QLD・TQQQ・QQQは、どれも同じナスダック100に連動するETFです。違いは倍率だけ。QQQが1倍、QLDが2倍、TQQQが3倍です。
先に私の立場を書きます。私は、ナスダック100の2〜3倍のレバレッジ型を実際に持っています。だから「どれがいいか」に、実運用の側から答えます。結論は「倍率が上がるほど、伸びるときは大きいが、削れるときも深い。私は2倍を主に、3倍は一部だけ、位置を見て分割で持つ」です。
私は投資助言者ではありません。以下は商品の仕組みの事実と、私自身の運用です。判断はご自身でお願いします。
結論:3つの違いは「倍率」だけ。倍率が上がるほど逓減も深い
| ティッカー | 倍率 | 中身 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| QQQ | 1倍 | ナスダック100にそのまま連動 | 長期の土台。逓減がない |
| QLD | 2倍 | ナスダック100の日次の値動きを2倍 | 倍率を効かせつつ、3倍よりは耐えやすい |
| TQQQ | 3倍 | ナスダック100の日次の値動きを3倍 | 一番伸びるが、一番深く沈む |
QLDとTQQQは、毎日その日の値動きに倍率をかけてリセットします。だから、指数が上がって下がって元に戻っても、レバレッジ型は元に戻りません。上下を繰り返すほど、掛け直しの過程で価値が削れます(逓減)。この削れ方は、倍率が高いほど深くなります。だからTQQQ(3倍)は、上げ相場では一番伸び、横ばい・下げ相場では一番溶けます。
倍率の話だけでなく、そもそもTQQQを持つべきか迷っている方はTQQQはやめとけ、は本当かを先に読んでください。
私はナスダック100を2〜3倍で持っている
私は今、株は投資信託とETFだけにしています。その中に、ナスダック100の2〜3倍のレバレッジ型が入っています。2026年は相場が良かったので、この部分は入れた元本に対して大きく伸びました。
ただ、同じ「レバレッジ型」でも、相場が向かなければ深く沈みます。私は半導体3倍のSOXLでマイナス36%、KOSPIの2倍でマイナス40%を経験しています(KOSPIはまだ保有中で、戻るまで年単位になるかもしれず、トントンか少しプラスで決済する方針。SOXLは戻すと見てあと1〜2年保有の方針)。倍率が高いほど、この含み損の深さが増します。3倍は、伸びるときの魅力と同じだけ、沈むときの深さがあります。
QLD(2倍)とTQQQ(3倍)、どちらを選ぶか
私の考え方はこうです。
- 倍率が高いほど、逓減も暴落も深くなる。だから3倍は、より強い上げ相場でないと報われません。横ばいや乱高下に一番弱いのも3倍です。
- 私は2倍を主に使い、3倍は一部だけにしています。3倍を持つなら、金額を小さくして、位置を見て分割で入る前提です。
- 倍率を上げれば期待リターンも上がりますが、途中で耐えられずに底で投げてしまえば、倍率は関係なく損だけが残ります。「耐えられる倍率」を選ぶことが、「一番伸びる倍率」を選ぶより大事だと思っています。
どの倍率でも、私が外さない条件は同じです。
| 条件 | 中身 |
|---|---|
| 位置を見て入る | 高値で飛びつかず、下がった位置を確認してから入る |
| 分割で入る | 全額を一度に入れない。下げが続いても買い足せる余力を残す |
| 数年で見る | 永久ホールドではなく、戻り局面で降りる前提 |
| 余剰資金・借金なし | なくなっても生活が壊れない金額だけ。借金・信用取引は使わない |
この考え方の全体像はレバレッジETFの長期保有は悪かに、SOXL(3倍)での具体的な入り方はSOXLで長期保有すると何が起きるかにまとめています。
QQQ(1倍)とレバナス(投信)という選択肢
「倍率をかけたいが、ドル建てETFの手間は避けたい」なら、レバレッジ型の投資信託(レバナス)という選択肢もあります。私はauのレバナス(為替ヘッジなし・2倍)を投資信託として持っています。ETFのQLD/TQQQと違い、円建てで積み立て設定に乗せられます。
一方、倍率を求めない土台には、1倍のQQQや、円建てのS&P500・オルカン投信が向きます。素のQQQを私が持たない理由はQQQをおすすめしないと言われる理由に、レバナスで含み損になったときの考え方はレバナスで含み損。耐えるべきかに書いています。
大半の人には、まず1倍のインデックス
身も蓋もない話を書きます。大半の人にとっては、QLDでもTQQQでもなく、S&P500やオルカンの1倍インデックスで十分です。私自身、レバレッジ型と並べてeMAXIS SlimのS&P500とオルカンを持っています。半年ほどAIで個別株もやってプラスにはなりましたが、指数には勝てませんでした。
QLDやTQQQは、1倍の土台がある上で、なくなっても困らない余剰資金で、位置を見て、数年のポジションとして持つもの。倍率を選ぶ前に、この順番を守ることが、破産を避ける一番の条件です。
よくある質問
QLDとTQQQはどちらがいいですか?
倍率が違うだけで、どちらもナスダック100の日次に連動します。3倍のTQQQは伸びるときが一番大きく、沈むときも一番深い。私は2倍を主に、3倍は金額を小さく一部だけ持っています。大事なのは「一番伸びる倍率」より「耐えられる倍率」を選ぶことです。
QQQとの違いは何ですか?
QQQは1倍で、逓減がありません。長期の土台に向きます。QLD(2倍)・TQQQ(3倍)は倍率をかけたレバレッジ型で、逓減があり、横ばい相場で削れます。
ガチホ(永久保有)していいですか?
私はしません。倍率のあるレバレッジ型は、逓減があるので買って放置に向きません。放置に向くのは1倍のインデックスです。レバレッジ型は位置を見て入り、数年で見るポジションとして扱っています。
いくらまで入れていいですか?
私の基準は「なくなっても生活が壊れない余剰資金だけ」で、借金・信用取引は使いません。倍率が高いほど、この金額は小さくしています。
