「無在庫販売って何?」
「メルカリで無在庫販売は禁止されてるの?」
「BASEで無在庫販売のショップは開設できるの?」
商品を販売するには事前に仕入れを行う必要があり、一時的に在庫を抱えた状態になることが常識でした。
しかし、近年のネットショップの多様化により、在庫を持たない販売形式が注目されています。
そこで、この記事では
- 無在庫販売の始め方・仕入先
- 無在庫販売を禁止しているサイト
- 無在庫販売のメリット・デメリット
について紹介します。
無在庫販売への不安を解消し、安全なやり方をマスターしてみてください!
無在庫販売を30秒でサクッと解説
無在庫販売とは、注文を受けてから仕入れを行う販売方式です。出品していた商品が売れた場合に、利益がでる商品を取り寄せて購入者に発送します。
従前の販売方式とは異なり、在庫管理が必要ないことが特徴です。ネット販売で使われることが一般的ですが、そもそも小売業界ではよくある販売方法です。
無在庫販売を行っている人には、商品の検品や梱包を完全外注にしているケースもあります。ネットショップで商品を購入しようとした際、注文から発送まで1週間前かかる場合は、無在庫販売を行っている可能性が高いです。
無在庫販売は違法ではない
「無在庫販売」と検索すると「違法」という言葉があわせて表示されます。これを見て「無在庫販売は違法なのでは」と考える方もいるのではないでしょうか。
実際には、無在庫販売を規制する法律はなく、違法ではありません。ただし、無在庫販売を禁止しているサイトがあるのは事実です。
無在庫販売自体に違法性はないですが、受注後に商品が引き渡せなかった場合は「債務不履行」に当たる可能性があります。
また仕入れが難しいと分かっていて販売した場合は「詐欺罪」に問われるリスクもあります。
無在庫販売を行う時は、責任を持って確実に仕入れられる商品を販売しましょう。
無在庫販売のやり方
ここでは、無在庫販売の具体的なやり方を3つ紹介します。
- ショップページを開設する
- 仕入先を選定する
- 出品する
それでは解説します!
1. ショップページを開設する
無在庫販売を始める際に、まずやるべきことはショップページの開設です。
インターネット上に自身のショップを開設するのは、一見ハードルが高いように思えます。
しかしBASE(ベイス)やShopify(ショッピファイ)などを利用すれば、無料で簡単にショップページを作成可能です。販売する商品が決まったら、とにかくショップページを開設してみましょう。
2. 仕入先を選定する
ショップページを開設したら、続いて仕入先を選定しましょう。仕入先を選ぶポイントは、第一に発送が早いことです。
無在庫販売は注文を受けた後に仕入れを行うため、注文者の手元に商品が届くまで時間がかかります。そのため発送が早い仕入先を選んで、少しでも商品到着までの期間を短縮することが重要です。
無在庫転売で使える主要な仕入れ先の紹介
無在庫転売で継続的な利益を出すためには、ライバルと差別化した仕入れの開拓が重要です。ここでは主要となる仕入先について、解説を行います。
国内外の卸売サイトの活用法
無在庫転売で最も重要なポイントは、効率的かつ低コストで商品を調達することです。国内外の卸売サイトは、その需要を満たす理想的な解決策を提供します。例えば、中国の「アリババ」やアメリカの「Wholesale Central」など、様々な商品を大量に取り扱っているサイトが存在します。これらのサイトから商品を選ぶ際は、販売価格だけでなく、品質や納期、最低注文数量(MOQ)をしっかりと確認することがカギとなります。
また、国内サイトでは、「スーパーデリバリー」や「NETSEA」などがあり、日本国内で流行している商品を仕入れることができるため、国内顧客のニーズに迅速に対応することが可能です。これらのサイトを活用することで、国内外から多様な商品を効率的に仕入れ、無在庫転売の幅を広げることができます。
3. 出品する
ショップページを開設して仕入先も決まったら、いよいよ商品を出品しましょう。無在庫販売には、商品を仕入れて売る「転売」だけではありません。
オリジナル商品を「受注生産」で販売する方法もあります。受注生産も、在庫を抱えない販売方法です。
受注したら、商品を用意して発送します。商品が手元にある場合は、発送前にしっかりと検品しましょう。
仕入先によっては、検品から発送まで代行してくれます。すべて外注してしまうのも、有効な手段です。
無在庫販売がOK・NGなプラットフォーム
無在庫販売を行うにあたり、商品を販売するためのプラットフォームを利用することがほとんどです。
ここでは、無在庫販売がOK・NGなプラットフォームをそれぞれ紹介します。
- 無在庫販売がOKなプラットフォーム
- 無在庫販売がNGなプラットフォーム
それでは解説していきましょう!
1. 無在庫販売がOKなプラットフォーム
ヤフオクやメルカリといった販売サイトを利用せずに、自身で通販サイトを立ち上げれば無在庫販売を禁止されることはありません。
BASEやShopifyといったECサイト作成サービスを利用すれば、比較的簡単に無在庫販売が開始できます。
一方で、販売サイトの中でも無在庫販売OKなショッピングモールもあります。BUYMA(バイマ)は、無在庫販売を前提とした販売サイトです。
BUYMAを利用する際の注意点は、自身で発送を行うことが義務付けられている点です。規約をしっかりと確認した上で、活用しましょう。
2. 無在庫販売がNGなプラットフォーム
実は以下のような、多くのプラットフォームで無在庫転売は禁止されています。
- ヤフオク
- メルカリ
- Yahoo!ショッピング
無在庫転売は、商品が販売者の手元にない状態で出品します。商品が発送できないなどのトラブル発生を危惧して、禁止しているサイトがあるのが実情です。
Amazonは無在庫販売を禁止してはいませんが、新規の申込みを停止しているため参入は難しいです。
無在庫販売を行う場合は、BUYMAを利用するか自身で販売サイトを立ち上げることをおすすめします。
無在庫販売のメリット4選
無在庫販売を行えるプラットフォームはかなり限定的です。それでも無在庫販売を行う人が多いのは、たくさんのメリットがあるからです。
ここでは、以下の4つを紹介します。
- 売れ残りのリスクがない
- 商品の保管費が掛からない
- 幅広い商品を扱える
- ツールを使えば効率的に作業できる
それでは、解説していきましょう!
1. 売れ残りのリスクがない
無在庫販売は在庫がないため、商品が売れ残る心配がないのは大きなメリットです。通常、商品を販売する際は仕入に非常に気を使います。
どの程度売れるか見通しを立てて仕入れないと、商品が売れ残ってしまうからです。
季節限定の商品であったり流行がある商品であったりすると、在庫を抱えたままいつまでも売れることがありません。
最後まで売れ残った商品の仕入費用は、損失となり経営にダメージをあたえます。そもそも在庫がないというのは、それだけで強みです。
2. 商品の保管費が掛からない
無在庫転売は、保管スペースや維持費が掛かりません。商品が売れるまで手元においておくことは、自宅やオフィスのスペースを占拠します。
別に保管用の倉庫などを用意すると、毎月の賃料が必要です。要冷蔵の商品であれば、更に保管費が高くなります。
商品の原価以外にコストが掛かれば、その分利益が減少します。商品の保管費が掛からないというのは、無在庫転売の圧倒的なメリットです。
3. 幅広い商品を扱える
無在庫販売を行うことで、幅広い商品が出品可能です。一般的な販売方法では、事前に仕入れた商品しか出品できません。
しかし、無在庫転売は出品時に手元にある必要がないため、豊富な商品が案内可能です。売れてから仕入れれば良いので、出品する商品の制限がなくなります。
同じ理由で、無在庫転売は在庫切れが発生しにくいと言えます。Amazonなど大手のサイトからも仕入れができるので、商品が手に入らない可能性が低いからです。
インターネットショッピングの進化により幅広い商品を扱えることは、無在庫販売の大きなメリットです。
4. ツールを使えば効率的に作業できる
実は、無在庫販売で稼いでいる人の多くは、ツールを使って効率化しています。無在庫販売は、商品を仕入れる前に出品を行う方式です。
注文が入った後に仕入れる商品が、確実に利益が出る価格であるかを把握する必要があります。ツールを使えば、仕入価格を自動でチェックしてくれて便利です。
また、出品する際もツールを使って作業効率をアップできます。無在庫転売は豊富な商品を扱えるため、出品数が同時期に数百件に達することも多いです。
手作業で一つずつ入力していたら、時間がいくらあっても足りません。しかし、ツールを使えば簡単に大量出品が実行可能です。
なお、無在庫転売で使えるツールについては、関連記事「【無料あり】無在庫転売で使えるおすすめツール6選+α!卸売サイトで効率的に稼ごう」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
無在庫販売のデメリット4選
無在庫販売には、メリットがたくさんあります。しかし、良いことばかりではないので、デメリットも知っておく必要があるでしょう。
ここでは、無在庫販売のデメリットを4つ紹介します。
- 商品発送までに時間がかかる
- 在庫切れのリスクがある
- 仕入先からの商品直送によるトラブル
- アカウント停止のリスクがある
1つずつ解説していきます!
1. 商品発送までに時間がかかる
無在庫販売は受注してから仕入を行うため、どうしても発送までに時間が掛かります。商品の到着が遅くなると、発注者からクレームが入るリスクがあります。
無在庫販売を行う際は、出品時に発送までの期間を記載しておくべきです。しかし、近年はインターネットショッピングでの商品到着期間は、非常に短くなっています。
そのため、事前に説明してたとしても「到着が遅い」と苦情を受けるかもしれません。対策としては、できる限り発送が早い仕入先を選ぶことです。
サイトの規定に問題がなければ、仕入先から直送してもらう方法もあるでしょう。「商品発送まで時間が掛かる」というリスクを軽減する対策が重要です。
2. 在庫切れのリスクがある
在庫切れのリスクがあるというのは、無在庫販売についてまわるリスクです。まず、在庫切れを起こすとキャンセル手続きが必要であり、煩雑な手続きが発生します。
また在庫切れの不安から、大量受注を躊躇する可能性があります。何より在庫切れを起こすと、消費者からの信頼を失墜するでしょう。
ツールを使うなど、在庫切れのリスクを軽減する方法はあります。無在庫販売を行う上での不安を解消するために、しっかりと対策しましょう。
3. 仕入先からの商品直送によるトラブル
仕入先から購入者に直接商品を送ってもらうと、作業が削減されるため大変便利です。しかし、仕入先からの商品直送は、トラブルの原因になることがあります。
自身が商品の検品を行っていないと、仕入先の納品書が同封されたまま購入者に届くことがあります。購入者は、自分が注文した相手と異なる差出人からの納品書を見て、不審に思うでしょう。
サイトの運営者などに問い合わせが行くと、販売元が対応しなければなりません。仕入先からの商品直送は業務効率化に有効ですが、プラットフォームの規定で禁止されている場合があります。
可能な限り自身で検品してから発送するほうが、トラブルを未然に防げておすすめです。
4. アカウント停止のリスクがある
無在庫販売を続けていると、アカウント停止のリスクがあります。Amazonを利用している場合、在庫切れなどでキャンセルが続くと運営からペナルティが課せられるからです。
アカウント停止になると、無在庫販売が続けられなくなります。トラブルの発生を抑えて、プラットフォームの運営者から目をつけられないようにしましょう。
Amazonのアカウント停止については関連記事「【保存版】Amazonアカウントが停止する4つの理由!解除・復活の方法を紹介【詐欺メール注意】」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
ぜひこの記事を参考に、無在庫販売を始めてみてくださいね!
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