食品せどりは、私が実際にやって、やめたジャンルです。結論から書きます。仕入れ先はバッタ屋とコストコで、差は取れる。ただしAmazonで売ろうとすると、消費期限の管理と温度で工程が増え、私はそこで降りた。この記事は「食品せどりで月5万」ではなく、仕入れ側で何が起きて、Amazon側で何が大変だったかを、やった側から書いたものです。
仕入れ先は2つ|バッタ屋とコストコ
私が食品を仕入れていたのは、バッタ屋(処分品・倒産品・在庫過多品を安く売る店。名古屋ならキンブルのような店)と、コストコの2つです。差が出る理由はそれぞれ違います。
| バッタ屋 | コストコ | |
|---|---|---|
| なぜ安いか | 期限が近い・パッケージ変更・過剰在庫の処分。相場と無関係な値付け | 大容量・業務用サイズ。1個あたりの単価が小売より低い |
| 差の取り方 | Amazonの相場との差をそのまま取る | 小分けはできないので、大容量のままか、複数個セットで売る |
| 弱点 | 期限が近い個体が多く、Amazonの納品条件に引っかかる | 誰でも入れるので同じ商品に出品者が並ぶ。会員費が固定費 |
どちらも「見つければ差はある」仕入れ先です。問題は仕入れ側ではなく、売る側にありました。
Amazonで売ろうとすると起きること|期限・温度・要期限管理
1. 消費期限の管理が工程になる
食品はAmazonでは要期限管理商品で、納品時点で残りの期限日数に条件があり、期限が近づくと販売できなくなります(具体の日数と対象はセラーセントラルの「要期限管理商品」のルールを確認してください。私がやっていた時期と変わっている可能性があります)。バッタ屋で安いのは期限が近いからで、安い理由と、Amazonで売れない理由が同じという構造になっています。仕入れた時点で期限を記録し、納品リードタイムと回転日数を引いた残りを管理する。この管理が、本やゲームにはない工程です。
2. 夏はチョコレートが溶ける
これは実際に起きたことです。夏にチョコレートは溶けます。倉庫で溶け、輸送で溶け、届いた時点で商品になりません。温度に依存する商品は、季節で扱える期間が決まり、夏の在庫はそのまま損失になります。おもちゃが「クリスマス以外動かない」のと逆で、食品は「夏は売れない」のではなく「夏は持てない」。
3. 同じ商品に出品者が並ぶ
食品は型番ではなくJANでカタログに相乗りできるので出品は簡単ですが、コストコのように誰でも入れる仕入れ先は、同じカタログに同じ仕入値の出品者が並びます。カートを取るには値下げしかなく、消耗品の利益率は薄いので数回の値下げで消えます。これはドラッグストアで10年ノウハウが増えなかった理由と同じです。

食品で私が降りたのは、赤字になったからではなく、「期限を管理する」という工程が増えるほど、他のジャンルより手間あたりの利益が薄くなったからです。同じ時間を修理に使ったほうが残りました。
計算機|「納品できる期限」から逆算する
食品の判断は、利益より先に「間に合うか」です。消費期限までの残り日数、仕入れから納品までの日数、Amazonが求める残り日数の下限、売れるまでの見込み日数を入れると、余裕日数が出ます。下限の日数はセラーセントラルの現行ルールを入れてください。初期値は入力例で、すべて入力値です。
結論|食品せどりは「安い理由」と「売れない理由」が同じ
- 仕入れ先はバッタ屋とコストコ。差は取れる。
- バッタ屋が安いのは期限が近いからで、それはAmazonで売れない理由と同じ。
- 夏はチョコレートが溶ける。温度で扱える期間が決まる。
- 誰でも入れる仕入れ先は、同じカタログに出品者が並ぶ。値下げで利益が消える。
- 私が降りた理由は赤字ではなく、期限管理という工程あたりの利益が他のジャンルより薄かったこと。
消耗品の回転の速さ(Amazonランキング3,000位以内で1ヶ月以内)は魅力で、資金を寝かせない型としては成立します。回転の速いジャンルと利益の厚いジャンルの組み合わせはせどりで儲かるジャンルは全部と横積みと縦積みの違いに書いています。
コストコを仕入先にするかどうかの判断(会員なら買い物ついで、入会目的なら元が取れない)はコストコせどりに分けて書きました。
