私が成功体験として書けるのは、2つです。1つは、ブックオフで100円で買った本を出品したら、30分で売れたこと。もう1つは、大学3年のころから古本せどりを続けて、学費・教科書代・定期代・就活のスーツ代まで、全部自分で払えたことです。
ただし、この2つには下駄もありました。住んでいた家は親が買った家で、家賃を払わない一人暮らしでした。家賃のいらない住まいがあったから成功体験を持てた、という私の見立ても、この記事では並べて書きます。
成功体験と自信の関係は、文部科学省、こども家庭庁、国立教育政策研究所の公表資料で分かることだけを書きます。調査ごとに測っているものが違い、体験の豊富さと自己肯定感、困難から元に戻った経験と生活満足度、先生に認められているという認識と自分への評価などについて、それぞれ別の関連(相関)が報告されています。どれも、成功体験を積めば自信がつく、という因果を示したものではありません。「成功体験」という言葉を使って測った公的統計は、今回確認した資料では見つかりませんでした。
| 書くこと | 中身 | 詳しく |
|---|---|---|
| 1つ目の成功体験 | ブックオフで100円で買った本を出品したら、30分で売れた。「同じ事を繰り返せるのでは」と気づいた | 1章 |
| 2つ目の成功体験 | 大学3年のころから古本せどりで、学費・教科書代・定期代・就活のスーツ代まで自分で払えた | 2章 |
| 下駄 | 住んでいた家は親が買った家で、家賃を払わない一人暮らしだった | 3章 |
| 公的調査 | 調査ごとに測っているものが違う(体験の豊富さと自己肯定感、困難から元に戻った経験と生活満足度、先生に認められているという認識と自分への評価など)。どれも相関で、因果ではない。「成功体験」という言葉で測った統計は見つからなかった | 4章 |
| 積み方 | 繰り返せる小さな単位で試し、回数を記録する(この記事としての提案) | 5章・6章 |
※公的調査は、2026年10月30日に、文部科学省、こども家庭庁、国立教育政策研究所の公表資料で確かめたものです。国立青少年教育振興機構のサイトは今回取得できなかったので、同機構の調査は、文部科学省の資料と政府の会議の提言に載っている要約だけを使っています。
1. 1つ目の成功体験:100円の本が30分で売れた
大学3年のころ、就活では面接で落ちまくり、他大学の学生のレベルの高さに絶望していました。当時の自分は、世の中の定義でいえば「卒研すらやらせてもらえない落ちこぼれ」だった、と私は振り返っています。大学には、短大から編入して入りました。その経路は学歴ロンダリングは正解だった|偏差値35の私が中学→高校→短大→四大で「三段ロンダ」した経路と、うざいと言われる理由に書きました。
就活の帰りに偶然入ったブックオフ門前仲町で、数日前にAmazonで買ったロジカルシンキングの本が、100円で売られていました。買って出品したら、30分で売れました。そのとき、「同じ事を繰り返せるのでは」と気づきました。
売値と利益は、今回は確かめていないので書きません。
この記事としての整理では、この出来事には2つのことが入っています。1回うまくいったことと、同じことを繰り返せそうだと気づいたことです。5章の提案と6章の計算機は、この2つ目のほうから着想したもので、効果は確かめていません。
2. 2つ目の成功体験:大学3年のころから、学費を自分で払えた
私は、この出来事を、古本せどりを始めたきっかけとして挙げています。大学3年のころからは、古本せどりで、学費・教科書代・定期代・就活のスーツ代、他大学の学生が設立した学生団体(share project)への交通費まで、全部自分で払いました。アルバイトはしていませんでした。
1章で「卒研すらやらせてもらえない落ちこぼれ」と書いた同じ時期の自分を、実態社会の評価でいえば「早い段階で経済的自立に成功した若者」とも定義できる、とも私は振り返っています。同じ時期の自分でも、どちらの物差しで見るかで、言い方が変わるということです。
その後、私は就職せず、自分で商売を続けました。会社員を選ばなかった話は会社員に向いてない・自営業に向いてる人|正社員経験のない私が、会社員を選ばなかった2つの理由(計算機つき)に、働く理由と稼ぐ意味の話は働く理由・何のために働くのか・稼ぐ意味|暮らしたい水準から逆算した私の4つと、公的調査の数字(計算機つき)に書きました。
3. 下駄もあった:家賃のいらない住まい
成功体験の話には、下駄の話も並べておきます。当時住んでいた家は親が買った家で、親は別の場所で暮らしていました。実質、家賃を払わない一人暮らしでした。
20代〜30代前半の私は、「勉強しないやつはバカ、努力できないのは甘え」と本気で思っていました。いまの私は、住む家に困らないという土台があったから安心して長く商売を続けられたし、努力が報われる成功体験を若いうちに持てたから努力を信じられていただけだった、と見ています。この話は自己奉仕バイアスとは|意味と具体例。「努力できないのは甘え」と思っていた私が立っていた下駄に、努力が報われる場所と報われない場所を分けた話は公正世界仮説とは|意味と具体例。100個検証したFXで負け、ただの積立で勝った私が分けている、努力が報われる場所に書きました。
家賃のいらない住まいがなかったら、同じように続けられたかは、確かめようがありません。だから、この記事では、成功体験がないことを「努力が足りない」とは書きません。成功体験を持てるかどうかには、本人の努力のほかに、住まい・お金・時間のような条件も関わりうる、というのが、私の下駄から見たこの記事の考えです。
努力が報われないと感じるときに、量の前に見ることは努力が報われないとき、量の前に見る3つ|後から来た人に抜かれ、教材が1年完成しなかった私の切り分け(計算機つき)に書きました。
4. 公的調査で見る:調査ごとに測っているものが違う(どれも相関)
成功体験と自信の関係を、公的調査で確かめました。先に書いておくと、調査ごとに測っているものが違います。4-2は体験の豊富さと自己肯定感、4-3は困難や落ち込みから元に戻った経験と生活満足度、4-4は先生に認められているという認識と、自分によいところがあるという認識、4-5は成長を促すような経験と、人生で行っていることに価値を感じることです。それぞれ別の関連(相関)が報告されていて、体験が自信を生む、という因果を示したものではありません。どの調査も「成功体験」そのものは測っていません。
4-1. 「成功体験」という言葉で測った統計は見つからなかった
「成功体験がある」と答えた人の割合のように、「成功体験」という言葉を使って測った公的統計は、今回確認した資料では見つかりませんでした。
この言葉が出てくるのは、政府の教育再生実行会議が平成29年(2017年)6月に出した第十次提言の本文です。提言には、様々な体験活動を通じて「達成感や成功体験等を得るとともに、失敗や挫折を経験したときに、自分を受け入れ、課題に立ち向かう姿勢を身に付けることが重要である」と書かれています。これは提言の文言で、調査の結果ではありません。
同じ提言は、自己肯定感を2つの面から捉える考え方も示しています。努力して得る達成感や、他者からの評価を通じて育まれる面と、短所も含めた自分らしさを受け止めることで身に付く面です。
4-2. 子供の頃の体験と自己肯定感(文部科学省の資料で)
国立青少年教育振興機構のサイトは、今回すべて取得できませんでした(アクセスが拒否されました)。そのため、同機構の調査は、文部科学省の資料に載っている形だけを使い、原本のグラフの数値は使っていません。
| 調査 | 対象と方法 | 書かれていること |
|---|---|---|
| 国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」 | 公立の小学4〜6年生・中学2年生・高校2年生など。令和2年1〜4月。体験の得点と、自己肯定感などをクロス集計 | 「自然体験や生活体験、文化芸術体験が豊富な子供、お手伝いを多く行っている子供は、自己肯定感が高く、自立的行動習慣や探究力が身についている傾向がある。」 |
| 国立青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」(平成22年10月。文部科学白書2016による引用) | 20代〜60代の成人が、子供の頃の体験を思い出して答えたもの。回答者数は白書に書かれていない | 「子供の頃に自然体験やお手伝い,友達との遊び,地域での活動などの体験が豊富な人ほど,大人になってからの人間関係能力や自尊感情,意欲・関心といった資質・能力が高い傾向が見られます。」 |
| 文部科学省 令和2年度「体験活動等を通じた青少年自立支援プロジェクト」(21世紀出生児縦断調査の再分析) | 同じ子供を何年も追いかけたデータを、あとから分析したもの | 小学生の頃に体験活動や読書、お手伝いを多くしていた子どもは、高校生の時に自尊感情などの得点が高くなる傾向が見られた |
令和元年度の意識調査の回答者数は、文部科学省の会議資料によると、小学4年生2,161人、5年生2,173人、6年生2,091人、中学2年生3,691人、高校2年生4,361人です。この調査は、自然体験について、家庭の社会経済的背景の違いにかかわらず、自然体験が多い青少年のほうが自己肯定感を抱き、自立的行動習慣を身につけていた、とも書いています(文化芸術体験やお手伝いについての記述ではありません)。
大人に子供の頃を思い出してもらう調査について、同じ文部科学省のリーフレットは「これらの調査は回答者に過去のことを思い出してもらって得た情報を用いることもあり、必ずしも過去の経験を明瞭にとらえた分析はなされてきていませんでした。」と書いています。同じ子供を追いかけたデータは、時間の前後ははっきりします。ただし、このリーフレットの分析が家庭環境などのどの要因を考慮したものかは、今回は確かめていません(未確認)。家庭環境などを考慮した分析であっても、本人の性格やもともとの意欲など、測れていない要因の影響は除けないため、体験そのものの因果効果とは断定できません。
4-2の3つは、どれも、体験が多い人ほど自己肯定感などが高い、という傾向で、体験をすれば自己肯定感が上がる、という因果を示したものではありません。測っているのも「成功体験」ではなく、自然体験・生活体験・お手伝いなどの体験です。
4-3. うまくいかなかった経験と、元に戻った・改善した経験(こども家庭庁、令和7年度)
こども家庭庁の「こども・若者総合調査(令和7年度)」は、10〜39歳の20,000人を層化二段無作為抽出で選び、郵送(オンライン回答も可)で、2025年11月25日〜12月12日に調べたものです。有効回収は9,648人(48.2%)でした。10〜14歳と15〜39歳では質問が違うので、下の表でも、年齢をまたいで比べません。
| 年齢 | 聞いたこと | 結果 | 答えた人 |
|---|---|---|---|
| 10〜14歳 | ものごとがうまくいかず落ち込んだ経験があったか | あった(計)79.7% | 1,636人 |
| 10〜14歳 | 落ち込んだ状態から元に戻った経験があったか(落ち込んだ経験がある人に) | あった(計)91.9% | 1,304人 |
| 10〜14歳 | 元に戻ったきっかけ(複数回答) | 友だちの助け61.9%、家族や親せきの助け61.0%、自分の努力で乗りこえたこと39.7%、時間がたって状況が変化したこと37.7% | 1,198人 |
| 15〜39歳 | 社会生活や日常生活を円滑に送れなかった経験があったか | あった(計)59.5% | 8,012人 |
| 15〜39歳 | その状態が改善した経験があったか(困難の経験がある人で集計) | あった(計)7割強(「あった」32.0%、「どちらかといえば、あった」39.5%) | 4,768人 |
| 15〜39歳 | 改善したきっかけ(複数回答) | 家族や親戚の助け56.1%、友人の助け41.7%、時間がたって状況が変化したこと40.4%、自分の努力で乗りこえたこと30.9% | 3,412人 |
きっかけの上位2つは、どちらの年齢でも、家族と友人の助けでした。「自分の努力で乗りこえたこと」は、10〜14歳で39.7%、15〜39歳で30.9%です。年齢で質問が違うので、この2つの数字は比べません。
同じ調査は、現在の生活満足度を0〜10点で聞いています。7点以上と答えた割合は、15〜39歳では、困難を経験し、改善した経験がある人が52.7%(3,412人)、改善した経験がない人が38.2%(884人)、困難を経験していない人が70.3%(2,937人)でした。10〜14歳では、落ち込んだ経験があり、元に戻った経験がある人が82.6%(1,198人)、落ち込んだ経験がない人が92.0%(275人)です。元に戻った経験がない10〜14歳は56人と少なく、報告書の本文でも比べていません。
これはクロス集計で、改善したから満足度が高いのか、満足度が高い人が改善を経験しやすいのかは、区別できません。
3章の私の下駄の話と、この調査の「家族や友人の助け」を結びつけて、助けがあれば成功体験を持てる、とは書きません。ただ、うまくいかない状態から抜けたきっかけを聞かれて、本人の努力より人の助けを挙げた人が多かった、という結果はあります。失敗のあとに私がやったことは失敗が怖い・立ち直り方|達成者ゼロの教材、FX、モニター全損、OEM撤退。4つの失敗のあとに私がやった3つ(計算機つき)に書きました。
4-4. 「自分には、よいところがある」と思う小学6年生・中学3年生(全国学力・学習状況調査、令和8年度)
文部科学省・国立教育政策研究所の「令和8年度 全国学力・学習状況調査」は、小学6年生と中学3年生の全員を対象にした調査です(2026年4月に実施、8月3日に公表)。「自分には、よいところがあると思いますか」という質問への答えは、次のとおりです。
| 学年 | 当てはまる | どちらかといえば当てはまる | 合わせて | 集計の対象 |
|---|---|---|---|---|
| 小学6年生 | 43.7% | 41.9% | 85.6% | 936,899人 |
| 中学3年生 | 41.2% | 42.8% | 84.0% | 874,716人 |
※「合わせて」は、この記事で足した値です。
この質問は「成功体験があるか」ではなく、自分によいところがあると思うかを聞いたものです。報告書の経年グラフから読むと、平成28年度は、小学6年生で76.4%、中学3年生で69.3%でした(グラフの値を、この記事で足したもの。令和2年度は調査なし)。
同じ調査で、「先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか」に「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と答えた割合は、小学6年生で91.4%、中学3年生で90.9%でした。この質問は、先生が実際にどれだけ認めたかではなく、子供自身がそう思っているかという認識を聞いたものです。この認識と、自分によいところがあるという認識の相関係数は、小学校で0.407、中学校で0.468です。結果の概要は、先生や友達とのかかわりに関する回答と、ウェルビーイングに関する回答の間について、「相互に影響を与えている可能性がある。」と書いています。どちらが原因かを決めたものではありません。
4-5. 13〜29歳の「長所」と「成長を促す経験」(こども家庭庁、令和5年度の国際比較)
こども家庭庁の「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(令和5年度)」は、日本・アメリカ・ドイツ・フランス・スウェーデンの13〜29歳に、令和5年11〜12月にWEB調査で聞いたものです(日本は1,089人)。無作為に選んだ標本ではありません。
「自分には長所があると感じている」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた割合は、日本65.6%、アメリカ82.6%、ドイツ85.2%、フランス81.2%、スウェーデン73.1%でした。日本の平成30年度調査では62.3%です。
同じ報告書の重回帰分析では、日本で、「自分が成長し、よりよい人になることを促すような経験があった」の係数が0.14、「自分の人生には方向性や意味があると感じた」が0.32でした(経験は、過去30日間の頻度で聞いたもの)。報告書は、こうした経験をすることで「人生で行っていることに価値を感じやすくなる可能性がある」と書いています。
4-3から4-5の調査は、対象・聞き方・年が違うので、数字どうしは比べません。
5. 成功体験を積むには(この記事としての提案)
ここからは、1〜3章の私の経験と、4章の調査をもとにした、この記事としての提案です。効果を確かめたものではありません。4章の公的調査も、成功体験の積み方を示したものではありません。
5-1. 1回で終わる大きな成功ではなく、繰り返せる小さな単位で試す
私には1章・2章の2つの成功体験がありますが、そこから着想したこの章の方法の効果は、確かめていません。100円の本が売れたときに「同じ事を繰り返せるのでは」と気づいたことは私の経験で、ここから先は、この記事としての整理です。
この記事としての提案は、試すことを、1回で結果が分かる小さな単位にして、試した回数とうまくいった回数を記録することです。何を試すかは、人によって違います。私の場合はせどりでしたが、この記事は、せどりを勧めるものではありません。
せどりでは動けて、事務と引っ越しはAIなしでは進まなかった話は行動力がある人・ない人の違い|せどりでは動けて、事務と引っ越しはAIなしでは進まなかった私の分け方(計算機つき)に、諦める単位を小さくする考え方は人生を諦める前に、諦める単位を小さくする|20年で7回撤退した計算に、小さく試してから広げた話は起業したいけどアイデアがない|友人の起業は合わずに抜け、師匠の型をもらい、小さく試してから広げた私の3つ(計算機つき)に書きました。
5-2. 「うまくいった」の基準を、試す前に決めておく
試したあとで基準を変えると、前の記録と比べられなくなります。この記事としての提案は、たとえば、決めた日に決めた作業を30分できたか、1日に1回人に質問できたか、のように、自分で確かめられる基準を、試す前に決めておくことです。
基準を、人の成功と比べる形にもしません。他人と比べてしまう劣等感の話は他人と比べてしまう劣等感|年下に仕入れを習い、後から来た人に抜かれた私が、比べる相手を変えて燃料にした話(計算機つき)に書きました。
5-3. 自分の下駄を書き出しておく
私の下駄は、家賃のいらない住まいでした。この記事としての提案は、繰り返すために使えるもの(住まい、お金、時間、頼れる人)を書き出しておくことです。うまくいかなかったときに、本人の努力だけでなく、条件のほうも見直せるようにするためです。
4-3の調査では、困難な状態から改善したきっかけとして、家族や友人の助けが多く挙がっています。ただし、前もって自分の資源を書き出しておくことの効果は、この調査でも、この記事でも確かめていません。
6. 小さく繰り返せたことの記録(計算機)
試した回数・うまくいった回数・1回にかかった時間から、うまくいった割合を出し、その割合を次に試す回数に機械的にかけた参考値と、1回にかかった時間(おおよその平均)から出した概算の時間を表示します。参考値は予想ではなく、時間も実際にかかった合計とは限りません。割合が100%に近くても、全部うまくいったのでなければ、100%未満(表示上は約100%)と出します。能力や将来、自信があるかどうかも判定しません。割合に回数をかける考え方は期待値とは|意味と計算のしかた。仕入れも、損切りも、やめどきも、この数字で決めているに書きました。
小さく繰り返せたことの記録(うまくいった割合と、今の割合を次に試す回数にかけた参考値)
入れた値は、このページの中で使うだけで、どこにも送られません。初めから入っている値は入力の例で、私の実際の記録ではありません。どれも整数で入れます(「10」「10回」「10」のように書けます。カンマは3桁ごとの区切りだけ)。回数は0〜10,000回(試した回数と次に試す回数は1回以上、うまくいった回数は試した回数以下)、時間は0〜6,000分までです。小数点、マイナス、「010」のように先頭に0がつく数、途中の空白、2つ以上の数の並びは、入力の誤りとして止めます。
7. 計算機の出力例
2026年10月30日に計算した例です。数字は計算機の例として置いたもので、私の実際の記録ではありません。
7-1. 初めから入っている値(試した回数10回、うまくいった回数3回、1回にかかった時間30分、次に試す回数10回)
- 【1】うまくいった割合:3回÷10回=30%
- 【1】かかった時間の合計(概算):10回×30分=300分(5時間)
- 【1】うまくいった1回あたりの時間(概算):300分÷3回=100分(約1.7時間)
- 【2】今の割合をかけた回数(参考値):10回×(3回÷10回)=3回
- 【2】かかる時間(概算):10回×30分=300分(5時間)
- 【2】これは予想ではありません。今の割合を、次に試す回数に機械的にかけた参考値です。時間は、1回にかかった時間(おおよその平均)から出した概算です。
7-2. 1回試して1回うまくいった場合(ほかは初めから入っている値)
1回試して1回うまくいくと、割合は100%になります。試した回数が少ないうちは、1回の結果で割合が大きく変わります。
- 【1】うまくいった割合:1回÷1回=100%
- 【1】かかった時間の合計(概算):1回×30分=30分(0.5時間)
- 【1】うまくいった1回あたりの時間(概算):30分÷1回=30分(0.5時間)
- 【2】今の割合をかけた回数(参考値):10回×(1回÷1回)=10回
- 【2】かかる時間(概算):10回×30分=300分(5時間)
- 【2】これは予想ではありません。今の割合を、次に試す回数に機械的にかけた参考値です。時間は、1回にかかった時間(おおよその平均)から出した概算です。
- 【3】掛け算と割り算をしただけです。次も同じ割合になる、という意味ではありません。
- 【3】試した回数が少ないうちは、1回の結果で割合が大きく変わります。
- 【3】全部うまくいった記録でも、次も全部うまくいくとは限りません。
- 【3】「うまくいった」の基準は、入れた人が決めたものです。公的調査の数字とは比べられません。
- 【3】割合・回数・時間の表示は、小数第1位までに四捨五入しています(途中では丸めていません)。割り切れないときは「約」をつけています。
7-3. うまくいった回数が0回の場合(ほかは初めから入っている値)
うまくいった回数が0回でも、計算機は、この先もうまくいかないとは出しません。
- 【1】うまくいった割合:0回÷10回=0%
- 【1】かかった時間の合計(概算):10回×30分=300分(5時間)
- 【1】うまくいった回数が0回なので、うまくいった1回あたりの時間は計算しません。
- 【3】掛け算と割り算をしただけです。次も同じ割合になる、という意味ではありません。
- 【3】試した回数が少ないうちは、1回の結果で割合が大きく変わります。
- 【3】うまくいった回数が0回でも、この先もうまくいかない、という意味ではありません。
- 【3】「うまくいった」の基準は、入れた人が決めたものです。公的調査の数字とは比べられません。
- 【3】割合・回数・時間の表示は、小数第1位までに四捨五入しています(途中では丸めていません)。割り切れないときは「約」をつけています。
7-4. 入力の誤りの例(うまくいった回数に「12」、1回にかかった時間に「1時間」と入れた)
- 【入力の確認】うまくいった回数が、試した回数より多くなっています。試した回数以下で入れてください。
- 【入力の確認】1回にかかった時間は、0以上の整数1つで入れてください。「10」「10分」「10」のように書けます(カンマは3桁ごとの区切りだけ)。小数点、マイナス、「010」のように先頭に0がつく数、途中の空白、2つ以上の数の並びは使えません。
8. よくある質問
成功体験が少ない人の特徴は?
この記事では、成功体験が少ない人の特徴を決めつけません。今回確認した公的調査は、体験の豊富さと自己肯定感、困難から元に戻った経験と生活満足度などの関連を見たもので、成功体験が少ない人の特徴を調べたものではありません。私の場合は、成功体験を持てたことに、家賃のいらない住まいという下駄も関わっていた、という見立てを持っています(3章)。
成功しない人の共通点は?
言い切れる共通点は、今回確認した資料では見つかりませんでした。この記事では、うまくいかないことを、本人の努力だけで説明しません。15〜39歳の調査では、困難な状態が改善したきっかけで最も多かったのは「家族や親戚の助け」(56.1%、複数回答)でした(4-3)。
成功体験は自信につながる?
公的調査で見つかったのは、調査ごとに別々の関連(相関)です。体験の豊富さと自己肯定感、困難から元に戻った経験と生活満足度、先生に認められているという認識と自分への評価などで、成功体験が自信につながる、という因果を示したものではありません(4章)。「成功体験」という言葉で測った統計も、今回確認した資料では見つかりませんでした。
大人になってから、社会経験や経験値を積めば自信はつく?
大人の社会経験と自信の関係を直接示した公的統計は、今回確認した資料では見つかりませんでした。13〜29歳の国際比較調査には、成長を促すような経験と、人生で行っていることに価値を感じることの関係を分析したものがあり、報告書は「可能性がある」という書き方をしています(4-5)。
「自信が確信に変わった」と言えるのは、何回うまくいったとき?
何回うまくいけばよい、という決まりは、今回確認した公的資料では見つかりませんでした。6章の計算機は、今の割合と回数を出すだけで、自信や確信があるかどうかは判定しません。この記事としての整理では、私の1つ目の成功体験は「同じ事を繰り返せるのでは」という気づきで、2つ目は、それを続けて学費を払えたという結果です。
やる気が出ず、試すこと自体ができないときは?
やる気が出ない日の話はやる気の出し方|出ない日に私がやる3つ。運動・ジム週3〜4回、AIの下書き、やる気に頼らない(計算機つき)に書きました。成功体験がないことや、自己肯定感が低いと感じることは、それだけで何もできないことを意味するわけではありません。気分の落ち込みが強く長く続く、生活に支障が出ている、というときは、医療機関や公的な相談窓口に相談することも考えてください。病気かどうかの診断は医師がするもので、この記事では判断しません。
9. まとめ
- 私の成功体験は2つ。ブックオフで100円で買った本を出品したら30分で売れ、「同じ事を繰り返せるのでは」と気づいたこと。大学3年のころから古本せどりで、学費・教科書代・定期代・就活のスーツ代まで自分で払えたこと
- 下駄もあった。住んでいた家は親が買った家で、家賃を払わない一人暮らしだった。この住まいがあったから成功体験を持てた、という見立ても持っている
- 「成功体験」という言葉で測った公的統計は、今回確認した資料では見つからなかった。見つかったのは、調査ごとに別々の関連(体験の豊富さと自己肯定感、困難から元に戻った経験と生活満足度、先生に認められているという認識と自分への評価など)で、どれも相関
- こども家庭庁の令和7年度の調査では、15〜39歳で困難な状態が改善したきっかけは「家族や親戚の助け」56.1%が最も多く、「自分の努力で乗りこえたこと」は30.9%(複数回答、困難を経験し改善した3,412人)
- 令和8年度の全国学力・学習状況調査で「自分には、よいところがある」に肯定的に答えた割合は、小学6年生85.6%、中学3年生84.0%(当てはまる+どちらかといえば当てはまる)。成功体験を聞いた質問ではない
- この記事としての提案は、繰り返せる小さな単位で試して回数を記録すること、「うまくいった」の基準を先に決めること、自分の下駄を書き出しておくこと。効果を確かめたものではない。6章の計算機は今の割合を機械的にかけた参考値と概算の時間を出すだけで、予想や判定はしない
10. 出典
- 文部科学省「子供の体験活動推進に関する実務者会議(第1回)」参考資料2 国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」:https://www.mext.go.jp/content/20220930-mxt_chisui02-000025230-7.pdf
- 同 参考資料1(意識調査の回答者数):https://www.mext.go.jp/content/20220930-mxt_chisui02-000025230-6.pdf
- 同 参考資料4 文部科学省 令和2年度「体験活動等を通じた青少年自立支援プロジェクト」調査結果リーフレット:https://www.mext.go.jp/content/20220930-mxt_chisui02-000025230-9.pdf
- 文部科学省『文部科学白書2016』第1部 特集「子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実」:https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201701/1389013_007.pdf
- 教育再生実行会議「自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子供を育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上(第十次提言)」:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2017/06/27/1387211_07_1.pdf
- こども家庭庁「こども・若者総合調査(令和7年度)」:https://www.cfa.go.jp/resources/research/kowaka/results
- こども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(令和5年度)」:https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d0d674d3-bf0a-4552-847c-e9af2c596d4e/3b48b9f7/20240620_policies_kodomo-research_02.pdf
- 国立教育政策研究所「令和8年度 全国学力・学習状況調査」報告書・調査結果資料:https://www.nier.go.jp/26chousakekkahoukoku/index.html
- 同 集計表(全国・児童):https://www.nier.go.jp/26chousakekkahoukoku/factsheet/data/26p_401.xlsx
- 同 集計表(全国・生徒):https://www.nier.go.jp/26chousakekkahoukoku/factsheet/data/26m_401.xlsx
- 同 結果の概要(質問調査):https://www.nier.go.jp/26chousakekkahoukoku/report/data/26summary_shitumon.pdf
- 同 質問調査報告書「質問の経年変化」:https://www.nier.go.jp/26chousakekkahoukoku/report/data/26qn_02.pdf
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12. この記事について
この記事は、私の2つの成功体験と、家賃のいらない住まいという下駄についての私の見立て、文部科学省・こども家庭庁・国立教育政策研究所の公表資料(2026年10月30日に確認)をもとに書きました。国立青少年教育振興機構の調査は、サイトを取得できなかったため、文部科学省の資料と政府の会議の提言に載っている要約だけを使っています。成功体験の積み方は、この記事としての提案で、効果を確かめたものではありません。心身の不調の判断は扱っていません。計算機は記録の割合を出すだけのもので、能力や将来、自信があるかどうかを判定するものではありません。
