この記事では、レゴ投資で狙い目となる「値上がりしやすいジャンル」についてお話していきます。
この記事を読めばレゴのどのようなところに注目して、投資をする商品を見つければいいのかについてわかるようになっています。
レゴ投資におすすめの狙い目ジャンルは?
レゴ投資で仕入れるのは次のようなジャンルのレゴです。
- 映画とタイアップしたレゴ
- 根強いファンがいるシリーズ
- 基本セット
- マインクラフトシリーズ
- ディズニーとのコラボレーション
- スポーツカー
- 限定セットや記念セット
映画とタイアップしたモデル
映画とタイアップしたモデルは知名度があり、人気が出やすくなります。
普段レゴには興味がない方でも、映画のファンであれば欲しくなる商品となりますので、価格が高騰しやすくなります。
スターウォーズシリーズ
「スターウォーズ LEGO レゴ アルティメット ミレニアムファルコン(品番:10179)」 【当時の定価(2007 年販売)500 ドル→10,000 ドル(約 20 倍)】
「レゴ投資」という言葉ができたきっかけとして、よく引き合いに出されるのは、スター・ウォーズのミレニアムファルコンをレゴ化した「アルティメット ミレニアムファルコン(品番:10179)」です。
映画を見ている人はわかると思いますが、『スター・ウォーズ』の中では象徴的な宇宙船のひとつ。特に簡単に手に入れることができなかったコレクターの人にとっては憧れの商品なのです。
日本で発売されたミレニアムファルコンも複数あることから、ミレニアムファルコン自体に価値があることと、コレクターが大勢いることがわかります。
今現在、ヤフオクで検索すると数万円~数十万円で取引されているので、もし2007年に5万円程度で買っていれば、10年で数倍~数十倍の利益が出る商品に育ったということになります。
ロードオブザリングシリーズ
<販売例>
「ヘルムズディープの戦い(品番:9474)」
【当時の定価 21,600 円→39,000 円~15 万円(約2~7倍)】
「ウルク=ハイ軍(品番:9471)」
【定価 5,250 円→平均1万円~17000円(約2~3倍)】
ロードオブザリングシリーズは、2012年に映画「ホビット」の公開に合わせて販売開始されました。
原作が何作にもわたり、息の長い人気があるため、価格は安定的に上昇しています。

ヘルムズディープの戦いは2013年の2月には45%前後OFFで購入できたようで、そのまま寝かせておけば10万円以上のプラス。ウルク=ハイ軍の方も、同じ時期には33%OFFになっていたので、2~3倍くらいの値段になっています。
ハリーポッターシリーズ
<販売例>
「レゴ ハリー・ポッター 夜の騎士バス(品番:4755)」
【当時の定価(2011 年発売)6,480 円→18000円~27,000 円(約3~4倍)】
小説、映画、テーマパークと、活躍の場がどんどん広がっていく「ハリポタ」は、レゴ投資でも映画タイアップの鉄板シリーズです。

2023年はとしまえんの跡地に「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」がオープンすることになっているため、人気はさらに上がるはずです。
タイタニックシリーズ
<販売例>
「タイタニック号(品番:10294)」
【当時の定価(2021 年発売)74,980 円→約2倍→150,000 円】
1997年公開の『タイタニック』とコラボしたタイタニックシリーズは、映画シリーズでもあり、船でもあるため非常に人気の高いシリーズです。
とはいえ、現在はAmazonにて定価前後で購入できるようです。
パイレーツオブカリビアンシリーズ
<販売例>
「パイレーツオブカリビアン ブラックパール号(品番:4184)」
【当時の定価(2011 年発売)15,225 円→約 17 倍→25万~27万円】
「パイレーツオブカリビアン アン王女の復讐号(品番:4195)」
【当時の定価(2011 年発売)17,850→約 7倍→13万円】
ブラックパール号やアン王女の復讐号も、いまだに根強い人気があります。
その他、インペリアルフラッグシップなどもプレ値化しています。

船というくくりでも好きな人は好きですし、飾りやすいというメリットもあるので、ジャンルとしてはねらい目です。
根強いファンがいるモデル
根強いファンがいるモデルは、コレクターのレベルも高いので「何としても欲しい」という層が一定数います。そのため、レアなモデルは価格が高騰しやすくなっています。
モジュラービルディングシリーズ
<販売例>
「カフェコーナー(品番:10182)」
【当時の定価(2007 年発売)約2万円→5倍~17倍→10万円~34万円】
「マーケットストリート(品番:10190)」
【当時の定価(2007 年発売)約1万円→25倍→25万円】
「グリーン・グローサー(品番:10185)」
【当時の定価(2007 年発売)約 2 万円→5 倍~20 倍→10 万円~40 万円】
2007年に発売開始された、クリエイターエキスパートシリーズのモジュラービルディングシリーズは、特に大人に人気です。

画像をいくつか見てもらってもわかる通り、このシリーズは完全に大人向け。
定価でだいたい1~2万円強と高額で、子どもが手を出すには難しい価格帯です。ただ、モジュラービルディングコレクションは大きく値下がりすることがあまりないのも特長のひとつです。
2007 年に第1弾を発売後、だいたい毎年 1 作品のペースで新しい商品が販売されています。
またこの商品は販売店舗が限られていたため、遠隔地の人は入手が難しかったことも高額になっていった要因のひとつです。
現在は、レゴ®ストア公式オンラインショップ「ベネリック レゴ®ストア楽天市場店」が2018年11月にオープンしたので、より購入しやすくなりました。
レゴキャッスルシリーズ
<販売例>
「レゴ キャッスル 王様の城(品番:7094)」
【定価 17,280 円(2007 年発売)→19万円(約10倍)】
キャッスルシリーズは、重厚な作りで根強い人気があります。
このほか「黄金騎士の塔」なども人気です。
レゴマリオシリーズ
任天堂の看板キャラクターでもあるマリオを使った、レゴマリオシリーズ。
2020 年に販売開始されてから、根強い人気がある商品です。ゲーム自体を見てもわかる通り、マリオはそれこそ老若男女問わず愛されている人気のあるキャラクターのため、廃盤になりにくいという特長もあります。
とはいえ、2020年に発売してから数年の間で少しずつ廃盤商品が出てきています。
ミニフィグシリーズ
<販売例>
「ミスターゴールド(品番:71001-17)」
定価400円(2010年発売)→420,000 円(1,050 倍)
「黄金騎士の塔(品番:7079)」
【定価約3,000 円(2009年発売)→51,150 円(17倍)】
※ミニフィグ単体中古でも約1,000 円で取引あり
レゴは「ミニフィグシリーズ」といって、16 種のミニフィグがランダムで1体、中身の見えない袋の中に入っているものを1つ約 400 円で販売しています。
このミニフィグは、購入時には何が入っているかわからないので、時にプレミア商品に変わるものがあります。
その中で特に高額になったものとしては、Vol.10 シリーズで販売になった「世界に 5,000 体しかない」という「ミスターゴールド」というミニフィグです。
また、セット商品の中にも、そのセットにしか入っていないミニフィグがあれば、プレ値化することがあります。
例えばレゴキャッスルシリーズの「黄金騎士の塔(品番:7079)」。このセットには、黄金騎士のミニフィグが入っています。
定価3,000 円程度のセットが新品未開封の状態であれば、約1万円前後~5万円で取引されています。
基本セット
いわゆる青バケツと呼ばれる「レゴの基本セット(品番:7615)」は一見なんのプレミアにもならないようなイメージがあります。
しかし、種類も数も多く子どもに喜ばれるため、みんなが欲しがり品薄になるタイミングがあります。
特にクリスマス前や、お正月などの年末商戦の時期には、手に入りにくくなるため価格が高騰する場合が多いです。時期を見極めてチェックしておきましょう。
マインクラフトシリーズ
<販売例>
「巨大クリーパー像の鉱山(品番:21155)」
【当時定価約 7,000(2019 年発売)→15,795 円(約2倍)】
「闇のポータル(品番:21143)」
【当時定価約 5,000(2018 年発売)→12,500円(約2倍)】
今子どもたちに大人気のゲーム「マインクラフトシリーズ」も人気です。ゲームとLEGOで「ブロックを使う」という特性が一致していることもあり、親和性が高いです。
レゴもマインクラフトも、世界中にユーザーがいて、子どもだけでなく大人からも支持を得ていますので需要があります。
その幅広いユーザーを夢中にさせる、シンプルだけど創造的で自由な遊び方ができる部分が強みになります。
ディズニーとのコラボレーション
ディズニーとのコラボレーション商品も価格が高騰しやすいレゴの1つです。
ディズニーファンというのは、一度ファンになってしまうとほぼ離れないので、プレミア化しやすいという特徴があります。
スポーツカー
<販売例>
「レゴ レーサー エンツオ・フェラーリ 1/10(品番:8653)」
【当時の販売価格(2005 年発売)18,360 円→約30万円(約16倍)】
ポルシェ、フェラーリ、ブガッティなどの大手車メーカーとコラボした商品は、比較的高額になっていきやすい傾向があるようです。
例えば、イタリアのフェラーリとコラボした「レゴ レーサー エンツオ・フェラーリ 1/10 8653」は、当時の販売価格が 18,360 円だったにも関わらず、メルカリでは 40,000 円前後で取引されています。
楽天では30万円という金額で出品がされているようです。
限定セットや記念セット
「レゴ ミニフィギュア ウェディング セット(品番:853340)」
新郎新婦がそろったミニフィグのセットです。
この商品を結婚式の飾りに使ったり、中には引き出物に使ったりするカップルもいます。
また、「60周年記念セット(品番:40290)」のような記念商品も発売されています。記念商品は商品数も少ない場合が多いので、プレミア化に期待ができます。
レゴの価値を見極める5つの基準
ここまでで紹介したようなレゴは、すでに入手困難でありこれから参入するのは難しいでしょう。
そのため、まずはレゴ投資を行うにあたって、どういう部分が価値になっていくかを知り、自分でこのように値上がりをするレゴにあたりをつけられるようになるのがベストです。
参考までに、どのような所を見て仕入れの判断をすればいいのかをお伝えしていきます。
ジャンル
どういったジャンルを選択すれば儲かるのかという部分は一番大切な要素です。
狙い目のジャンルについてはすでにご紹介してきたので割愛しますが、映画とタイアップしたモデルや、限定のモデル、ミニフィグシリーズなどは価値があがりやすいです。
生産数(プレミア度)
レゴには、販売時にそれぞれロット数(生産数)が決まっています。
当然ながらロット数が少なく、人気のあるものは、間違いなく今後値が上がる期待感が持てます。
パーツの総数が多く高価なものほど、当初は売れるかがわからないため、生産数が低い傾向にあります。そういったレゴを優先的にチェックしていくのも手です。
人気・需要
当たり前のことではありますが、当然、希少性が高くても人気がなければ、価値が上がるとは考えにくいですよね。ですから、人気者とのコラボ商品はおのずと価値が高まっていく可能性が高くなっていきます。
原則は、需要と供給。求めている人がいるからこそ価値が決まることを覚えておきましょう。
販売価格
パーツの総数が多いレゴほど販売価格が高くなります。
高額な商品ほどそもそもの製造個数が少ない傾向となるため、人気が出るとすぐに売り切れてしまう可能性があります。
保存状態
高値が付く順番は以下の通りです。
- 新品(未開封)
- 開封済み(箱・説明書あり)
- 開封済み(箱・説明書なし)
- 開封済み(ブロックの欠品)
新品である状態が最も価値が高く、下に進むにつれて価値が半減してしまいます。
特にレゴブロックは小さいパーツが集まってできているので、パーツの欠品は致命的になる場合も多いです。保管方法に気をつけることが、価値を保つ結果に繋がっていきます。
【保存版】お宝レゴの見つけ方3つ
お宝レゴを見つけるためには、普段から「価値の高いレゴを探すアンテナ」を張っておくことをおすすめします。
なぜかというと、日常の何でもないような情報でも、レゴの価値を左右することになる可能性があるからです。
映画の公開を先回りして予測する
レゴブロック界隈だけに限りませんが、映画の新規公開、また続編公開などが決まると、自ずとそれに関連した商品が注目され人気が出ます。その予測から、映画とのコラボレーションシリーズを先回りして購入することも1つの手です。
その時には以下のポイントを確認してみましょう。
- 1作目の興行収入やネットでの評判は良かったか?
- 続編が出た際の映画自体の口コミや評価は良かったか?
- サイトの口コミなどから予測して、続編の期待度は良いか?
これらを意識するだけでも、今後値上がりが期待できるレゴを発見できる可能性は高くなります。
店頭で売り切れている商品を探す
店頭で品切れを起こしている商品ということは、人気が高い商品です。
レゴブロックを販売しているお店やネットショッピングをリサーチし、売り切れとなっている商品は何か探して見ましょう。
特に、家電量販店やトイザらスなどの大型のお店ほど商品ラインナップが多く、多数の在庫があることが多いです。
いくつか商品にあたりをつけたら、SNSなどで検索をしてみて、どれくらいの需要があるかを確認します。ひとつの店舗で売り切れになっていても、再入荷や別の店舗で売れ残っている場合もあるので、丁寧なチェックが大事です。
まもなく廃盤になるLEGOを自力で見つけるコツ
お店によってレゴの在庫に違いがありますが、効率的に廃盤商品を探す順番をお話しておきます。
例えば、メジャーな家電量販店であれば、ネットショップを運営していることがほとんどです。実店舗と合わせて、ネットショップの方も次の順番でチェックしてみましょう。
- ①ヨドバシ・ドット・コム
①最初に在庫が無くなるのはヨドバシドットコム。商品を検索して「販売を終了しました」と出ていれば在庫はありません。
- ②ビックカメラドットコム
②次に確認していくのは、ビックカメラドットコム。商品を検索して「生産終了」と出ていれば在庫はありません。
- ③トイザらスオンラインストア
③3番目に確認するのは、トイザらスオンラインストア。商品を検索して「カタログなし」と出ていれば在庫はありません。
- ④Amazon
④最後はラスボス Amazon。こちらでも商品が出てこなくなったり、復活もしなさそうだなとなれば、廃盤になっていく可能性が高いです。
そして、なぜ売れたのかを分析してみましょう。
単に人気があり売れただけかもしれませんし、工場のラインの問題で大量生産が難しかったのかもしれません。
可能な限り、ネットだけではなく、リアルで評価が高いレゴを探していくと、お宝レゴに行きつきます。
アウトレットを利用する
三井ショッピングパーク系列のアウトレットなどに、レゴブロックも出店していることがあります。
アウトレットなので、洋服などと同様に、レゴブロックも型落ちの物などが安く販売されています。中には半額になっているレゴが見つかることも。

リサーチだけでなく、仕入れにも役立ちますのでアウトレットの店舗はいくつか押さえておきましょう。
レゴの廃盤商品を調べる方法
レゴ投資で稼ぐためには、廃盤商品の中で売れそうなものを見極めていきましょう。レゴの廃盤商品を見分けるには、Amazonのサイトをチェックしてみるのが1番簡単です。
型番や商品名で検索する
気になるレゴが見つかったら、型番や商品名で検索してみましょう。
ネット上には廃盤になったレゴの一覧をまとめてくれているサイトもあり、いくつかブックマークしておくと便利です。

また、買取業者のサイトを見てみると買取金額の一覧があったりするので、ブックマークしたり印刷しておくと便利です。
型番で古い商品を見分けるポイント
レゴは大体2年を超えると廃盤になりやすいので、主に2年以上古いレゴを狙っていく必要があります。
レゴのパッケージには「型番(品番・商品番号)」が記載されています。
狙い目の品番は以下の通りです。
- 商品番号が4桁
- 商品番号が5桁で31から始まる
- 商品番号が5桁で41から始まる
- 商品番号が5桁で60から始まる
- 商品番号が5桁で70から始まる
STマークやバーコードで見分ける
また、「STマーク」やバーコードをみると検査申請年がわかります。
例えば、現在が2023年でSTマークの横の数字が20だった場合、3年前に製造されたレゴであることがわかります。
店舗などでどのレゴを見たらいいのかわからない時などに、STマークを見てみることでリサーチする商品を絞り込むことができます。
また、バーコードにも「2020」などの西暦が書かれていることがありますので、目安にしてみてくださいね。
レゴ投資で稼ぐなら保存方法や税金にも気を付けよう
どんなに価値のあるレゴを仕入れられたとしても、保存方法がしっかりしていないと価値は下がってしまいます。
箱潰れやにおいなどの問題があると、お客様からのクレームになる可能性も考えられます。
こちらの記事では、レゴ投資のやり方の流れや保存方法の注意点、税金についてなどもお話していますので合わせてご覧ください。
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