先日Android11の導入に成功したd-01JにAndroid8.1を導入しました。
Android8.1にした背景や、実際の使用感を解説します。
今あえてAndroid8.1を選ぶ理由
せっかくAndroid11に更新したのに、なぜあえて旧OSである8.1にしたのかを説明します。
一番大きな理由としては、Android11だと動作が重たく、常用するにはストレスが大きかったからです。
旧OSにする事でd-01Jのスペックでも快適になるのではないか?と考えたのがきっかけです。
アプリの足切りラインが8以上のものが多い
Android7では非対応アプリが増えますが、Android8になると対応しないアプリは一気に少なくなります。今後数年使うことを考えると、最低ラインとしてAndroid8以降がマストだと考えました。
PIPが使える
このバージョンからPIPが使えるようになります。You Tubeを使う場合、PIPは多用すると思うので、大きな利点です。
d-01Jが販売された当時のスペックを想定して作られている
これが今回8.1を選んだ最大の理由です。
本家のM3ならもっと新しいOSでも動かせるパワーが期待できますが、d-01Jはメモリが少なく、パワーに余裕がありません。なので、低スペックでも動作が期待できる旧OSの方が相性がいいのでは?と考えました。
Android8がリリースされたのが2017年なので、d-01Jが販売された時期と同じです。この当時の平均的なスペックを想定してOSが作られているはずなので、Android8であれば動作条件を十分に満たすのでは?と考えたのです。
Wikipediaを見ると、8.1で低スペックマシンでの動作を最適化していると書かれていて、この点も評価の対象にしました。
9は8.1と比べると大きな変更点はないですし、10まで行くとスペック不足になる可能性を疑いました。10からはジェスチャーナビゲーションが使えるという大きなメリットがありますが、ジェスチャーナビゲーションはGPUパワーもそれなりに使うはず。
現実的な落とし所は8.1〜9のあたりと予測をしました。
この仮説を検証するために実際に9と10でもテストしましたが、動作が重たく常用は難しかったです。Android10だと全キャリアの電波を掴まなくなりました。
ROM焼き(導入)方法
流れはAndroid11の時と同じです。
ROM本体
TWRP
3.3.1を使います。
Gapps
ARM64、Android8.1、PIcoを選択。
Magisk
最新版はTWRP3.3.1だと弾かれるので、OS導入後、TWRP3.7経由で導入して下さい。
バグと課題
認識しているバグと課題をまとめておきます。
電波を掴まない
SIMロックを解除した状態で、docomoとAUの電波を掴みません。緊急速報のみという表示になります。
ワイモバイルだけはなぜか掴みます。
d-01Jのバンドはdocomo以外は対応していないはずですが、問題なく通信できているので、外で使う時はワイモバイルのSIMを刺して使おうと思います。
Android11の時に出来なかったSIMロック解除が8.1だと出来ました。
Spotifyが落ちる
Spotifyのアプリが途中で固まったり、落ちてしまいます。
Android11の時は動いていたので、旧OSと相性が良くないのだと思います。
InnerTuneで代用することで、Spotifyに関しては諦めることにしました。
自動回転の反応が鈍い
自動回転が反応しなかったり、反応するまでに時間がかかります。
Android11の時はシャープに反応したので、OSが古いことが原因と思われます。
自動回転を使うのはYou Tubeを全画面表示するときだけなので、PipePipeを使うことで解決しました。このアプリは全画面表示を押すと自動でランドスケー部モードに切り替わり、終了すると自動で表示も切り替えてくれるので、Revanced Extendedよりも便利です。
導入したMagisk Module
Magiskを導入してroot権限を取ることで、様々な機能追加や改造が可能になります。
Android8に対応するModuleは数が少ないですが、色々探して常用できるものを探しました。
Dolby Atmos Magic Revision
11の時はXperiaから移植した高機能なモジュールを導入できたのですが、Android8には対応していません。
同じ作者の方が公開されているこちらのモジュールを導入しました。
d-01Jにはハーマンカードンが監修をした高機能なスピーカーが搭載されています。Dolby Atmosとの相性も良好で、いい感じの音を鳴らしてくれます。
Android8からはLDACにも対応をしますので、対応スピーカーやイヤホンを使えば、ハイレゾ再生も可能です。
GPU Turbo Boost
バッテリーの消費量を減らしながらGPUの性能をブーストアップしてくれるモジュールです。
ゲームをしなくても導入する価値があると考えて、使っています。
Koruri Font
純正のフォントを書き換えるモジュールです。
純正フォントでも不自由はありませんが、より視覚性に優れた改良フォントで日本語にも対応しているため導入。
最新版はAndroid11以下には対応しないため、バージョン22を導入して下さい。
PXT injector
バッテリー管理モジュールです。Android本体にもバッテリー管理機能は搭載されていますが、このモジュールはパラーメーター別にバッテリーの管理方法を設定できます。
まとめ
何を重視するかによって、使うROMを使い分ける事が、この機種では大事だと感じました。
最新の機能やアプリ対応を求めるなら、Android14がいいと思いますし、僕のようにスピードや実用性を重視するなら旧OSが選択肢になります。
ストックROM環境で不便を感じていないなら、ストックROMのまま運用するのも全然ありだ思います。ただ、ストックROMだとAndroid7までなので、対応しないアプリの数が一気に増えてきます。その代わり電波も掴むし、バグはほぼありません。これがストック最大の魅力ですね。
3,000円で購入できる激安タブレットなので、用途に応じて複数台所有するのもいいと思います。2台買っても6,000円、3台でも9,000円ですからね。これだけ安くて、実用レベルで使えるタブレットってなかなか見つからないと思うんです。
3,000円以下で購入できるiPadはYou Tubeアプリが対応しなかったり、動作が激重だったりと、実用面ではd-01Jの方が優れています。
今回8.1にした事で、普段使いできるレベルの仕上がりになりました。(ワイモバイルしか掴まないが)LTE通信にも対応したので、外にも持ち出せます。今後数年はこのタブレットを延命しながら活用していこうと思います。
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