貧乏な友達に気を使う・金欠の友達がうざい・金を貸すべきか|先輩の無心から距離を取った側の結論

貧乏な友達に気を使う・金欠の友達がうざい・金を貸すべきか|先輩の無心から距離を取った側の結論 QOL

この記事は「貧乏な友達 気を使う」「友達 金欠 うざい」「友達 お金 貸す」で検索した人に向けて書いています。私はこの三つを、一人の相手に対して順番に全部経験しました。大学時代にかわいがってもらった社会人の先輩です。最初は私が金のない側で先輩に気を使い、次に先輩の不用品を売って折半する交換が成立して関係が一番良くなり、その後に先輩が転落して私に金の無心を始め、私はうざいと感じて距離を取りました。先輩はその後、自分で命を絶ちました。

結論を先に書きます。貧富の差そのものは友人関係を壊しません。私と先輩の金銭差が一番大きかった時期に、関係は一番良かったからです。壊れるのは、二人の間の「交換」が一方向に固定した瞬間です。気を使うのがつらい、金欠の友達がうざい、貸すべきか迷っている、という三つの状態は、その交換がどの段階にあるかの違いでしかありません。この記事は、その段階を私の実測で順に書いたものです。貸すかどうかの答えは後半にあります。

気を使っていたのは私のほうだった。金のない学生と、金のある先輩

大学時代、私には社会人の先輩がいました。仕事が忙しく、金は持っているが時間がない人です。私は逆で、時間はあるが金がない学生でした。飯に行けば先輩が出す。それが続くと、こちらは気を使います。誘われても「また出してもらうのか」と思う。断れば失礼になる。この時点の私は「貧乏な友達に気を使う」側ではなく、気を使われる側の貧乏な友達でした。

だから最初に書いておきたいのは、気を使う関係は、貧乏な側にとっても居心地が悪いということです。奢られる側は、奢られるたびに借りが積み上がる感覚を持ちます。金のある側が「気にしなくていい」と言っても、借りは消えません。返す手段がないからです。この「返す手段がない」状態が、後で効いてきます。

交換が成立した瞬間、関係は一番良くなった

転機は先輩の部屋でした。使わなくなったパソコンのパーツが転がっていました。先輩は買い替えるたびに古い部品を捨てずに放置していて、売る時間も手間もかけたくなかった。私はそれをもらって、全部ヤフオクで売りました。当時の相場と部品の量で、売上は数万円から、多いときは10万円を超えました。先輩は大感激して、売上の半分を私にくれました。

ここから関係が変わりました。先輩はボーナスが出るたびにパソコンを買い替え、使わなくなった部品や不用品を売る仕事を私に回してくれるようになった。私は先輩の時間を節約し、先輩は私に金を回す。奢る・奢られるではなく、労働と金の交換です。この時期、私と先輩の収入差は最大でした。先輩は社会人で、私は学生。それでも気を使う感覚は消えていました。借りが積み上がらなくなったからです。

貧富の差が友人関係を壊すなら、この時期に壊れていたはずです。壊れなかった。差があっても、交換が双方向なら関係は保てます。逆に言えば、気を使ってつらい関係を直したいなら、金額を合わせることではなく、貧乏な側が出せるものを見つけて交換を作ることです。私の場合は時間と出品作業でした。これがのちに、私のせどりの原点になります。

先輩の転落。事故、無保険、違法な賠償請求

その後、先輩が仲間数人とルームシェアを始めた矢先に、先輩は原付の巻き込み事故に遭って、足が不自由になりました。ここから転落が始まります。先輩は保険証を持っていませんでした。治療は全額自費で、金がどんどん減っていく。ルームシェアの一人が結婚することになって解散し、先輩は一人暮らしを始め、不用品回収業者で働き出しました。そこで会社の車をぶつけて、会社から賠償を求められました。業務中の損害を労働者に全額負わせることは法律上認められていませんが、先輩はそれを知らず、払おうとしました。

体の治療と賠償で、先輩は身動きが取れなくなっていきました。ここで交換が壊れます。先輩には売る不用品がなくなり、私に回す仕事もなくなった。代わりに始まったのが、金の無心です。

無心が始まって、私は「うざい」と感じて距離を取った

私はそのころ、せどりで稼げるようになりだした矢先でした。先輩から金をせびられる。一度なら出せます。二度、三度と続くと、うざいと感じるようになりました。この感情を美化する気はありません。かつて自分に金と仕事を回してくれた相手に対して、私はうざいと感じ、連絡を減らし、距離を取りました。

「友達 金欠 うざい」で検索している人は、たぶんここにいます。相手が悪い人間だからうざいのではない。交換が一方向になったからうざいのです。先輩が不用品を回してくれていたときは、私が労働を出し、先輩が金を出していた。無心が始まってからは、私が金を出し、先輩は何も出せない。出せないのは先輩の怠慢ではなく、足と治療費と賠償のせいです。それでも、受け取る側は一方向の交換を長くは続けられません。私は続けられませんでした。

結末。金が理由で追い詰められると、人はそうなる

先輩は最終的に、自分で命を絶ちました。私が距離を取ったあとのことです。

私はこれを「私が金を出していれば止まった」とは考えていません。事故、無保険の治療費、住居の解散、違法な賠償請求と、原因は四段重なっていて、私の数万円で止まる規模ではなかった。ただ、別のことは考えています。先輩に金の知識があれば、回避できた可能性があった、ということです。保険証がなくても国民健康保険には遡って加入する手続きがある。働けなくなれば生活保護の申請ができる。足が不自由になったなら障害の認定を受ける道がある。会社からの賠償請求は、全額を負う義務がないことを知っていれば断れた。先輩はどれも知りませんでした。知らなかったから、金が理由で追い詰められた。たかが金で人は命を落とす、というのは比喩ではなく、私が実際に見た一件です。

もしいま追い詰められている側でこの記事を読んでいるなら、友達に無心する前に、自治体の窓口で生活保護と国民健康保険の相談をしてください。友達の金は一方向にしか流れず、いずれ止まります。制度の金は止まりません。

私がいま、金の話を書き続けている理由の一つは、先輩のことです。金がすべてではないが、金で避けられる不幸はある。それを知らないまま落ちていく人を一人でも減らせるなら、書く価値があると考えています。

貧乏な友達に金を貸すべきか。私の答えは「貸すな、交換を作れ」

ここまでを踏まえて、「友達 お金 貸す」で来た人への答えです。貸さないでください。理由は道徳ではなく構造です。貸した金は、相手が回復しなければ戻りません。相手が回復するかどうかは、あなたの金では決まりません。先輩の場合、決めていたのは治療と制度でした。あなたの金は、相手の一か月を延ばすだけで、構造を変えません。そして戻らなかったとき、あなたはうざいと感じ、距離を取り、友人関係が終わります。私がそうでした。貸すことは、友人関係を金で買い取って終わらせることに近い。

貸す代わりにできることが二つあります。一つは、相手が出せるものを探して交換を作ることです。先輩と私の関係が一番良かったのは、先輩の不用品と私の時間を交換していたときでした。相手に売れるものがあるなら、売る手伝いをする。相手に時間があるなら、時間で返せる仕事を回す。金の一方通行にしないことです。もう一つは、制度に繋ぐことです。生活保護、国民健康保険、障害認定、労働問題の相談窓口。友達の金より、そちらのほうが額も期間も大きい。

それでも、どうしても貸すなら、戻らない前提で、戻らなくても関係を切らない額にしてください。額は人によります。自分で決めてください。私は額を決めずに出して、うざいと感じて切りました。それが間違いだったと、いまは考えています。

「気を使う」段階でできること。金額を合わせるな、交換を作れ

最後に「貧乏な友達 気を使う」で来た人へ。あなたはまだ、貸す前の段階にいます。相手の財布に合わせて店を選び、旅行に誘えず、プレゼントの額に迷っている。この段階で多くの人がやるのは、金額を相手に合わせることです。私はそれを勧めません。金額を合わせても、借りの感覚は消えないからです。奢られる側だった私は、安い店にしてもらっても気を使っていました。

消えたのは、私が先輩に何かを返せるようになったときです。だから、気を使う関係を直したいなら、相手が出せるものを見つけてください。時間、作業、技能、持ち物、なんでもいい。それを受け取って、こちらは金を出す。奢りが交換に変わった瞬間に、気を使う感覚は両側から消えます。それができない相手なら、関係はいずれ一方向になります。そのときは、貸す前に距離を取るほうが、貸してから切るよりも、相手にとっても軽い。

友人に金や物を先に出して回収できなかった件は、この先輩の話以外にも二件あります。友人と起業して現金とパソコンを置いて抜けた話と、友人に仕事を回して作業ゼロで縁が切れた話です。「友達と起業はやめとけ|友人の会社に10万円とパソコンを置いて抜けた側の結論」に書きました。三件を並べると、友人関係で先に金を動かして戻った回数は、私の人生でゼロです。

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儲かる話を友人に言うかどうかも、相手が回収できる関係かで決まります。「「儲け話は人に言わない」は半分正しい|言うか言わないかは「天井」で決まる」に書きました。旧友との関係を確認しに行く場所として同窓会を考えている人には「賢い人は同窓会に行かない?一度確かめに行った側の結論」があります。先輩の不用品をヤフオクで売ったことから始まった私のせどりの中身は「本せどりは稼げない?FBAだと110円の本もAmazon637円以上でないと赤字になる」に、人生を金・場所・職・人の4層に分けて撤退を判断する計算は「人生を諦める前に、諦める単位を小さくする|20年で7回撤退した計算」にあります。

 

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