光回線乞食は「資産運用」である|3ヶ月維持で回した私の履歴と、ブラックリストの正体、生涯差額の計算式

光乞食

先に数字だけ言います。光回線の乗り換えでキャッシュバックを取り続けても、光回線単体で1年に手元に残るのは5万円に届きません。私が横浜と千葉で実際に回した結果がそうでした。

ケータイのMNP(ケーコジ)と比べれば利益は浅い。だからこの界隈は転売目的の人が入ってこないし、総務省も問題視しない。それがこの記事の結論の半分です。

もう半分はこうです。この作業の本当の効果は「5万円もらえる」ことではなく、インターネットという固定費が実質的にずっと0円になることにあります。月4,400円の回線を30年払い続ければ約158万円。それが消える。利益がトントンでも私はやる価値があると考えていますし、この記事はその判断を読者が自分の数字で検算できるように書いています。

裏技も黄金ルートも出てきません。出てくるのは、私が契約した回線の順番と金額、工事費を無料にする「噛ませ犬」と、そこから回線を渡り歩く「ホッピング」の設計、1回あたりの計算式、維持期間ごとの損益、ブラックリストについて公的資料に書いてあることと書いていないこと、そして住まいの種類別に生涯でいくら差がつくかの試算です。最後に、自分の条件を入れて計算できる計算機を置きました。

1. 私が実際に回した履歴(横浜・千葉)

先に履歴を全部出します。回線はすべて1ギガ、住まいはマンション(建物一括契約なし)です。金額は当時のもので、キャッシュバック(以下CB)の相場は時期で動くので、あとの計算では「変数」として扱います。

1-1. 横浜時代

順番 回線 契約経路 CB 維持期間 備考
1 ドコモ光 携帯ショップ 5万円 3ヶ月 この時期はドコモ光の新規工事費が無料だったので、ドコモ光自体を入口(噛ませ犬)にできた
2 SoftBank光 5万円 半年 ワイモバイル(ケーコジで契約)の「おうち割」を同時適用。ソフトバンクでんきへの同時切り替えでPayPayポイント5,000、電気は3ヶ月後に他社へ
3 EN光(enひかり) なし 引っ越しまで 縛りなしの待機用

1-2. 千葉時代

引っ越した時点でドコモ光の工事費が「無料」ではなく「分割相当を割引やCBで相殺する」形に変わっていて、途中で解約すると残りを請求される状態でした。だから入口を変えました。

順番 回線 CB 維持期間 備考
0 excite光(エキサイト光) なし 工事費無料で新規に引く。この回線が「噛ませ犬」(第6章)。以後はこの回線を事業者変更で渡り歩く
1 ドコモ光 5万円 3ヶ月
2 SoftBank光 5万円 半年 再びワイモバイルのおうち割。住所が変わったので電気の乗り換え特典も2回目
3 ドコモ光 再契約。拒否されていない

履歴から読み取れることを3つだけ先に書いておきます。

第一に、私は同じ回線に戻っています。ドコモ光を3ヶ月で解約し、半年後にまた契約している。少なくとも私の名義では、これで契約を断られていません。

第二に、CBは光回線の分だけではない。ワイモバイルのセット割、電気の切り替え特典、この2つを同じタイミングで取っています。光回線は「経済圏の入口」として使うと数字が変わります(第7章)。

第三に、私はauひかりをやっていません。理由は数字で説明できるので第3章に置きます。

2. なぜこれを「資産運用」と呼ぶのか

投資は元手を入れてリターンを得る行為です。光回線の乗り換えは元手がゼロです。元手ゼロで年5万円弱のキャッシュフローと、月4,400円前後の固定費の消滅が得られる。利回りで表現すると分母がゼロなので意味をなさない。だから比較すべきは利回りではなく時給で、これは第8章で計算します。

ただし「資産運用」と呼ぶ本当の理由は別にあります。株でも不動産でも、続けている限りリターンが積み上がるものを資産と呼ぶなら、光回線の乗り換えは手間をかけ続ける限り、通信費という支出が生涯にわたって発生しないという形のリターンを生みます。1回で終わればただの小遣いですが、30年続ければ150〜200万円の支出が消える。これは生活防衛の枠を超えていると私は思っています。

世の中では「乞食」と呼ばれる行為ですが、私と私の顧客にとっては、手間で固定費を消す運用の一つです。呼び方はどうでもいい。数字だけ見てください。

2-1. 続ける型と、1回だけ型。どちらも否定しない

この記事は「回し続ける」前提で書いていますが、私は1回だけやってやめるという選択も否定しません。実際、横浜では2回目のSoftBank光のあとにenひかり(縛りなし・解約金なし・最安クラス)へ移って、引っ越しまでそのまま使っていました。

やること 得られるもの(CB5万・マンション4,400円の前提) 向いている人
続ける型 工事費無料の噛ませ犬で入り、3ヶ月〜半年ごとに事業者変更でホッピングし続ける 年約4.5万円の手残りが積み上がり、回線費は生涯実質ゼロ 年2回の手間を「時給1万円超の作業」として受け入れられる人
1回だけ型 CBの出る回線を1回だけ新規で引き、3ヶ月〜半年後に縛りなし最安回線へ移って落ち着く 1回の手残り約2.9万円(3ヶ月)〜1.6万円(半年)。以後は最安の月額を払う 自己アフィリエイトの感覚で、1回分の特典だけ取れれば十分な人

1回だけ型は、自己アフィリエイトと同じ構造です。申し込みという行為に対して事業者が払う広告費を、1回分だけ自分で受け取る。手間は1回分で終わり、以後の管理はありません。年2回の立ち会いが面倒なら、こちらで構いません。差が出るのは第9章の生涯差額で、そこは自分の時給で決めてください。

3. 1回あたりの計算式(損益分岐)

すべての判断はこの1本の式で決まります。

1回の手残り = CB −(事務手数料 + 月額 × 維持月数 + 解約金 + 工事費の自己負担分)+ セット割 × 維持月数

「工事費の自己負担分」は、一括無料なら0、実質無料(分割割引)なら解約時点の残債、有料なら全額。

この式に私の横浜の数字を入れると、こうなります。

3-1. 実例①:ドコモ光・3ヶ月維持(工事費無料の時期)

項目 金額 前提
CB +50,000円 携帯ショップ経由。当時の額
事務手数料 −3,300円 各社の料金表で確認。3,300円が一般的
月額 × 3ヶ月 −13,200円 マンション1ギガ 4,400円と置く
解約金 −4,400円 月額1ヶ月分相当が法定上限(後述)
工事費 0円 この時期は無料
手残り +29,100円 3ヶ月間ネットを使った上でこの額

3ヶ月間ネットを使って、29,100円受け取っている。実質月額に直すと−9,700円です。ネットを使うほど金が入ってくる状態になっています。

3-2. 実例②:SoftBank光・半年維持+おうち割

項目 金額 前提
CB +50,000円 当時の額
事務手数料 −3,300円
月額 × 6ヶ月 −25,080円 マンション1ギガ 4,180円と置く
解約金 −4,180円 月額1ヶ月分相当
工事費 0円 私のケースでは自己負担なし
おうち割 × 6ヶ月 +6,600円 ワイモバイル1回線、1,100円/月と置く
手残り +24,040円 半年間ネットを使った上でこの額

維持期間が倍になったので手残りは減っています。それでも半年使ってプラス2万4千円。実例①と②を1年で回すと、年間の手残りは約46,500円(第9章の試算表は月額を4,400円で揃えているので45,000円になります)。冒頭の「5万円に届かない」はこの数字です。

3-3. 実例③:私がauひかりをやらなかった理由

auひかりはNTTの回線を使っていないので、新規契約のたびに自前の引き込み工事が発生します。私が見たとき、CB5万円に対して工事費が33,000円でした。3ヶ月で解約すればこの工事費は自分持ちになります。

項目 金額
CB +50,000円
事務手数料 −3,300円
月額 × 3ヶ月 −13,200円
解約金 −4,400円
工事費(自己負担) −33,000円
手残り −3,900円

マイナスです。維持を延ばせばプラスに転じる時期はありますが、工事の立ち会いを含めた手間に対して利益が浅すぎる。私はやりませんでした。1円でも多く取りに行くならやってもいい、というだけの案件です。

この実例③が、私の「やらない条件」の原型です。違約金と工事費を式に入れてマイナスになる案件には手を出さない。プラスでも利益が浅すぎる案件はやらない。それだけです。

3-4. 解約金の上限は法律で決まっている(出典)

式の中の「解約金」は、2022年7月1日施行の改正電気通信事業法施行規則で上限が定められています。総務省のQ&Aの表現を借りると、違約金の上限は「月額利用料相当額」です。同じQ&Aには、キャッシュバック相当額は解約時に利用者に請求できない旨、そして工事費の分割分については解約月分の請求が可能である旨も書かれています。

つまり法律上、解約時に取られうるのは「月額1ヶ月分の解約金」と「工事費の残債」であって、「もらったCBを返せ」は事業者側からは言えない。ここは古い情報が流通しているので、原文を確認してください。

ただし、これは電気通信事業者(回線を提供する会社)に対する規制です。販売代理店が独自に付けている特典の条件は、その代理店の規約を読む必要があります。私は代理店経由の申し込みをほぼしていないので、ここについて実測はありません。

4. 光乞食の維持期間:3ヶ月か、半年か、1年か

この記事に来る検索で一番多い質問がこれです。私の答えは「自分のリスク許容で決める。ただし、その差はいくらなのかを先に計算してから決める」です。

4-1. 私は3ヶ月で回した。現状ブラックにはなっていない

私は「ブラックになっても構わない」と割り切って、3ヶ月維持を基本にしました。結果、ドコモ光に3ヶ月→解約→再契約という流れで、契約を断られていません。これは私の名義・私の時期の実測であって、保証ではありません。半年は維持したほうがいいという人もいて、その考え方も合理的です。

4-2. 維持月数を延ばすことは「保険料を払う」ことと同じ

ここが数理で殴れる部分です。維持を1ヶ月延ばすたびに、手残りは(月額 − セット割)だけ減ります。マンション1ギガ 4,400円でセット割なしなら、1ヶ月延ばすごとに4,400円の保険料を払っているのと同じです。

維持月数 手残り(CB5万・月額4,400円・工事費0) 3ヶ月との差 この差の意味
3ヶ月 +29,100円 私の基本線
6ヶ月 +15,900円 −13,200円 「半年派」が払う保険料
9ヶ月 +2,700円 −26,400円 ほぼトントン
10ヶ月 −1,700円 −30,800円 ここから赤字
12ヶ月 −10,500円 −39,600円 「1年維持」は、この条件だと損

損益分岐は約9.6ヶ月(式:(CB − 手数料 − 解約金) ÷ 月額)。戸建てで月額5,720円なら約7.2ヶ月まで縮みます。「安全のために1年維持しろ」という助言は、この条件では「赤字にしろ」と言っているのと同じです。それでも1年維持する人は、再契約を断られるリスクに約4万円の保険料を払っている。払う価値があるかどうかは、その人が今後何回このループを回すつもりかで決まります。

私の判断はこうです。再契約を断られたら、別の回線に行けばいい。NTT系のコラボ光は数十社あります。保険料を払って一社にしがみつくより、断られたら次へ行くほうが期待値は高い。ケータイのMNPと違って、光回線には「弾」の在庫制限も端末の値引き上限もありません。

5. 光回線のブラックリストについて、分かっていることと分からないこと

「光回線 ブラックリスト」で来た人のために、断定できることとできないことを分けて書きます。

5-1. 分かっていること

第一に、光回線の短期解約について、事業者をまたいで共有される公的なデータベースの存在は、私が探した範囲で公表されていません。ケータイについては総務省の会合で各社が「ブラックリストは存在しない」と答えた記録があり、その経緯はケーコジの記事にまとめています。光回線について同じ問答は見つけていません。

第二に、解約時に事業者が請求できる額は法律で上限が決まっています(第3章)。「短期解約するとCBを返還させられる」は、事業者からは法律上できません。

第三に、料金の不払いは別の話です。払わずに解約すればそれは債務不履行で、これは短期解約とは無関係に問題になります。解約金と残債は払ってください。それを払っている限り、法的に責められる要素はありません。

5-2. 分からないこと

各社が社内で「短期解約者」をどう扱っているかは公表されていません。同一グループ内(たとえばソフトバンクとワイモバイル)で情報が共有されているかどうかも、外からは分かりません。私に言えるのは「3ヶ月で解約して同じ回線に戻れた」という自分の実測だけです。

ネット上の「ブラックリスト入りの基準は○ヶ月」という記述は、私が見た限りすべて出典がありません。この記事も出典を出せないので、断定しません。断定できないものに対する対処は一つで、断られても困らない設計にしておくことです。ホッピングならコラボ光は数十社あるので、断られたら別の会社へ渡ればいいだけです(第6章)。

6. 噛ませ犬とホッピング:工事費を無料にしてから、無限ループに入る

千葉でやった設計です。ここがこの記事の中核なので、順番に書きます。

6-1. 噛ませ犬の目的は「工事費を無料にすること」

光回線のホッピング(コラボ光の間を事業者変更で渡り歩くこと)で、唯一まとまった金額が出ていく可能性があるのが工事費です。回線を新しく引くときに1回だけ発生し、これを「実質無料(分割相当を毎月の割引やCBで相殺)」の会社で引くと、途中で解約した時点で残りが請求されます。第3章の式で言えば「工事費の自己負担分」がここで立ちます。

だから最初の1社は、工事費がそもそも無料の会社で入ります。それが噛ませ犬です。私が調べた範囲で、新規の工事費が無料だったのは次の3社でした。

噛ませ犬の候補 私の実測・確認
excite光(エキサイト光) 千葉で実際に噛ませ犬にした。CBなし、縛りなし
@スマート光 工事費無料を確認。私は使っていない
enひかり(EN光) 工事費無料を確認。横浜では最後の落ち着き先として使った

いずれも私が調べた時点の条件です。工事費無料は時期で変わるので、申し込む前に各社の現行条件で確認してください。

噛ませ犬で回線を引いたあとは、その回線を事業者変更でドコモ光、ソフトバンク光へと渡り歩きます。事業者変更は同じNTTの回線を使い続けるので工事がなく、工事費も発生しません。つまり噛ませ犬の1回だけ工事費のリスクを取り、その1回を無料の会社で済ませれば、以後のホッピングでは工事費が式から消えます。

6-2. なぜ今、ドコモ光を最初にできないのか

横浜ではドコモ光から入りました(第1章)。当時はドコモ光の新規工事費が無料だったからで、ドコモ光自体が噛ませ犬になれた。いまは違います。ドコモ光の工事費は「24ヶ月分をCBや割引で返す」形態になっていて、3ヶ月で解約すると残りが請求されます。CB5万円から工事費の残債を引くと、実例③のauひかりと同じ構造になる。だから今はドコモ光を入口にできず、工事費無料の3社で入ってからドコモ光へホッピングする順番になります。

6-3. ホッピングの設計図

【入口】excite光/@スマート光/enひかり(工事費無料・CBなし)
   ↓ 事業者変更(工事なし)
ドコモ光(3ヶ月・CB5万)
   ↓ 事業者変更(工事なし)
ソフトバンク光(半年・CB5万・おうち割)
   ↓ 事業者変更(工事なし)
ドコモ光 → ソフトバンク光 → … 同じ会社が連続しないように回す
   ↓ 止めるとき
enひかり等の縛りなし最安へ落ち着く(1回だけ型・第2章)

これが「無限ループ」の形です。工事は入口の1回だけ。以後は事業者変更承諾番号を取って次のコラボ光へ申し込むだけで、立ち会いもありません。承諾番号の有効期間は発効日を含めて15日間です(ドコモ光の案内に明記があります)。番号を取ったら当日中に次を申し込んでください。

ホッピングの途中で再契約を断られたら、別のコラボ光へ行けばいい。NTT系のコラボ光は数十社あるので、行き先がなくなることはありません(第4章)。そして、ループをもう1本増やしたければ、噛ませ犬をもう1本、工事費無料で引く。光回線は同じ住所に2本、3本と引けます。私の実測は自分の名義で自宅に2本までです。

6-4. 広げるなら、親の家まで

「同時に何本も引けるなら、親族や友人の家でも回せば何倍にもなるのでは」という発想は自然ですが、私はやっていませんし、勧めません。理由は数理です。

回線1本あたりの年間手残りは約4.5万円(第3章)。家を1軒増やしても増えるのは年4.5万円だけです。一方で、噛ませ犬を引くときの工事の立ち会い、事業者変更の管理、名義人との連絡、CBの受け取り口座の管理は軒数に比例して増えます。1軒目で時給1万円超だった作業は、2軒目からは移動時間と連絡コストが乗って時給が下がり始めます。レバレッジをかけても金銭的なメリットは薄く、管理の手間だけが確実に増える。

現実的な上限は、立ち会いを頼めて自分で管理が届く距離、つまり親の家までだと私は考えています。それ以上に広げる話は、この記事の範囲外です。私の実測は「自分の名義で、自宅に2本」までです。

7. 光回線は経済圏の入口:おうち割・電気・クレカ

光回線単体で年5万円弱。この数字を底上げするのが、各社が用意している経済圏のセットです。私が実際に組み合わせたのは3つです。

組み合わせ 私の実測 効果の出方
スマホのセット割(おうち割など) ワイモバイルをケーコジで契約 → SoftBank光と同時にセット割 維持月数 × 割引額がそのまま手残りに足される
電気の切り替え特典 ソフトバンクでんきへ同時切り替えでPayPayポイント5,000。3ヶ月後に他社へ乗り換え。住所が変わったので千葉でも2回目 光と同じタイミングで取ると手続きが1回で済む。詳細は電気乞食の記事
各社のクレジットカード ケータイ・光の支払いに各社のカードを使うと、さらに割引が入る 月数百円だが、維持月数分積み上がる

設計思想は単純で、ケータイ会社が用意している経済圏のサービスは、光回線を軸にセットで使うことで利益を底上げする。光回線のCBは入口であって、そこにスマホ・電気・カードをぶら下げると、1回のループで動く金額が変わります。

ここで注意が一つ。セット割はスマホ側の回線を同じグループにする必要があるので、スマホ側の乗り換え(MNP)とセットで設計することになります。スマホ側には値引き上限や契約解除料の仕組みがあり、こちらのほうが制約が多い。ケーコジの記事を先に読んでから組んでください。

8. 手間の実測と時給換算

「めんどくさい」を数字にします。私の1回あたりの実測はこうです。

工程 私の実測
噛ませ犬を引くとき(入口の1回だけ) 工事日程を決める電話が1本、前日に何時に来るかの電話が1本、当日の立ち会い約40分。2本目以降はもっと短い
ホッピング(事業者変更) 承諾番号を取って次のコラボ光にWebで申し込む。工事も立ち会いもない
申し込み・解約の手続き Webと電話。人によって差が出るので下の計算機で自分の数字を入れてください

入口の工事まで含めて、申し込みと解約の手続きに各30分、電話2本で15分、工事立ち会い40分と置くと、1回あたり約2時間。ホッピングだけなら工事の分が消えるのでもっと短い。実例①の手残り29,100円なら時給約14,500円、実例②の24,040円でも約12,000円です。

この時給に納得できるならやる、できないならやらない。それだけの判断です。私の顧客層(副業でせどりや修理をやっている人)にとって、時給1万円超えの作業を年2回やらない理由はありません。一方で、本業の時給がこれを超える人は、やらなくていい。この記事は全員に勧めていません。

9. 住まいの種類で生涯差額はどう変わるか

ここが、この記事で一番伝えたいことです。同じ作業でも、住まいの条件で「消える固定費」の大きさが違います。

9-1. 3つの住まいの型

状況 動かない人の固定費 ループで消える固定費 工事
A. 戸建て 自分で回線を引く。月額はマンションより高い 月5,500〜6,000円 全額 噛ませ犬を引くときの1回。宅内引き込みの立ち会い
B. マンション(一括契約なし) 私のケース。各戸が個別に契約する 月4,000〜4,500円 全額 噛ませ犬を引くときの1回。建物内の配線が既にあるので短い
C. マンション(建物一括契約あり) 管理費や賃料にネット代が含まれている 管理費に埋まっている(0〜2,000円程度) 消えない(払い続ける) 追加で噛ませ犬を引くときの1回

C型についてだけ、私の失敗を書いておきます。横浜より前、月島に住んでいたとき、建物がネットコミュニケーションズと一括契約していました。私は「一括契約の建物では個別に契約できない」と思い込んで、何もしませんでした。これは勘違いで、契約はできました。しかも当時は今より条件が緩く、短期解約を繰り返してもっと取れた時期です。C型の人は、固定費は消せませんが、CBの手残りは取れます。私はそれを数年分、思い込みで捨てました。

9-2. 生涯差額の試算表

前提を固定します。CB5万円、事務手数料3,300円、解約金は月額1ヶ月分、工事費の自己負担0(噛ませ犬で入った前提)、年に2回(3ヶ月+半年)ホッピングする。CB相場は今後変わるので、この表は「動かない人との差の桁」を見るためのものです。自分の数字は下の計算機で入れてください。

期間 A. 戸建て(月5,720円) B. マンション(月4,400円) C. 一括契約マンション
動かない人が払う回線費の累計
10年 686,400円 528,000円 管理費に含まれ変わらない
20年 1,372,800円 1,056,000円 同上
30年 2,059,200円 1,584,000円 同上
ループを回す人の累計手残り(回線費はこの中で払い終えている)
10年 +304,800円 +450,000円 +450,000円(追加回線として)
20年 +609,600円 +900,000円 +900,000円
30年 +914,400円 +1,350,000円 +1,350,000円
両者の差(=ループを回す価値)
10年 約99万円 約98万円 約45万円
20年 約198万円 約196万円 約90万円
30年 約297万円 約293万円 約135万円

戸建ての手残りがマンションより小さいのは、月額が高い分だけ維持中の支払いが大きいからです。ただし「消える固定費」は戸建てのほうが大きいので、差額で見ると両者はほぼ同じ、30年で約290〜300万円になります。CBの相場が下がって手残りがゼロになったとしても、消える固定費の側は変わりません。その場合でも差はB型で30年約158万円、A型で約206万円残ります。

この表を見て「怪しい」と感じたなら、それは正しい反応で、だから前提を全部書きました。疑う場所は3つしかありません。CBが5万円で取れ続けるか、解約金と工事費が前提通りか、自分がこの作業を年2回やり続けられるか。この3つを自分の数字に置き換えるための計算機を次に置きます。

10. 計算機:自分の条件で生涯差額を出す

数字を入れると、1回の手残り・実質月額・損益分岐月数・時給・10/20/30年の累計差額が出ます。初期値は私の横浜の条件です。

1回の手残り
維持中の実質月額(マイナス=もらいながら使っている)
手残りがゼロになる維持月数(これより長いと赤字)
時給換算
年間手残り(2本目の回線の年額を引いた後)
動かない人が払う回線費(年)
10年の差額
20年の差額
30年の差額

初期値は「3ヶ月維持を年2回」。第9章の試算表は「3ヶ月+半年の2回」で計算しているので、年間手残りはそちらのほうが小さく出ます。計算機は1年の全サイクルを同じ条件として扱います。

差額 =(動かない人の回線費の累計)+(ループを回す人の累計手残り)。CB相場・料金は変わるので、必ず契約前に各社の現行条件を入れ直してください。この計算機は将来のCBを保証しません。


11. やらない条件(私の除外リスト)

攻めの話は上で終わりです。ここからは私が手を出さない条件で、これだけ守れば赤字にはなりません。

条件 理由
式に入れてマイナスになる案件 説明不要。第3章の実例③がこれ
プラスでも利益が浅すぎる案件 工事の立ち会いを含めた手間に見合わない。私の基準は時給1万円
工事費が「実質無料(分割相当を割引・CBで相殺)」の会社を入口にすること 解約時に残債が一括で来る。総務省Q&Aでも工事費残債の請求は認められている
CBの受け取りが1年後・2年後で、手続きをしないと消える案件 受け取れない前提で式に入れる。受け取れたら余禄
解約金・残債を払わずに逃げること 短期解約とは別の話。これをやると自分の信用の問題になる
自分以外の名義 私はやっていない。実測がないものは書けない

12. なぜこの市場は飽和しないのか

最後に、なぜ光回線のCBがケータイのように規制で潰されず、転売屋に食い荒らされないのかを、私の見立てとして書いておきます。理由は一つで、利益が浅いからです。

光回線単体で年5万円弱。ケータイのMNPのように端末を売って1台数万円、という話にはならない。だから転売目的の人が入ってこないし、SNSで騒がれない。騒がれないから総務省が問題視しない。問題視されないから各社のCB競争が続く。CB競争が続くから、手間をかける人にはずっと取れる。

この構造は、私がせどりで見てきた「誰でもできることは誰でもできる値段になる」の裏返しです。利益が浅く、手間がかかり、しかも「乞食」という呼び名で敬遠される作業には、参加者が増えません。参加者が増えなければ条件は悪化しない。私が「資産運用」と呼ぶ理由の半分は、この手間そのものが参入障壁になっている点にあります。

これが崩れるとしたら、CBがケータイ並みに膨らんで目立ったときです。そのときは総務省が動く。今はそうなっていません。

13. よくある質問

3ヶ月で解約したら、その会社と二度と契約できませんか

私はドコモ光で3ヶ月→解約→再契約ができました。それ以上のことは分かりません(第5章)。断られても、コラボ光は数十社あるので別の会社へホッピングすればいいだけです(第6章)。

解約するとキャッシュバックを返せと言われませんか

回線事業者からは法律上できません(総務省Q&A Q3-2-4)。ただし販売代理店の独自特典は、その代理店の規約次第です。

賃貸マンションでも工事できますか

建物内に配線が来ていれば、部屋までの工事は既存の配管を使うことがほとんどで、私は許可で揉めたことはありません。建物が一括契約している場合でも、個別に追加契約はできます(私は月島でできないと思い込んで損をしました)。管理会社に確認するときは「既存配管を使う、穴あけなしの工事」と伝えるのが早いです。

VDSL方式のマンションでも同じことができますか

VDSL(電話線で各戸に配る方式)の建物は、光配線方式より契約できる回線が限られ、速度も出ません。先に管理会社へ「光配線方式に切り替えられるか」を確認してください。切り替えられない建物では、この記事のループはそのままでは組めません。

1回だけやって、あとは安い回線に落ち着くのはアリですか

アリです。私も横浜でSoftBank光のあとにenひかりへ移って、引っ越しまでそのまま使いました。自己アフィリエイトと同じで、1回分の特典を取って終わりにする。続けるかどうかは、第8章の時給に納得できるかで決めてください(第2章)。

維持期間は3ヶ月と半年、どちらが正解ですか

正解はありません。半年にすると1回あたり約13,000円(マンション・セット割なしの場合)の手残りが減ります。それを「断られないための保険料」として払う価値があるかで決めてください(第4章)。

ケータイのMNPと比べて、どちらを先にやるべきですか

金額はケータイのほうが大きいです。ただしケータイには値引き上限と契約解除料の仕組みがあり、制約が多い。光回線は制約が少なく、しかもスマホのセット割の受け皿になります。両方やるなら、光回線を先に引いてからスマホを寄せるほうが手続きが1回で済みます(第7章)。

14. まとめ

光回線乞食で稼げる額は、年5万円に届きません。それでも私が続ける理由は、通信の固定費が生涯ゼロになるからで、その差は住まいの型によって30年で約135万〜300万円の桁になります。

続けるか、1回だけで終えて縛りなしの最安回線に落ち着くか。どちらでも構いません。判断に必要な式は一つ。CB −(事務手数料 + 月額 × 維持月数 + 解約金 + 工事費の自己負担)+ セット割 × 維持月数。これがプラスで、時給に直して自分が納得できる額なら、やる。マイナスか浅ければ、やらない。維持期間は損益分岐(この条件で約9.6ヶ月)より手前で、自分のリスク許容に合わせて決める。入口は工事費無料の噛ませ犬(excite光・@スマート光・enひかり)で引き、以後は事業者変更でホッピングして工事費を式から消す。断られたら別のコラボ光へ渡る。

ブラックリストについて、私が言えるのは「3ヶ月で回して、現状ブラックにはなっていない」という自分の実測と、「解約時に取られうる額は法律で上限がある」という公的資料の2つだけです。それ以上のことを断定している記事は、出典を確認してから信じてください。この記事も含めて。

 

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転職しても、買い手が別の一社に変わるだけ。
構造は変わりません。
必要なのは努力の量でも我慢でもなく、
会社以外に
「自分の判断にお金を払う相手」
を一つ持つこと。
月3万円で構いません。
それだけで、組織との距離の取り方が変わります。
動かない録画機器を1,000円以下で仕入れ、
中古ドライブ(部品代2,000円)に交換。
ついでに容量を増やして15,000円で販売。
── 20年の現場から、実例の一部
この無料講座で扱う内容
  • 壊れた商品のどこに価格差が眠るのか
    「歪みの4類型」
  • 手数料・送料・作業時間まで含めた
    「1件の利益計算式」
  • 絶対に手を出してはいけない
    「除外リスト7項目」
  • 6日目には、元手ゼロで
    今週できる実践ワーク(約70分)
※手を動かさずに稼ぐ方法をお探しの方には向きません。
そのことも講座内で明記しています。
20年
現場での実践
全14通・2週間。
1通3〜5分で、通勤中にも読み切れる分量です。
まずは14通の無料講座で、
「第二の買い手」という考え方を確認してください。
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※後半に有料商品のご案内があります。
第1通の冒頭で明記します。
光乞食

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