オークネット(ブランドオークション)の入会条件・手数料・評判|元会員が「儲からない」の正体まで答える

古物市場

この記事で扱う「オークネット」は、株式会社オークネットが運営するブランドオークション(ブランド品・時計・貴金属などの業者間ネットオークション)のことです。同じ会社が運営する中古車・バイク・デジタル機器・花きのオークションは別の事業で、料金も入会条件もまったく違うため、この記事では扱いません。

私は2019年から2022年ごろまで、エコリング・オークネット・スターバイヤーオークションの3市場とヤフオクを仕入先にして、CHANELとルイ・ヴィトンのバッグを中心に週50〜150点を販売していました。この記事はその期間にオークネットの会員として実際に落札していた側から書いています。なお現在はプレイヤーではなく、エコリングオークションを紹介する側にいます。オークネットとの紹介関係はありません。その前提で読んでください。

先に結論|検索で来た質問への答え

この記事に来る人の検索語は「入会条件」「手数料」「費用」「偽物」「評判」が中心なので、先にまとめて答えます。

知りたいこと 答え(要点)
個人・副業で入会できるか 古物商許可証を持つ事業者であれば申込対象。個人事業主でも可。ただし審査があり、許可の取得時期や営業拠点について確認されるという情報があるので、申込時に自分の条件で通るか直接聞くのが早い
いくらかかるか 入会金0円、月額3,800円(レギュラー)または9,800円(プレミアム)、落札料は落札額の6%または4%。別途消費税。レギュラーは半年ごとに情報提供料4,800円(2026年9月時点の公式表記)
偽物は来るか 私が会員だった期間に偽物は来ていない。状態違いなどの事故は市場の返品制度で解決できた。ここはヤフオクと決定的に違う
評判・使い勝手 出品点数が多い市場はエコリングとオークネットの2つだけだった。エコリングだけで十分に稼げるので、オークネットは「量を増やしたいときの補完」として使った。競り負けるジャンル・拾えるジャンルが市場ごとに逆転するので、併用の意味はある
いまから入るなら 点数の面では入る価値がある。ただし月額課金に変わってコスト感が重くなったので、年会費制で月あたりの固定費が安いエコリングを先に
儲からないのか 市場に入ること自体は利益を生まない。固定費は点数で割れば小さくなるが、上位ブランドを確実に落とすには競りに張り付く拘束時間が要る。稼げない人は古物市場に入っても稼げない

以下、一つずつ根拠を書いていきます。

オークネット(ブランドオークション)の入会条件

公式が明示している条件は「古物商許可証」

公式サイト(brand-auc.com)の買主向け案内では、利用できるのは古物商許可証を所有する事業者のみと書かれています。入会の流れは、資料請求または問い合わせ → 申込フォームでコースと契約者情報を登録 → オークネット側の入会審査 → 会員登録完了で、申込から登録まで約1週間とされています。FAQでも「日本国内の業者様は古物商許可証の提出が必須」という表記です。

つまり、法人である必要はありません。古物商許可を持った個人事業主は申込対象に入ります。私が入会した当時も個人の古物商として通っています。

「許可取得後1年以上」「常設の営業拠点」という情報について

買取メディアなどの第三者サイトには、入会条件として「古物商許可の取得後1年以上」「常設の営業拠点を持ち営業していること」が挙げられているものがあります。私が確認した範囲では、この2点は公式サイトの公開ページには明記されていません。審査の内部基準として運用されている可能性はありますが、公開情報として断言はできません。

許可を取ったばかりの人、自宅以外に拠点がない人は、申込前に問い合わせフォームで自分の条件を伝えて聞くのが一番確実です。審査に落ちても失うものは時間だけなので、先に条件を満たそうと動くより、まず聞くほうが早いと思います。

当時は年会費、いまは月額

私が会員だったころのオークネットは年会費形式で、更新するかしないかを1年に1回選ぶ形でした。いまは公式の表記が月額利用料になっています。契約形態が変わっているので、古い体験談の会費の数字はそのまま信用しないほうがいいです。この記事の料金は2026年9月に公式サイトを見て書いています。改定されていたら公式が正です。

手数料と費用|固定費は「点数で割る」と姿が変わる

現行の料金表(2026年9月時点・公式)

レギュラー会員 プレミアム会員
入会金 0円 0円
月額利用料 3,800円 9,800円
落札料(買い歩銭) 落札額の6% 落札額の4%
成約料(売り歩銭・出品側) 成約額の5% 成約額の3%
情報提供料(e-AUCBANK) 半年ごと4,800円 なし

いずれも税抜で、別途消費税がかかります。落札した商品の送料は別です。また、落札後のキャンセルには「成約商品代金の10%+3%+落札手数料」(FAQの表記)というペナルティが設定されているので、入札は取り消せない前提で入れます。

固定費を1点あたりに割ると、実質は「落札料だけ」になる

「月額3,800円が高い」と感じるのは、仕入れ点数が少ないときだけです。固定費は点数で割れます。レギュラー会員の場合、情報提供料を月換算(4,800円÷6か月=800円)して加えると月の固定費は4,600円です。

月の落札点数 1点あたりの固定費(レギュラー・4,600円÷点数)
2点 2,300円
5点 920円
20点 230円
50点 92円
200点 23円

私は3市場合わせて週50〜150点を仕入れていたので、オークネット単体でも月に数十点は落としていました。この規模だと固定費は1点あたり100円前後で、実質的に効いてくるのは落札料の6%(または4%)だけです。逆に、月に2〜3点しか落とさない使い方だと、1点に2,000円近い固定費が乗ります。単価3万円のバッグなら固定費だけで約8%相当です(2,300円÷30,000円)。ここに落札料6%が加わると、仕入れ値に対して14%前後が市場に払う費用になります。

「オークネットは儲からない」と感じる人の多くは、この点数の少なさが原因です。市場が高いのではなく、割る数が小さい。

レギュラーとプレミアムの損益分岐

プレミアムは月額が6,000円高い代わりに落札料が2ポイント低く、情報提供料もありません。レギュラーの実質固定費4,600円(情報提供料の月換算込み)と比べると固定費の差は5,200円で、これを落札料の差2%で割ると、月の落札総額が26万円を超えたらプレミアムのほうが安くなります(税抜で計算)。単価3万円のバッグなら月9点、単価10万円なら月3点です。本業サイズなら最初からプレミアムでいいですし、副業で月数点ならレギュラーで十分です。

エコリングの料金と同じ条件で並べる

私が現在、最初の1市場としてエコリングを勧めている理由の半分は、この料金構造の違いです。エコリングは年会費制で、落札手数料が率ではなく落札額の帯ごとの定額です(2026年8月時点の公開情報。年会費は入会月で変わり、8〜1月入会は20,000円、2〜7月入会は10,000円)。同じ条件で並べます。いずれも税抜です。

オークネット(レギュラー) エコリング
入会金 0円 30,000円
固定費(月換算) 4,600円(月額3,800円+情報提供料800円) 約1,667円(年会費20,000円÷12)
1年目の固定費合計 55,200円 50,000円(入会金込み)
2年目以降の年間固定費 55,200円 20,000円
落札3万円の手数料 1,800円(6%) 1,000円(定額)
落札10万円の手数料 6,000円(6%) 4,000円(定額)
落札50万円の手数料 30,000円(6%) 8,000円(定額)

1年目は入会金があるのでほぼ同額ですが、2年目からは固定費で年間3万5,000円の差がつき、落札手数料は単価が上がるほどエコリングの定額が有利になります。私が会員だったころのオークネットは年会費形式で、この差はもっと小さかったのですが、月額課金に変わったことで、いまから入るならコスト感が重くなりました。

もう一つは出品点数です。私が残した2市場、エコリングとオークネットは、当時から出品数が多い市場でした。それ以外の市場は点数が少なすぎて、参加者が同じ商品に集中するので、単体の取引で利益が出ても参加費や維持費で逆ザヤになりました。店舗せどりで回る店の数が少ないと取れないのと同じ構造です。オークネットは現在も週2万点を公称しているので、点数の面では入る価値があります。ただ、点数が多くて1か月あたりの固定費が安い市場から入るのが順番で、それがエコリングです。

自分の点数と単価で計算する

点数と平均落札単価を入れると、1点あたりの市場費用と仕入れ値に対する実効手数料率が出ます。税抜・送料別です。

オークネットで偽物は来るのか

「オークネット 偽物」で検索してこの記事に来る人がいるので、会員だった側の事実だけ書きます。

私が会員だった期間、オークネットから偽物が届いたことはありません。公式FAQでは「累計500万点以上の検査実績」で真贋を行うとしています。私の経験はその期間の私の落札分についてだけなので、ゼロだと保証する立場にはありませんが、少なくとも週単位で落としていて一度も遭っていません。

状態の記載と実物が違う、付属品が違うといった事故はゼロではありませんでした。ただ、これは市場の返品制度で解決しています。業者間の古物市場は事故品の返品を前提に設計されているので、記載と違えば戻せます。落札額の大きいブランド品で、この「戻せる」が制度として存在することの価値はかなり大きいです。

比較対象はヤフオクです。ヤフオクは仕入先としても使っていましたが、事故対応は相手次第でした。偽物を指摘したら「評価を消したら返品を受け付ける」と言われ、その後その出品者が同じものをまた売っていた、ということもありました。個人間取引で真贋の事故を引くと、金額と時間の両方を自分で持つことになります。

「オークネットは手数料が高い」という感想は、この事故リスクの価格を含めずに落札料の6%だけを見ているときに出てきます。ヤフオクで偽物を1回引いたときの損失と、落札料の差を並べてから判断してください。

評判の実態|エコリングとの使い分けはどうだったか

質の差ではなく、量の補完

私はオンラインの古物市場はひと通り入会して検証しています。その上での結論は、エコリングだけでも十分に稼げる、でした。オークネットとスターバイヤーを併用したのは、当時は収益化のために仕入れ量を増やす必要があり、エコリングだけでは点数が足りなかったからです。使い分けの実態は「どこが良い市場か」ではなく「何点必要か」で決まっていました。

これは、これから始める人にとって重要な順番の話になります。最初から3市場に入会する必要はありません。1市場で点数が足りなくなってから、次を足す。固定費を先に積んでから仕入れを探すのは順番が逆です。

競り負ける商品と拾える商品が市場ごとに逆転する

ただ、併用に「量」以外の意味がなかったわけでもありません。エコリングとオークネットでは、競り負けやすいジャンル・価格帯と、相場より下で拾えるジャンル・価格帯が逆転していました。同じ商品でも、市場が違えば参加者の顔ぶれと狙いが違うので、落ちる値段が変わります。

どのジャンルがどちらで拾えたかは、時期によっても変わりますし、いまも同じかは分かりません。ここで具体的なジャンル名を書いても、それは2022年の話です。書けるのは構造のほうで、「市場によって落札の癖が違う」ことを前提に、自分の主力ジャンルがどちらで落ちやすいかを、入札履歴で数か月分見て判断する、ということです。私自身も、これを事前に知っていたのではなく、両方で落としてみて後から気づいています。

上位ブランドを確実に落とすには、競りに張り付く

評判の話でもう一つ。副業でも入会できるとはいえ、CHANEL・エルメス・ルイ・ヴィトンのクラスを確実に落とすには、パソコンの前に張り付いて競りに参加する必要がありました。現在のオークネットは、週末の入札式(土〜火曜)と、火曜午前のせり上がり式リアルタイムオークションの両方があります。入札式は事前に入れておけますが、良いものはそれで安く落ちるわけではなく、結局は競りの時間に自分がいるかどうかで結果が変わります。

これは「オークネットが悪い」という話ではなく、上位ブランドを狙うなら拘束時間が発生する、という単純な事実です。私はこの労働集約性が自分に合わずにブランド品から離れましたが、それは市場の問題ではなく私の側の問題です。

「オークネットは儲からない」と言われる理由

ここまでの材料で、「儲からない」という評判の中身を分解できます。

理由①:オークションは「安く買える場所」ではない

店舗せどりは、値付けした店員と自分の間の情報差で利益を取ります。業者間オークションにはその情報差がありません。出品者も落札者も相場を知っている事業者で、競り合った結果の落札額は、その週のその商品の業者相場そのものです。「オークションだから相場より安い」は起きにくく、起きるのは「自分の販路で売ったときの値段と、業者相場の差」だけです。この差を作れるのは、販路(メルカリ・ヤフオク等で個人に売る)と、商品知識(状態の見極めと修理)です。市場に入会しただけでは何も生まれません。

理由②:点数が少ないと固定費と手数料が重い

前述の通り、月に数点の仕入れだと固定費だけで仕入れ値の数%に相当し、落札料を合わせると14%前後になります(月2点・単価3万円・レギュラーの場合)。単価3万円・販売価格4万円のバッグなら、粗利1万円のうち4,000円強が市場に消えます。この規模で「儲からない」と感じるのは計算上当然です。点数が増えれば固定費の比率は落ち、残るのは落札料だけになります。

理由③:上位ブランドは競りの拘束時間を買っている

副業で月数点なら入札式だけで回せますが、CHANEL・エルメス・ルイ・ヴィトンの売れ筋を「毎週確実に」落とすとなると、競りの時間に張り付く必要があります。ここで時間を出せない人は、狙った商品が落ちず、落ちるのは競争の緩い商品だけになります。それを「オークネットは儲からない」と表現しているケースは多いはずです。

理由④:古物市場に入っても稼げない人は稼げない

これは私自身が考えを改めた点です。会員になる前の私は「古物市場は上流の仕入れなのだから絶対的な正解で、せどりをやる人は全員入るべきだ」と考えていました。3市場を回してみて、その考えは捨てました。古物市場に入会しても稼げない人はいますし、エコリングでも駄目な人はいます。上流に行けば仕入れ値は下がりますが、販路・回転・目利き・資金管理のどれかが欠けていれば、仕入れ値が下がった分だけ在庫が増えるだけです。

理由⑤:本業サイズにすると、儲からないのではなく「残らない」

私が本業サイズで回していたときの月利は、人件費を引く前で80〜200万円前後、変動が大きい数字でした。ここから社員とアルバイトの人件費45〜50万円を引き、自分の給与を100万円乗せると逆ザヤになる月があり、200万円以上出る月しか残らない構造でした。作業場所は自宅で、在庫が家を占拠し、倉庫や事務所を借りると月30〜50万円以上の固定費が乗るためスケールを断念しました。

これは「オークネットで儲からない」のではありません。仕入れは回っていました。労働集約型で、規模を上げると人件費と家賃が利益を食う、というブランド転売そのものの構造です。自分ひとり+アルバイトの小規模なら破綻しないと今でも考えています。逆に言うと、副業サイズで「小さく残す」設計をしている人にとって、古物市場の固定費は障害になりません。

誰がオークネットに入るべきか

ここまでを判断基準に直すと、次のようになります。

状態 判断
古物商許可がない 申込対象外。先に許可を取る。取得後すぐ通るかは審査次第なので申込前に問い合わせる
許可はあるが、まだ販路も商品知識もない 入会しても仕入れ値が下がるだけで売れない。メルカリ・ヤフオクで何点か売って、自分が売れる商品と価格帯を先に確定する
販路はあるが、まだどの市場にも入っていない 最初の1市場はエコリングでいい(私の結論。理由はエコリングの記事に書いています)
1市場で回っていて、点数が足りない ここで初めてオークネットを足す。固定費は点数で割れる段階に来ている
上位ブランドを毎週確実に取りたい 火曜午前の競りに参加できる時間があるか。ないなら入札式で取れる価格帯に狙いを絞る
月の落札総額が26万円を超える プレミアムに切り替える(税抜・2026年9月の料金での計算)

私が現在、紹介する側にいるのはエコリングです。オークネットを最初の1市場に勧めない理由は品質の問題ではなく、私自身がエコリングだけで十分に稼げていて、オークネットは点数が足りなくなってから足したものだったこと、そしてオークネットが月額課金に変わり、年会費制で1か月あたりの固定費が安いエコリングとの差が開いたことです。出品点数が多く、月あたりのコストが安い市場から入る。入る順番はそのまま真似してもらって問題ないと思います。エコリングの入会はこちらの紹介ページから進めてください。

中古車・バイク・デジタル機器のオークネットは別の話

「オークネット」で検索すると、中古車のインターネットオークション(会員19,000社、月額数万円規模、落札料が1台あたり固定額)の情報が混ざって出てきます。同じ会社ですが、ブランドオークションとは入会条件も料金体系も参加者も別で、この記事の内容は中古車には当てはまりません。私は中古車オークションの会員だったことがないので、そちらについては書きません。オンラインの古物市場を横断で比較したいときはオンライン古物市場の一覧記事を見てください。

まとめ

オークネットのブランドオークションは、古物商許可を持つ事業者なら個人でも申込対象で、入会金0円・月額3,800円または9,800円・落札料6%または4%(2026年9月時点・税抜)で参加できます。偽物は私の期間には来ておらず、事故は返品で解決できました。エコリングとの使い分けは質の差ではなく量の補完で、競り負ける商品と拾える商品は市場ごとに逆転します。

「儲からない」の正体は、市場ではなく、点数の少なさ・競りに出せる時間の不足・販路と目利きの欠如・規模を上げたときの人件費です。固定費は点数で割れば消えますが、販路と時間は市場が用意してくれません。古物市場は上流仕入れなので全員が入るべきだ、と私はかつて考えていましたが、いまは違います。入る順番と、入るべき状態があります。まだ1市場にも入っていないなら、まずエコリングで自分の点数を作ってから、足りなくなった分をオークネットで補うのが、私が実際にたどった順番です。

 

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