神話の法則(ヒーローズジャーニー)の12ステップを、そのまま書き込めるひな形にしました。ページの中で書いて、1つの骨組みにまとめて、コピーできます。入力した内容は、どこにも送られません。
ひな形だけだと使い方が分かりにくいので、私自身の実話(古本の転売を始めた経緯)を、12ステップに全部当てはめた記入例を付けました。作り話の例ではありません。当てはめてみると、空欄になるステージも、順番が入れ替わるステージも出てきます。それでかまわない、というのがこの記事の結論です。
型そのものの説明(誰が作ったのか、12ステージの意味、映画での例)は、ヒーローズジャーニー(英雄の旅)とはに書きました。この記事は、書くための道具に絞ります。
1. 神話の法則テンプレート(12ステップ・書き込み式)
書けるところだけ書いてください。1ステップにつき、1〜3文で足ります。
1. 日常の世界 旅に出る前、どこで、何に行き詰まっていたか
2. 冒険への誘い 日常を破った、最初の小さな出来事は何か
3. 冒険の拒否 なぜ、すぐには動かなかったのか
4. 賢者との出会い 誰が、何を教えてくれたか
5. 第一関門の突破 後戻りできなくなった一歩は何か
6. 試練・仲間・敵 新しい世界で、誰と組み、何にぶつかったか
7. 最も危険な場所への接近 いちばん怖かった場所、場面はどこか
8. 最大の試練 何を失ったか。いちばん底はどこだったか
9. 報酬 底の先で、何を手に入れたか(考え方でもよい)
10. 帰路 戻る途中で、何に追われたか
11. 復活 最後に、どう変わったか
12. 宝を持っての帰還 何を持ち帰り、何をしなくてよくなったか
2. 時間がない人のための、4つの問い
12は、自分の話を書くには多すぎます。私がふだん使っているのは、次の4つだけです。
- 日常の世界:始める前、どこで、何に行き詰まっていたか。(場所と、年と、具体的な場面)
- 冒険への誘い:最初の「あれ?」は何だったか。(日付が浮かぶくらいの、小さな出来事)
- 最も危険な場所への接近:いちばん「自分はだめかもしれない」と思った場面はどこか。
- 宝を持っての帰還:何を手に入れて、何をしなくてよくなったか。(小さく、正確に)
上のテンプレートの1・2・7・12番だけを埋めれば、この4つになります。
3. 記入例:私が古本の転売を始めた話
右端の列は、実際に起きた順番です。型の順番とは一致しません。
| ステップ | 私の場合 | 実際の順番 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 日常の世界 | 大学3年生。研究室に受け入れてもらえず、就職活動では面接で落ち続ける。まわりの他大学の学生との差に絶望していた | 1 |
| 2 | 冒険への誘い | 就活の帰りに入ったブックオフ門前仲町店で、数日前にAmazonで買ったロジカルシンキングの本が100円で売られていた。買ってAmazonに出したら、30分で売れた | 2 |
| 3 | 冒険の拒否 | それでも就職するつもりで就活を続け、内定を取った | 3 |
| 4 | 賢者との出会い | 弟子入りした先輩。指導が自分に合っていた | 9 |
| 5 | 第一関門の突破 | 留年が決まり、内定を辞退した | 5 |
| 6 | 試練・仲間・敵 | 証券会社を目指して学生団体の勉強会に通う。友人と起業するが、しっくりこなくて辞める | 6 |
| 7 | 最も危険な場所への接近 | 頼んでさせてもらったインターン。ホームページのかんたんな更新が、3〜4時間かけてもできない。隣では、年下の先輩が上司に怒られ続けていた | 4 |
| 8 | 最大の試練 | 志望動機はすらすら話せるのに、三次面接、最終面接で落とされ続ける | 7 |
| 9 | 報酬 | 「行きたい会社がないなら、自分が行きたい会社を自分で作るしかない」という考え | 8 |
| 10 | 帰路 | (空欄) | — |
| 11 | 復活 | 先輩に言われたことを、全部やった | 10 |
| 12 | 宝を持っての帰還 | 月の収入が50万円になり、就職する必要がなくなった | 11 |
※ 50万円は、当時の古本の相場での数字です。いま同じことをやって、同じ結果になるわけではありません。
埋めてみて分かったこと
- 順番は入れ替わります。型では4番目の「賢者との出会い」が、私の場合は9番目に起きました。7番目の「危険な場所への接近」は、4番目に起きています。現実は、脚本のようには進みません
- 空欄が出ます。10番の「帰路」に当たる出来事は、私にはありませんでした。無理に埋めると、作り話になります
- 書くときは、実際の順番で書きます。テンプレートは、出来事を並べ替えるための道具ではなく、「書き落としている場面はないか」を探すための道具です。たとえば、2章の4つの問いだけで書いた私の話には、3番(本が売れたあとも、就職するつもりだった)が入りません。12の枠に並べると、こういう抜けが見えます
4. 使うときの決まり
- 事実を動かさない。型に合わせるために、順番や出来事を作らない
- 宝を大きく書かない。読む人が自分の話として読めるのは、手が届く大きさの宝です
- 7番と8番を省かない。書いていて気分のいい場面ではありません。でも、ここを省くと、残るのは成功談の順番表です
- 売る文章で使うなら、読む人を主人公にする。自分は4番の「賢者」の席に座ります。私の登録ページでの実例はヒーローズジャーニー(英雄の旅)とはの4章に書きました
5. AIに文章にしてもらうときの順番
テンプレートを埋めてから、AIに渡してください。1章の「骨組みにまとめる」で出てきた文を、そのまま貼れば足ります。
逆の順番、つまり、何も渡さずに「神話の法則で、感動的な起業ストーリーを書いて」と頼むと、AIは12ステップを全部、もっともらしい出来事で埋めてきます。空欄も、順番の入れ替わりもない、きれいな話です。きれいすぎる話は、誰の話でもありません。3章の表の「空欄」と「実際の順番」の列は、AIには埋められません。材料と文章の分け方はコンテンツの作り方に書きました。
6. まとめ
- 12ステップは、書けるところだけ埋める。空欄があってよい
- 急ぐなら、1・2・7・12番の4つで足りる
- 現実の出来事は、型の順番どおりには起きない。書くときは、実際の順番で書く
- テンプレートは、並べ替えの道具ではなく、書き落としを探す道具
- 埋めてから、AIに渡す

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