格交渉も楽しんでみましょう。「アンニョンハセヨ(こんにちは)」「イゴ オルマエヨ?(これいくらですか?)」「チョム カッカジュセヨ(少し安くしてください)」の3つのフレーズは覚えておくと便利です。

 

4-2-3. おすすめアイテム:USA製ヴィンテージ(Carhartt, Levi’s)、ブランド古着

 

ここでは、USA製のヴィンテージアイテムが狙い目です。特にCarhartt(カーハート)のダックジャケットLevi’s(リーバイス)のデニムは、状態の良いものが多く見つかります。また、Burberryなどのブランド古着も豊富なので、リサーチしてきた知識を活かして、価値ある一着を見つけ出しましょう。

 

4-3. 弘大(ホンデ)周辺の古着屋:トレンドとリテール価格のリサーチに

 

若者の街・弘大(ホンデ)エリアは、直接の仕入れ場所というよりは、最終的な市場調査の場として活用します。

 

4-3-1. 特徴:最新トレンドを反映した品揃え。仕入れよりは市場調査向け。

 

弘大周辺には、お洒落なセレクト古着屋が点在しています。ここに並ぶ商品は、韓国の若者の最新トレンドを色濃く反映しており、価格も日本の販売価格に近い「リテール価格」です。そのため、大量仕入れには向きませんが、非常に重要な情報が得られます。

 

4-3-2. 攻略法:「今の若者に何が響くか」を肌で感じる。

 

東廟や広蔵で仕入れたアイテムが、現地のショップで「いくらで」「どのようにディスプレイされ」売られているのかを確認しましょう。このリサーチを行うことで、あなたが日本で販売する際の**「値付けの根拠」**が明確になります。「このトラックジャケット、あの店では10,000円で売られていたから、7,000円なら即売れするな」といった具体的な販売戦略を立てることができるのです。

 

4-4. 買い付け後のプロセス:仕入れた古着を日本へ送る方法

 

大量の古着を仕入れた後、それをどうやって日本に持ち帰るか。これも重要なプロセスです。

 

4-4-1. EMS(国際スピード郵便) vs 配送代行業者:メリット・デメリット比較

 

方法 メリット デメリット おすすめな人
EMS ・郵便局から手軽に送れる<br>・追跡可能で安心<br>・比較的早く届く(3〜5日) ・重量が増えると料金が割高になる ・少量(1〜2箱)の仕入れの人<br>・手軽さを重視する人
配送代行業者 ・大量に送る場合、EMSより割安になることが多い<br>・梱包なども任せられる場合がある ・業者を探し、依頼する手間がかかる<br>・集荷場所が限られる場合がある ・大量(3箱以上)の仕入れの人<br>・継続的に仕入れを行う予定の人

スーツケースで持ち帰れる量を超える場合は、現地の郵便局からEMSで送るのが最も手軽で確実な方法です。

 

4-4-2. 関税(税金)はかかる?知っておくべきボーダーライン

 

営利目的の輸入には、原則として関税と消費税がかかります。

個人利用の輸入と違い、「ビジネス」として古着を仕入れる場合は、税関でそのように申告する必要があります。

知っておくべき一つの目安として、**「課税価格が20万円以下」の場合、手続きが比較的簡単な「簡易税率」**が適用されることが多いです。課税価格とは、一般的に「商品代金の合計+送料+保険料」を指します。

ただし、ニット製品や革製品などは免税対象外となるなど、品目によってルールが異なります。必ず正直に申告し、税関の指示に従いましょう。不安な場合は、事前に日本の税関のウェブサイトで確認するか、問い合わせておくことを強く推奨します。

 

5.【オンライン編】日本にいながら韓国古着を仕入れる方法

 

「現地に行く時間も資金もない」「まずは低リスクで始めたい」——そんなあなたに最適なのが、日本にいながらにして韓国古着を仕入れることができるオンライン仕入れです。渡韓コストをゼロに抑え、自分のペースでビジネスを始められるこの方法は、特に初心者にとって強力な味方となります。ここでは、代表的な2つのオンライン仕入れルートを解説します。

 

5-1. 韓国の古着卸専門サイトを利用する

 

最も確実で、多くの初心者バイヤーが最初に利用する方法が、オンラインの古着卸専門サイトです。BtoB(企業間取引)を目的としたこれらのサイトは、個人バイヤーでも登録・利用できる場合が多く、安定した仕入れルートとして機能します。

 

5-1-1. メリット:渡韓コストゼロ。定期的な仕入れが可能。

 

  • 渡韓コストゼロで始められる: オンライン仕入れ最大のメリットです。航空券やホテル代といった初期投資が一切不要なため、仕入れ資金だけに集中でき、非常に低リスクでビジネスをスタートできます。
  • 定期的な仕入れが可能: 多くの卸サイトは定期的に商品をアップデートします。これにより、現地に行かなくても常に新しい商品をチェックし、売れ筋商品を補充したり、新しいトレンドアイテムを仕入れたりすることが可能です。安定したショップ運営には欠かせない要素です。
  • 膨大な商品数から選べる: サイトによっては数千、数万点という膨大な在庫を抱えています。カテゴリ別、ブランド別に検索できるため、自分の探している商品を効率的に見つけ出すことができます。

 

5-1-2. デメリット:実物を確認できない。送料が高くなる傾向。

 

  • 実物を確認できないリスク: オンライン仕入れの宿命とも言えるデメリットです。写真だけでは伝わらない細かな汚れ、破れ、色褪せ、サイズ感の違いなど、実際に商品が届いてから発覚するケースがあります。信頼できるサイトを見極めることが重要になります。
  • 送料が高くなる傾向: 韓国からの国際送料は、決して安くありません。特に、少量ずつ仕入れると商品1点あたりの送料負担が大きくなり、利益を圧迫する原因となります。ある程度まとまった量を一度に発注するなど、送料を抑える工夫が必要です。
  • 人気商品は競争が激しい: 誰もがアクセスできるため、状態が良く人気のブランドアイテムはすぐに売り切れてしまいます。こまめにサイトをチェックするスピード感が求められます。

 

5-2. InstagramやSNSで現地のバイヤーと繋がる

 

これは、ある程度ビジネスが軌道に乗ってきた中〜上級者向けのテクニックですが、成功すれば非常に強力な仕入れルートを確立できます。

 

5-2-1. メリット:独自のルートを確立できる可能性がある。

 

  • 卸サイトにはない商品に出会える: 現地のバイヤーは、オンライン卸には出回らない、よりレアでユニークな商品を独自のルートで持っていることがあります。他のショップと差別化できる、あなただけの「宝物」を仕入れられる可能性があります。
  • リクエストに応えてくれることも: 良好な関係を築ければ、「こんなデザインのTシャツを探してほしい」といった、こちらの具体的なリクエストに応じて商品を買い付けてくれる場合があります。これにより、より戦略的な仕入れが可能になります。
  • 現地の生きた情報が得られる: バイヤーとのコミュニケーションを通じて、現地のリアルなトレンドや、次に何が流行りそうかといった貴重な情報を得られることがあります。

 

5-2-2. デメリット:信頼できる相手を見つけるのが難しい。上級者向け。

 

  • 信頼性の見極めが最重要課題: SNS上での個人間取引は、詐欺のリスクと常に隣り合わせです。送金したのに商品が送られてこない、写真と全く違う粗悪品が届くといったトラブルは後を絶ちません。相手のフォロワー数、過去の取引実績、他の人からの評判などを入念にチェックし、最初は必ず少額の取引から始めるなど、慎重な対応が不可欠です。
  • 言語の壁とコミュニケーションコスト: 当然ながら、やり取りは基本的に韓国語か英語になります。翻訳アプリを駆使することになりますが、細かなニュアンスが伝わらず、意思疎通に時間と労力がかかります。
  • 安定供給の難しさ: あくまで個人のバイヤーであるため、卸サイトのように常に安定して商品を供給してくれるとは限りません。あくまでサブの仕入れルートとして考えるのが現実的です。

まずは信頼できる卸サイトで経験を積み、韓国古着ビジネスの勘所を掴んだ上で、次のステップとして独自のSNSルート開拓に挑戦してみるのが、成功への着実な道のりと言えるでしょう。

 

6.【2025年秋冬】これを狙え!プロが教える売れる韓国古着の具体例

 

韓国古着仕入れの魅力は、ただ安いだけではありません。日本で人気のブランドアイテムが、驚くほどの低価格で見つかることにあります。ここでは、数ある古着の中から「これを仕入れれば間違いない」と断言できる、2025年秋冬シーズンの主役級アイテムを具体的にご紹介します。このリストを頭に入れて、宝の山に挑みましょう。

 

6-1. 定番ブランド:Carhartt(カーハート)のアクティブジャケット、Patagonia(パタゴニア)のフリース

 

古着の王道であり、今後も人気が衰えることのない2大ブランド。特に秋冬シーズンはその需要が爆発的に高まります。

  • Carhartt(カーハート)のアクティブジャケット無骨なダック生地と、着込むほどに味が出る風合いが魅力。特に、色褪せたブラウンやブラック、ネイビーは人気が高く、多少の傷や汚れすら「味」として高値で取引されます。ワークウェアトレンドの中心的存在であり、男女問わず根強いファンがいます。
  • Patagonia(パタゴニア)のフリースアウトドアブーム(ゴープロック)を牽引する存在。中でも「シンチラ・スナップT」や「レトロX」は定番中の定番です。カラフルな配色や、今では手に入らない廃盤カラーは特に価値が高く、見つけたら即確保すべきアイテム。その保温性とデザイン性の高さから、秋冬の必須アイテムとして毎年探している人が後を絶ちません。

 

6-2. 90’s スポーツMIX:NIKE、adidasのナイロンジャケット、スウェット

 

90年代リバイバルの波は、2025年も秋冬ファッションの主役です。その中でも、象徴的なアイテムがスポーツブランドの古着です。

  • NIKE、adidasのナイロンジャケット大胆な切り替えデザインや、アイコニックなロゴが特徴。シャカシャカとした素材感は、インナー次第で秋口から真冬まで長く活躍します。特に銀タグ時代のNIKEや、万国旗タグのadidasなど、年代が特定できるタグが付いたものは古着好きの心をくすぐり、高値に繋がりやすい傾向があります。
  • スウェット胸元にロゴが刺繍されたシンプルなデザインは、着回し力が高く需要が安定しています。オーバーサイズで着るのが主流のため、XL以上の大きめサイズは特に人気。USA製のものや、珍しいデザインのものは付加価値が高まります。

 

6-3. トラッドスタイル:Polo Ralph Lauren(ラルフローレン)、Burberry(バーバリー)のシャツやコート

 

流行り廃りのない「トラッド(トラディショナル)」スタイルは、いつの時代も古着ファンの心を掴みます。上品な着こなしを求める層に確実に響く、鉄板ブランドです。

  • Polo Ralph Lauren(ラルフローレン)ワンポイントのロゴ刺繍が入ったボタンダウンシャツや、ケーブルニット、スイングトップは永遠の定番です。チェック柄やストライプのシャツは、一枚でも、スウェットのインナーとしても活躍するため、複数枚持っていても損はありません。
  • Burberry(バーバリー)古着市場の王様ともいえる存在。特にアイコニックなノバチェックが施されたトレンチコートやステンカラーコートは、見つけたら最優先で確保したいお宝アイテム。状態の良いものは高額で取引されるため、大きな利益が期待できます。

 

6-4. デニム:Levi’s(リーバイス)501・550、Lee(リー)のデニムジャケット

 

デニムは古着の基本であり、その中でも「育てる」楽しみがある王道ブランドは常に高い人気を誇ります。

  • Levi’s(リーバイス) 501・550「501」は言わずと知れたストレートの王道。対して「550」は、腰回りがゆったりしていて裾にかけて細くなるリラックスフィットが特徴です。この絶妙なゆるさが今のトレンドにマッチし、近年人気が急上昇中。それぞれのシルエットの違いを理解し、ターゲットに合わせて仕入れるのがポイントです。
  • Lee(リー)のデニムジャケットLevi’sと並ぶデニムの巨人。特に「STORM RIDER(ストームライダー)」に代表される、裏地にブランケットが付いたモデルは、デザイン性と防寒性を兼ね備え、秋冬の主役アウターとして非常に人気があります。

 

6-5. 小物:ブランドキャップ(NIKE, Stussy)、ヴィンテージスカーフ

 

洋服だけでなく、単価が安く、かさばらない「小物」は、利益率を高めるための重要な隠し玉です。

  • ブランドキャップNIKEやStussyといったストリートブランドのキャップは、コーディネートのアクセントとして非常に人気があります。特に90年代〜2000年代初頭の古いモデルは、現行品にはないデザインが魅力で、コレクターも存在します。
  • ヴィンテージスカーフ首に巻くだけでなく、バッグに付けたり、ヘアアレンジに使ったりと、多彩な使い方ができるヴィンテージスカーフは、おしゃれ上級者に人気のアイテム。レトロな柄やシルク素材のものは、コーディネートを一気に格上げしてくれます。

これらのアイテムは、韓国の古着市場で比較的見つけやすく、かつ日本での高い需要が見込めるものばかりです。このリストを手に、あなたの審美眼で最高の一着を見つけ出してください。


こちらの動画は、2025年の秋冬トレンドを予測しており、レザーのヴィンテージ感やデニムの加工感など、古着選びの参考になる情報が含まれています。

 

7.【販売戦略編】仕入れた古着を「利益」に変える5ステップ

 

素晴らしい古着を仕入れることができても、それだけではビジネスは完結しません。ここからは、その「お宝」を正しく顧客に届け、着実に「利益」へと変えていくための販売戦略です。この5つのステップを丁寧に行うことが、あなたのショップの評価と売上を直接左右します。

 

7-1. STEP1:クリーニングとリペア(洗濯、シミ抜き、アイロンがけ)

 

仕入れた古着は、お客様の手に渡る「商品」です。まず行うべきは、価値を最大限に高めるためのクリーニングとリペア。この一手間が、販売価格と顧客満足度に直結します。

  • 洗濯: 古着特有の匂いを取り除き、清潔な状態にします。デリケートなヴィンテージ品は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使い、洗濯ネットに入れて手洗いモードで洗うのが基本です。頑固な匂いには、重曹や酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いも効果的です。
  • シミ抜き: 商品価値を大きく下げるシミは、可能な限り取り除きます。専門のシミ抜き剤を使い、素材を傷めないよう注意しながら丁寧に作業しましょう。
  • リペアとアイロンがけ: 取れかけのボタンを付け直す、小さなほつれを縫うといった簡単なリペアで、商品の印象は劇的に良くなります。最後に、シワを伸ばすために丁寧にアイロンをかけます。スチームアイロンを使えば、ふんわりと清潔感のある仕上がりになります。

**「自分が買いたいと思える状態か?」**を常に自問自答することが、クオリティを高める秘訣です。

 

7-2. STEP2:採寸と写真撮影(自然光での平置き、着用画像が基本)

 

オンライン販売において、お客様が商品を判断する唯一の情報が「写真」と「サイズ」です。ここで手を抜くと、商品は絶対に売れません。

  • 採寸: 購入後のトラブルを避けるためにも、正確な採寸は必須です。トップスなら「着丈」「身幅」「肩幅」「袖丈」、ボトムスなら「ウエスト」「股上」「股下」「わたり幅」を平置きの状態で正確に測り、cm単位で記載します。
  • 写真撮影:
    • 自然光で撮る: 最も重要なポイントです。室内の照明は色味が変わってしまうため、晴れた日の日中に、窓際などの明るい場所で撮影しましょう。商品の色が忠実に再現され、清潔感のある印象になります。
    • 基本の撮影アングル: 「平置き」で正面、背面、ブランドタグ、素材タグ、ロゴや刺繍などのディテール、そして傷や汚れがある場合はその箇所を正直に撮影します。最低でも5〜10枚は用意しましょう。
    • 着用画像(着画)を用意する: 可能であれば、着用画像も用意しましょう。お客様が実際の着用イメージを掴みやすくなり、購入率が格段に上がります。

 

7-3. STEP3:販売価格の決定(仕入れ値、送料、手数料から利益率30〜50%を目指す)

 

ビジネスとして継続するためには、感覚ではなく、論理に基づいた価格設定が必要です。目指すべき利益率から逆算して販売価格を決定します。

  • コストの計算: まず、商品1点あたりの全てのコストを洗い出します。総コスト = 商品の仕入れ値 + 国際送料 + 関税/消費税 + 日本国内での送料 + 販売プラットフォームの手数料
  • 販売価格の決定式:販売価格 = 総コスト ÷ (1 – 目標利益率)

    例えば、総コストが3,000円の商品で、利益率40%(0.4)を目指す場合、

    3,000円 ÷ (1 – 0.4) = 3,000円 ÷ 0.6 = 5,000円

    となり、販売価格は5,000円に設定します。

  • 市場リサーチ: 算出した価格が適正か、メルカリや他の古着屋で類似商品がいくらで売れているかを必ずリサーチします。相場から大きく外れている場合は、価格や目標利益率の調整が必要です。

 

7-4. STEP4:販売プラットフォームの選定(BASE/STORES vs Instagram販売)

 

どこで売るかによって、戦略や顧客層が変わってきます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った場所を選びましょう。

プラットフォーム メリット デメリット おすすめな人
BASE / STORES ・自分だけのネットショップが持てる<br>・ブランドの世界観を表現しやすい<br>・Instagramとの連携機能が強力 ・集客を自分で行う必要がある<br>・月額費用がかかるプランもある ・長期的にブランドを育てたい人<br>・本格的にショップ運営をしたい人
Instagram販売 ・無料で始められる<br>・フォロワーと直接繋がれる<br>・ライブ販売など多様な見せ方が可能 ・決済や発送のやり取りが手動で煩雑<br>・信頼を得るまでに時間がかかる ・まずは手軽に始めたい初心者<br>・ファンを巻き込むのが得意な人

おすすめは、BASEやSTORESでショップの基盤を作り、Instagramを強力な集客ツールとして活用する方法です。

 

7-5. STEP5:商品説明と出品作業(ブランド背景やサイズ感を丁寧に記載)

 

写真は「見た目」を伝えるものですが、商品説明は商品の「物語」と「信頼」を伝えるものです。お客様の心を動かし、安心して購入してもらうための最後の仕上げです。

  • タイトル: 【90s/USA製】NIKE 銀タグ スウェット XL 刺繍ロゴ グレー のように、「ブランド名」「年代」「生産国」「特徴」など、検索されやすいキーワードを漏れなく入れます。
  • 商品説明文に含める要素:
    • 導入(挨拶と商品の魅力):「数ある商品の中からご覧いただきありがとうございます。こちらは大変希少な90年代USA製のNIKEスウェットです。」
    • 詳細情報(箇条書きで): ブランド、年代、カラー、素材、そしてSTEP2で計測した正確なサイズを記載します。
    • サイズ感の補足:「175cm/65kgでゆったりと着用できます」のように、着用感を補足すると親切です。
    • 商品の状態:「目立つダメージはありませんが、古着ならではのフェード感があります」など、正直に記載します。ダメージ箇所は写真と合わせて説明することで信頼に繋がります。
    • ブランドの物語: そのブランドの歴史や、そのアイテムが持つ背景を少し加えるだけで、商品に深みが出ます。

これらの5ステップを一つひとつ丁寧に行うことで、あなたの仕入れた古着はただの中古品ではなく、価値ある「ヴィンテージアイテム」としてお客様の元に届き、確かな利益を生み出してくれるはずです。

 

8.【Q&A】韓国古着仕入れのよくある質問と注意点

 

ここまで韓国古着仕入れのノウハウを解説してきましたが、それでもまだ細かな疑問や不安が残っているかもしれません。最後に、多くの人がつまずきやすいポイントをQ&A形式で解消し、あなたが安心して第一歩を踏み出せるように後押しします。

 

8-1. 韓国語が話せなくても大丈夫?

 

結論から言うと、全く問題ありません。 実際に、多くの日本人バイヤーは韓国語が話せないまま現地で買い付けを行っています。

その最大の理由は、高機能な翻訳アプリの存在です。特に「Papago」は韓国語の翻訳精度が非常に高いため、これさえスマートフォンに入れておけば、店員さんとのコミュニケーションで困ることはほとんどありません。

価格交渉や質問をしたい時は、アプリに話しかけて音声で伝えたり、スマートフォンの画面を見せたりすれば、スムーズに意思疎通ができます。もちろん、「アンニョンハセヨ(こんにちは)」「カムサハムニダ(ありがとう)」といった簡単な挨拶を覚えておくと、より気持ちの良いコミュニケーションが取れるでしょう。

 

8-2. 偽物(フェイク品)を見分ける方法は?

 

信頼性が問われる古着ビジネスにおいて、偽物を販売してしまうことは致命的なミスに繋がります。特に人気のスポーツブランドやハイブランドには、残念ながら偽物が紛れている可能性があります。以下のポイントを注意深くチェックする癖をつけましょう。

  • タグを確認する: 最も重要なチェックポイントです。ブランドロゴのフォントが不自然でないか、綴りに間違いがないか、縫い付けが雑でないかを確認します。事前にネットでそのブランドの年代別タグ(例:ナイキの90年代銀タグ)のデザインを調べておくと、判断の精度が上がります。
  • 縫製と素材の質を見る: 本物は縫製が均一で丁寧ですが、偽物は糸のほつれが多かったり、縫い目が曲がっていたりします。生地の質感や、ジッパー(YKK製かなど)、ボタンの刻印といった細部のクオリティも判断材料になります。
  • ロゴ刺繍の密度: ブランドロゴの刺繍は、本物であれば密度が高く、くっきりとしています。偽物は刺繍がスカスカだったり、形が歪んでいたりすることが多いです。

最初は見分けるのが難しいかもしれませんが、多くの本物に触れるうちに「違和感」に気づけるようになります。怪しいと感じた商品は、無理に仕入れない勇気も大切です。

 

8-3. 利益を出すための最低限の仕入れ点数は?

 

オンライン仕入れか、現地買い付けかによって答えは大きく異なります。

  • オンライン仕入れの場合: 渡航費がかからないため、極端に言えば1点からでも可能です。まずはリスクなく販売の経験を積むために、5〜10点ほどの少量から始めてみるのが良いでしょう。
  • 現地買い付けの場合: 航空券やホテル代といった渡航費(例:5万円)を回収し、さらに利益を出す必要があります。仮に1点あたりの平均利益を2,000円と設定した場合、25点売ってようやく渡航費が回収できる計算です。そのため、最低でも50点以上、できれば100点は仕入れたいところです。だからこそ、現地では特大スーツケースや圧縮袋が必須になるのです。

 

8-4. 古物商許可証がないとどうなる?

 

これは「注意点」ではなく「絶対的なルール」です。 利益を得る目的で古着(中古品)を仕入れて販売する場合、「古物商許可証」の取得は法律(古物営業法)で定められた義務です。

もし、無許可で営業を行った場合、**「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」**という非常に重い罰則が科される可能性があります。これは立派な犯罪行為であり、「知らなかった」では済みません。

警察からの罰則だけでなく、フリマサイトやECプラットフォームのアカウントが凍結されるリスクもあります。あなたのビジネスと社会的信用を守るためにも、販売を開始する前に、必ず最寄りの警察署で古物商許可証の申請を済ませてください。

 

9.【予算シミュレーション】2泊3日の弾丸買い付け、総額はいくら?

 

「実際に韓国へ買い付けに行くとして、一体いくら準備すればいいの?」——これは、誰もが抱く最も現実的な疑問でしょう。ここでは、LCCとゲストハウスを活用した、最も現実的でコストを抑えた「2泊3日弾丸買い付けツアー」の予算をシミュレーションします。これを読めば、あなたが準備すべき具体的な金額が明確になります。

 

9-1. 航空券(LCC利用):約30,000円

 

韓国への渡航費は、LCC(格安航空会社)をうまく利用することで大幅に抑えることができます。日本の主要空港からソウル(仁川・金浦)へは、多くのLCCが就航しています。

セール時期を狙ったり、2〜3ヶ月前に予約したりすることで、往復30,000円前後での購入は十分に可能です。平日のフライトを選ぶと、さらに安くなる傾向があります。

 

9-2. 宿泊費(ゲストハウス等):約10,000円

 

宿泊は、仕入れの効率を最優先に考え、東廟(トンミョ)市場や東大門(トンデムン)エリア周辺のゲストハウスや格安ホテルを選びましょう。このエリアなら、1泊5,000円程度で清潔な宿泊先を見つけることができます。

2泊で10,000円が目安です。豪華さよりも、荷物を置きに戻れる利便性とコストを重視するのが成功の鍵です。

 

9-3. 現地交通費・食費:約15,000円

 

3日間の滞在で、意外とかかるのが交通費と食費です。

  • 交通費: 空港から市内への移動や、市場間の移動は、チャージ式の交通カード(T-moneyやWOWPASS)を使えば非常に安価です。3日間で約5,000円もあれば十分でしょう。
  • 食費: 仕入れ中の食事は、市場の屋台や現地の安くて美味しい食堂で済ませるのが基本です。1日3,000円〜4,000円と考え、3日間で約10,000円を見込んでおけば、グルメも楽しみながら過ごせます。

 

9-4. 古着仕入れ費用(目標50着):50,000円〜100,000円

 

ここが、あなたのビジネスの核となる「投資」部分です。仕入れる商品の単価やクオリティによって大きく変動します。

  • ミニマムプラン(50,000円): 1着あたり平均1,000円の予算です。東廟市場を中心に、Tシャツやライトなスウェットなどを大量に仕入れるスタイルです。
  • スタンダードプラン(100,000円): 1着あたり平均2,000円の予算。東廟と広蔵市場を組み合わせ、ブランド古着や状態の良いヴィンテージアイテムも狙っていくスタイルです。

初めての場合は、まず50,000円〜100,000円を一つの目安として準備することをおすすめします。

 

9-5. 日本への送料:10,000円〜

 

仕入れた50着の古着は、スーツケースだけでは到底収まりません。スーツケースで持ち帰れない分は、韓国の郵便局からEMS(国際スピード郵便)で日本へ発送するのが一般的です。

衣類の重さにもよりますが、10kg〜15kgの段ボール1箱で、送料は10,000円〜15,000円程度かかると考えておきましょう。

 

9-6. 合計:約115,000円〜

 

上記の項目を合計すると、2泊3日の弾丸買い付けに必要な最低限の予算が見えてきます。

航空券 (30,000円) + 宿泊費 (10,000円) + 交通費・食費 (15,000円) + 仕入れ費用 (50,000円) + 送料 (10,000円) = 115,000円

もちろん、よりクオリティの高い商品を仕入れるなら、総額は15万円、20万円と増えていきます。しかし、約12万円が一つの現実的なスタートラインです。

この12万円の投資で仕入れた50着が、仮に平均4,000円で売れたとすると、売上は200,000円。諸経費を差し引いても、十分に利益を出し、次の仕入れ資金を生み出すことが可能です。このシミュレーションが、あなたの挑戦を後押しできれば幸いです。

 

10. まとめ:さあ、宝探しの旅に出かけよう

 

ここまで、韓国古着仕入れの魅力から、具体的な準備、現地での攻略法、そして利益に変える販売戦略まで、その全てを駆け足で解説してきました。もしかしたら、その情報量の多さに圧倒されているかもしれません。しかし、全てを一度に完璧にこなす必要はないのです。

この記事でお伝えしたかった最も重要なメッセージは、**「韓国古着ビジネスは、正しい知識と少しの勇気さえあれば、誰にでも扉が開かれている、エキサイティングな冒険である」**ということです。

円安という逆風をものともしない圧倒的な価格差。K-POPカルチャーが後押しする、尽きることのない需要。それは、あなたが新しい収入の柱を築くための、またとないチャンスです。

もちろん、最初の一歩を踏み出すのは、少し怖いかもしれません。

「本当に売れるだろうか?」

「現地でうまく立ち回れるだろうか?」

そんな不安がよぎるのは、当然のことです。

しかし、思い出してください。あなたには、いきなり現地に飛び込む以外の選択肢もあります。まずはオンラインで数点だけ仕入れてみる。あるいは、この記事を「宝の地図」として、次の週末に日本のリサイクルショップで「売れる古着」を探してみる。そんな小さな一歩から、あなたのビジネスは始まります。

東廟市場の雑踏の中、古着の山からお宝の一着を掘り当てた時の高揚感。

自分の審美眼で選んだ商品が、お客様の手に渡り、「ありがとう」の言葉と共に利益に変わる喜び。

それは、単なる副業やお金儲けという言葉だけでは表せない、まさに**「宝探し」のような体験**です。

あなたの旅は、もう始まっています。

その第一歩は、パスポートを申請することでも、航空券を予約することでもありません。

この記事を閉じた後、Instagramで「#韓国古着」と検索してみること。

近所の古着屋で、ラルフローレンのシャツのタグをそっと確認してみること。

そんな小さな行動が、あなたの未来を大きく変える冒険の始まりです。

宝の地図は、もうあなたの手にあります。さあ、ワクワクする宝探しの旅に出かけましょう。

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