スニーカー修理転売は儲かる？月5万稼ぐための全手順｜仕入れ・リペア・販売完全ガイド

3.【仕入れ編】利益を生むお宝スニーカーを見つける極意

スニーカー修理転売の成否は、実にその8割が「仕入れ」の段階で決まると言っても過言ではありません。いかに安く、そして再生後の価値が高い「お宝」を効率的に見つけ出せるか。そのための知識と戦略が、あなたの利益を大きく左右します。

この章では、「何を」「どこで」「どう見極めて」仕入れるか、その全ての極意を伝授します。

3-1. 狙うべきブランド・モデルTOP5（2025年版）

まずは、2025年現在のトレンドと、修理による価値の「伸びしろ」を考慮した、今最も狙うべきブランドとモデルをランキング形式で紹介します。

3-1-1. 1位：ナイキ ダンク / エアジョーダン1（王道の人気）

• なぜ狙い目か？: 時代を超えて愛される絶対的な人気モデル。修理して綺麗にすれば、常に高い需要が見込めます。特にシンプルな2トーンカラー（白ベースなど）は、どんなファッションにも合わせやすく鉄板です。
• 狙うべき状態: 全体的な汚れやミッドソールの黄ばみが原因で、3,000円〜5,000円程度で売られているもの。これらはクリーニングと黄ばみ取りだけで劇的に価値が蘇ります。

3-1-2. 2位：ニューバランス 990番台 / 2002R（復刻とコラボで人気再燃）

• なぜ狙い目か？: 990v3、v4や、アジア製復刻の2002Rなど、近年の人気は絶大。履き心地の良さからコアなファンが多く、状態が良ければ高値で取引されます。
• 狙うべき状態: アッパーのスエードは綺麗なのに、ソールの「加水分解」でジャンク扱いされているもの。ソールスワップという高度な技術が必要ですが、成功すれば一撃で1万円以上の利益も狙えるハイリターン案件です。

3-1-3. 3位：アディダス サンバ / ガゼル（トレンドの中心）

• なぜ狙い目か？: “it-sneaker”としてファッションシーンを席巻中。新品が品薄なこともあり、中古市場での需要が非常に高いモデルです。
• 狙うべき状態: つま先のスエードの色褪せや、ソールの黒ずみで安価になっているもの。スエードの補色やクリーニングは比較的容易なため、ローリスクで利益を出しやすいのが魅力です。

3-1-4. 4位：サロモン XT-6（テック系スニーカーの代表格）

• なぜ狙い目か？: 「ゴープコア」トレンドの象徴的存在。都会的なデザインと機能性で人気が定着。定価が高いため、中古でも状態が良ければ安定した価格で売れます。
• 狙うべき状態: トレイルでの使用による土汚れが酷いもの。テック系素材は意外と汚れに強く、専用クリーナーで洗浄するだけで見違えるように綺麗になることが多いお宝候補です。

3-1-5. 5位：アシックス GEL-KAYANO 14（Y2Kファッションの影響）

• なぜ狙い目か？: JJJJound（ジョウンド）など人気ブランドとのコラボで一気に火が付いた、Y2K（2000年代）デザインの代表格。メタリックなパーツとメッシュの組み合わせが特徴です。
• 狙うべき状態: メッシュ部分の黒ずみや、ミッドソールの汚れが目立つもの。破れさえなければ、クリーニングで十分に再生可能です。

3-2. 具体的な仕入れ先4選とそれぞれの攻略法

お宝の在り処は一つではありません。それぞれの仕入れ先の特徴を理解し、戦略的に立ち回ることが重要です。

3-2-1. セカンドストリート/トレファク：値付けが甘い店舗を見つける方法

実店舗の最大の魅力は、思わぬ掘り出し物との出会いです。

• 攻略法①: スニーカーに詳しくないスタッフが多い店舗を狙う。アパレルよりも家具や家電、楽器などがメインの大型総合リサイクルショップは、スニーカーの相場観が甘く、格安で放置されていることがあります。
• 攻略法②: 都心から離れた郊外の店舗を回る。ライバルが少なく、地域住民が持ち込んだ良品が眠っている可能性が高いです。
• 攻略法③: ガラスケースの中だけでなく、棚に無造作に置かれた「その他大勢」の靴を丁寧にチェックしましょう。そこにダイヤモンドの原石が隠れています。

3-2-2. メルカリ/ラクマ：値下げ交渉と「訳あり品」狙いのコツ

フリマアプリは、キーワード検索を駆使してピンポイントでお宝を探せるのが強みです。

• 攻略法①: **「加水分解」「ソール剥がれ」「黄ばみ」「ジャンク」**などのネガティブキーワードで検索する。修理を前提としない一般ユーザーが手放す格安品が見つかります。
• 攻略法②: 「やや傷や汚れあり」だけでなく、**「全体的に状態が悪い」**のカテゴリを重点的にチェックする。
• 攻略法③: ダメ元で値下げ交渉をしてみる。「〇〇円で即決させていただけないでしょうか？」と丁寧にお願いすれば、応じてもらえることも少なくありません。

3-2-3. ヤフオク!：まとめ売りと終了間際を狙う戦略

オークション形式ならではの戦術が求められます。

• 攻略法①: **「スニーカー まとめ売り」**で検索する。不要品を一掃したい出品者から、お宝が一足でも混じっていれば、トータルで大きな利益になることがあります。
• 攻略法②: 終了間際に価格が跳ね上がりやすい人気商品は避け、あえて終了時刻が平日の昼間になっているものや、**「自動延長なし」**のオークションを狙うと、ライバルが少なく安値で落札できる可能性があります。

3-2-4. 地方のリサイクルショップ：未開拓の穴場を発見

都市部から離れた個人経営のリサイクルショップは、まさに未開拓の宝島です。

• 攻略法: Googleマップで「リサイクルショップ」と検索し、まだ訪れたことのない地域へドライブがてら足を運んでみる。店主と顔なじみになれば、良い品が入った時に声をかけてもらえることも。宝探し感覚で楽しみましょう。

3-3. これは買うな！失敗しないためのチェックポイント7箇条

利益を出すこと以上に、修復不可能な「ハズレ」を引かないことが、このビジネスを続ける上での生命線です。仕入れ現場で冷静に確認すべき7つのポイントを頭に叩き込んでください。

1. ソールの硬化・加水分解（致命的なダメージの見極め）ポリウレタン製ミッドソールが空気中の水分と反応し、ボロボロになる現象。特に1990年代〜2010年頃のモデルに多いです。ソールを指で強く押してみて、全く弾力がなくカチカチだったり、逆にポロポロと崩れる感触があれば修復は困難です。ソールスワップ前提でない限り、手を出してはいけません。
2. アッパーの破れ・ひび割れ（修復難易度の高い箇所）アッパーのメッシュ部分の大きな破れや、合皮（フェイクレザー）の表面がひび割れて剥離している状態は、元通りにするのが極めて困難です。小さな擦れは補修できますが、構造的なダメージは避けましょう。
3. インソールのロゴ剥がれ（真贋判定の重要ポイント）インソールにプリントされたナイキやニューバランスのロゴの状態を確認します。ロゴが綺麗に残っていれば、着用回数が少ない可能性が高いという判断材料になります。また、偽物はこのロゴのフォントや位置が不正確なことが多いため、真贋を見極める重要なポイントにもなります。
4. シュータンのスポンジ劣化（ヴィンテージモデルの注意点）1980〜90年代のヴィンテージスニーカーに見られる現象で、シュータン（ベロ）内部のスポンジが劣化して黄色い粉状になって出てきます。非常に厄介で、綺麗に取り除くのも、詰め直すのも大変な手間がかかります。
5. 偽物・フェイク品の見分け方（鑑定サービスの活用）少しでも「怪しい」と感じたら、絶対に手を出さないのが鉄則です。縫製のピッチが均一か、接着剤のはみ出しが酷くないか、ボックスのラベルと本体のサイズタグの情報は一致しているかなどをチェック。最終的には**「フェイクバスターズ」や「CheckGoods」**といった有料の鑑定サービスを利用するのも有効な手段です。
6. 相場確認（その場でスマホ検索）目の前のスニーカーが本当にお買い得か、その場で確認するクセをつけましょう。**メルカリの検索窓にモデル名を入力し、販売状況を「売り切れ」に絞り込みます。**そうすれば、実際に取引が成立したリアルな相場観を瞬時に把握できます。
7. 付属品（箱、シューレース、タグ）の有無最後に、オリジナルの箱や、替えのシューレース、キーホルダーなどの付属品があるかを確認します。特にコレクター人気の高いモデルは、箱があるだけで販売価格が数千円上乗せできることも珍しくありません。付属品の有無も、仕入れ値の判断材料に含めましょう。