古いノートパソコンはメモリが少ない場合がありますが、メモリを増設してあげることによってさらに多くのデータを処理できるようになります。
パソコン転売をするならメモリ交換をする機会が多くなると思いますので、この記事ではノートパソコンのメモリを交換する手順や注意点を画像付きでわかりやすくお伝えしていきます。
1度やってみるととても簡単ですよ!
ノートパソコンのメモリ交換に必要なもの
ノートパソコンのメモリ交換に必要なものは次の通りです。
- 新しいメモリ
- 精密ドライバー(+のみ)
汚れが気になる場合は、ほこりが付かないOA機器用のクロスやエアダスターもあると便利です。
失敗しないメモリの選び方
新しいメモリを購入する時のポイントは次の通りです。
- 仕様書に書かれているメモリ容量を超えない
- メモリの規格(型番)を揃える
- スペックが対応していれば8GB以上にするのがおすすめ
最近は動画や画像をやり取りする使い方をする人も多く、4GB以下のパソコンだと操作が遅いと感じるようになりました。
パソコンのメモリ最大容量(仕様書や価格.comのスペック情報で確認できます)が対応しているのであれば、8GB以上になるようにメモリを交換・増設するのがおすすめです。
メモリの規格の調べ方と見方
今使っているパソコンのメモリ容量を調べるには、スタートメニュー横の検索フォームに「システム」と入力し「システム情報」をクリックします。
パソコンの情報が出てくるので、「インストール済みの物理メモリ(RAM)」をチェックします。今この記事を書いているパソコンは16GBでした。
今回使ったパソコンは富士通LIFEBOOK「AH53/M FMVA53MR」なので、価格.comで検索してみます。
製品のページを開いたら「スペック」を開きます。
すると、「DDR3L PC3L-12800」というパソコンのメモリ規格が記載されていますので、これをコピーしてAmazonなどで検索すれば、対応する規格のメモリを購入することができます。
メモリスロット数や最大メモリについて
Google検索で「型番+仕様書」で検索すると、公式サイトが上位にあると思いますのでチェックしてみて下さい。
「4GB×2」というのは「4GBのメモリが2枚差さっていますよ」という意味で「デュアルチャンネル」といいます。
メモリを差せる枚数のことを「メモリスロット数」といって、「()」の中の数字は、メモリが差さっていないスロットの数を表しています。
メモリは2枚同じ規格のものを差した方が安定するし速度が速いと言われているので、基本的には8GBにするなら4GBのメモリを2枚使う、16GBにするなら8GBのメモリを2枚使うのがおすすめです。
ノートパソコンのメモリ購入はAmazonがおすすめ
メモリの購入先はAmazonが安いのでおすすめです。
メモリは中古でもトラブルがあまり起きにくいので、コストをかけずにメモリを用意したい場合は、メルカリで値段の安いメモリを探してみる方法もあります。
メルカリなら、新品で買うよりはちょっと安く用意できるかもしれませんね。
ノートパソコンのメモリ交換手順
まずはメモリ交換・増設の作業をする前に、バッテリーを外しておきましょう。
ドライバーでメモリの蓋を開けていきます。
蓋を開けるとメモリが出てきます。(今回は中に入っていたメモリを取り外して、そのままもう一度装着していきます。)
メモリの横にあるツメを、外側へ押し込むようにすると簡単にスルッと外れます。
両方のツメが外れると、メモリが斜めに浮きますのでそのまま引き抜きます。
これでメモリが取り外せました。もう一つのメモリも交換する場合は、同じようにして外してください。
今度は、新しいメモリを用意して装着していきます。
金色の端子部分には手を触れないように気を付けてくださいね。
外した時と同じように、メモリをやや斜めにしっかりと刺していきます。
差し込み終わったら、ツメを内側に押してメモリが跳ね上がらないように押さえます。
あとは、蓋をネジで締めてバッテリーをつければ完成です。おつかれさまでした。
ノートパソコンのメモリ交換をする際の注意点
ノートパソコンのメモリ交換後に起動しない原因
ノートパソコンのメモリを交換した後、稀にパソコンが起動しない場合があります。メモリを増設した時にパソコンが起動しない時は、次のような原因が考えられます。
- メモリがしっかり設置されていない
- メモリの向きが間違っている
- メモリの端子にほこりや汚れが付いていないか
- 奥までしっかり刺さっているか
- メモリが不良品
- メモリの規格があっていない
まずは、もう一度メモリをしっかり差し直してみましょう。
メモリの裏表が間違っていないかも確認してください。ほこりが原因になっていそうな場合は、エアダスターで綺麗にしてから差してみてくださいね。
また、一番可能性が高いのはメモリの規格が合っていないという原因です。
また、同じDDR3、DD4でも次のように種類がたくさんあります。(一見難しいと思われるかもしれませんが「こんなにいっぱいあると間違いそうだからよく確認しておこう!」というのがわかればOKです)
【DDR3のメモリ規格一覧】
メモリチップ規格 | メモリモジュール規格 | 転送速度(GB/秒) |
---|---|---|
DDR3-800 | PC3-6400 | 6.4 |
DDR3-1066 | PC3-8500 | 8.5 |
DDR3-1333 | PC3-10600 | 10.7 |
DDR3-1600 | PC3-12800 | 12.80 |
DDR3-1866 | PC3-14900 | 14.9 |
DDR3-2133 | PC3-17000 | 17.1 |
DDR3-2400 | PC3-19200 | 19.2 |
DDR3-2666 | PC3-21333 | 21.333 |
【DDR4のメモリ規格一覧】
メモリチップ規格 | メモリモジュール規格 | 転送速度(GB/秒) |
---|---|---|
DDR4-1600 | PC4-12800 | 12.8 |
DDR4-1866 | PC4-14900 | 14.9 |
DDR4-2133 | PC4-17000 | 17 |
DDR4-2400 | PC4-19200 | 19.2 |
DDR4-2666 | PC4-21333 | 21.3 |
DDR4-3200 | PC4-25600 | 25.6 |
DDR4-3600 | PC4-28800 | 28.8 |
DDR4-4266 | PC4-34100 | 34.1 |
規格が違うメモリを使うと、メモリを読み込まなかったりそもそもパソコンが起動しなくなったりしてしまいますので、念のためにもう一度確認してみて下さいね。
HDD→SSD換装すると爆速になるので一緒にやるのがおすすめ
最後に、HDD(ハードディスクドライブ)搭載のパソコンは、メモリを増設しても動きがもっさりしたままという場合もあります。
そんな時はSSDに換装する作業も一緒にやっておくだけで爆速になります。作業はとても簡単で、メモリ交換と同じように抜いて差すだけと簡単なのでおすすめです。
HDDからSSDに交換する方法や、Windows11のインストール手順などもご紹介していますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
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