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Pixel3にカスタムROMをインストールする方法

カスタムROM
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Pixel3にカスタムROMをインストールしたい。やり方が知りたいな。

 

この記事ではGoogleが2018年から2019年にかけて販売をしていたPixel3シリーズに、最新OSであるAndroid13を導入する方法を解説します。

 

Pixel3シリーズはAndroid12で更新停まっており、セキュリティパッチの配信もすでに終了しています。そのため、中古市場では価値が暴落し、全ての機種が1万円以下で購入できる状態です。

 

しかしながら性能面では、カメラ撮影、ウェブ検索、SNS閲覧(You Tube、Twitterなど)を快適にこなすことが出来、サブ端末として非常に優れています。

上記のページて解説している表を見て頂ければわかるように、iPhone7と8の中間レベルのCPU性能がPixel3と3XLにはあります。メイン端末としてはパワー不足かもですが、サブ端末であればこれぐらいのパワーがあれば全く問題ありません。

 

Androidは自由度が高く、iOSだと導入が難しいMODアプリが充実しています。

広告無しでウェブブラウジングをしたり、SNSの動画や音楽をダウンロードするといった具合で、非常に使い勝手がよろしいのです。

 

カスタムROMという技術を使うことで、ディスコンされているPixel3シリーズのPIxel 3a、Pixel 3a XL、Pixel3、Pixel 3XLをAndroid13に更新することが出来るので、導入方法を紹介していきます。

Pixel3にカスタムROMをインストールする流れ

カスタムROMを導入する難易度はまぁまぁ高めです。

しかし心配する必要はありません。

 

Pixel3はOSの導入に失敗をしても工場出荷時に戻すことが出来る「Android Flash Tool」に対応をしています。これを使えば文鎮化をしてしまった端末でも元に戻すことが出来るのです。

Pixelを僕がオススメする理由がここにあります。はじめてカスタムROMに挑戦する人にもフレンドリーな仕組みが整っているのです。

 

カスタムROMを導入するためには、用意しなければいけないものがあります。

まずは導入するOSのイメージファイルです。

 

スマホのOSはパソコンと異なり、機種ごとに対応するイメージファイルを用意しなければなりません。

同じPixel3シリーズでも、3と3XLのイメージは違うし、3aや3a XLもそれぞれ対応するイメージファイルを用意しなければなりません。

 

対応するROMについてはXDAというフォーラムで探します。

ROMをダウンロードする

僕はEvolution XというROMを導入しているため、今回はEvolution Xで解説を行います。

Evolution Xの公式サイトに行き、導入をしたい機種のROMをダウンロードして下さい。

ROMのデータはPixel本体に保存をするか、USBメモリに保存をして下さい。本体経由のほうが転送が早いのですが、ROMの書き換えに失敗して本体のデータにアクセスできなくなることがあります。そういう時にはUSBメモリ経由でROMをインストールします。

 

USBメモリを購入する際はtype C変換アダプタを用意するか、type Cに対応するものを選んで下さい。

TWRPをダウンロードする

ROMのイメージをPixelに焼き付けるためには専用のプログラムが必要になります。そのために利用するのがTWRPです。

TWRPも機種別にデータが用意されており、個別にダウンロードが必要となります。本体、またはUSBメモリにデータを落としておいて下さい。

SDL Platform-Toolsをダウンロードする

カスタムROMを導入する命令文をスマホに送るためにパソコンが必要となります。僕はWindowsでやりましたが、MacやLinuxでも作業が出来ます。

管理をするためのプログラムSDL Platform-Toolsをパソコンにダウンロードして下さい。

ブートローダーをアンロックする

ROMのダウンロードが終わったら、ブートローダーをアンロックします。

ブートローダーは初期設定だとロックをされており、任意のプログラムを起動することが出来ない状態になっています。これをアンロックすることでカスタムROMを導入可能な状態にします。

 

設定アプリを立ち上げ、デバイス情報という項目に移動をします。

一番下にビルド番号という項目があるので、ここを連打して下さい。すると開発者向けオプションが開放をされます。

 

 

設定アプリよりシステムに移動し、一番下の方にある開発者向けオプションをタップします。

するとこのような画面が出てきますので、OEMロック解除とUSBデバッグの2つを有効にします。

 

この状態で電源を切り、電源ボタンとボリュームダウンを押した状態で起動をします。スマホとPCをUSBケーブルで接続して下さい。

するとブートローダーが立ち上がるので、この状態で以下のコマンドを入力します。

fastboot devices

ここで接続がうまくいっていれば、認識をされて表示が出ます。

その状態で、コマンドプロンプトをSDKプラットフォームのアドレスバーにcmdと入力して起動。

以下のコマンドを入力し、ブートローダーをアンロックします。

fastboot flashing unlock

画面が切り替わり、ブートローダーをアンロックするかを聞いてきますので、ボリュームキーを押して「Unlock the bootloader」に切り替えて、電源ボタンを押して実行します。

これでブートローダーのロックが解除されます。

TWRPを焼く

fastboot flash パス名

パス名の所はファイルをコマンドプロンプトにドラッグすれば自動で入力してくれます。

コマンドを入力すると端末が再起動をしTWRPが立ち上がります。

TWRPを起動する

TWRPが立ち上がったら、オプションを変更し画面が消灯しないように設定します。

スワップする

端末上にあるデータを消去し、カスタムROMがクリーンインストールされる状態にします。

ROMを焼く

ROMを焼く作業をします。スワイプをして作業が終わるまで待ちます。

作業が正常に終わるとこのような表示となるので、REBOOTを選択して、SYSTEMを選び再起動をします。

 

ROM焼きに成功していればOSが立ち上がり、初期セットアップ画面となります。お疲れ様でした。

うまくいかない時

実際にカスタムROMを導入する時に経験したトラブルと、それに対する対処法をまとめます。

TWRPでタッチ反応が起きない

typec変換アダプタを使ってマウスを接続して下さい。ポインタが現れ操作できるようになります。

何度ROMを焼いても再起動ループになる

TWRPのバージョンを変えてみて下さい。3XLにROM焼きをした時に何度も失敗をして、一個前のバージョンのTWRPで焼いたらうまくいきました。

ルート権限を取得したい

magiskというアプリをTWRPを使って焼いて下さい。拡張子をapkからzipに変更したものをスマホ本体にデータとして格納して、TWRPから呼び出せばOKです。

まとめ

ROM焼きが成功すると、そこには圧倒的に自由な世界が待っています。

昔iPhoneの脱獄が流行った時期がありましたが、iOSの脱獄とは比較にならないぐらい、Androidは自由度が高いです。

 

僕は現在、You Tube Premium非加入であるにも関わらず、PIP再生が出来、広告が出ません。動画のダウンロードも出来るのでセミナー映像をダウンロードしておき、移動中に再生ということも可能。

 

これ以外にもHTTP経由で広告を全て遮断し、無料アプリに表示される広告を非表示にするなど、iPhoneでは出来ないことがAndroidだと簡単に実行できるようになります。

MODアプリが充実しているAndroidだからこそ、こういった事が簡単に実装できるわけです。

 

Pixelはバッテリーの交換も簡単なので、メンテナンスもやりやすいです。バッテリーのメンテナンスさえしていけば、何年でも使うことが出来るでしょう。

 

Androidは2年〜3年でサポートが打ち切られ、サポートが打ち切られた機種は価値が暴落します。Pixelであってもこの法則から逃れることは出来ず、更新が打ち切られた機種は1万円以下で購入が可能です。

 

この原理を利用し、かつてのハイエンドモデルを激安で購入し、カスタムROMを導入して最新OSに更新をする。これを繰り返すことで、最安で高性能なスマホを調達し続けることが出来るようになります。

 

僕はこれまで毎年iPhoneを買い替えてきましたが、これからはiPhoneSEのような廉価機種と、型落ちのPixelでいいやって思うようになりました。ケーコジをすればSEは10,000円以下で手に入るので、Pixelと合わせても2万円以下でスマホを購入できる計算になります。

SEの販売サイクルは2年〜3年程度なので、買い替えの頻度もこれであれば下がり、管理が楽になります。ケースや保護ガラスの買い替え回数も少なくなるし、まとめ買いしてコストを削減することも可能になる。

 

僕は今後もカスタムROMを活用して、Pixel3以外にもカスタムROMを導入していこうと思ってます。

カスタムROMの導入は最初こそ覚えることが多く難しいですが、何度もやっていくうちにクセがわかってきて、トラブルが起きても冷静に対処ができるようになります。

導入に失敗して文鎮化しても、公式ROMを導入すれば復活する可逆仕様で安心。

 

ぜひこの記事を参考にしてカスタムROMにチャレンジしてみて下さい。

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