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メルカリ偽物の見分け方|怪しい出品者の特徴から返金手順まで全網羅マニュアル

メルカリ偽物見分け方 メルカリ
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「え、この値段…安すぎる。でも、もしかしたら本物かも…?」

その一瞬の迷いが、あなたを巧妙な偽物の罠へと誘い込みます。ますます精巧になるブランド品、スニーカー、AirPodsの偽物たち。もはや素人が勘だけで見抜くのは不可能です。

この記事は、そんな偽物を**「購入前に99%見抜く」ためのチェックリストであり、万が一掴まされた場合に「全額返金まで戦い抜く」**ための、完全無欠の戦略マニュアルです。

この記事を読み終える頃、あなたはもう偽物に怯えるだけの「カモ」ではありません。

出品者の評価や写真の違和感を、まるで**鑑定士のように冷静に見抜き、価値ある本物だけを賢く手に入れる「プロ」**へと進化しているはずです。

もう、偽物に泣き寝入りする必要はありません。

最強の自衛知識を身につけ、安全なメルカリライフを手に入れる。その全てを、ここから始めましょう。

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1.【最重要】商品が届いても、絶対に「受取評価」はするな!

メルカリで偽物を掴まされないための知識は数多くありますが、もし、たった一つだけ、この記事で覚えて帰ってもらうことがあるとすれば、この一言に尽きます。

「商品が偽物かもしれないと感じたら、絶対に、何があっても『受取評価』ボタンを押してはいけない」

なぜ、この操作があなたの運命を分けるのか。その理由から解説します。

1-1. なぜ「受取評価」が全ての分かれ道なのか?取引完了の仕組み

メルカリの取引は、以下のようなお金の流れ(エスクロー決済)で成り立っています。

  1. 購入者:あなたが商品を購入すると、代金はまずメルカリ事務局に支払われ、一時的にメルカリが代金を預かります。
  2. 出品者:商品を発送します。
  3. 購入者:商品を受け取り、中身を確認します。
  4. 【運命の分岐点】:あなたが**「受取評価」**をします。
  5. 出品者:あなたの評価を受け、取引が完了。この瞬間に、メルカリから出品者へ、預かられていた代金が支払われます。

つまり、「受取評価」とは、あなたが「届いた商品に満足しました。出品者にお金を支払ってください」とメルカリに伝えるための、最終承認スイッチなのです。

1-2. 受取評価をしてしまうと、返金は絶望的に

この仕組みを理解すれば、なぜ受取評価が致命的か、もうお分かりですね。

一度「受取評価」をして取引が完了し、出品者にお金が渡ってしまった後では、原則としてメルカリ事務局は返金対応に応じてくれません。

なぜなら、あなた自身が「この取引に問題はありませんでした」と正式に認めてしまったからです。その後の「やっぱり偽物でした」という主張は、残念ながら「当事者間のトラブル」として扱われてしまい、返金までの道のりは絶望的に険しくなります。

焦って、あるいは出品者に急かされて評価ボタンを押してしまえば、あなたの大切なお金が戻ってくる可能性は、限りなくゼロになるのです。

1-3. この記事が提供する価値:購入前の予防策から、届いた後の対処法までの完全ガイド

では、どうすれば偽物を避け、万が一の際にもお金を取り戻せるのでしょうか。

この記事では、以下の内容を全網羅し、あなたのメルカリライフを徹底的に守ります。

  • 購入前の『予防策』:そもそも偽物を買わないための、怪しい出品者の見分け方。
  • 商品到着後の『鑑定術』:届いた商品が本物か偽物か、細部を確認する方法。
  • 偽物だった場合の『返金マニュアル』:受取評価前に、返金までこぎつけるための具体的な全手順。

まずは、最も重要な「購入前のチェックリスト」から見ていきましょう。

2. 購入前に99%見抜く!偽物・悪質出品者の8大チェックリスト

偽物を買ってしまってから後悔するのでは、もう遅い。プロは、購入ボタンを押す前の「出品ページ」の段階で、その取引が安全かどうかをほぼ見抜いています。

ここでは、あなたもプロの目を持てるようになる、鉄壁の8大チェックリストを伝授します。一つでも多く当てはまる出品は、避けるのが賢明です。

2-1. 【出品者の評価】:「残念だった」の内容を必ず確認する

良い評価の数だけを見て安心するのは素人です。「残念だった」をタップし、他の購入者がどんな理由で低い評価を付けたのか、そのコメント内容を必ず読み込みましょう。「偽物だった」「写真と違うものが届いた」といった致命的な評価がないかを確認します。

  • 2-1-1. 「正規品ですか?」の質問をはぐらかす・無視する出品者は危険信号コメント欄で他のユーザーがした「正規品ですか?」「どこで購入しましたか?」といった質問に対し、「正規店での購入です」と明確に答えず、「頂き物なので分かりません」などと回答をはぐらかしたり、無視したりしている出品者は極めて怪しいです。
  • 2-1-2. 本人確認の有無と過去の出品物一覧の統一感本人確認済みのバッジは、一つの安心材料になります。また、過去の出品物一覧を見て、ブランド品やスニーカーばかりを大量に、しかも様々なサイズで新品出品している場合、個人ではなく、偽物を捌く海外業者である可能性を疑いましょう。

2-2. 【価格】相場より「著しく安い」には必ず裏がある

定価10万円のバッグが、新品未使用で1万円。こんなうまい話はありません。偽物を疑う第一歩は、常に価格からです。

  • 2-2-1. Keepaやオークファンで、Amazonやヤフオクの相場を把握する購入したい商品が見つかったら、一度メルカリから離れ、Amazonの価格推移が分かる「Keepa」や、ヤフオクの落札相場が分かる「オークファン」などで、中古市場の適正価格を調べましょう。それより著しく安い場合は危険です。
  • 2-2-2.「海外からの直接発送」「並行輸入品」を言い訳にする値下げ「海外の工場から直接買い付けているので安い」「並行輸入品のため国内定価より安い」といった説明は、偽物販売の常套句です。安さの理由として安易に信用してはいけません。

2-3. 【写真】:公式画像を転載している出品者は警戒レベルMAX

偽物業者は、手元に綺麗な実物がない、あるいは細部を見せたくないため、公式サイトの美しい写真でごまかそうとします。実物の写真が1枚もなければ、その商品は無いものと考えましょう。

  • 2-3-1.「実物の写真を追加してください」とコメントして反応を見る最も有効なテストです。コメントで「実物の写真、特にロゴやタグの部分を見せてください」とお願いしてみましょう。これに応じない、あるいは不自然に時間がかかる場合は、黒と判断して良いでしょう。
  • 2-3-2. 写真の背景や画質に違和感はないか(不自然に綺麗すぎる・暗すぎる)実物の写真であっても、背景が不自然な場所(倉庫のような場所など)であったり、画質が荒く細部が確認できなかったりする場合は注意が必要です。

2-4. 【商品説明文】:「〇〇風」「タイプ品」などの曖昧な表現

商品説明文は、偽物のヒントの宝庫です。

  • 2-4-1. シリアルナンバーや購入店舗、購入時期の記載がない高価なブランド品であれば、これらの情報は記載されていて然るべきです。情報が全くない、あるいは質問しても答えない場合は、答えられない理由があると考えるのが自然です。
  • 2-4-2.「すり替え防止のためNCNR(ノークレーム・ノーリターン)」の無効な主張この一文は、偽物出品者が好んで使う魔法の言葉です。しかし、メルカリの規約上、偽物であった場合にはこの主張は無効です。むしろ、この一文があること自体が「返品されたら困る=偽物である」と自白しているようなものです。

2-5. 【発送元・発送までの日数】:発送元が「未定」・日数が「4~7日」

この組み合わせは、海外の無在庫転売業者がよく使う設定です。注文が入ってから海外の業者へ発注し、そこから商品が届くのを待って購入者へ発送するため、時間がかかります。発送元を「未定」にしているのも、国内に在庫がないことを隠すためです。

2-6. 【コメント欄】:他のユーザーとのやり取りにヒントが隠されている

自分だけでなく、他のユーザーと出品者のやり取りも重要な判断材料です。過去のコメントを遡り、他のユーザーからの鋭い質問や、それに対する出品者のしどろもどろな回答がないかチェックしましょう。

2-7. 【出品時間】:深夜・早朝など、日本人の活動時間外での大量出品

もし、深夜2時や3時といった時間に、大量の商品が立て続けに出品されている場合、それは時差のある海外の業者が、ツールなどを使って機械的に出品している可能性を示唆しています。

2-8. 【公式連携サービス】:メルカリの「あんしん鑑定サービス」対象か確認する

2025年現在、メルカリでは特定の高額ブランド品に対して、プロの鑑定士による真贋鑑定を依頼できる**「あんしん鑑定サービス」**を提供しています。購入ボタンの近くにこのオプションが表示される出品は、運営の審査をクリアしているため、安全性が比較的高いと言えます。逆に、対象ブランドにも関わらずこの表示がない場合は、一度立ち止まって考えましょう。

3. 【出品者編】購入前に絶対確認!危険な出品者 5つの共通点

商品ページにどんなに良いことが書かれていても、その取引が安全かどうかは、最終的に「誰が売っているのか」で決まります。悪質な出品者には、驚くほど共通した特徴が見られます。

ここでは、購入ボタンを押す前に、その出品者が「危険かどうか」を判断するための5つの共通点に絞って、徹底的に解説します。

3-1. 共通点1:本人確認が「未了」|2023年からの本人確認強化をクリアしていないアカウントのリスク

2023年以降、メルカリはマネーロンダリング防止などの観点から、売上金の振込申請前に本人確認を必須とするなど、段階的に認証を強化しています。

この流れの中で、今なお本人確認が「未了」のアカウントは、身元を明かせない、あるいは明かしたくない何らかの理由があると考えるのが自然です。特に、高額商品を出品していながら本人確認が済んでいないアカウントは、トラブルが起きた際に逃げる準備ができていると判断し、避けるべきです。

3-2. 共通点2:評価が「0」または10以下で、高額商品のみを出品

誰でも最初は評価0から始まりますが、問題はその出品内容です。通常、初心者は安い不用品から出品を始め、少しずつ評価を貯めていくもの。

しかし、評価がほとんどないにもかかわらず、いきなり数万円もするブランド品や最新スニーカーばかりを複数出品しているのは、明らかに不自然です。これは、詐欺が発覚してアカウントが凍結されることを見越して、短期間で一気に稼いで逃げることを目的とした**「捨てアカウント」**である可能性が非常に高いです。

3-3. 共通点3:過去の出品履歴との断絶|「ハンドメイド作家」が突如「最新デジタルガジェット」を大量出品する矛盾

長年、ハンドメイドのアクセサリーや古着などを丁寧に出品し、良い評価を積み重ねてきたアカウント。ところがある日を境に、突然、過去の出品物とは全く関連性のない最新のAirPodsや人気ブランドのスニーカーなどを大量に出品し始める…

これは、アカウントが乗っ取られたか、あるいは第三者に売却された可能性を示唆します。乗っ取り犯は、元のアカウントが持つ「良い評価」を隠れ蓑にして、偽物を売りつけようとします。出品者のページを見たら、必ず過去の出品履歴まで遡ってチェックしましょう。

3-4. 共通点4:不自然な日本語や機械翻訳を多用したプロフィール・自己紹介文

プロフィールや商品説明文の日本語に違和感がないかも、重要なチェックポイントです。

  • 「私の店へようこそ」
  • 「製品は真新しいです」
  • 「誠心誠意、対応します」といった、過度に丁寧すぎる定型文

これらは、海外の業者が翻訳ソフトを使って日本語の文章を生成している典型的なパターンです。日本の商習慣を理解していない相手との取引は、トラブルの元です。

3-5. 共通点5:悪い評価の内容|「品物が違う」「説明と異なる」などの致命的なコメント

評価は、数だけでなく「内容」が全てです。「発送が少し遅れた」といった軽微な理由の「残念だった」は、誰にでも起こり得ます。

しかし、**「写真と全く違うものが届いた」「偽物でした」「連絡が一切取れなくなった」**といったコメントは、出品者の信頼性を根底から覆す、致命的な評価です。一つでもこのような評価があれば、その出品者からの購入は絶対に見送るべきです。

4. 【実践編】購入ボタンを押す前に!盗品リスクを99.9%回避する最終防衛術

出品者のプロフィールや商品説明を入念にチェックし、「安全そうだ」と感じても、まだ購入ボタンを押すのは早い。

最後の砦として、あなたから能動的に仕掛けることで、偽物や盗品のリスクを限りなくゼロに近づける「最終防衛術」が存在します。この一手間を惜しまないことが、あなたの大切なお金を守ることに繋がります。

4-1. コメント機能で「正規の購入証明(レシート等)はありますか?」と質問する【例文あり】

商品の出所を確認し、出品者の反応を見るための、最も基本的かつ効果的な質問です。正規品の所有者であれば、この質問に臆することはありません。

  • 質問例文

    「コメント失礼します。購入を真剣に検討しているのですが、こちらはご自身で正規店にて購入されたものでしょうか?もし、レシートや購入証明書(個人情報を隠した状態のもので構いません)が残っていましたら、写真を追加していただくことは可能でしょうか?」

この質問に対し、「失礼です」「本物ですので安心してください」などと感情的に返してきたり、無視したりする出品者からは、購入すべきではありません。

4-2. 高額な電子機器は「IMEIを教えていただけますか?」と質問し、ネットワーク利用制限を確認する

中古のiPhoneなどを購入する際に必須の防衛術です。

IMEI(アイエムイーアイ)とは、スマホなどの通信端末に割り振られた15桁の製造番号です。この番号を使えば、その端末が「赤ロム」、つまり代金未払いや盗難によってキャリアから通信を止められた危険な端末でないかを確認できます。

  1. コメントで「購入を検討しております。本体のIMEI番号を教えていただけますでしょうか?」と質問します。
  2. 教えてもらった番号を、各キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク等)のネットワーク利用制限確認サイトに入力します。
  3. 判定結果が「〇」なら安全。「△」や「×」の場合は、将来的に通信がロックされる危険な端末です。

IMEIを教えるのを渋ったり、拒否したりする出品者からは、絶対に購入してはいけません。

4-3. 少しでも怪しいと感じたら「いいね!」リストで数日間様子を見る(強制退会や出品削除の可能性があるため)

これは、焦って購入しないための非常に有効な心理的テクニックです。

「この出品者、少し怪しいな…」と感じたら、すぐに購入せず、商品に**「いいね!」だけを付けて**おきましょう。そして、2〜3日様子を見てください。

悪質な出品者は、他のユーザーからの通報などによって、ある日突然、メルカリ事務局から強制退会させられたり、出品が削除されたりします。もし、あなたの「いいね!リスト」からその商品が消えていたら、あなたの直感は正しかったということです。

4-4. 最終防衛ライン!ブランド品は「メルカリあんしん鑑定」の利用を打診する

高額なブランド品における、これ以上なく強力な最終防衛ラインです。

「あんしん鑑定サービス」の対象商品にもかかわらず、出品者がそのオプションを有効にしていない場合があります。その際は、コメントで以下のように打診してみましょう。

  • 打診例文

    「コメント失礼いたします。こちらの商品、購入を検討しているのですが、安心して取引したいため、『あんしん鑑定』を利用することは可能でしょうか?鑑定料はこちらで負担いたしますので、ご検討いただけますと幸いです。」

正規品を販売している出品者であれば、断る理由はありません。これを拒否したり、無視したりする出品者は、鑑定されると困る理由があると断定できます。

5. 【対処法】もし盗品を購入してしまったら?被害を最小限に抑えるための法的・実践的全手順

購入前のチェックをすり抜けて、万が一、盗品と思われる商品を購入してしまったら…。焦りや怒りで頭が真っ白になるかもしれませんが、ここからの行動が非常に重要です。

被害を最小限に抑え、解決へと向かうための法的・実践的な全手順を、ステップバイステップで解説します。落ち着いて、一つずつ実行してください。

5-1.【最重要】絶対に「受け取り評価」はしない! 評価=取引完了の合図

偽物のケースと同様、盗品の疑いがある場合も、絶対に、何があっても『受け取り評価』ボタンを押してはいけません。

受け取り評価は、出品者へ代金が支払われる「送金スイッチ」です。このボタンを押してしまえば、メルカリ事務局を介した公式な返金ルートは、ほぼ閉ざされてしまいます。あなたの唯一にして最大の交渉の切り札を、自ら手放さないでください。

5-2. Step1:取引メッセージで出品者に「盗品の疑いがある」と伝え、取引キャンセルを要求する

まずは、取引メッセージ機能を使い、出品者に連絡を取ります。この時点では、感情的にならず、あくまで事務的に、そして丁寧な言葉で事実を伝えることが重要です。

  • 連絡例文

    「お世話になっております。本日、商品を受け取りましたが、iPhoneのIMEI番号を照会したところ、ネットワーク利用制限が「×」となっており、盗品の疑いがあることが判明いたしました。大変恐縮ですが、本件、お取引のキャンセルと商品の返品・返金をお願いできますでしょうか。お返事をお待ちしております。」

誠実な出品者であれば、ここでキャンセルに同意するはずです。もし、相手が応じない、あるいは連絡が途絶えた場合は、次のステップに進みます。

5-3. Step2:メルカリ事務局へ「盗品の疑いがある商品」として通報・相談する具体的な手順と報告文例

出品者との交渉が不可能な場合、速やかにメルカリ事務局へ報告します。

  1. 該当商品の取引画面にある「この商品について問い合わせる」をタップします。
  2. 問い合わせ項目で「取引相手と連絡がとれない」「トラブルがあった」などを選択します。
  3. 問い合わせフォームに、以下の内容を客観的かつ時系列で記載します。
  • 報告文例

    「お世話になっております。商品ID: [商品IDを記載]の取引についてご相談です。

    受け取った商品[具体的な商品名]に盗品の疑いがあります。

    理由:[例:IMEIを照会した結果、利用制限が×であったため/シリアル番号をメーカーに確認したところ盗難届が出ていたため]

    経緯:[〇月〇日、取引メッセージにて出品者にキャンセルの意思を伝えましたが、ご対応いただけません。]

    つきましては、本取引のキャンセルをお願いいたします。」

事実を淡々と報告するのがポイントです。

5-4. Step3:警察へ相談・被害届を提出する|事前に準備すべき情報一覧

メルカリ事務局の対応を待つと同時に、あるいは高額な被害で刑事事件化を望む場合は、警察へ相談します。最寄りの警察署の生活安全課、または各都道府県警の**「サイバー犯罪相談窓口」**に連絡しましょう。

  • 警察へ持参すべき情報
    • 出品ページのスクリーンショット(URLがわかるもの)
    • 出品者のプロフィール情報(ユーザー名、IDなど)
    • 出品者とのやり取りの全履歴(スクリーンショット)
    • あなたの購入・振込が証明できる画面
    • 届いた商品そのもの

警察がすぐに捜査に動いてくれるとは限りませんが、「被害届」が受理されれば、後の手続きで有利な証拠となります。

5-5. 盗品の返金・補償はされるのか?メルカリの補償制度の適用条件と過去の判例

メルカリには独自の補償制度がありますが、適用には**「メルカリのルールに従って取引し、適切な手順で事務局に報告していること」**が絶対条件です。受け取り評価をしてしまうと、この補償の対象外となる可能性が非常に高いです。

また、法律(民法193条)上、盗品と知らずに購入した場合でも、元の所有者は2年以内であれば、あなたに対して無償での返還を請求できます。つまり、最悪のケースでは、支払った代金は出品者から返ってこず、商品は元の所有者に返さなければならない、という事態があり得るのです。

だからこそ、購入前の自衛が何よりも重要なことを、改めて心に刻んでください。

6. 【知識編】メルカリは盗品とどう戦っているのか?進化するプラットフォームの安全対策

これまでの章では、私たちが個人としてどう自衛するかに焦点を当ててきました。しかし、プラットフォームであるメルカリ側も、決して手をこまねいているわけではありません。

ここでは、メルカリが盗品や不正出品とどう戦っているのか、その裏側の安全対策について解説します。この仕組みを知ることで、私たちはより安心してプラットフォームを利用することができます。

6-1. 24時間365日稼働するAIと人間の目による不正出品のモニタリング体制

メルカリでは、二重のチェック体制で不正出品を監視しています。

  • AIによる監視:まず、AI(人工知能)が24時間365日、絶え間なく新規出品物をスキャンしています。過去の膨大な不正取引データを学習したAIが、盗品や偽物に典型的なキーワード、不自然な価格設定、怪しい商品説明文などを自動で検知し、フラグを立てます。
  • 人間の目による監視:そして、AIが検知した出品や、ユーザーから通報があった出品については、専門のカスタマーサービスチームが人間の目で最終確認を行います。このAIと人間の目による二重のチェック体制が、不正出品を水際で防ぐための第一の砦となっています。

6-2. 警察庁との連携強化|2024年最新の捜査協力・情報交換の取り組み

メルカリは、単独でなく、法執行機関とも密接に連携しています。全国の警察本部と**「安全・安心なマーケットプレイスの実現に向けた連携協定」**を締結しており、盗品などの犯罪行為に対して、毅然とした態度で臨んでいます。

警察から盗難事件に関する捜査協力の依頼があれば、メルカリは出品者の登録情報や取引履歴といったデータを迅速に提供します。2024年以降もこの連携は強化されており、不正な出品者がすぐに特定され、逮捕に至るケースも増えています。プラットフォーム全体で、犯罪者が活動しにくい環境作りが進められているのです。

6-3. あなたの好きなブランドを守る「権利者保護プログラム」とは

これは、メルカリがブランドの権利者(メーカーや正規代理店)と直接協力し、偽物や模倣品の出品を排除するための仕組みです。

権利者側がメルカリ上の自社製品の出品をモニタリングし、偽物の疑いがあるものを発見した場合、メルカリに直接通報し、迅速な削除を要請できます。シャネルやルイ・ヴィトンといった多くの有名ブランドがこのプログラムに参加しており、ブランド側とプラットフォーム側が一体となって、知的財産権の侵害と戦っています。

6-4. 古物営業法とフリマアプリのグレーゾーン|出品者が知っておくべき法律知識

本来、反復継続して中古品を仕入れて販売する場合、法律(古物営業法)に基づき「古物商許可証」が必要です。

しかし、「自分の使っていた不用品を売る」というフリマアプリの本来の趣旨の場合、この許可は不要とされています。この**「事業としての転売」と「個人の不用品処分」の境界線が、フリマアプリにおけるグレーゾーン**です。

あなたが購入しようとしている相手は、本当に「不用品を売っている個人」でしょうか?それとも、「許可なく中古品転売を繰り返す事業者」でしょうか?後者の場合、盗品などを扱っているリスクも相対的に高まります。出品者の過去の出品履歴などを見て、その実態を見極める意識を持つことも、一つの自衛策となります。

7. まとめ:賢く見抜いて、安全なメルカリライフを

この記事では、メルカリに潜む偽物や盗品のリスクから身を守るため、購入前のチェックリストから、届いた後の対処法、そしてプラットフォーム側の安全対策まで、あらゆる角度から解説してきました。

最後に、あなたがこれから安全なメルカリライフを送るための、最も重要なポイントを凝縮してお伝えします。

7-1.【お守りチェックリスト】購入前に指差し確認したい10の重要項目

購入ボタンを押す前に、この10項目を「お守り」だと思って、一つひとつ指差し確認する癖をつけてください。一つでも多くの「NO」がつけば、その取引は見送る勇気を持ちましょう。

  1. □ 評価の「残念だった」の内容は致命的ではないか?
  2. □ 出品者の本人確認は「完了」しているか?
  3. □ 過去の出品履歴にジャンルの統一感はあるか?
  4. □ 市場価格と比べて「著しく安すぎ」ないか?
  5. □ 商品の「実物写真」は掲載されているか?(公式画像の転載ではないか?)
  6. □ 説明文に「〇〇風」「タイプ品」などの曖昧な言葉はないか?
  7. □ 「NCNR」など、不当に返品を拒否する記載はないか?
  8. □ 発送元が「未定」で、発送日数が「4~7日」になっていないか?
  9. □ コメントでの質問(購入証明など)に、誠実な回答はあったか?
  10. □ 高額品なら「あんしん鑑定サービス」の利用は可能か?

7-2. 「安すぎる」には必ず裏がある|価格の誘惑に打ち勝つための心構え

様々なテクニックをお伝えしてきましたが、偽物や盗品トラブルの根源は、ほとんどの場合、「安すぎる」という一点に行き着きます。

「もしかしたら、本当にお得な掘り出し物かもしれない」

その淡い期待、つまり「安く買いたい」という欲が、本来であれば見えるはずの数々の危険信号から、私たちの目を曇らせてしまうのです。

メルカリは、賢く使えば、素晴らしい商品を適正な価格で手に入れられる、非常に便利なプラットフォームです。しかし、それは魔法の市場ではありません。

「うまい話には裏がある」

この商売の鉄則を常に心に刻み、価格の誘惑に打ち勝つ冷静な目を持つこと。それが、安全なメルカリライフを送るための、最強の心構えです。

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