「Keepa 使い方」「Keepa スマホ」「Keepa 拡張機能」を調べて来られた方に、先に結論を書きます。
Keepa(キーパ)は、Amazonの商品の価格、売れ筋ランキング、出品数などの推移をグラフで見るサービスです。PCならブラウザの拡張機能を入れると、Amazonの商品ページにグラフが出ます。スマホならKeepaのアプリか、ブラウザでkeepa.comを開きます。価格の履歴のグラフはアカウントなしで見られ、公式の説明では、無料のアカウントを作ると価格ウォッチ・通知・端末間の同期が使えます。
せどりで使うとき、私が見ていたのは4つです。ランキングの波、波が立ったときに出ていた値段、出品数、Amazon本体が売っているか。ただし、売れ筋ランキングと出品数のグラフは、有料のKeepa Proの機能です(公式の表示で月額29ユーロ、2026年9月29日時点)。そして、ランキングの波は売れた個数の記録ではなく、波のときの値段は実際に売れた値段の記録ではありません。Keepaから分かるのは「売れたらしい」という手掛かりまでです(3章)。
私は中古品の売買を20年近く続けています(古物商許可あり)。Amazonで出品していた頃は、Keepaの有料プランを契約して、仕入れの判断に使っていました。PCではChromeの拡張機能で、外ではスマホで、店舗で仕入れる場面でもスマホで見ていました。自分の買い物で値下がりを待つ使い方はしていません。
| 知りたいこと | この記事の答え |
|---|---|
| どうやって使い始めるか | PCは拡張機能、スマホはアプリかkeepa.com。Safariは拡張機能が公式に挙がっていない(1章) |
| 無料でどこまで見られるか | 価格の履歴は無料。ランキングと出品数のグラフは有料のPro(2章) |
| グラフの線は何を表しているか | Amazon・新品・中古・売れ筋ランキング・出品数、それぞれ何を示し、何を示さないか(3章) |
| せどりでどこを見るか | 私が見ていた4つと、Keepaから言えること・言えないこと(4章) |
| ランキングから何日で売れるか | 私の体感の目安をジャンル別に(5章)。仮の計算機つき(6章) |
| 中古はどう見るか | 中古の線で値段の動きを見て、状態と付属品は出品一覧で確かめる(7章) |
| 通知は仕入れに使えるか | 私は通知が来た時点で在庫が消えていることがよくあった(8章) |
1. 入れ方|PCは拡張機能、スマホはアプリかブラウザ
| 使う場所 | やり方(Keepaの公式の説明) | 私 |
|---|---|---|
| PC | ブラウザの拡張機能を入れると、Amazonの各商品ページにKeepaの価格履歴のグラフが出る。公式の機能ページが挙げている対応ブラウザは、Chrome・Edge・Firefox・Opera | Chromeの拡張機能で見ていた |
| スマホ | Android・iOS向けのアプリ(アプリ自体は無料)。ブラウザでkeepa.comを開いてもよい | スマホでも見ていた |
| 店舗 | アプリのバーコードスキャナーで、店の値段とAmazonの値段をその場で比べられる | 店舗で仕入れるときにスマホで見ていた |
グラフを見るだけなら、アカウントは要りません(拡張機能の説明にも、始めるのにアカウントは要らないとあります)。アカウントの登録は、keepa.comの「アカウントの登録」からです。公式の機能ページは、無料のアカウントを作ると、価格ウォッチ・通知・端末間の設定の同期が使えると説明しています。
Safariについては、公式の機能ページが挙げる拡張機能の対応ブラウザに入っていません。MacでAmazonの商品ページにグラフを出したいなら、Chrome・Edge・Firefox・Operaのどれかに拡張機能を入れます。iPhone・iPadなら、アプリを使うか、Safariでkeepa.comを開いて商品を調べます。
2. 無料と有料|ランキングと出品数のグラフは有料のKeepa Pro
| 使い方 | 使えるもの(公式の説明) |
|---|---|
| アカウントなし | 価格履歴のグラフ、値下がりの一覧 |
| 無料のアカウント | 上に加えて、価格ウォッチ・通知・端末間の設定の同期 |
| Keepa Pro(月額29ユーロ) | 売れ筋ランキング・出品数・評価/レビュー数を見る高度なグラフ、全出品の在庫数、Buy Boxの統計、製品ファインダーなどのツール |
せどりで知りたいのは「売れるか」なので、見たいのはランキングと出品数のグラフです。そこが有料です。私が有料プランを契約していたのは、そのためでした。いくら払っていたかは覚えていません。料金はユーロ建てで、円の額は為替で動きます。アプリで有料のグラフがどこまで見られるかは、私は確かめていません。払う前に考えることはKeepaは危険なのかに書きました。
以前はここで、ランキングの推移を無料で見る方法としてERESAを挙げていましたが、ERESAの無料プランは2025年11月30日で終わっています。ERESAの料金とデータの出どころはERESA(イーリサ)は無料で使える?に、Amazonの公式の「価格履歴」を含む価格推移の調べ方はAmazonの価格推移の調べ方にまとめました。
3. グラフの線|何を表し、何を表さないか
Keepaの開発者向けの説明(APIの資料)で、グラフのもとになっているデータがどう定義されているかを見ると、次のとおりです。画面の線の名前とは言い方が違うことがあります。
| 線 | 何の履歴か(Keepaの説明) | これだけでは分からないこと |
|---|---|---|
| Amazon | Amazon本体の価格の履歴 | いまAmazonが売っているか(グラフの右端と、商品ページの出品で確かめる) |
| 新品 | マーケットプレイスの新品の価格の履歴。Amazonもマーケットプレイスの一部として扱われ、Amazonが全体で最も安いときは、新品の線はAmazonの価格と同じになる。2026年2月23日以降の分は送料込みの最安値 | 誰の出品が、いくらで売れたか |
| 中古 | マーケットプレイスの中古の最安値の履歴。2026年2月23日以降の分は送料込み | 状態と付属品の違い |
| 売れ筋ランキング | 売れ筋ランキングの履歴。すべての商品にあるわけではなく、バリエーション(色やサイズ違い)の商品は、ふつう個別の順位がない | 売れた個数 |
| 出品数 | 新品は、新品で売っているマーケットプレイスの出品者の数。中古は、中古の出品数の履歴 | 誰がカートを取っているか |
4. せどりで見る4つ|私の見方と、Keepaから言えること
| 私が見ていたところ | 私の使い方 | Keepaから言えるのはここまで |
|---|---|---|
| ランキングの波 | 順位が良くなる方向に跳ねた回数を、売れた回数の目安として数えた | 順位の履歴であって、売れた個数の記録ではない。1回の跳ねで何個売れたかは分からない |
| 波が立ったときに出ていた値段 | 跳ねた日の新品・中古の値段を見て、「この値段なら売れそうだ」という線を引いた | その時点の最安値などの記録で、実際に売れた出品の値段の記録ではない |
| 出品数 | 同じ商品を売る人が増えているか、減っているかを見た | 出品数の増減まで。売上が出品ごとにどう分かれるかは分からない |
| Amazon本体 | Amazon本体が売っているかを見た | 過去の線だけでは、いま売っているかは分からない。右端と商品ページで確かめる |
私がいちばん重く見ていたのは、2つ目の「波が立ったときに出ていた値段」です。いま出品されている一番安い値段は、売れた値段ではありません。高く出して売れていない出品もありますし、安い出品が売れたあとで値段が戻っていることもあります。順位が跳ねた日にどの値段が出ていたかを見て、自分の値付けの線を引いていました。ただ、これは「その値段帯で売れたらしい」という推測です。
私はゲームで、ランキングが1万位より下の商品は、Keepaで売れたらしいラインを見て値下げしないと売れないと感じていました。家電も、3万位より下の商品は、Keepaの数字でいくらなら売れたのか、なぜ売れるのかを言葉にできるところまで確かめてから仕入れていました。
5. ランキングから、何日で売れるか|私の体感
Amazonで出品していた頃の、ランキングと売れるまでの日数の体感です。全件を記録していたわけではありません。
| ジャンル | ランキングと、売れるまでの日数の体感 |
|---|---|
| 本 | 3万位以内なら1週間以内、6万位で10日前後、10万位で2週間以内、20万位で1か月以内。それより下は目利きしないと売れ残る |
| CD | 1万位なら1か月以内が見込める。3万位なら3か月以内を狙える |
| DVD | 3万位まで。それより下は目利きが要る |
| ゲーム | 3桁の順位なら数日。回転を取るなら3,000位まで(5,000位でもかなり甘い)。3,000位より下は、Keepaで順位の動きをしっかり見ないと騙される。1万位より下は、売れたらしいラインを見て値下げしないと売れない |
| 家電 | 3万位までは強気でよく、1か月以内。それより下は、Keepaの数字で裏付けを取る |
| パソコン・周辺機器 | 1万位以内なら1か月以内、2万位以内で1か月から。3万位より下は目利きが要る |
| ドラッグストア(シャンプー・化粧品などの消耗品) | 3,000位までなら1か月以内 |
| おもちゃ | 1万位まで。クリスマス以外の時期は動かない |
同じ順位でも、ジャンルによって売れる早さがまったく違いました。順位の数字だけで決めず、ジャンルごとの線を持っておくことです。ランキングの使い方はゲームせどりの仕入れ基準、回転と利益率の関係はせどりの利益率と回転率にも書きました。順位の数字そのものが何を表し、何を表さないか(更新の間隔、大カテゴリとサブカテゴリ、「過去1か月で○点以上購入」との違い)は、Amazonランキングの見方にまとめました。
6. 仮の計算機|波の数を出品数で均等に分けたら、何日で売り切るか
Keepaのグラフで数えたランキングの波の回数と、同じ条件で売っている出品の数、仕入れる個数を入れると、「波1回を1個とし、出品で均等に分けたら」という仮定での日数を出します。仕入れの予測ではなく、桁を外していないかを見るための計算です。
はじめの数字は計算の例です。30日で波が30回、ほかの出品が4件なら、自分を入れた5件で分けて、自分に回るのは30日で6個、3個なら約15日という計算になります。
この計算には、大きな前提が3つあります。波1回を1個と数えていること(実際は1回の波で何個売れたか分かりません)、売上が出品で均等に分かれるとしていること(実際はカートを取っている出品に寄ることがあります)、過去の波の数を今の出品数で割っていること(期間中に出品数は増減します)。バリエーションの商品は個別の順位がないことが多く、この計算は使えません。何日までなら待てるかは、仕入れに使えるお金の量で決まります。その考え方はせどりの損切りタイミングに書きました。
モノトレーサーの画面の数字(月ごとの販売数と月間推定販売数)から同じ計算をするなら、モノトレーサーの使い方の7章に計算機を置いています。
7. 中古を見るとき|中古の線で値段を見て、状態は出品一覧で確かめる
私は中古を仕入れるとき、Keepaでは中古の線で値段の動きを見て、状態と付属品はAmazonの出品一覧で確かめていました。
同じ商品でも、状態と付属品で値段が変わります。Keepaの中古の線だけを見ていると、付属品の欠けた安い出品や、状態の良い高い出品と、自分の商品を同じ物として比べてしまいます。出品一覧で、自分の商品と同じ状態・同じ付属品の出品がいくらで出ているかを見て、Keepaの値段の動きと並べます。
8. 通知(トラッキング)|私は仕入れの主力にはしなかった
Keepaは、希望の値段を設定しておくと、値下がりや再入荷のときに通知します(公式の説明)。公式は、買う人が買い時を待つ使い方と、売る人が競合の在庫を見る使い方の両方を挙げています。
私の場合、仕入れのために通知を使うと、通知が届いた時点で在庫が消えていることがよくありました。通知を合図に仕入れるやり方は、私の経験では、言われているほど取れるものではありませんでした。通知の当てにし方はKeepaは危険なのかでも書きました。
9. よくある質問
Keepaは無料で使えますか?
価格の履歴のグラフは無料で、アカウントなしでも見られます。通知は、公式の説明では無料のアカウントで使えます。売れ筋ランキングと出品数のグラフは有料のKeepa Proです(2章)。
スマホでも使えますか?
使えます。AndroidとiOSのアプリがあり(アプリ自体は無料)、ブラウザでkeepa.comを開いても見られます。アプリにはバーコードスキャナーがあり、店で商品のバーコードを読んでAmazonの値段と比べられます(公式の説明)。
Safariで使えますか?
公式の機能ページが挙げる拡張機能の対応ブラウザは、Chrome・Edge・Firefox・Operaで、Safariは入っていません。Macなら対応ブラウザに拡張機能を入れ、iPhone・iPadならアプリか、Safariでkeepa.comを開きます(1章)。
日本のAmazonでも使えますか?
使えます。keepa.comには日本のAmazon(.co.jp)の画面があり、国ごとのAmazonの値段も比べられます。
Keepaは危険ではありませんか?
拡張機能が求める権限と、データの扱いは、ストアの掲載に公開されています。何の権限を何のために使うかはKeepaは危険なのかに書きました。
ランキングの波が1回なら、1個売れたということですか?
分かりません。Keepaが記録しているのは順位の履歴で、売れた個数ではありません。私は波の回数を売れた回数の目安として数えていましたが、1回の波で何個売れたかまでは読めません(4章)。
10. まとめ
- KeepaはAmazonの価格・売れ筋ランキング・出品数などの推移をグラフで見るサービス。PCは拡張機能(公式が挙げるのはChrome・Edge・Firefox・Opera)、スマホはアプリかkeepa.com
- 価格の履歴はアカウントなしで無料。通知は無料のアカウント。売れ筋ランキングと出品数のグラフは有料のKeepa Pro(公式の表示で月額29ユーロ)
- 新品の線は、Amazonが最安のときはAmazonの価格と同じになる。ランキングは順位の履歴で、売れた個数ではない
- 私が見ていたのは、ランキングの波、波のときに出ていた値段、出品数、Amazon本体の4つ。いちばん重く見たのは値段だが、それは売れた値段ではなく「売れたらしい」値段帯の推測
- ランキングと売れるまでの日数は、ジャンルでまったく違った。私の体感では、本は3万位以内なら1週間以内、ゲームは回転を取るなら3,000位まで
- 中古は、Keepaの中古の線で値段の動きを見て、状態と付属品は出品一覧で確かめる
- 通知を合図に仕入れるやり方は、私の場合、通知が来た時点で在庫が消えていることがよくあった
11. 出典
- Keepa「機能」 https://keepa.com/#!features
- Keepa「Keepa Pro」 https://keepa.com/#!data
- Keepa API Documentation「Product Object」(Amazon・新品・中古・売れ筋ランキング・出品数の履歴の定義) https://keepa.com/api-docs/product-object.html
- Firefox Add-ons「Keepa.com – Amazon Price Tracker」 https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/keepa/
(いずれも2026年9月29日に確認)
12. あわせて読む
| 記事 | どこがつながっているか |
|---|---|
| Amazonランキングの見方 | 順位の意味、更新の間隔、大カテゴリとサブカテゴリ、購入数の表示との違い |
| Keepaは危険なのか | 拡張機能の権限、料金の考え方、通知は当てにできるか |
| Amazonの価格推移の調べ方 | 公式の「価格履歴」と、Keepa以外で価格推移を見る方法 |
| ERESA(イーリサ)は無料で使える? | 無料プランの終了、いまの料金、Keepaとの関係 |
| モノトレーサーの使い方 | 無料のモノトレーサーで販売数と仕入れ個数を見る |
| ゲームせどりの仕入れ基準 | ゲームでのランキングの使い方 |
| せどりの利益率と回転率 | 回転と利益率の目安 |
| 店舗せどりのやり方 | 店でスマホを使って仕入れるとき |
| Ama-Jack(アマジャック)は怪しいのか | 無料のせどりアプリで見られる範囲と、LINE登録の先で案内されるもの |
13. この記事について
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 書いた人 | 中古品の売買を20年近く続けています(古物商許可あり) |
| 私の経験 | Amazonで出品していた頃、Keepaの有料プランを契約して仕入れの判断に使いました。PCではChromeの拡張機能、外と店舗ではスマホで見ていました。見ていたのは、ランキングの波、波のときに出ていた値段、出品数、Amazon本体が売っているか。中古は中古の線と出品一覧で確かめました。自分の買い物には使っていません |
| 使っていない数字 | 払っていた料金は覚えていません。5章のランキングと日数は体感で、全件の記録ではありません |
| 計算の前提 | 6章の計算機は、波1回を1個とし、今の出品数で均等に分けると置いた仮の計算です |
| 確かめられなかったこと | アプリで有料のグラフがどこまで見られるか。通知を設定するときにアカウントが必須かどうか(拡張機能の説明は「始めるのにアカウントは要らない」、公式の機能ページは「無料のアカウントで通知が使える」) |
