「古物商 儲からない」
あなたがこのキーワードで検索したのは、ビジネスマンとしての正しい防衛本能が働いている証拠です。
あえて、残酷な真実からお伝えします。
ネット上の「誰でもスマホで月10万」という甘い言葉を信じて参入した9割の人は、1年以内に静かに市場から退場しています。在庫の山と、疲弊しきったメンタルだけを残して。
しかし、不思議だと思いませんか?
同じ市場にいながら、わずか1割のプレイヤーだけは、不況やインフレを嘲笑うかのように、右肩上がりで利益を積み上げ続けている事実を。
彼らは、特別な才能があるわけでも、一日中梱包作業をしているわけでもありません。
ただ、9割の敗者がハマる「5つの構造的欠陥」を知り尽くし、それを利用する「逆張り戦略」をとっているだけなのです。
「メルカリで数百円の利益を奪い合う労働地獄」で終わるか。
それとも、「円安とAIを味方につけ、一撃数万円の利益を淡々と抜く資産家」になるか。
この記事では、綺麗事は一切抜きにして、古物業界の不都合な真実と、2025年以降も生き残るための具体的なロードマップを公開します。
あなたが手にするのは、単なる許可証ではありません。「相場の歪み」から現金を合法的に生み出し続ける、一生モノのスキルです。
準備はいいですか?
それでは、生き残る1割側の景色を見に行きましょう。
1. 結論:「古物商は儲からない」は半分事実で半分嘘
「古物商はオワコンだ」
「ライバルが増えすぎて飽和している」
ネット掲示板やSNSで飛び交うこれらの言葉は、ある側面では真実であり、ある側面では意図的なポジショントーク、あるいは敗者の言い訳に過ぎません。
結論から申し上げます。
「昭和・平成型のネット転売」にしがみつく層にとっては、古物商は全く儲からない地獄です。しかし、「令和後期のトレンド(円安・AI・BtoB)」に適応した層にとっては、これほど利益率の高いビジネスは他にありません。
なぜここまで明暗が分かれるのか。その実態をデータと現場のリアルから紐解いていきます。
1-1. 【市場データ】古物商許可証の交付件数推移と廃業率の相関
まず、客観的なデータを見てみましょう。警察庁の統計によると、古物商許可証の交付件数は年々増加傾向にあり、2024年末時点で全国の許可件数は40万件を突破する勢いを見せています。
「やはりライバル激増で飽和しているではないか」と思われたかもしれません。しかし、ここに数字のトリックがあります。
重要なのは、許可件数ではなく**「稼働率」**です。
実は、新規で許可を取得した個人のうち、**約6割〜7割はいわゆる「ペーパー古物商」**と化しています。
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とりあえず取得した層: 副業ブームに乗って取得したが、仕入れができずに放置。
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即撤退した層: 最初の数ヶ月で利益が出ず、事実上の廃業状態(許可証返納の手続きすらしていない)。
つまり、表向きのライバル数は増えていますが、「継続的に利益を出して市場に居座っているアクティブな競合」の数は、実はそれほど増えていないのが実情です。
多くの参入者は、スタートラインに立っただけで満足し、一度も本格的なレースに参加することなく消えていきます。「古物商は儲からない」という声の正体は、この**「参入してみたが、戦い方を知らずに散っていったペーパー古物商たちの亡霊」**なのです。
1-2. 「せどり」の延長で参入した個人が陥る「年収300万の壁」
では、実際に稼働しているのに「儲からない」と嘆く人たちは何をしているのでしょうか。
彼らの99%は、**「店舗せどり・電脳せどりの延長戦」**を戦っています。
具体的には以下のようなビジネスモデルです。
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仕入れ: ブックオフ、セカンドストリート、楽天セール
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販売: メルカリ、Amazon(国内)、ヤフオク
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商材: ゲーム、日用品、一般的な家電
このモデルには、構造的な**「年収300万円の壁」**が存在します。
国内の小売価格差(Amazonとメルカリの価格差など)だけを狙う手法は、誰でもスマホ一つで参入できるため、利益率が10%〜15%程度まで買い叩かれます。
仮に月収30万円(手取り)を得ようとすれば、利益率15%計算で月商200万円を売り上げる必要があります。
月商200万円を達成するには、リサーチ、店舗巡り、検品、撮影、梱包、発送、顧客対応をすべて一人で行うことになります。これはもはや「ビジネス」ではなく、**「過酷な肉体労働」**です。
多くの個人事業主は、この労働量に忙殺され、体を壊すか、資金繰りがショートして撤退していきます。これが「古物商は儲からない」と言われる最大の要因、**「労働集約型の罠」**です。
1-3. 儲かっている層が絶対に口外しない「2つの収益源」
一方で、涼しい顔をして年収1,000万円以上を稼ぎ出す「生き残り組(上位1割)」は、そもそも戦っている場所が違います。彼らは、薄利多売の国内小売市場を見限り、次の2つの聖域にシフトしています。
① 海外輸出(越境EC)へのシフト
彼らは日本国内で売ることを「機会損失」と考えています。
「Japan Used(日本の中古品)」は、状態の良さから世界的なブランドとなっており、eBayやChrono24などのプラットフォームを使えば、国内相場の1.5倍〜2倍の価格で取引されます。
さらに、1ドル140円〜150円台の定着(2025年現在)による為替差益が利益を押し上げます。彼らは古物商というより「外貨獲得事業者」として動いています。
② 古物市場(BtoBオークション)への参入
プロだけが参加できる「古物市場(業者間オークション)」を活用しています。
彼らはリサイクルショップの店頭で高い商品を仕入れることはしません。市場主(いちばぬし)として場所代を得る側に回るか、あるいは市場で「束(山)」で安く仕入れた商品を、適正価格でバラ売りすることで、利益率40%〜50%を確保しています。
「メルカリでちまちま売る」のと「世界市場・業者間市場でダイナミックに回す」のとでは、同じ古物商でも見えている景色が全く異なります。
儲からないのは古物商というビジネスモデルのせいではなく、「戦う場所(ポジショニング)」を間違えているだけなのです。
2. なぜ「やめとけ」と言われるのか?儲からない5つの構造的理由
参入障壁が低いビジネスには、必ず「見えない落とし穴」が存在します。
多くの初心者が「安く買って高く売るだけ」という単純な図式に騙され、参入後にこの落とし穴に転落します。
ここでは、精神論ではなく**「ビジネスモデルとしての構造的欠陥」**を5つの視点から解剖します。これが理解できていない状態で仕入れを行うのは、ブレーキの壊れた車で高速道路に乗るのと同じ自殺行為です。
2-1. 【プラットフォーム依存】メルカリ・Amazonの手数料(10%〜15%)と送料値上げによる利益圧迫
初心者の主戦場となる「メルカリ」や「Amazon」は、強烈な手数料ビジネスです。
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メルカリ: 販売手数料 10%
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Amazon: 販売手数料 8%〜15% + FBA手数料(配送代行費)など
例えば、10,000円の商品を販売した場合、手数料だけで1,000円〜1,500円が即座に徴収されます。さらに追い打ちをかけるのが、「2024年物流問題」に端を発した各配送業者の運賃値上げです。
ヤマト運輸や佐川急便の運賃改定により、実質的な送料負担は年々増加しています。
手数料と送料を合わせると、売上の**20%〜25%**が経費として消えます。
仮に3,000円で仕入れたものを5,000円で売ったとしても、手元に残る利益は数百円。梱包材や発送の手間(人件費)を時給換算すれば、コンビニのアルバイトを下回るのが現実です。プラットフォームに依存している限り、あなたは「胴元に貢ぐための労働者」でしかありません。
2-2. 【仕入れの敗北】店舗せどり・電脳せどりの限界と「大手買取店」の独占
「ブックオフやセカンドストリートで掘り出し物を見つける」
この手法は、YouTube等でよく紹介されますが、2025年現在ではほぼ通用しません。
なぜなら、大手リユース企業(ゲオホールディングスやハードオフコーポレーションなど)は、POSシステムで全国の相場データをリアルタイムに共有しているからです。
彼らは「いくらで売れるか」を正確に把握した上で値付けをしています。店頭に並んでいる商品は、基本的に**「ネット相場とほぼ同額」か「ネットで売れないから店舗に置いている不人気商品」**のどちらかです。
個人がスマホ片手にポチポチとリサーチをしている横で、大手は組織的なデータ戦略を展開しています。
リサイクルショップの棚に残っているのは、プロが漁った後の**「残りカス」**です。そこから利益商品を見つけるのは、砂漠でダイヤモンドを探すような作業効率の悪さであり、構造的に「仕入れ負け」が確定しています。
2-3. 【真贋リスク】スーパーコピー精巧化による「一発アカウントBAN」の恐怖
ハイブランド(ルイ・ヴィトン、シャネル、ロレックス等)を扱う際に最大のリスクとなるのが**「偽物(スーパーコピー)」**の存在です。
近年のコピー品は「N級品」と呼ばれ、プロの鑑定士でも肉眼では見抜けないレベルにまで精巧化しています。
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個人の限界: ネットの画像検索や、「ロゴのフォントが怪しい」といった感覚的な真贋判定に頼らざるを得ない。
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プロ・大手の装備: **「Entrupy(エントルピー)」**のようなAI真贋鑑定システムを導入し、微細な素材の質感や縫製パターンをデータベースと照合して判定。
メルカリやAmazonなどのプラットフォームは、偽物の出品に対して極めて厳格です。
「偽物だと知らなかった」という言い訳は通用しません。たった一度の通報で**アカウントは永久停止(BAN)**され、売上金は没収、最悪の場合は商標法違反で逮捕されるリスクすらあります。
AI武装していない個人がブランド品に手を出すのは、地雷原を歩くようなものです。
2-4. 【在庫回転率】「利益率30%」の罠と、資金ショートするキャッシュフローの仕組み
「利益率30%出ました!」という発信者の声をよく聞きますが、これには**「在庫リスク」**が考慮されていません。
古物ビジネスの敵は、赤字ではなく**「黒字倒産」**です。
例えば、100万円分の在庫を仕入れ、そのうち50万円分が売れて利益が出たとします。しかし、残りの50万円分が売れ残って不良在庫化すれば、手元の現金(キャッシュ)は増えるどころか減っていきます。
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帳簿上: 利益が出ている(税金は発生する)
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銀行口座: 現金がない(次の仕入れができない)
初心者は「売れた時の利益」ばかり計算し、「売れるまでの期間(回転率)」を無視します。
資金力の乏しい個人が、回転の悪い商材(アパレルや大型家電など)を抱えると、あっという間に資金がショートし、クレジットカードの支払日に間に合わなくなって退場を余儀なくされます。
2-5. 【法改正】インボイス制度導入による「益税メリット」の消滅
かつて小規模な古物商には「益税」というボーナスタイムがありました。
売上1,000万円以下であれば、お客様から預かった消費税(10%)を納税せず、そのまま利益としてポケットに入れることが許されていました。
しかし、2023年10月のインボイス制度導入により、この構図は崩壊しました。
適格請求書発行事業者になれば消費税の納税義務が発生し、ならなければBtoB取引(業者間取引)から締め出される可能性があります。
特に、古物市場や買取店との取引をメインにする場合、インボイス登録は必須となり、実質的に**「利益の10%が自動的にカットされる」**状態になりました。
ただでさえ薄利な転売ビジネスにおいて、この10%の利益減は致命傷です。制度改正に対応できない「どんぶり勘定」の事業者は、この法改正を機に一掃されつつあります。
3. 【分野別分析】「儲からない商材」と「青天井の商材」の境界線
古物商で成功するか否かは、参入前の「商材選び」で8割が決まります。
どんなに優秀なマーケターでも、泥をダイヤモンドの価格で売ることはできません。逆に、需要が供給を上回っている市場(商材)を選べば、平凡なスキルでも商品は飛ぶように売れていきます。
ここでは、初心者が手を出しがちな「死の商材」と、プロが密かに扱う「ドル箱商材」を明確に線引きします。
3-1. 撤退推奨:レッドオーシャン化した「アパレル」「ゲーム機」「新品家電」
もしあなたが以下の商材で起業しようとしているなら、今すぐ計画を白紙に戻すことを強く推奨します。これらは**「労働量に対して利益が見合わない」**典型的なレッドオーシャンです。
- 古着・アパレル全般:「仕入れ値が安い」という理由で初心者が殺到しますが、管理コストが異常に高いのが欠点です。採寸、洗濯、アイロンがけ、撮影、そして保管場所の確保。1着売って500円〜1,000円の利益を得るためにかける時間が長すぎます。「ユニクロ」や「GU」の二次流通は、もはやボランティア活動です。
- ゲーム機(現行機・準新作):SwitchやPS5などのハードウェアは、どこで仕入れても価格が均一化されています。Amazonの手数料を引けば利益は数百円。そのくせ、動作不良のリスクやクレーム率は高く、割に合いません。
- 新品家電(型落ち品):かつての「家電せどり」は、ヤマダ電機やケーズデンキのワゴンセールで稼げましたが、現在はチェーン店側が対策済みです。さらに、大型家電は送料が高騰しており、**「薄利多売+送料負け」**のダブルパンチで資金を溶かす最短ルートです。
3-2. 安定収益:専門知識が参入障壁になる「カメラレンズ」「アンティーク時計」「骨董・美術品」
一方、10年、20年と長く生き残る古物商が扱っているのがこの領域です。共通点は**「専門知識が必要=参入障壁が高い」こと。そして「年数が経っても価値が落ちない(むしろ上がる)」**ことです。
- カメラレンズ(特にオールドレンズ):デジタルカメラの本体は数年で陳腐化しますが、レンズは資産です。特に**Leica(ライカ)やCarl Zeiss(カール・ツァイス)**等の銘玉は、世界中にコレクターがおり、相場が極めて安定しています。「カビ」や「クモリ」の状態を見抜く検品スキルさえ身につければ、ライバル不在のブルーオーシャンです。
- アンティーク時計:**Rolex(ロレックス)やOmega(オメガ)**のヴィンテージは、もはや「実物資産」です。為替や金相場と連動して価格が上昇するため、在庫として持っているだけで含み益が出ることも珍しくありません。
- 骨董・美術品:定価が存在しない世界です。地方の蔵や市場で「ガラクタ」として束売りされていた茶道具や掛け軸が、適切なオークションにかければ数十万円に化ける。これぞ古物商の醍醐味であり、知識が直接「現金」に換金される世界です。
3-3. 2025年の狙い目:インバウンド需要を取り込む「ハイブランド」と「日本のレトロホビー」
2025年現在、最も熱いのが**「海外需要(インバウンド・越境EC)」**に直結する商材です。円安基調が続く日本において、外国人バイヤーは「日本の商品は激安だ」と感じています。
- ハイブランド(バッグ・小物):Louis Vuitton、Chanel、Hermèsなど。日本の中古市場に出回るブランド品は、日本人の几帳面な国民性ゆえに「世界一状態が良い」と評価されています(”Japan Used”ブランド)。国内相場で仕入れ、eBayなどを通じてドル建てで販売すれば、為替差益を含めた大きな利幅が狙えます。
- 日本のレトロホビー・トレカ:ここ数年、**ポケモンカード(ポケカ)**や遊戯王の初期カード、**昭和レトロなソフビ人形(ゴジラ・ウルトラマン等)の海外相場がバブル的に高騰しています。
特に、PSA鑑定(グレーディング)済みのカードは、海外投資家が投機対象として買い漁っています。日本の地方のリサイクルショップで数千円で売られている玩具が、海外マニアの間では数万円で取引される。この「国内外の価格ギャップ(裁定取引)」**こそが、2025年の古物ビジネスにおける最大の攻略ルートです。
4. 勝ち組への転換点:AIと円安を味方につける「次世代・古物ビジネス」
「古物商は労働集約型で辛い」
そう嘆く人は、いまだに昭和のやり方でビジネスをしています。
2025年の今、勝てるプレイヤーの定義は変わりました。
汗水垂らして店舗を走り回る人ではありません。「円安」というマクロ経済の波に乗り、「AI」という優秀な助手に作業を丸投げできる人こそが、涼しい顔をして利益を独占しています。
ここでは、上位1割への切符となる3つの武器を授けます。
4-1. 【越境EC】eBay・Chrono24を活用し「円で仕入れてドルで売る」為替差益モデル
日本国内で完結するビジネスは、もはや「オワコン」と言っても過言ではありません。人口減少で市場が縮小する日本で売るよりも、世界を相手に「外貨」を稼ぐ方が遥かに簡単で、利益率が高いからです。
主力となるのは、世界最大のオークションサイト**「eBay(イーベイ)」や、高級時計専門の「Chrono24」**です。
なぜ海外輸出なのか? その答えは圧倒的な**「為替マジック」**にあります。
1ドル=145円〜150円前後で推移する現在の為替相場(2025年時点)を前提に、簡単なシミュレーションをしてみましょう。
【中古の国産フィルムカメラの例】
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国内仕入れ値: 20,000円
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国内販売相場: 30,000円(利益:約10,000円 ※手数料除く)
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海外販売相場: 300ドル
国内で売れば1万円の粗利ですが、これを海外へ輸出するとどうなるでしょうか。
仕入れ値20,000円を引いた粗利は25,000円です。
まったく同じ商品を、ただ「売る場所」を海外に変えるだけで、利益額が2.5倍に膨れ上がります。
さらに、輸出ビジネスは消費税の**「還付」**を受けることができます。仕入れ時に支払った消費税(10%)が確定申告で戻ってくるため、実質の利益はさらに上乗せされます。
「円で安く仕入れ、ドルで高く売る」。この単純かつ強力な裁定取引(アービトラージ)こそが、現代の錬金術です。
4-2. 【古物市場活用】ネット仕入れを卒業し「BtoBオークション」に参加する
「メルカリやヤフオクで仕入れる」
初心者はここから始めますが、中級者以上になれば卒業しなければなりません。なぜなら、そこは「一般消費者が買う小売価格」の場所だからです。
プロは、プロしか入れない場所で仕入れます。それが**「古物市場(BtoBオークション)」**です。
かつては「符丁(専門用語)」が飛び交う閉鎖的な空間でしたが、近年は完全オンライン化が進み、参入障壁が劇的に下がりました。
- エコリングtheオークション(エコオク):ブランド品から日用品まで圧倒的な出品数を誇る、国内最大級のオンライン市場。相場観を養うための「見学」的な利用にも最適です。
- JBA(日本ブランドオークション):ハイブランドに特化しており、真贋鑑定済みの商品が大量に出品されます。
ここでは、店舗に並ぶ前の商品が「業者価格」で取引されています。
例えば、リサイクルショップで5万円で売られるルイ・ヴィトンのバッグが、市場では3万円で競り落とせます。この**「川上仕入れ」**のルートを確保して初めて、価格競争に巻き込まれない安定したビジネス基盤が完成します。
4-3. 【AI活用】「検品・出品・価格改定」の自動化ツールで労働集約型から脱却
「リサーチや出品作業が面倒くさい」
この悩みも、今はAIが解決します。2025年の古物商は、一人で全ての作業を行う必要はありません。
- 商品説明文の自動生成(ChatGPT / Claude):「このカメラのスペックと魅力を、eBayのSEOを意識した英語で書いて」と指示すれば、数秒で売れる説明文が完成します。多言語対応も一瞬で、英語力がなくても輸出が可能です。
- 画像認識による型番特定(Googleレンズ / 専門アプリ):商品知識がなくても、スマホのカメラをかざすだけで型番や現在の相場を特定できます。これにより、リサーチ時間が数十分の一に短縮されます。
- 価格改定ツール:AmazonやeBayのライバル価格を24時間監視し、最適価格に自動調整するツールを導入すれば、寝ている間も商品は売れていきます。
稼げない人は、これら全てを手作業で行い、時間を浪費しています。
稼ぐ人は、AIを「24時間365日働く文句を言わない従業員」として雇用し、自分は「仕入れの判断」や「資金管理」という経営者の仕事に集中しているのです。
5. これから参入する人が「最初の6ヶ月」でやるべき生存戦略ロードマップ
古物商許可証が手元に届いた瞬間から、あなたは「消費者」ではなく「事業者」になります。
しかし、多くの参入者はこのスタートラインで躓きます。なぜなら、地図を持たずにジャングルに入り込んでしまうからです。
最初の6ヶ月は、利益を出す期間ではありません。**「市場から退場させられないための生存期間」**です。ここで確固たる基盤を築けるかどうかが、その後の明暗を分けます。
5-1. 古物商許可取得前に決めるべき「ジャンル特化」と「販路設計」
多くの失敗例は、「とりあえず許可を取ったから、リサイクルショップで何か儲かりそうなものを探そう」という行き当たりばったりの行動から始まります。これは確実に失敗します。
許可申請をする前の段階で、以下の2点をガチガチに固めておく必要があります。
- ジャンルの「一点突破」:「なんでも屋」は誰の記憶にも残りません。特に初期は資金も知識も限られています。「フィルムカメラだけ」「ダイバーズウォッチだけ」「80年代のオーディオだけ」と、領域を極限まで狭めてください。狭めることで専門知識が深まり、真贋判定の精度が上がり、仕入れのミスが激減します。
- 販路の「逆算設計」:「仕入れてから売る場所を考える」のではなく、「eBayで○○が売れているから、それを国内で探す」のが正解です。出口(販路)が決まっていない商品は、ただの「ガラクタ」です。
5-2. 資金100万円以下なら「回転率」重視、300万円以上なら「資産価値」重視
あなたの手元資金(軍資金)によって、取るべき戦略は180度異なります。自分の体格(資金力)に合わない戦い方をすると、即死します。
- 資金100万円以下(弱者の戦略):最優先事項は**「キャッシュフロー(回転率)」**です。
利益率が低くても、仕入れてから2週間以内に現金化できる商品を回してください。例えば、スマホ、ゲーム機、準新作の家電などです。「雪だるま式」に資金を転がし、まずは資金を増やすことに全振りします。ここで高単価・低回転のヴィンテージ品に手を出すと、現金が枯渇して詰みます。
- 資金300万円以上(強者の戦略):最優先事項は**「資産性(利益額)」**です。
薄利多売の激務から抜け出し、ロレックスやライカ、貴金属など、寝かせておいても価値が下がりにくい商材を扱います。月に数本の取引で数十万円を抜くスタイルを目指し、労働時間を減らしながら利益最大化を狙います。
5-3. 違法行為(名義貸し・盗品売買)のリスク管理とコンプライアンス
古物営業法は、非常に厳しい法律です。「知らなかった」では済まされず、一発で逮捕・許可取り消しになる地雷があります。
- 名義貸しの絶対禁止:「許可を持っていない友人にアカウントを使わせる」「他人の仕入れを自分の許可証で代行する」。これらは**「名義貸し」**という重大な違反行為です。絶対にやってはいけません。
- 盗品流入の阻止(本人確認の徹底):古物商の最大の使命は「盗品の流通防止」です。買取を行う際は、相手の身分証確認(KYC)と「古物台帳」への記録義務を徹底してください。
万が一、盗品を買い取ってしまった場合、警察の捜査協力に応じる必要があります。台帳が不備だと、営業停止処分だけでなく、盗品等有償譲受け罪に問われるリスクすらあります。コンプライアンスは、自分を守る最強の防具です。
5-4. 独学の限界:メンターやコミュニティの正しい選び方(詐欺商材への警鐘)
最後に、情報の取り方についてです。
YouTubeやブログだけの独学には限界があります。特に「BtoBオークションのリアルな相場観」や「最新の真贋情報」は、クローズドなコミュニティにしか出回りません。
しかし、この業界は**「詐欺まがいの情報商材」**で溢れかえっています。以下のような謳い文句には警戒してください。
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×「スマホでポチポチ1日5分で月収100万」
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×「ツールが全自動で稼いでくれる」
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×「札束や高級車の写真ばかり見せるアカウント」
本物のメンター(指導者)は、**「リスク」と「泥臭さ」を語ります。
「偽物を掴まされた失敗談」や「検品の面倒臭さ」を隠さずに話し、現役で古物市場(BtoB)に出入りしているプレイヤーを選んでください。
彼らから学ぶべきは、小手先のテクニックではなく、「相場の歪みを見つける視点」と「業界内の信用(コネクション)」**です。正しい師につくことが、生存確率を劇的に高めるショートカットになります。
6. まとめ:古物商は「労働」ではなく「投資」の視点を持てば勝てる
ここまで、古物商の厳しい現実と、それを乗り越えるための戦略をお伝えしてきました。
最後に、この記事で最も伝えたかったことを一つだけ残します。
もしあなたが、古物商を「時給換算のアルバイト」の延長だと捉えているなら、今すぐ諦めたほうが賢明です。その土俵では、資金力のある大手やAIには勝てません。
しかし、古物商を**「現金を『モノ』という資産に換え、市場の歪みを利用して増やす投資活動」**だと捉えられるなら、これほど勝率の高いゲームはありません。
6-1. 「安く買って高く売る」から「価値あるものを適切な市場へ流す」へ意識改革
稼げない人は、ただ「安く買って高く売ろう」とします。これは単なる**「価格差の搾取」**であり、誰からも感謝されず、長続きしません。
稼げる人は、視座が異なります。
彼らは、「価値が埋もれている場所(日本の地方や不用品)」から、「価値が求められている場所(海外やマニア)」へ、モノを移動させているのです。
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日本の倉庫で埃を被っていたカメラが、海外の写真家のもとで再び輝く。
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捨てられるはずだったレトロ玩具が、コレクターの宝物になる。
あなたは転売屋ではありません。**「価値の最適配置を行うコーディネーター」**です。
円安が進む日本において、あなたの役割は「日本の良質な資産を世界へ供給すること」。この意識改革ができた時、ビジネスの規模は桁違いに大きくなります。
6-2. 今すぐ始めるためのアクションプラン(まずは自宅の不用品で海外販売を試す)
「よし、古物商許可を取りに行こう」
と、いきなり警察署へ走る必要はありません。まずは**「テストマーケティング」**から始めてください。リスクはゼロで済みます。
【今日から始める3ステップ】
- 自宅の「不用品」を探す:まずは押し入れに眠っている昔のゲーム機、フィルムカメラ、使わないブランド小物などを引っ張り出してください。
- eBay(イーベイ)で検索する:その商品が、海外でいくらで取引されているか(Sold Listings)を見てください。日本のメルカリ相場との**「異常な価格差」**に驚愕するはずです。
- 1品だけ出品してみる:許可証は、自分の不用品を売る分には不要です。実際にドルで売れる体験、送料や梱包の手間、そして入金された時の興奮を肌で感じてください。
「本当に売れた!しかもこんなに高く!」
その原体験こそが、あなたのビジネスを突き動かす最強のエンジンになります。
9割の撤退者は、行動せずに悩み続けた人たちです。あなたが生き残る1割になるための第一歩は、今すぐスマホを取り出し、検索することから始まります。
さあ、あなたの部屋に眠る「お宝」を、世界という市場へ解き放ちましょう。



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