コンテンツの作り方|72通の講座を1か月で作った、材料と文章の分け方

コンテンツの作り方|72通の講座を1か月で作った、材料と文章の分け方 情報発信

コンテンツ作りは、「材料」と「文章」に分けてください。材料とは、自分がやったこと、測った数字、失敗したこと、市場がどう変わったか、です。これは自分にしか出せません。文章のほうは、いまはAIが書けます。

私の有料のメール講座は、全部で72通あります。伝えたいことを私がAIに伝え、文章の大半はAIが書きました。形になるまで1か月です。私ひとりで書いていたら、1か月でこの量は無理でした。実際、AIを使う前は1年以上、構成と中身を作っては直し、納得のいくカリキュラムにできませんでした。

この記事はなぜ情報発信をするのかの7本目、最後の1本です。商品ステップメールLPの中に入れる「中身」を、どう作るかを書きます。

1. 1年かかってできなかったものが、1か月でできた理由

1年以上できなかったのは、材料が足りなかったからではありません。20年分の材料はありました。できなかったのは、材料を並べ、順番を決め、72通分の文章にする、という作業のほうです。書いては「違う」と思って捨てる。これを、数え切れないほどやりました。

AIを使って変わったのは、ここだけです。

私がやること AIがやること
材料 経験・数字・失敗・市場の変化を出す 足りない材料を、私に質問する
順番 「この順番で合っているか」を決める 順番の案を出す
文章 事実と違うところを直す 下書きを書く
責任 全部 なし

AIは、私の知らないことを書いてくれる道具ではありません。私が知っていることを、私より速く文章にする道具です。だから、材料を持っていない人がAIを使っても、どこかで読んだような文章が速く出てくるだけです。

2. 材料は4種類ある

2-1. 自分がやったこと

何を、いつ、いくらで仕入れ、どう直し、いくらで売ったか。修理転売の始め方で配っている記録シートを付けていれば、それがそのまま材料になります。記録のない経験は、あとで数字が書けません。「けっこう儲かった」は材料になりません。

2-2. 人に教えたこと

自分でできることと、人に教えてできるようになることは、別です。私が最初に売った教材は、私自身はそれで稼げていたのに、買った人の中から達成者が出ませんでした。資金の回りが悪すぎたからです。この経緯は商品の作り方に書きました。「教えたら、相手はどこで止まったか」は、自分の経験からは出てこない材料です。

2-3. 失敗したこと

利用制限のかかったスマホを、説明文を読み落として仕入れ、5万円を失った話(4台目の選び方に書きました)。偽物の財布に1万円と2時間を使った話。うまくいった話は誰でも書きますが、読者が知りたいのは「どこで損をするのか」のほうです。失敗は、書けば書くほど信用されます。

2-4. 市場がどう変わったか

私の講座が修理と、修理の受注と、買取までを扱っているのは、好みの問題ではありません。Amazonは新しい出品者に厳しくなり、在庫を持たない転売は規制され、ツールを使った仕入れは資金のある人のものになりました。初心者にそのまま渡せるやり方が、作れなくなった。だから、難しいほうへ設計を動かしました。5年前に正しかったことを、いまもそのまま売っている教材は、この材料が抜けています。

3. AIに書かせる前に、決めておくこと

  • 書いていいのは、自分の材料だけ。AIが足してきた一般論は、消します
  • 前提のない数字は書かない。「月10万円」と書くなら、何台を、いくらで仕入れ、何時間かけたのかを一緒に書きます。書けない数字は、載せません
  • 収入を約束しない。「必ず」「誰でも」は使いません
  • やっていないことは、やっていないと書く。AIは、もっともらしい体験談を作ることができます。作らせないでください
  • 誰が読み、読み終わったら何をしてほしいのかを、1通ごと、1記事ごとに先に決めます

この決まりをAIに最初に渡しておくと、下書きの質が大きく変わります。渡さないと、AIは「読みやすくて、誰が書いても同じ文章」を書きます。

4. 作る手順

  1. 伝えたいことを、AIに話す。きれいな文章にする必要はありません。箇条書きで足ります
  2. AIに質問させる。「この内容を書くのに足りない材料を、私に質問してください」と頼みます。いつ、いくらで、何回、なぜ。聞かれて答えられないところが、自分の材料の穴です
  3. 下書きを書かせる。
  4. 事実と1行ずつ突き合わせる。数字、固有名詞、プランの名前、値段、日数
  5. AIが残した印を探す。AIは、分からないところに「ここは後で書いてください」という印を残します。公開の前に、ページ全体を検索します
  6. 出す。
  7. 直し続ける。

4番と5番を飛ばすと、どうなるか。このサイトで実際に起きたことを2つ書きます。

1つ目。メール配信スタンドの記事で、AIが料金プランごとの機能を間違えて書きました。公式の料金表を読み直して、直しました。AIは、間違っているときも、合っているときと同じ調子で書きます。

2つ目。この一連の記事を書くために自分のメールとLPを読み直したところ、AIが残した「後で書いてください」の印が、消されないまま、読者に届く場所に残っていました。いちばん大事な、商品を案内するメールの中でした。

AIに書かせることと、確かめずに出すことは、別の話です。速くなった分の時間を、確かめるほうに使ってください。

5. どこに、何を置くか

置く場所 置くもの 理由
ブログ(探しに来てもらう場所) 1つの疑問に、1つの記事で答えるもの 検索する人は、答えを1つだけ探している
メール(こちらから届ける場所) 順番どおりに読まないと分からないもの 届く順番を、こちらで決められる
有料の商品 手順、道具、判断の基準、質問への答え 無料の部分を読んだ人が、実際に手を動かすときに要るもの

無料の部分を薄くして、大事なことは有料で、という分け方はしません。無料で渡すのは「判断の基準」、有料で渡すのは「実際にやるための道具」です。分け方の考えはステップメールの作り方の決まり2に書きました。

6. 完成させない

私の講座は72通になりましたが、完成したとは思っていません。いまも納得のいかないところを直しています。買った人の声と、制度や市場の変化を受けて、これからも増えます。直したものは、すでに買ってくれた人にも、追加の料金なしで送ります。

「完成してから出す」と決めると、出せません。私の1年以上が、そうでした。出してから直すつもりで作り、直したら買った人に届ける。この形にしておけば、最初の版が完璧でなくても、買った人は損をしません。

7. やらないこと

  • 材料までAIに作らせること。やっていない体験、測っていない数字
  • ほかの人の教材を、言い回しだけ変えて出すこと
  • いちばん良かった月の数字だけを書くこと
  • 確かめていない下書きを、そのまま出すこと

8. まとめ

  • コンテンツは、材料と文章に分ける。材料は自分にしか出せない。文章はAIが書ける
  • 材料は、やったこと、教えたこと、失敗したこと、市場の変化の4種類
  • AIには、先に決まりを渡し、足りない材料を質問させてから書かせる
  • AIは間違えるし、印を残す。事実との突き合わせと検索は、自分でやる
  • 完成させてから出すのではなく、出してから直し、直したものを買った人に届ける

これで、作る順番の7つが全部そろいました。全体はなぜ情報発信をするのかに戻って確認してください。

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