Amazonの返品(出品者側)|FBAと自己発送の流れ、すり替えの補てん申請、返品を入れた利益の計算機

Amazonの返品 出品者側の対処。FBAと自己発送で、やることが違う(返品の条件、販売不可の在庫、すり替えの補てん申請、返品手数料、出荷前の記録) Amazon販売(FBA・セラー)

「FBA 返品」「Amazon 返品 出品者」で調べて来られた方に、先に結論を書きます。

Amazonの返品は、出品者が自分で発送する場合も、Amazonの返品ポリシーと同じか、それ以上の条件で受け付ける決まりです。ポリシーに当てはまる返品のリクエストは、Amazonが自動で承認します。FBAでは、返品の受付から判定までAmazonが行い、売れる状態なら在庫に戻し、売れない状態なら「販売不可」に分けます。不良品や購入者の破損に分けられた返品は、倉庫に届いてから30日以内に、返送か廃棄(所有権の放棄)を頼む必要があります。別の物にすり替えて返されたときは、返金から45日を過ぎて105日までの間に、証拠を付けて補てんを申請できます。そのとき効くのが、出荷前に記録したシリアル番号と写真です。私は中古をFBAで売っていて、返品はありましたが、割合はごく少なかった。戻ってきた物は自宅に送り返して検品し、問題がなければもう一度FBAへ。ダメそうならヤフオクの1円スタートで損切りしていました。中古の電子機器は、Amazonの決まりで30日の動作保証が前提です。返品は、売値と利益の計算に最初から入れておく費用です。

1. 先に、立場を書きます

項目 私の場合
Amazonでの立場 出品者。中古品を、ほぼFBAで売っていた
返品の多さ 返品はあったが、割合はすごく少なかった
FBAで戻ってきた物 倉庫に残り続けるので、自宅に送り返して検品した。問題がなければ、もう一度FBAへ送った
直せない・売れない状態だった物 ヤフオクで1円スタートにして損切りした
自己発送とFBAの違い 自己発送のほうが、返品のハードルは低い(返品されやすい)と感じていた。ただ、FBAでもそれほど返品はされなかった

この記事は、売る側(出品者)の返品の話です。買った物を返品したい方は、Amazonの返品を無料にする方法をご覧ください。

2. 自分で発送した商品の返品|Amazonと同じ条件で受ける

セラーセントラルのヘルプ「返品管理」に書かれている流れです(2026年10月22日確認)。

段階 ヘルプの説明
前提 出品者は、Amazon返品ポリシーと同等か、それ以上の返品ポリシーを提供する必要がある
承認 Amazon返品ポリシーに当てはまる返品リクエストは、Amazonが自動で承認する。当てはまらない物(返品できない商品など)は自動承認されないので、出品者が確かめて処理する。保留中の返品リクエストには、24時間以内に応答することを勧める
返送用ラベル 自動承認されると、出品者の返送先住所が書かれた返品用のラベルが、Amazonから購入者に送られる。初期設定では、送料を前払いしたラベルではない。大口出品者は、送料を前払いした自分のラベルを用意することもできる
返金 商品の到着を待ち、状態を確かめてから返金することを勧める。返品を受け取ってから2営業日以内に返金することを勧める
購入者への連絡 返品について購入者に連絡してよいのは、返品を完了するのに追加の情報が要るときか、一部の返金を提案するとき(ヘルプ「コミュニケーションに関するガイドライン」)
見る場所 セラーセントラルの「注文」→「返品管理」。自動承認された返品には印が付く。返品の理由が書かれたメールも届く

返送先の住所は、返品のラベルにそのまま印刷されます。引っ越したら、まずここを直してください。

状態が悪くなって戻ってきたら|返品手数料を引いて、一部だけ返金できる場合

自己発送では、条件によって、返金額から返品手数料を引けます。ヘルプ「返品手数料の請求に関するガイドライン」の表から、中古の電子機器とゲームに関係するところだけ並べます(2026年10月22日確認)。

返品のされ方 返品手数料
購入者の気が変わった返品で、出荷したときと同じ状態で戻った 請求できる。商品価格の20%まで
購入者の気が変わった返品で、壊れている、または出荷したときと著しく違う状態で戻った(メディア以外) 請求できる。商品価格の50%まで
フィルムをはがして開けたビデオゲーム、CD、DVD、PCソフトなどが戻った 請求できる。商品価格の50%まで
届いた時点で、すでに壊れていた・動かなかった 請求できない
注文した物と著しく違う物が届いた 請求できない

手数料は、送料を除いた商品価格に対する割合です。「出荷したときと違う状態で戻った」と言えるかどうかは、出荷する前の状態を記録しているかで決まります。記録の付け方は、この記事の4章に書きました。

3. FBAの返品|Amazonが受けて、判定する

FBAでは、返品の受付と判定をAmazonが行います。ヘルプ「FBAの購入者返品ポリシー」に書かれていることを、中古を売る人に関係するところだけ並べます(2026年10月22日確認)。

項目 ヘルプの説明
返品できる期間 通常、購入者が商品を受け取ってから30日以内。状況に応じて、30日を超えても受け付けることがある
判定 Amazonが返品された商品の状態を確かめ、売れる状態なら出品者の販売可能な在庫に戻す
販売不可になる物 出品したときのコンディションと違う物、不良品、破損している物、開封されている物、必要なラベルがない物、出品が禁止されている物など
保存領域のある機器 デジタルカメラなど、中に消えないメモリがある機器が使われた跡ありで戻ると、販売不可になる。出品者が中身を消す必要がある
販売不可の在庫の始末 不良品か購入者の破損に分けられた返品は、倉庫に届いてから30日以内に、返送か所有権の放棄(廃棄)を申請する必要がある。自動で返送・廃棄するよう設定もできる
戻ってこないとき 返金から45日以内に商品が倉庫に返送されなければ、一般に、Amazonが購入者に請求し、出品者に補てんする
補てん Amazonの管理下(配送や倉庫の中)で紛失・破損した場合は、自動で補てんの対象になることがある。Amazonが「返品なしの返金」をした場合は、出品者が補てんをリクエストできる。購入者の破損、不良品、リコールなどで販売不可になった物は、補てんされない
手数料の戻り 返品のとき、販売手数料は一部または全額が戻る。FBAの手数料は戻らない
理由と判定を見る場所 FBA返品レポート。返送してもらった物は、貼られているLPNラベル(Amazonの管理番号)で、レポートの情報を探せる

私がやっていた「自宅に送り返して検品する」は、この「販売不可の在庫の始末」にあたります。返送を頼むと、1点ごとの手数料がかかります。手数料の考え方はFBAとはの4-4に書きました。

Amazonが「販売可能」として在庫に戻した物も、次の購入者に届くまで中身は確かめられていません。付属品の抜けや、操作しないと分からない不具合は、見た目の判定では拾えないことがあります。中古の電子機器で返品が続いた型番は、一度手元に戻して確かめてから売るほうが、次の返品と評価の傷を防げます(これは私の考えです)。

4. すり替えと判定に備える|出荷前の記録が、そのまま証拠になる

返品で困るのは、費用より「本当にうちの物か」が分からないときです。ヘルプ「購入者返品に対する補てん申請」に、申請の期間と、出す物が書かれています(2026年10月22日確認)。

項目 ヘルプの説明
申請できる期間 購入者への返金(または交換)から45日以上、105日以内
すり替えの申請 購入者が別の物にすり替えて返品したことを、出品者が証明できる場合に申請できる
用意する物 返送の依頼番号/戻った物と実際の商品の違いを示す画像と説明/戻った物のLPNラベルの画像/戻った物が自分の在庫から出たことを示すもの(仕入れの請求書や、商品のシリアル番号など)

すり替えを証明するには、まず返送を頼んで、物を手元に戻す必要があります。そして「出荷したのはこの個体だった」と言える記録がなければ、違いを示せません。

そこで、これから始める方には、出荷の前に1台ごとに次の4つを残すことを勧めます。

  • シリアル番号(本体の刻印やシールを、写真でも残す)
  • 外観の写真(傷の位置が分かる角度で、数枚)
  • 入れた付属品の一覧
  • 動作を確かめた項目と、その結果

シリアル番号のない古い機器やソフトは、傷や汚れの位置が分かる写真が、その個体の目印になります。全部の物に同じ手間をかける必要はありません。1点ずつ記録するのは、修理品と高い物で足ります。数をこなす安い物は、まとめて撮った写真で十分だと私は考えています。

この記録は、すり替えの申請の証拠になり、自己発送で「出荷したときと違う状態で戻った」と言うときの根拠にもなります。コンディション説明に書いた内容と合わせておけば、返品の理由が「説明と違う」だったときにも、どこが食い違ったかを確かめられます。

5. 中古の電子機器は、30日の動作保証が前提

返品の話の前提として、Amazonのコンディションガイドラインには、エレクトロニクス、カメラ、パソコン・周辺機器、楽器、家電などの中古品について、次のように書かれています(2026年10月22日確認)。

  • メーカー保証の期限が切れている場合は、最低30日間の動作保証が必要(30日以内に動かなくなった場合は、返品を受け入れる必要がある)

「中古 – ほぼ新品」から「中古 – 可」まで、どのコンディションにも同じ一文があります。つまり、中古の電子機器をAmazonで売る時点で、30日以内に壊れたら返品を受けることを約束しています。返品は「たまたま起きる事故」ではなく、売る前に決まっている費用です。テレビゲームの基準には同じ一文はありませんが、購入者は通常、受け取りから30日以内なら返品を頼めるので、ゲーム機でも同じ前提で考えます。コンディションの決め方はAmazonのコンディションの決め方にまとめました。

6. 私のやり方|戻ってきた物は、手元で検品して振り分ける

戻ってきた物の状態 私がしたこと
FBAで販売可能に戻った物 そのまま在庫として売った
FBAで販売不可になった物 倉庫に残り続けるので、自宅に返送してもらった
検品して問題がなかった物 もう一度FBAに送った
ダメそうな物 ヤフオクで1円スタートにして、損切りした

1円スタートにするのは、少しずつ値下げして待つより、市場に今の値段を一度で決めてもらうほうが、お金と時間の損が小さいと考えているからです。考え方は価格弾力性とはと、せどりの損切りタイミングに書きました。

返品の割合は、私の場合ごく少なかったので、返品のために仕入れを変えたことはありません。ただ、修理した物を少しずつ売る出品者は、1件の返品の重みがまったく違います。次の計算機で、自分の数字に置き直してください。

7. 計算機|返品を入れると、1台あたりいくら残るか

入れる数字(はじめの値は仮の例です)

計算は単純です。返品1件の損=返品1件の費用+売れない割合 ×(その1台で取れるはずだった利益+仕入れ値と部品代 − 損切りで戻る額)。もう一度売れた物は、利益をあとで取り戻せるので、返品1件の費用だけを損にしています。これに返品の割合を掛けた額を、1台あたりの利益から引いています。売れるまでの日数が延びることと、返金のときの手数料の戻りは、この計算には入れていません。

8. 返品を減らすためにやること

  • 出荷の前に、シリアル番号・外観の写真・付属品・動作確認の結果を残す(4章)
  • コンディションは、いちばん悪い項目に合わせて選ぶ(Amazonのコンディションガイドラインの決まり)。迷ったら1段下げる
  • 確かめた項目と、確かめていない項目を、コンディション説明に分けて書く。書いた範囲が、返品のときの基準になる
  • 状態が伝わる写真を付ける(ガイドラインも、状態が伝わる画像の登録を勧めている)
  • 保存領域のある機器は、出荷の前に中身を消して、初期化したことを書く
  • 電池や消耗品の状態を書く(「可」のコンディションでは、消耗部品の交換をしていないことを書く)

9. よくある質問

Amazonの返品は、出品者が断れますか?

Amazonの返品ポリシーに当てはまる返品は、Amazonが自動で承認します。出品者は、Amazonのポリシーと同等以上の条件で受ける決まりです。中古の電子機器は、30日の動作保証も前提になっています。

FBAで返品された商品は、どうなりますか?

Amazonが状態を確かめ、売れる状態なら在庫に戻し、売れない状態なら販売不可に分けます。不良品や購入者の破損に分けられた物は、倉庫に届いてから30日以内に、返送か廃棄を頼みます。自動で返送・廃棄する設定もあります。

FBAの返品の理由は、どこで見られますか?

FBA返品レポートで見られます。手元に返送してもらった物は、貼られているLPNラベルの番号で探せます。

返品された商品が戻ってこないときは?

FBAでは、返金から45日以内に倉庫に返送されなければ、一般に、Amazonが購入者に請求し、出品者に補てんします。

別の物にすり替えて返品されたら?

返送を頼んで手元に戻し、返金から45日を過ぎて105日までの間に、補てんを申請します。違いを示す画像、LPNラベルの画像、自分の在庫から出たことを示すもの(仕入れの請求書やシリアル番号など)が要ります。出荷前の記録がないと、違いを示せません。

自己発送で、使われた状態で戻ってきたら?

購入者の気が変わった返品で、出荷したときと著しく違う状態で戻った場合は、商品価格の50%まで返品手数料を引いて返金できます(メディア以外)。届いた時点で壊れていた物や、注文と違う物が届いた場合は、請求できません。

返品の理由を書いて購入者に連絡してもいいですか?

返品について購入者に連絡できるのは、返品を終えるのに追加の情報が要るときか、一部の返金を提案するときです。連絡はセラーセントラルの購入者とのメッセージから行います。決まりはAmazonの同梱物とメッセージにまとめました。

10. この記事について

書いた人 中古品の売買を20年近く続けている出品者(古物商許可あり)。Amazonでは中古品をほぼFBAで売ってきた
確かめた日 2026年10月22日(セラーセントラルのヘルプ「返品管理」「返品手数料の請求に関するガイドライン」「FBAの購入者返品ポリシー」「購入者返品に対する補てん申請」「コンディションガイドライン」「コミュニケーションに関するガイドライン」)
私の経験から書いたこと 返品の割合が少なかったこと。FBAで戻った物を自宅で検品して再納品したこと。ダメな物をヤフオクの1円スタートで損切りしたこと。自己発送のほうが返品されやすいと感じたこと
私の考えとして書いたこと 出荷前に1台ごとの記録を残すこと。返品が続いた型番を手元で確かめること
確かめられなかったこと 返品の割合の、カテゴリーごとの公式の数字。カテゴリーによってかかる返品の手数料の、2026年10月時点の対象と額。返送料を誰が持つかの、理由ごとの細かい扱い(買う側の決まりは別記事)

 

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