ヤフオク・Yahoo!フリマで発送されない|催促の例文と、8日目のキャンセル・14日の自動解除

ヤフオク・Yahoo!フリマで発送されない|催促の例文と、8日目のキャンセル・14日の自動解除 ヤフオク・Yahoo!フリマ

この記事は全面的に書き直しました。前の版には、2020年12月31日に終了した制度への申請を勧める記述が残っていました。削除しています(7章)。

先に、いちばん短い答えを書きます。

もう支払いを済ませているなら、あなたのお金は出品者に渡っていません。8日目に自分でキャンセルでき、14日目には自動で解除されます。だから、催促の文面は結果を変えません。

文面が結果を変えないなら、何が変えるのか。それは、あなたが3つの例外に当たっているかどうかです。そこを先にやります(3章)。

先に、立場を明かします

中古品の売買 国内で20年近く続けています。この記事は、出品者の側からも書きます
この記事の根拠 ヤフオク!/Yahoo!フリマのガイドライン、ガイドライン細則、公式ヘルプの原文です(9章)
書かないこと 「◯日で必ず届きます」。届く日は出品者と配送会社が決めることで、私にもヤフオク!にも決められません
売っているもの この記事にはありません。本文中の宣伝は0本です

1. 先に結論を書きます

1-1. あなたがどちらの側にいるかで、答えが逆になります

あなたの状況 結論
もう支払った。発送されない 待てば終わります。急ぐ理由はありません(2章)
まだ支払っていない。送料の連絡が来ない 急いでください。ここには保護がありません(4章)

この記事のいちばん重要な一行です。規約の時計は「支払い手続き完了」から動き始めます。まだ払っていないなら、時計は動いていません。

検索してここに来る方の多くは、上の行です。そして、上の行の方は実は困っていません。制度が勝手に終わらせてくれるからです。本当に困っているのは、下の行の方です。

1-2. 支払い済みなら、時刻は3つだけです

支払い手続き完了から 何が起きるか
168時間(7日) ここまでに発送しないことが、出品者の禁止行為に当たります
192時間(8日) 発送連絡がなければ、あなたが「支払いをキャンセルする」ボタンを押せます
336時間(14日) 発送連絡のボタンが押されていなければ、自動で解除されます

数字は全部、ガイドラインとガイドライン細則の本文に書いてあります。「〜日」ではなく「〜時間」で書かれているので、時刻まで決まっています(2章で原文を引きます)。

1-3. だから、催促の例文は「結果」ではなく「速さ」に効きます

催促で変わらないもの 催促で変わりうるもの
8日目のボタン、14日目の自動解除。どちらも文面と関係なく動きます 出品者が「発送済みだがボタンを押していない」だけだった場合に、押してもらえること

例文は、5章に置いています。ただし、送る前に3章の判定をしてください。3章に当たると、待っても終わりません。

2. 時計は「支払い手続き完了」から動きます

2-1. 168時間=7日。ここまでに発送しないのは禁止行為です

Yahoo!オークションガイドライン細則 A.出品者の禁止行為 30
「落札者の支払い手続き完了から168時間(7日間に相当する時間)が経過するときまでに、商品の発送を行わないこと」

Yahoo!フリマ側にも、同じ条文があります。

Yahoo!フリマガイドライン細則 A.出品者の禁止行為
「購入者の購入手続完了から168時間(7日間に相当する時間)が経過するときまでに、商品の発送を行わないこと」

ここから分かること
7日は「目安」ではありません。禁止行為の側に書かれています
起算点は「落札日」ではなく「支払い手続き完了」です
出品ルールの側にも、7日を超えて発送される可能性がある商品は出品禁止物として書かれています(細則B-43)

だから、出品者は「7日を超える発送」を、出品時点の設定としても選べません。2021年3月に「7〜13日で発送」「14日以降で発送」という選択肢が削除されました(ストア出品・特定カテゴリを除く)。

Yahoo!フリマの公式ヘルプでは、出品者が選べる発送日数を「1〜2日」「2〜3日」「3〜7日」と説明しています。つまり、いちばん遅い設定でも「3〜7日」です。

2-2. 192時間=8日。あなたのボタンが出ます

Yahoo!オークションガイドライン 当社による売買契約の解除(2)(ア)
「出品者が、落札者がYahoo!かんたん決済の支払手続きを完了してから192時間(8日間に相当する時間)が経過するときまでに、発送連絡を行わなかった場合において、落札者が「支払いをキャンセルする」ボタンを押下し、当社に対し取引の中止を申し出たとき」

この条文の読みどころ
条件は「発送連絡を行わなかった」であって、「商品が届かない」ではありません
あなたがボタンを押すことが条件に入っています。押さなければ、この条項では動きません
Yahoo! JAPANの審査を経る手続きではありません

Yahoo!フリマでは、ボタンの名前が「この取引をキャンセルする」になります。時間は同じ192時間です。公式ヘルプでは、ボタンは決済完了から8日後〜14日後の間に表示されると案内されています(Yahoo!フリマヘルプ)。

Yahoo!フリマで、発送前に出品者と合意してキャンセルする手順や、発送後・受取評価後の返金は、Yahoo!フリマのキャンセル方法にまとめました。

2-3. 336時間=14日。何もしなくても解除されます

同 当社による売買契約の解除(2)(イ)
「落札者がYahoo!かんたん決済の支払手続きを完了してから336時間(14日間に相当する時間)が経過するときまでに、出品者が発送連絡に関するボタンを押下していない場合」

この条項には、あなたの操作が入っていません。だから、連絡が取れないまま放置しても終わります。

2-4. 「できる」と「します」が書き分けられています

ここは、ほかの記事がまず触れない部分です。同じ「当社による売買契約の解除」の中に、書き方の違う2つの項があります。

項 条件 文末
(1)(ア)Ⅰ 支払手続きの完了から288時間(12日間)が経過するときまでに、出品者が商品を発送したことを当社が確認できない場合 「解除することができる」
(2)(イ) 支払手続きの完了から336時間(14日間)が経過するときまでに、発送連絡のボタンが押されていない場合 「解除します」

12日のほうは「できる」なので、必ず動くとは書かれていません。確実なのは14日のほうです。だから、この記事は14日を基準に説明します。

2-5. 頼んでも、早まりません

Yahoo!フリマの公式ヘルプは、こう書いています。

8日より前にキャンセルはできず、Yahoo!フリマ事務局に依頼しても早めることはできない(趣旨。原文は9章のリンク先をご確認ください)

つまり
問い合わせても、8日は8日です
催促しても、8日は8日です
ヤフオク!側でも、取引期間の日数の延長はできないと案内されています

この記事が「催促の文面は結果を変えない」と書いているのは、ここが根拠です。動かせないものを動かそうとしても、疲れるだけです。

3. 先に、3つの例外に当たるかを見ます

2章の時計は、全部の取引に付いているわけではありません。ガイドラインの条文には、ただし書きがあります。

「ただし、特定カテゴリでの取引および出品者がストア出店者の場合を除きます。」

この「除きます」に当たると、8日のボタンも、14日の自動解除も、あなたには付いていません。だから、ここが最初の判定です。

3-1. 例外①:出品者がストア出店者のとき

ストア出店者との取引
代金支払い管理サービス 対象外です。受け取り連絡が不要で、支払い完了の時点で出品者が代金を受け取ります
8日のボタン ガイドラインの「ただし」で除かれています
14日の自動解除 同じく除かれています
返金申請 公式ヘルプは、ストアの商品を返金申請の対象外として挙げています

ここに当たる方は、待っても何も起きません。ストアに直接連絡してください。相手は事業者なので、連絡先の表示があります。

3-2. 例外②:特定カテゴリのとき

特定カテゴリとして公式ヘルプが挙げているのは、以下です。

特定カテゴリに挙げられているもの
中古車・新車
トラック、ダンプ、建設機械(車体)/バス(車体)/キャンピングカー(車体)/部品取り車
オートバイ(車体)
セーリングボート、バスフィッシング用ボート、モーターボート、水上オートバイ
特定カテゴリの取引
代金支払い管理サービス 対象外です。かんたん決済で払っても、支払い手続き完了後に出品者がすぐ代金を受け取ります
支払い後のキャンセル 公式ヘルプは、できないと案内しています
支払い期限 通常カテゴリの5日ではなく、落札日から120日です

車体を落札した方がこの記事に来ているなら、2章から先は当てはまりません。ここが分かれ目です。

3-3. 例外③:Yahoo!フリマの「おまかせ配送」は28日です

これは、ヤフオク!にはない分岐です。Yahoo!フリマガイドラインの同じ条項に、ただし書きがもう一段あります。

Yahoo!フリマガイドライン
「ただし、以下のア、イにおいては、配送方法について『おまかせ配送』が選択された取引の場合を除きます。」
(略)「『おまかせ配送』が選択された取引において、購入者が購入手続を完了してから672時間(28日間に相当する時間)が経過するときまでに、出品者が発送通知に関するボタンを押下していない場合」

配送方法 自動で解除される時刻
通常 336時間(14日)
おまかせ配送 672時間(28日)

2倍です。8日のボタンのほうも、おまかせ配送は「ア」に含まれているので除かれています。「14日で戻ってくる」と思って待っていると、2週間ずれます。

3-4. 判定表

確かめること はい いいえ
出品者はストア出店者ですか 3-1へ。待っても終わりません 次へ
落札したのは車・バイク・ボートの車体ですか 3-2へ。待っても終わりません 次へ
Yahoo!フリマで「おまかせ配送」ですか 3-3へ。28日です 次へ
もう支払いを済ませていますか 2章の時計が動いています。待てば終わります 4章へ。ここがいちばん危ない位置です

4. まだ支払っていない方へ。ここに保護はありません

検索データを見ると、「送料の連絡が来ない」で来ている方が一定数います。この方たちは、ここまでの章のどれにも守られていません。

4-1. 送料が確定しないと、支払いに進めません

ヤフオク!の公式ヘルプは、取引ナビを進められない場合の一つとして、送料が確定していない状態を挙げています。おてがる配送を選んだあとに配送方法を変更した場合などに、出品者がサイズを選んで送料を連絡するまで、落札者は支払いに進めません。

この状態で起きていること
あなたは支払い手続きを完了していません
だから、168時間の時計も、192時間の時計も、336時間の時計も、1秒も動いていません
8日目のボタンは出ません。14日目の自動解除も来ません

4-2. 代わりに、別の時計が動いています

Yahoo!かんたん決済の支払い期限です。

カテゴリ 支払い期限
通常カテゴリ 落札日から5日以内。落札日を含めて数えます
コンビニ払い・銀行振込 決済番号や振込先の発行が落札日から5日以内、その後の支払いが発行から3日以内という二段構えです
特定カテゴリ 落札日から120日以内

公式ヘルプの例では、4月1日に落札した通常カテゴリの商品は4月5日までです。落札日が1日目になります。

4-3. 期限を過ぎても、自動キャンセルはされません

ここが、支払い後との決定的な違いです。

支払い後 支払い前
期限を過ぎたら 14日で自動的に解除されます 自動では取引はキャンセルされません
そのあと 返金されます かんたん決済で払えなくなり、出品者と別の支払い方法を相談することになります
あなたの操作 8日目にボタンを押せます 落札者側からのキャンセルボタンはありません

連絡の来ない出品者を待ったまま5日を過ぎると、支払える手段が減り、取引は消えず、こちらから終わらせる操作もない、という位置に落ちます。

4-4. だから、催促が本当に要るのはこちらです

状況 急ぐ必要 理由
支払い済み・発送されない ありません 8日と14日が勝手に来ます
未払い・送料連絡が来ない あります 5日を過ぎると、自分では終わらせられなくなります

多くの記事は「落ち着いて3日待ちましょう」と書きます。支払い済みならそれで構いません。未払いで3日待つと、残りが2日になります。

4-5. この区間で送る文

目的は、相手を責めることではなく、期限を共有することです。

お世話になっております。
落札しました◯◯(商品名)につきまして、送料のご連絡をお待ちしている状態です。
Yahoo!かんたん決済の支払い期限が落札日から5日以内で、◯月◯日までとなっております。
それまでにご連絡をいただければ、期限内にお支払いいたします。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

日付を自分で計算して、文面に入れてください。「早くしてください」より、期日が入っているほうが動きます。相手が忘れているだけなら、これで済みます。

4-6. まとめて取引を依頼して、返事が来ないとき

「まとめて取引 連絡 こない」で来ている方もいます。ここは、送料連絡待ちと同じく支払い前の区間です。

公式ヘルプに書かれていること ここから分かること
依頼したあとは、出品者が同意して送料を連絡するまで待つ。拒否されたら単品の取引になる 出品者が同意か拒否を選ぶまで、支払いに進めません
まとめて取引で使うのは、一番最初に落札した商品の取引ナビ 依頼したときに開いていた商品とは、変わることがあります
依頼したあと、ほかの商品の取引ナビにメッセージを投稿しても、出品者にも落札者にも通知されない 違う取引ナビに書いた催促は、相手に届いていないかもしれません

返事が来ないときは、まず「一番最初に落札した商品」の取引ナビに書き直してください。文面は4-5と同じで構いません(まとめて取引の取引手順(落札者の操作)・まとめて取引に関するよくある質問)。

5. 催促の例文

5-1. 例文は、返事をもらうためではなく切り分けるために送ります

2-5で書いたとおり、催促しても8日は8日です。では何のために送るのか。出品者がどこで止まっているかを、こちらから見えるようにするためです。

出品者側で必要な操作 ここで止まると、落札者からどう見えるか
取引情報の入力・送料の連絡 支払いに進めない(4章)
梱包して発送する 発送連絡もなく、追跡番号もない
取引ナビで発送連絡のボタンを押す 発送はされているのに、画面が変わらない
(配送会社側)ステータスが反映される 発送連絡はあるのに、追跡が動かない

3行目が、いちばん多いと私は見ています。出品者にとって「発送する」と「発送連絡を押す」は別の操作で、荷物を出したところで作業が終わった気になります。ここは私の見立てで、公表された統計ではありません。

この見立てを裏づける材料が、検索側にもあります。「発送連絡なし 届いた」「発送連絡 ないのに 届いた」で検索している方が一定数います。ボタンが押されないまま、商品だけ着いているということです。

5-2. 【発送期限内】まだ送らないでください

先に見るもの
商品ページに出ている「発送までの日数」の設定
それが「3〜7日で発送」なら、支払いから7日目までは、相手は約束を守っています

「催促はうざいと思われないか」を検索している方がいます。境界は規約に書いてあります。設定日数の中で送れば、うざいです。過ぎてから送れば、うざくありません。

どうしても不安なら、催促ではなく質問にしてください。

お世話になっております。◯◯(商品名)を落札いたしました。
お支払いは◯月◯日に完了しております。発送までの日数は拝見しております、お手すきの際で結構ですので、発送のご予定だけ教えていただけますと助かります。
よろしくお願いいたします。

5-3. 【発送連絡がない・期限内〜7日目】押し忘れを聞く文

5-1の3行目を疑う文です。「発送しましたか」ではなく、「発送連絡のボタンを押しましたか」と聞くのがポイントです。

お世話になっております。◯◯(商品名)を落札いたしました◯◯です。
◯月◯日にお支払いを完了しております。
もしすでにご発送いただいておりましたら、取引ナビの発送連絡のお手続きをお願いできますでしょうか。こちらの画面が発送連絡待ちのままとなっております。
まだこれからの場合は、発送のご予定を教えていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

この文の設計
「発送済み」を先に置いています。相手を疑っていない形から入ります
やってほしい操作を名指ししています。「連絡ください」ではなく「ボタンを押してください」です
支払日を書いています。相手の側でも日数が数えられます

5-4. 【8日目以降】予告する文

ここからは、こちらに操作の権利があります。それを先に伝えます。

お世話になっております。◯◯(商品名)を落札いたしました◯◯です。
◯月◯日にお支払いを完了しておりますが、本日時点で発送連絡を確認できておりません。
ヤフオク!のガイドラインでは、支払い手続きの完了から192時間(8日)を過ぎて発送連絡がない場合、落札者側で支払いのキャンセルができるとされています。
すでにご発送済みであれば、お手数ですが発送連絡のお手続きをお願いいたします。
◯月◯日までにご連絡がない場合は、キャンセルの手続きをとらせていただきます。
よろしくお願いいたします。

この文で書いていないこと 理由
悪い評価をつける、という予告 取引を進めるための材料になりません。評価は取引が終わってからの話です
法的手段をとる、という予告 14日で自動的に解除される取引に、その予告は釣り合いません(7章)
事務局に通報する、という予告 頼んでも早まらないと公式に書かれています(2-5)

予告するのは、自分が実際にできることだけにしてください。できないことを書くと、次に何も言えなくなります。

5-5. 【発送連絡はあったが届かない】これは別の手続きです

8日目のボタンは、「発送連絡を行わなかった場合」の条項です。発送連絡が来ているなら、この条項では動きません。

発送連絡がない 発送連絡はあったが未着
使うもの 「支払いをキャンセルする」ボタン 取引ナビからの返金申請
期間 支払いから8日〜14日 決済完了から8日後〜12日後
審査 不要。押すだけです 申請です
期限を過ぎたら 14日で自動解除されます 12日を過ぎると申請できなくなります

右の列だけ、締切があります。12日を過ぎると申請そのものができなくなるので、こちらは待ってはいけません。

5-6. 送るときの共通ルール

やること 理由
取引ナビで送る 評価欄は取引の記録ではなく、公開される場所です
支払日を数字で書く 相手側でも日数を数えられるようにします
1回送ったら、次の期日まで送らない 匿名配送では取引ナビの投稿回数に制限があり、超えると代わりの連絡手段がないと公式に案内されています
取引ナビの画面を保存しておく オークションページはシステムの仕様で一定期間後に削除されると公式に案内されています

3行目は見落とされがちです。返事が来ないからと何度も送ると、本当に必要な1回を送れなくなります。

Yahoo!フリマで送るときは、言葉を置き換えてください。「取引ナビ」は「取引画面のメッセージ」、「発送連絡」は「発送通知」、「支払いをキャンセルする」は「この取引をキャンセルする」です。日数は同じです。

5-7. 「出品者に発送の催促を行いました」という通知が来たら

あなたが何かを押したわけではありません。ヤフオク!やYahoo!フリマの側から届く通知です。受け取った人が公開している通知文では、このあとに「支払いから8日経過しても発送連絡がされない場合、支払いをキャンセルできます」と続きます。

この通知の読み方
中身は、2-2の「8日目のボタン」の予告です
何日目に送られるかは、公式ヘルプに説明が見当たりません。届いた日から数えず、支払い手続きの完了日から数えてください
運営が催促したからといって、8日が早まるわけではありません(2-5)

5-8. 発送連絡がないのに、商品が届いたら

「発送連絡なし 届いた」で来ている方がいます。5-1で書いた、ボタンの押し忘れです。ここは、放っておかないでください。

起きること 根拠
「受け取り連絡をする」のボタンが出ません 出品者が発送連絡を忘れていると、ボタンは表示されないと公式ヘルプにあります(受け取り連絡のボタンが見つからない・押せない)
そのまま14日を過ぎると、支払いが自動でキャンセルされます 2-3の条項は「発送連絡のボタンが押されていない」ことが条件で、商品が届いたかどうかは関係ありません

商品が手元にあるのに、取引だけが消えます。出品者との間に、代金の話が残ります。届いたら、5-3の文で「発送連絡のボタンを押してください」と頼んでください。

5-9. 「遅れるが、必ず送る」と返事が来たら

できること できないこと
8日目のボタンを押さずに待つこと。押すのはあなたの操作なので、押さなければ取引は続きます 14日の自動解除を延ばすこと。取引期間の日数は延長できないと公式に案内されています(2-5)

待つと決めたら、「◯月◯日(支払いから14日)を過ぎると自動でキャンセルされます。それまでに発送連絡をお願いします」と、日付を入れて返してください。相手の善意とは関係なく、14日は来ます。

6. リスクの測り方

6-1. 失う金額の上限は、いくらですか

代金支払い管理サービスの仕組みが答えになります。

Yahoo!オークションガイドライン細則 F-2
「代金支払い管理サービスを利用した取引においては、落札者が支払い手続きを行ってもすぐに入金されず、当社にて代金を一時的に留保します。出品者が商品を発送し、落札者がその商品の受け取り連絡を行うと、出品者へ入金処理を行います」

だから
発送されていない段階では、代金は出品者に渡っていません
3章の例外に当たらなければ、失う金額の上限は0円です
3章の例外に当たると、この前提が消えます。だから3章を先にやります

6-2. 受け取り連絡のボタンだけは、押さないでください

公式ガイドは、はっきり書いています。

「商品を受け取るまで『受け取り連絡をする』ボタンは押さないでください」
「『受け取り連絡をする』ボタンを押すと、出品者への商品の受け取り連絡が自動で送信され、出品者に代金が支払われます」

返金申請をしたあとでも同じです。2024年1月の仕様変更の告知では、申請後でも受け取り連絡のボタンを押した時点で出品者への入金が開始されると案内されています。

6-1で「上限0円」と書けるのは、このボタンを押していない間だけです。ここが唯一、あなたの側で壊せる場所です。

6-3. 失う時間は、どこで決まりますか

当サイトでは、物販の判断に「利益 ÷ 拘束日数」という見方を使っています。落札した側でも、同じ割り算が使えます。

選択肢 拘束される日数
8日目にボタンを押す 8日で終わります
押さずに自動解除を待つ 14日かかります(おまかせ配送なら28日)

差は6日です。この6日を払う価値があるかどうかが、判定になります。

6-4. 判定は、商品の側で決まります

当サイトでは「やり直しコスト率」という言い方をしています。いま売ったらいくらか ÷ 買った値段です。落札した側では、こう置き換えます。

問い あなたの答え やること
その商品、いま他の出品者からも買えますか 買える 8日目に押してください。6日待っても、手に入るものは同じです
買えない(一点物・絶版・終売) 待つ意味があります。押すと、その1点が確実に消えます

ボタンを押すというのは、取引を終わらせるという意味です。相手がまだ発送する可能性を、自分で消します。だから、代わりが見つかる商品でだけ押してください。

6-5. 待つと決めたなら、待っている間にやること

やること 理由
同じ商品の相場と在庫を調べておく 6-4の判定を、感覚ではなく数字でやるためです
取引ナビの画面を保存しておく オークションページは一定期間後に削除されます
受け取り連絡は押さない 6-2のとおりです

6-6. キャンセルしたお金が戻る日は、払い方で違います

8日目に押しても、14日で自動解除されても、返金の流れは同じです。公式ヘルプの案内は次のとおりです(取引や支払いがキャンセルされた場合の返金の流れ)。

払い方 戻り方
コンビニ支払い・銀行振込・PayPay銀行支払い キャンセル確定後、土日祝を除く4営業日以内に、Yahoo!ウォレットの受取口座へ振り込まれます。銀行に払った振込手数料は戻りません。受取口座を登録していないと受け取れないので、先に登録してください
PayPayポイント・PayPay残高 キャンセルと同時に戻ります。種類も、使ったときと同じです
クレジットカード 引き落としは行われません。引き落としが確定したあとなら、次の月の請求で返金か相殺です
PayPayクレジット タイミングによっては一度請求され、翌月以降に返金か相殺です
クーポン 利用もキャンセルになります。ほかに条件に合う商品があれば、もう一度使えます

7. 他の記事に書いてあって、いま使えないもの

7-1. 未着・未入金トラブルお見舞い制度は、終わっています

終了日 2020年12月31日
最後の対象 2020年2月11日以前に落札された商品
代わりに案内されているもの 代金支払い管理サービスと、取引ナビからの返金申請

この記事の前の版にも、この制度への申請を勧める記述が入っていました。削除しています。5年以上前に終わった制度です。

7-2. 少額訴訟・内容証明・被害届の章を、まるごと落としました

落とした理由
発送連絡がない取引は、14日で自動的に解除され、代金は戻ります。取り戻すものが残らない相手を訴える手順を、この記事に置く意味がありません
3章の例外に当たる取引でだけ話が別になりますが、そのときの相手はストアか、車体の売主です。汎用の手順では書けません
私は弁護士ではありません。個別の事案でどうすべきかは、判断しません

7-3. 「支払いから3日は待ちましょう」も落としました

前の版にはこう書いてありました。根拠がありません。待つ日数を決めているのは、出品者が設定した「発送までの日数」と、規約に書かれた時刻です。3日という数字は、どちらにも出てきません。

7-4. 「Yahoo! JAPANへ連絡する手順」も書き換えました

前の版は、8日を過ぎたらYahoo! JAPANへ連絡する、という手順になっていました。実際は、取引ナビで自分がボタンを押す操作です。審査も、事務局への連絡も要りません。

8. まとめ

この記事で書いたこと
1章 支払い済みか未払いかで、答えが逆になります
2章 時計は支払い手続き完了から動きます。168時間・192時間・336時間の3つです
3章 ストア出店者・特定カテゴリ・Yahoo!フリマのおまかせ配送。この3つに当たると、自動では終わりません
4章 未払いの区間には保護がありません。かんたん決済の期限は落札日を含めて5日で、過ぎても自動キャンセルはされません
5章 例文は、相手がどこで止まっているかを切り分けるために送ります
6章 失う金額の上限は0円。ただし受け取り連絡のボタンを押すと、その前提が消えます

全部を1行にすると、こうなります。

払ったあとは、待てば終わります。危ないのは、まだ払っていない人のほうです。

8-1. 今日からの1手

取引ナビを開いて、「支払い手続きが完了した日」を確認してください。

それだけです。この記事の判定は、全部その1つの日付から始まります。

確認した結果 次にやること
支払日がない(まだ払っていない) 4章です。落札日から5日を数えて、今日が何日目かを出してください
支払日から7日以内 相手は期限内です。5-2の文にとどめてください
支払日から8日以上 3章の判定をしてから、5-4の文を送るか、ボタンを押すかを決めます
発送連絡は来ているが届かない 5-5です。12日という締切があるのはこちらだけです
商品は届いたが、発送連絡がない 5-8です。出品者に発送連絡のボタンを押してもらいます

8-2. 次に落札する前に見る3つ

この記事の判定は、落札する前にも使えます。守られ方は、落札した時点で決まっているからです。

見るところ なぜ見るか
出品者がストアか、個人か ストアだと、8日のボタンも14日の自動解除もありません(3-1)
車・バイク・ボートの車体か 特定カテゴリは、支払い後のキャンセルができません(3-2)
「発送までの日数」の設定 「3〜7日」なら、7日目まで待つのが前提の取引です(2-1・5-2)

9. 出典

出典 この記事で使った箇所
Yahoo!オークションガイドライン細則 A.出品者の禁止行為 30(168時間)、B.出品禁止物 43(168時間を超えて発送される可能性がある商品)、F.代金支払い管理サービス 2(代金の一時留保)・3(192時間)(2-1・2-2・6-1)
Yahoo!オークションガイドライン 当社による売買契約の解除(1)(ア)Ⅰ(288時間・解除することができる)、(2)(ア)(192時間)、(2)(イ)(336時間・解除します)、および「特定カテゴリでの取引および出品者がストア出店者の場合を除きます」(2-2・2-3・2-4・3章)
Yahoo!フリマガイドライン 192時間・336時間、および「おまかせ配送」が選択された取引の672時間(3-3)
Yahoo!フリマガイドライン細則 A.出品者の禁止行為(購入者の購入手続完了から168時間)、代金支払い管理サービスの192時間(2-1・2-2)
Yahoo!オークション 落札ガイド「受取連絡と評価」 受け取り連絡のボタンを押すと出品者に代金が支払われること、8日で支払いキャンセル、返金申請は決済完了から8日後〜12日後、返金申請で入金が29日後の正午まで延長(5-5・6-2)
Yahoo!オークションヘルプ「【落札者】商品が届かない」 ボタンの表示期間(決済完了から8〜14日)、返金申請ができない場合(かんたん決済以外・特定カテゴリ・ストアの商品)(3-1・5-5)
Yahoo!フリマヘルプ「[購入者]商品が発送されない」 出品者が選べる発送日数(1〜2日/2〜3日/3〜7日)、8日より前はキャンセルできず事務局に依頼しても早められないこと、ボタン名「この取引をキャンセルする」(2-1・2-2・2-5)
Yahoo!オークションヘルプ「[受け取り連絡をする]ボタンが見つからない・押せない」 出品者が発送連絡を忘れているとボタンが表示されないこと(5-8)
Yahoo!オークションヘルプ「まとめて取引の取引手順(落札者の操作)」・「まとめて取引に関するよくある質問」 出品者の同意と送料連絡を待つこと、一番最初に落札した商品の取引ナビを使うこと、ほかの取引ナビへの投稿は通知されないこと(4-6)
Yahoo!オークションヘルプ「Yahoo!かんたん決済の支払い期限」 通常カテゴリは落札日から5日以内(落札日を含む)、コンビニ・銀行振込の二段構え、特定カテゴリは120日、期限を過ぎても自動キャンセルはされないこと(4-2・4-3)
Yahoo!オークションヘルプ「取引ナビを進められない(取引を完了できない)」 送料が確定しないと支払いに進めないこと(4-1)
Yahoo!オークションヘルプ「取引相手と連絡がとれない」 匿名配送では取引ナビに投稿回数の制限があり超過後の代替手段がないこと、オークションページが一定期間後に削除されること(5-6・6-5)
Yahoo!オークションヘルプ「特定カテゴリの取引について」 特定カテゴリに含まれるカテゴリ、代金支払い管理サービスの対象外であること、支払い後のキャンセルができないこと(3-2)
Yahoo!オークションヘルプ「代金支払い管理サービスとは」 ストア取引・特定カテゴリが対象外であること(3-1・3-2)
Yahoo!オークションヘルプ「取引が15日以上かかるので期間を延長したい」 日数の延長はできないこと(2-5)
Yahoo!オークションヘルプ「取引や支払いがキャンセルされた場合の返金の流れ(落札者向け)」 支払い方法ごとの返金の時期と方法、クーポンの扱い(6-6)
ヤフオク!お知らせ「ガイドライン細則等の改定予定のお知らせ(一定期限を超える発送の禁止等)」 「7〜13日で発送」「14日以降で発送」が選択できなくなった経緯(2021年3月、ストア出品・特定カテゴリを除く)(2-1)
ヤフオク!お知らせ「発送連絡のない取引に対して自動キャンセルを行います」 自動キャンセルの対象は2022年7月19日正午以降に落札された取引であること(2-3)
ヤフオク!お知らせ「取引トラブル発生時に落札者の申請により出品者への自動入金期限を延長できるようになります」 2024年1月16日正午以降の申請が対象。申請後でも受け取り連絡のボタンを押した時点で入金が開始されること(6-2)
ヤフオク!お知らせ「『未着・未入金トラブルお見舞い制度』の終了について」 2020年12月31日をもって終了。対象は2020年2月11日以前の落札分まで(7-1)

規約と仕様は改定されます。この記事の引用は執筆時点のものです。実際に手続きをする前に、リンク先の原文をご確認ください。個別の取引がどの条項に当たるかを、私は判定していません。

10. あわせて読む

記事 どこがつながっているか
ヤフオクの落札後のキャンセル 発送前・発送後のキャンセルの手順と、発送連絡があったのに届かないときの返金申請
Yahoo!フリマのキャンセル方法 Yahoo!フリマで出品者がキャンセルする手順、発送後・受取評価後の返金、手数料と送料
ヤフオクの発送方法の変更 出品者が配送方法を変えたとき。発送連絡は手動で、ないまま14日で支払いが自動キャンセル
ヤフオクで偽物・詐欺に遭ったら 届いた物が偽物・説明と違うときの入金の延長と、入金後に残る商品満足サポート・警察
ヤフオクの問い合わせ 運営に問い合わせる前に。電話番号は案内だけで、取引のことは当事者同士と返される
ヤフオク定型文・テンプレート集 5章の逆側です。出品者が取引前に書いておく文面
ヤフオクのブラックリスト登録|方法・相手にわかるか・解除と、出品者の私が登録する2種類の相手 この取引が終わったあとの話。相手を切ることのコストを計算しています
ヤフオクの支払い期限 この記事の逆の立場です。落札者の支払い期限は落札日から5日。過ぎたらどうなるかと、支払われない出品者の対処
ヤフオクの入札取り消し・キャンセルと返金 支払いより前に止めたい場合と、落札後のキャンセル・返金。依頼文の作り方も入れています
メルカリの発送期限 メルカリの発送期限と、過ぎたときのキャンセル

11. この記事について

立場 中古品の売買を国内で20年近く続けています。出品者としての視点が入っています
この記事の根拠 ヤフオク!/Yahoo!フリマのガイドライン、ガイドライン細則、公式ヘルプ、公式のお知らせです。日数はすべて原文の「〜時間」表記から取っています
私の見立てである部分 5-1の「発送連絡のボタンの押し忘れがいちばん多い」だけです。公表された統計ではありません。本文にもそう書いています
削除したもの 未着・未入金トラブルお見舞い制度への申請(2020年12月31日終了)、少額訴訟・内容証明・被害届の章、「支払いから3日は待つ」、「8日を過ぎたらYahoo! JAPANへ連絡する」という手順(7章)
足したもの 3章(自動では終わらない3つの例外)と、4章(まだ支払っていない区間)です。どちらも前の版にはありませんでした。2026年9月に、まとめて取引(4-6)、運営からの催促通知(5-7)、発送連絡なしで届いた場合(5-8)、キャンセル後の返金の流れ(6-6)、次に落札する前に見ること(8-2)を足しました
書いていないこと 「◯日で必ず届きます」。届く日は出品者と配送会社が決めます
専門家ではない部分 弁護士ではありません。個別の取引が条文のどれに当たるかも、判断していません
本文中の宣伝 0本です

前の版は、不安をなだめてから手順を並べる記事でした。この版が書いたのは、なだめる必要がない理由です。あなたのお金は、まだ動いていません。

関連記事:ヤフオク出品の実務

 

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