※本記事は特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。数値はすべて仮定を置いた試算であり、将来の成果を保証するものではありません。末尾の注記もあわせてお読みください。
レゴを買って、値上がりを待って売る。
この方法について「儲かる」と書いている記事と、「やめとけ」と書いている記事の両方があります。 そしてどちらも、具体的に計算していません。
私は10年以上、中古品の売買を仕事にしてきました。 そしてかつて、トイザらスとレゴストアで買ったレゴを、そのままAmazonに流していました。
いまはやっていません。やめた理由を、数字で説明します。
結論を先に言うと、こうです。
レゴ投資は儲からないのではありません。 平均で見れば正しい。ただし、その平均を受け取れる人が、ほとんどいないだけです。
レゴ投資が有利だという研究は、実在します
否定から入る前に、肯定側でいちばん強い証拠を出しておきます。
2018年に発表され、2021年に金融系の学術誌に掲載された論文があります。
- 対象:レゴ 2,322セット
- 期間:1987年〜2015年
- 結果:年平均11%の価格上昇。金・株式・債券を上回った
FortuneやThe Hillといった媒体が「レゴは株や金より優れた投資だった」と報じました。
これは本物の研究です。 そして、「レゴ投資はやめとけ」と書いている記事の多くは、この研究に触れていません。
触れると、否定しづらくなるからです。
なので、ここから先はこの11%を認めたうえで進めます。 否定はしません。この数字が何を測っていないのかを、順番に見ていきます。
レゴで稼ぐ方法は、2つあります
先に整理しておきます。「レゴで稼ぐ」には、まったく別の2つの方法があります。
| 方法A:即転売 | 方法B:寝かせる | |
|---|---|---|
| やること | 小売店で買って、すぐ売る | 廃盤になるまで持って、数年後に売る |
| 稼ぎの源 | 店頭価格と相場の差 | 時間による価格上昇 |
| 在庫期間 | 数日〜数週間 | 数年 |
| 必要なもの | 情報の速さ | 資金・場所・忍耐 |
「レゴ投資」と呼ばれているのはBです。 「レゴせどり」と呼ばれているのはAです。
そしてこの2つは、まったく別の理由で成立しなくなっています。 順番に見ます。
【方法A】Amazonの出品規制は、外せます
まず、よくある誤解を潰しておきます。
「Amazonでレゴが出品できないから、もう無理」というのは、正確ではありません。
Amazonでは2016年秋頃から、ブランド保護と偽造品対策のため、 新規アカウントに対するブランド制限が段階的に強化されました。 それ以降に開設されたアカウントでは、レゴは初期状態で出品制限の対象になっています。
ただし、解除できます。個人でもです。 法人登記は不要で、アカウント情報と一致する書類があれば申請できます。
隠しても仕方がないので、手順も書いておきます。
ステップ1:まず、書類なしで申請してみる
- セラーセントラルの「カタログ」>「商品登録」を開く
- 任意のレゴ商品をASINまたはJANで検索する
- 「出品許可を申請」をクリックする
- 次の画面で再度「出品許可を申請する」を押す
アカウントの販売実績と健全性によっては、その場で承認されることがあります。
ステップ2:書類審査で解除する
通らなかった場合は、仕入れ伝票を出します。
仕入れ先
- 個人でも登録できる卸問屋(NETSEA など)
- または正規流通の大手量販店・公式通販
フリマアプリや個人間取引の明細は使えません。
購入内容
- 解除したいブランド(レゴ)の商品を合計10点以上
- 単価の安い小物をまとめて買う人が多いです
書類の要件
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 日付 | 発行日が180日以内 |
| 宛先 | 氏名・住所・電話番号がセラーセントラルの登録情報と完全一致 |
| 発行元 | 販売業者の名称・住所・連絡先が明記されている |
| 明細 | レゴの商品名・型番・数量10点以上が明記されている |
**却下されてもペナルティはありません。**理由を確認して直せば、再申請できます。
ただし、申請が通るかどうかはアカウントの状態に左右されます。そして状態が悪化する原因は、出品権限の申請とは別のところにあります。出荷遅延、キャンセル率、知的財産権の申し立て。アカウントが停止される理由と、その後どうなるかを先に見ておいてください。規制を外す前に、外した権限を使い続けられる状態かを確認するほうが先です。
通る確率
ルート別の目安はこうです。
| ルート | 通る確率の目安 |
|---|---|
| 卸サイト経由(NETSEA等) | 80〜90% |
| 大手量販店・公式通販の納品書 | 40〜60%(審査担当によってブレる) |
| 実績を作ってからワンクリック | 70〜80% |
いちばん多い失敗は、住所や名義の表記揺れです。 登録名と請求書の宛名が一文字でも違うと、その時点で却下されます。
※ここに書いた条件・確率は2026年8月時点のものです。Amazonの基準は変わります。
【方法A】ただし、外せる規制は参入障壁になりません
ここからが本題です。
80〜90%の確率で外せる規制を、参入障壁とは呼びません。
それは料金所です。 そして料金所を通った先で待っているのは、同じ料金所を通った全員です。
10点の仕入れと数日の待ち時間を払えば、誰でも同じ場所に立てます。 つまりコストだけが発生して、競争は一切減っていません。
かつてこの方法が機能したのは、規制がなかった時代に始めた人が、規制後も権利を持ち続けたからです。 その状態はもう再現できません。再現できるのは、料金所のほうだけです。
そして、小売店で買ってAmazonに流すという行為には、そもそも構造的な弱点があります。
- 誰でも同じ店で、同じ値段で買えます
- 価格追跡ツールを使えば、誰でも同じ利幅を見つけられます
- 見つけた人が出品した瞬間、その利幅は消えます
あなたが直したわけでも、探し出したわけでもないからです。 店頭にあるものを、そのまま移動させているだけです。
移動させるだけの仕事の利幅は、移動できる人の数で割られます。
これはレゴだけの話ではありません。私は店舗せどりでも、まったく同じ形に当たりました。専用の道具を持っていることが優位だった時期があり、その道具が誰でも買えるようになった時点で終わっています。ビームせどりで終わったのは何だったのかに書きました。代替できるようになったものの値段は、必ず下がります。
【方法A】そして、いちばん売れる季節に、売れません
もう1つ、これが決定的です。
Amazonでは毎年11月〜12月の年末商戦期に、おもちゃカテゴリー全体の出品条件が引き上げられます。 通常時に出品できていたセラーでも、実績が基準に届かなければ一時的に制限がかかります。
おもちゃの需要が1年でいちばん膨らむのは、クリスマス前です。
利幅が生まれる季節に、売る権利がない。 これは規制の問題ではなく、商売として成立しないという話です。
11月と12月に売れないおもちゃ商売を、事業とは呼べません。
※この条件も年ごとに運用が変わります。参入前に必ず現行の要件を確認してください。
ここまでが方法Aです。次に、本題の「レゴ投資」を見ます。
【方法B】年11%を、手取りに直します
冒頭の研究が測っているのは、売値の上昇率です。 あなたの手元に残る金額ではありません。
引かれるものを、順に引きます。
引かれるもの① 販売手数料と送料
フリマアプリやオークションの手数料は10%前後。 そしてレゴの箱は大きくて重いので、送料が効きます。大型セットなら1件で1,000〜2,000円台です。
合わせて、**売値のおよそ15%**と置きます。
この15%を大きいと感じるか小さいと感じるかは、比較対象で変わります。業態ごとの利益率と回転率を実測で並べたものはせどりの利益率と回転率を20年3業態で出した記事にあります。他人の粗利率ではなく、自分が入る業態の数字を置いてください。
引かれるもの② 税金
ここがいちばん大きい差になります。
継続的に仕入れて売る行為から出た利益は、雑所得または事業所得です。 給与と合算されて、累進課税がかかります。
一方、投資信託や株式の利益には、NISAという非課税の枠があり、 枠外でも20.315%の分離課税です。
同じ「増えた1万円」でも、器が違えば残る額が違います。
計算します
購入100・5年保有として計算します。
理論値(年11%・5年) 168.5
販売手数料+送料 −15% → 143.2
ここから税を引きます。
| 税の扱い | 5年後の手取り | 年率に直すと |
|---|---|---|
| 仮に非課税だったら | 143.2 | 7.45% |
| 譲渡所得 20% | 134.6 | 6.12% |
| 雑・事業所得 30%(年収600万円の会社員の場合) | 130.3 | 5.43% |
| 同 43%(高所得の方) | 124.6 | 4.50% |
比較のために、インデックス投資を年8%と仮定して同じ計算をします。
| 5年後の手取り | 年率 | |
|---|---|---|
| NISAの非課税枠 | 146.9 | 8.00% |
| 特定口座 20.315% | 137.4 | 6.56% |
年11%のレゴが、手取りでは5.43%。 年8%のインデックスが、手取りでは8.00%。
研究の結論が、手取りの段階で逆転します。
逆転した原因は、選ぶセットの巧拙ではありません。器の違いです。
| レゴ | インデックス投資 | |
|---|---|---|
| 売買コスト | 往復15%前後 | 0.1%前後 |
| 税の枠組み | 雑・事業所得(累進) | NISA(非課税)/20.315% |
| 手を動かす量 | 撮影・出品・梱包・発送・問い合わせ対応 | 買って、置いておくだけ |
| 置き場所 | 必要 | 不要 |
この差は、レゴを見る目を鍛えても埋まりません。
ここで出てくる差の正体は、利益率ではありません。資金が拘束される日数です。
同じ1万円の利益でも、5日で戻ってくるものと5年戻ってこないものは、まったく別の商売です。利益額ではなく「利益 ÷ 拘束日数」で見ると、この2つがはっきり分かれます。検算した記事を修理して売る場合の採算を拘束日数で割って出したものに置きました。レゴ投資の弱点は、分子ではなく分母にあります。
【方法B】平均は、ほとんどの人が受け取れません
そして、ここが本当の問題です。
11%は平均です。そしてこの平均は、少数の大当たりが作っています。
2022年に公開された集計に、こういう数字があります。
2021年に引退した96セットのうち、67セットが値下がりしていた
約3分の2が、負けています。
平均が正でも、中央値は負になります
仮に、勝率をこの30%とし、それでも平均は研究どおり年11%が維持されるとします。 これはレゴ側に最大限有利な仮定です。
そうすると、勝ちセットは5年で約3.7倍でなければ計算が合いません。
つまり、宝くじに近い分布です。 少数の大当たりが平均を持ち上げていて、多数派は負けています。
保有セット数を変えて、5年後にどうなるかを計算しました。
| 保有数 | 5年後の中央値 | 手数料を引いて元本割れする確率 |
|---|---|---|
| 1セット | 0.80倍 | 69.7% |
| 3セット | 1.78倍 | 34.0% |
| 5セット | 1.39倍 | 16.5% |
| 10セット | 1.68倍 | 14.6% |
| 30セット | 1.68倍 | 0.9% |
| 100セット | 1.68倍 | 0.0% |
1セットだけ買った人は、7割の確率で損をします。 平均が年11%であっても、です。
「レゴは値上がりする」は、間違っていません。 「あなたのレゴが値上がりする」が、7割の確率で外れるだけです。
【方法B】平均を受け取るための、資金と場所
上の表から言えることは、はっきりしています。
平均を自分の結果にするには、30セット以上が必要です。
1セット1万5千円として計算します。
| 保有数 | 必要資金 | 箱の体積(大型セット換算) |
|---|---|---|
| 10セット | 150,000円 | 約0.3㎥ |
| 30セット | 450,000円 | 約1.0㎥ |
| 100セット | 1,500,000円 | 約3.3㎥ |
押入れ1間が、およそ1.5〜2㎥です。
平均を受け取れる最小構成は、 45万円を、押入れ半分から1間分の場所に、5年間置いておく状態です。
そしてこの5年間、その45万円は1円も使えません。
倉庫を借りるという手はあります。 ただし倉庫代は確定した固定費で、リターンは確定していません。 月1万円の倉庫を5年借りれば60万円です。投じた45万円を超えます。
倉庫代のように売れても売れなくても毎月出ていく費用が乗ると、必要な利益が跳ね上がります。この関係は感覚ではなく計算で出せます。固定費と利益率と拘束日数を入れると、必要な資金と「何日まで耐えられるか」が出る計算機をAmazon刈り取りの損益分岐点を計算した記事に置きました。倉庫代を固定費の欄に入れて、自分の条件で引き直してみてください。
では、「狙い目のセット」はあるのか
ここまで読んで、こう思った方がいると思います。
「平均が負けるのは分かった。でも、当たるセットを選べばいいのでは」
そのとおりです。そして、当たりやすい条件は、実は公開されています。
一般に、値上がりしやすいと言われている条件はこのあたりです。
- 廃盤(生産終了)が近い、または直後
- ライセンス作品で、そのライセンスの契約が終わる
- モジュラービルディングなど、毎年1つずつしか出ないシリーズ
- UCS など、大型で価格帯が高いもの
- 店舗限定・イベント限定など、流通量が絞られているもの
- パーツ数が多く、再販されにくいもの
隠すような情報ではありません。検索すれば、同じ条件を並べた記事がいくらでも出てきます。
そして、それがこの話の結論です。
条件が公開されているということは、全員が同じものを買うということです
ここで、さきほどの数字に戻ります。
2021年に引退した96セットのうち、67セットが値下がりしていた
この67セットは、誰も注目しなかったセットではありません。 むしろ逆です。
「廃盤が近い」「限定品だ」「これは上がる」と言われたセットは、その時点で買い占められます。 未開封のまま、日本中・世界中の押入れとクローゼットに積まれます。
そして5年後、同じ判断をした全員が、同じタイミングで売りに出します。
値上がりしやすい条件が公開される
↓
全員がその条件のセットを買う
↓
未開封の在庫が大量に温存される
↓
5年後、供給が需要を上回る
↓
値上がりしない
「狙い目」という情報は、広まった瞬間に狙い目ではなくなります。
そして値上がりするのは、たいてい「誰も残さなかったセット」です。 子どもが遊んで、箱を捨てて、パーツを失くした——だから残っていないセットです。
残っていないものを、5年前に買い占めることはできません。 これは情報の問題ではなく、構造の問題です。
それでも判断したいなら、リストではなく計算を使ってください
セット名を並べたリストは、書いた時点で古くなり、読まれた時点で織り込まれています。
代わりに、自分で確かめる方法を書いておきます。これは古くなりません。
手順
- 気になっているセットと同じテーマで、すでに引退したセットを3つ以上選ぶ
- それぞれの当時の定価を調べる
- それぞれのいまの実売価格(相場サイトやフリマの売却済み価格)を調べる
- いまの価格 ÷ 当時の定価 を出す
- 3つ以上の数字を並べて、平均ではなく「いちばん低い値」を見る
5番が大事です。
平均を見ると、必ず1つの大当たりに引っ張られます。 あなたが引くのは1枚なので、見るべきは平均ではなく、悪いほうの目です。
そして出た倍率から、手取りを出します。
5年後の手取り = 定価 × 倍率 × 0.85 + 定価 −(増えた分 × 税率)
↑ 手数料と送料
この数字が、同じ期間・同じ金額を他の方法に置いた場合を上回らないなら、買う理由がありません。
「上がるかもしれない」ではなく、 「いくらになったら、他より良かったと言えるのか」を先に決めてください。
これは、レゴに限った話ではありません。 中古品を仕入れて売る仕事は、全部この形をしています。
そして、この形から抜ける方法は1つしかありません。全員が同じリストを見て買える商品を、避けることです。
誰でも相場を引ける商品では、価格差は全員で分け合うことになります。逆に、大手の査定表に載らない商品には、値を付けている人がほとんどいません。出口を複数持つことで買える範囲がどう変わるかは買取ビジネスは儲からないのかにまとめました。レゴ投資が難しいのは、誰でも同じ答えにたどり着けるからです。
保管中に、実際に起きること
5年間、箱を置いておくというのは、こういうことです。
- **箱が潰れます。**未開封品の価値は箱の状態で決まります。積むと下が潰れます
- **日焼けします。**箱の背が窓側を向いていた、それだけで色が変わります
- **白と明るいグレーのパーツは黄変します。**ABS樹脂は紫外線で色が変わります
- **湿気とカビ。**日本の夏の押入れは、段ボールにとって過酷な環境です
「置いておくだけ」ではありません。 5年間、光と湿度から守り続けるという作業です。
そして守りきれなかったとき、下がるのは相場ではなく、あなたの1個の価値です。
中古レゴという逃げ道も、実は重い
「未開封が高いなら、中古を安く買って売ればいい」
これは正しい発想ですが、時間の計算が抜けています。
中古レゴの問題は1つです。パーツの欠品です。
- 大型セットは数千パーツあります
- 1つ足りないだけで、完品としては売れません
- 確認するには、公式のパーツリストと突き合わせるしかありません
この検品時間を、時給に直してください。
1セットの検品に2時間かかり、利益が3,000円なら、時給1,500円です。 そこから出品・梱包・発送・問い合わせ対応の時間を引きます。
やってはいけない、という話ではありません。 「安く買えた」と思った瞬間に、その差額は自分の時間で払っているという話です。
では、何が残るのか
ここまでの話は、レゴが悪いという話ではありません。 「待つことで増える資産」に共通する話です。
資産に投資するというのは、他人が作った価値が増えるのを、待つということです。
待っているあいだ、あなたは何もしません。 だから、増える量は資本の大きさだけで決まります。
資本が大きい人にとっては、それでいい。 資本が小さい人にとっては、何も起きません。
100万円を年8%で5年運用すると、増えるのは約47万円です。 悪くない数字に見えます。
ですが、そのために週10時間を差し出せる人にとって、 この47万円は、時給180円の対価にしかなりません。
時間はあるが資本が小さい人にとって、「待つ」という選択肢は、そもそも用意されていません。
では、どうするか。選択肢は2つしかありません。
① 資本が十分にあるなら、待つ。 その場合、レゴより効率のいい器がすでに存在します。上で計算したとおりです。
② 資本が小さいなら、待つのではなく、価値を足す側に回る。
②が何かというと、 壊れているものを買って、直して、直っている状態で売るということです。
1万円で買って、直して、2万円で売る。 これを「年率100%の投資」と呼ぶ人がいますが、正確ではありません。
増えた1万円は、利回りではなく、あなたの作業の対価です。
だから、資本が小さくても成立します。 そして、押入れを5年占有する必要もありません。
レゴ投資は、この2つのどちらでもありません。
- 資本の大きさが要ります(平均を取るなら30セット=45万円)
- なのに資本効率では、器に負けています(5.43% vs 8.00%)
- そのうえ、場所と時間まで取られます
中間にあるものは、たいてい両方の欠点を引き受けます。 レゴ投資が「ほとんどの人に向かない」のは、そういう構造だからです。
まとめ
| 論点 | 結論 |
|---|---|
| レゴの値上がりは本物か | **本物です。**学術研究で年11%(1987〜2015年、2,322セット) |
| その11%は手元に残るか | **残りません。**手数料15%と累進課税を引くと、年5.43%程度 |
| インデックス投資と比べると | NISAを使った年8%の運用に、手取りで負けます |
| 平均は受け取れるか | **1セットでは7割の確率で損をします。**平均を取るには30セット以上 |
| そのために必要なもの | 45万円と、押入れ半分〜1間を5年間 |
| 即転売(レゴせどり)は | **Amazonの規制は外せます。**ただし外せる規制は障壁になりません |
| 決定的な問題は | 年末商戦期に、おもちゃカテゴリの出品条件が上がります。売れる季節に売れません |
| 中古レゴは | 欠品検品の時間を時給に直すと、思ったより安い仕事になります |
| 資本が小さい人は何をすべきか | 待つのではなく、価値を足す側に回る |
もし、この記事を読んで「じゃあインデックスだけ買って、あとは放っておこう」と決めたなら、 この記事は役目を果たしています。
それが、私がこの記事を書いた目的です。
ただ、もしあなたが「時間はあるが、資本が小さい」側にいるなら、 ②のほうの話を、別のところに書いています。
もしあなたが「時間はあるが、資本が小さい」側にいるなら、待つ商売は向いていません。資本の小ささは、待てないという弱点であると同時に、1点ずつ選べるという強みでもあります。その考え方は買取ビジネスは儲からないのかに整理しました。
おもちゃという枠でもう少し広く見たい場合はおもちゃ投資は稼げるのかを検証した記事があります。レゴ以外のジャンルでも、平均と中央値の差は同じ形で出ます。
注記
- 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得を勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。
- 記事中の年11%は過去の研究による集計であり、**将来の成果を保証するものではありません。**インデックス投資の年8%も、比較のために置いた仮定の数値です。
- 元本割れ確率の試算は、公開されている勝率の観測値をもとに筆者が仮定を置いて計算したものです。実際の分布とは異なる場合があります。
- 税率は所得や控除の状況によって変わります。具体的な税務については税理士にご確認ください。
- Amazonの出品条件、および年末商戦期の要件は2026年8月時点の情報です。**運用は変更されます。**参入前に必ず現行の規定をご確認ください。

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