メルカリ圏外飛ばし完全対策マニュアル！原因・確認方法から復活・予防策まで徹底解説

2. なぜ？メルカリで圏外飛ばしが起こる8つの主な原因とペナルティ

前の章のセルフチェックで「もしかしたら圏外飛ばしかもしれない…」と感じたあなた。次はその「なぜ？」を解き明かしていくステップです。圏外飛ばしは、単一の原因で起こることもあれば、複数の要因が複雑に絡み合っている場合もあります。

ここでは、メルカリで圏外飛ばしが起こりうる8つの主な原因と、それぞれがどのようなペナルティに繋がる可能性があるのかを詳しく見ていきましょう。原因を正確に理解することが、適切な対処と今後の再発防止への最も重要な第一歩となります。

2-1. 【原因1】明確な規約違反：出品禁止物・禁止行為をしていませんか？

メルカリで最も直接的にペナルティ（圏外飛ばしを含む）に繋がりやすいのが、メルカリが定める利用規約やガイドラインへの明確な違反です。これらは全てのユーザーが安全・安心に取引を行うための大切なルールであり、意図的でなくても違反すれば厳しい措置が取られることがあります。

• 2-1-1. 具体例：ブランド品の偽物、福袋、医薬品、電子チケット、個人情報を含むものなど（メルカリガイドで最新情報を要確認）メルカリでは、法令に違反するものや、安全面・倫理面で問題のあるものなど、多数の出品禁止物が定められています。
  • 代表的な出品禁止物（2025年5月現在、一部抜粋）：
    • 偽ブランド品、模倣品、海賊版
    • 開封済みの化粧品や医薬品、医療機器
    • たばこ、電子タバコ本体やリキッド
    • 現金、金券類、チャージ済みICカード
    • 生き物（動物、植物の種子の一部なども含む）
    • 福袋（中身が不明確なもの）
    • 医薬品、医療機器、コンタクトレンズ
    • ダウンロードコンテンツやアカウント情報などのデジタルコンテンツ
    • 転売目的で入手したチケット類（特に高額転売）
    • 個人情報（名簿、住所録など）や公的書類 ※重要※ 出品禁止物はメルカリガイドで頻繁に更新・追記されます。出品前には必ず最新のメルカリガイド「禁止されている出品物」の項目をご自身で確認してください。 「知らなかった」では済まされないケースも多々あります。
• 2-1-2. 無在庫転売、手元にない商品の出品注文を受けてから商品を仕入れる「無在庫転売」や、まだ手元にない予約商品などの出品は、メルカリでは明確に禁止されています。購入者との間で発送遅延や商品不備といったトラブルが発生しやすいため、厳しいペナルティの対象となります。
• 2-1-3. 外部サイトへの誘導、直接取引の勧誘メルカリのプラットフォーム外での取引（直接取引）を促す行為や、他のフリマアプリ、SNS、自身のネットショップなどへ誘導する行為も規約違反です。メルカリの決済システムや補償制度が適用されず、トラブル発生時のリスクが高いため禁止されています。商品説明やコメント欄でのURL記載、LINE IDなどの交換持ちかけは絶対にやめましょう。

2-2. 【原因2】迷惑行為：他のユーザーに不快感を与える行動

規約違反とまではいかなくても、他のユーザーやメルカリのシステムに迷惑をかける行為も、圏外飛ばしやペナルティの原因となり得ます。

• 2-2-1. 具体例：不必要な大量出品・連続出品（1日数品〜数十品など頻度や間隔に注意）、コピペ出品の繰り返し短時間に大量の商品を出品したり、数分おきに連続して出品したりする行為は、他の出品者の商品を目立たなくさせ、検索結果の公平性を損なう可能性があります。また、同じような商品説明や画像を使い回した「コピペ出品」の繰り返しも、スパム行為と見なされることがあります。明確な基準は公表されていませんが、一般的に1日に数品～多くても十数品程度、出品間隔も最低30分～1時間以上空けるなど、他のユーザーへの配慮を心がけることが推奨されます。
• 2-2-2. 過度な値下げ交渉の強要、コメント荒らし、誹謗中傷出品者に対して常識の範囲を超える大幅な値下げを執拗に要求したり、他のユーザーのコメント欄を荒らしたり、特定の個人を攻撃するような誹謗中傷を行ったりする行為は、明確な迷惑行為であり、通報されれば厳しいペナルティが科されます。
• 2-2-3. スパムとみなされる行為（同一商品の複数アカウント出品、意味のない大量ハッシュタグなど）売れやすくするために、同じ商品を複数のアカウントを使って出品したり、商品説明と無関係な人気ブランド名やキーワードをハッシュタグに大量に羅列したりする行為は、検索システムを混乱させ、他のユーザーの迷惑となるためスパム行為と判断されます。特にハッシュタグは、商品と関連性の高いものを5～10個程度に絞るのが適切とされています。

2-3. 【原因3】アカウント状態の問題：取引実績や評価、本人確認状況

あなたのアカウント自体の信頼性や状態も、商品の表示順位や圏外飛ばしのリスクに影響を与える可能性があります。

• 2-3-1. 新規アカウントや取引実績の少ないアカウントが陥りやすいケースメルカリを始めたばかりで取引実績がほとんどないアカウントや、長期間利用していなかったアカウントは、不正利用防止の観点から、一時的に監視が厳しくなったり、商品の表示が制限されたりすることがあると言われています。焦らず、まずは少額の商品から丁寧な取引を積み重ね、良い評価を得ていくことが重要です。
• 2-3-2. 悪い評価（残念だった）が連続している、または特定の割合を超えている場合購入者からの「残念だった」という評価が短期間に連続したり、全体の評価数に対して一定の割合を超えたりすると、問題のあるアカウントと見なされ、商品の表示順位が下がったり、圏外飛ばしに繋がったりする可能性があります。一つ一つの取引を丁寧に行い、誠実な対応を心がけましょう。
• 2-3-3. 本人確認未完了、または登録情報に不備がある場合メルカリでは、安全な取引環境の維持のため、本人確認（eKYC）の導入を進めています。本人確認が未完了であったり、登録している氏名や住所、電話番号などの情報に不備があったりすると、アカウントの信頼性が低いと判断され、利用に何らかの制限がかかる可能性があります。速やかに正確な情報で本人確認を済ませておくことをお勧めします。

2-4. 【原因4】短期間での急激な行動変化：AIが不正を疑うパターン

メルカリのAIは、アカウントの行動パターンを常に監視しており、普段と異なる急激な変化を検知すると、アカウント乗っ取りや不正な現金化などを疑い、一時的に制限をかけることがあります。

• 2-4-1. 具体例：出品数が突然数十倍に増える、高額商品の出品が急増する例えば、これまで月に数点しか出品していなかったアカウントが、突然1日に数十点もの商品を出品し始めたり、普段は扱わないような高額なブランド品や金券類などを大量に出品したりすると、AIの不正検知システムに引っかかる可能性があります。
• 2-4-2. 利用頻度が極端に低いアカウントからの大量出品何ヶ月も、あるいは何年も利用していなかった「休眠アカウント」が、突然活発に動き出し、大量の商品を出品し始めるケースも、乗っ取りなどを疑われる要因となり得ます。

2-5. 【原因5】商品説明や画像の不備・問題点

出品する商品の情報伝達において、購入者に誤解を与えたり、他者の権利を侵害したりする行為も、ペナルティの対象です。

• 2-5-1. 他人の画像や説明文の無断転載（著作権侵害）他のECサイトや個人のブログ、他のメルカリユーザーが出品している商品の画像や説明文を、許可なくコピーして自分の出品に使用することは、著作権侵害にあたる明確な違反行為です。必ず自分で撮影した写真と、自分で作成した説明文を使用しましょう。
• 2-5-2. 商品と無関係なキーワードの羅列（検索妨害）自分の商品を目立たせるために、商品説明やハッシュタグに、実際の商品とは全く関係のない人気ブランド名や検索されやすいキーワードを大量に並べる行為は、検索結果の適正性を損なう「検索妨害」と見なされ、ペナルティの対象となります。
• 2-5-3. 誇大広告、虚偽の情報記載商品の状態を実際よりも良く見せかけたり（例：傷があるのに「新品同様」と記載）、存在しない効果を謳ったり（例：「これを飲めば必ず痩せる」）、虚偽の情報を記載したりする行為は、購入者を欺くものであり、トラブルの原因となるだけでなく、規約違反にも該当します。

2-6. 【原因6】システムエラーやバグ：メルカリ側の問題の可能性

時には、出品者側に全く非がないにも関わらず、メルカリのシステム側のエラーやバグによって、商品が正常に表示されなくなるケースも起こり得ます。

• 2-6-1. 大規模障害発生時やアップデート直後に起こりやすいメルカリで大規模なシステム障害が発生した場合や、アプリの大型アップデートが行われた直後などは、一時的に検索機能が不安定になったり、一部の商品が表示されにくくなったりすることがあります。
• 2-6-2. 自分だけでなく他のユーザーも同様の現象を訴えている場合はこの可能性もX（旧Twitter）などのSNSで、「メルカリ 表示されない」「検索がおかしい」といったキーワードで検索し、自分だけでなく他の多くのユーザーも同様の現象を報告している場合は、メルカリ側のシステムトラブルである可能性が高いです。この場合は、運営からの公式アナウンスを待つか、復旧するまでしばらく様子を見るのが賢明です。

2-7. 【原因7】メルカリAIによる自動検知と判断：ブラックボックスの領域

近年のメルカリでは、AI（人工知能）による出品物やユーザー行動の監視・評価システムが非常に高度化しています。このAIの判断が、圏外飛ばしの大きな要因となっている可能性も指摘されています。

• 2-7-1. 複雑なアルゴリズムによる総合的なアカウント評価メルカリのAIは、出品内容、商品説明のキーワード、取引履歴、評価、ユーザー間のやり取り、出品頻度、価格設定の妥当性など、ありとあらゆるデータを収集・分析し、アカウントの健全性や信頼性を総合的に評価していると考えられています。その詳細なアルゴリズムは公開されておらず、まさに「ブラックボックス」と言える領域です。
• 2-7-2. 意図せずAIの「不正・迷惑行為パターン」に合致してしまうリスク出品者自身に悪意が全くなくても、何らかの行動パターン（例えば、短期間に類似商品を複数出品した、特定のキーワードを多用したなど）が、AIによって過去の不正・迷惑行為のパターンと類似していると誤検知され、結果的に圏外飛ばしのような状態に陥ってしまうリスクもゼロではありません。

2-8. 【原因8】複数回の警告や利用制限の履歴：ペナルティの蓄積

過去にメルカリ事務局から警告を受けたり、一時的な利用制限などのペナルティを受けた経験がある場合、それがアカウントの評価に影響し、新たな問題が発生した際に、より厳しい措置（圏外飛ばしを含む）が取られやすくなることがあります。

• 2-8-1. 過去の違反行為が影響し、より厳しい措置が取られるケース軽微な規約違反や迷惑行為であっても、それを繰り返していると、メルカリ事務局からは「改善の意思がない悪質なユーザー」と見なされ、ペナルティが段階的に重くなっていく傾向があります。一度受けた警告は真摯に受け止め、同じ過ちを繰り返さないように細心の注意を払う必要があります。
• 2-8-2. ペナルティの種類：警告、24時間〜数日間の利用制限、無期限利用制限（アカウント停止）、強制退会メルカリで科されるペナルティには、その深刻度に応じていくつかの段階があります。
  1. 警告： メルカリ事務局からのメッセージで、規約違反や問題行動を指摘され、改善を促されます。
  2. 一部機能の利用制限： 例えば、出品機能やコメント機能などが一定期間（数時間〜数日）利用できなくなります。
  3. アカウントの一時利用停止： 24時間、72時間、1週間など、定められた期間、アカウントへのログインや全ての機能が利用できなくなります。
  4. 無期限利用制限（アカウント停止/BAN）： 最も重いペナルティの一つで、アカウントが永久に利用できなくなります。売上金の没収などに繋がるケースもあります。
  5. 強制退会： 悪質な違反行為や、改善が見られない場合に取られる最終手段です。 圏外飛ばしは、これらの明確なペナルティの前段階、あるいは警告的な措置として行われている可能性も考えられます。

これらの原因を一つひとつ確認し、自分の状況に当てはまるものがないかを冷静に分析することが、圏外飛ばしからの復活、そして今後の健全なメルカリライフへの第一歩となります。