ツイッターで副業についてリサーチをしていたら、アフィリコというマルチビジネス系の案件が募集されていました。
これについて掘り下げて調査してみたところ、実質的にねずみ講であり、後発の人は稼げない仕組みであると判断したため、注意喚起を行うことにしました。SNSで勧誘をしているアカウントは、派手なライフスタイルを連想させる画像と、儲かってることをイメージさせる羽振りの良さを全面的に演出しています。
知識のない初心者や、お金に困っている人はその手の発信にすぐに引っかかり、養分にされてしまいます。取り組むビジネスの利点だけでなく、デメリットまでしっかりと理解して、契約をされる事をおすすめします。
アフィリコを提供している会社は、ライフアップへと名前を変え、現在はフォーテックという名前で活動をしている模様です。名前を変えてまで活動しなければいけない理由はなぜなのか?をこの記事では掘り下げています。
アフィリコとは?
アフィリコはアフィリエイトASPとして活動をスタートしました。ネットワークビジネスとアフィリエイトのいい所を組み合わせて、広げていくというコンセプトでスタートした模様です。
既存会員は新規の会員を勧誘し、アフィリコを紹介したりワールドベンチャーズという旅行会社を紹介して、紹介報酬を得ていきます。紹介数が増えれば増えるほど報酬も上がっていく仕組みになっています。
旧来のネットワークビジネスとの違いは、商品を販売するのではなく、実態のない無形商品やサービスを紹介する点です。
アフィリコの評判が表に出てこない理由
アフィリコについて調査を進めていくと、かなりの検索ニーズがあるキーワードであるにも関わらず、実際に実践した人の評判が表に出てこないのが気になりました。
この理由について調べてみたところ、アフィリコを広めているアカウントは、アフィリコ運営会社から非公開案件として契約をして紹介をしていることがわかりました。アフィリコを紹介してアフィリエイト報酬を得るために、登録をすることで、この案件を独占的に取り扱うことが出来るシステムになっている模様。
新しくアフィリコに入会するための参加費はかかりませんが、集客をするためのツールや稼ぐためのノウハウにお金がかかります。
その価格について、調べたところ、
ADSオートツール(Twitter、Facebook集客自動化ツール)月額4,000円
0円仕入れ転売ノウハウ(Amazonでステマ詐欺して稼ぐ方法)35,000円
アフィリコネットビジネススクール(アフィリコでマルチビジネスして稼ぐノウハウ)59,700円
infofreestyle(http://infofreestyle.com/affilico)より引用
である事がわかりました。
TwitterやFacebookの集客ツールは規制が厳しくなっていて、現在では全く使い物になりません。またツールを使った自動化は規約で禁止をされているため、ツールを使って自動化していることがバレると、アカウントが停止になってしまいます。不特定多数にDM(ダイレクトメッセージ)を送信することも規約違反となります。ツールを使おうが使うまいが、集客の方法であるDMをたくさん送るやり方をしているとアカウントが停止になります。
これに加えて0円仕入れのノウハウは、お金を払って学ぶものではありません。ネットで検索すればやり方は無料で出てきますし、ステルスマーケティングをして稼ぐやり方です。法律に反する行為であり、逮捕されるリスクもあります。Amazonのアカウントが停止になり、利用できなくなるリスクもあるのです。
マルチビジネス(実質的ねずみ講)をアフィリコでは学ぶことが出来ますが、アフィリコという他人が作ったプラットフォームのために労働をしても、それは自分に帰属をしません。ネットワークビジネスを実践している人たちは、会社員として頑張っても自分のものにならないと言ってきますが、それはネットワークビジネスでも同様なのです。
アムウェイやニュースキンの販売員として何十年活動しても、収益の大半は運営に吸い上げられ、あなたは集客をするための販売員であることに変わりはないのです。自分で作ったプラットフォームでビジネスをしない限り、自由ではありませんし、権利収入にはなりません。
ビジネス初心者にはこういった実態を見抜くことが出来ませんし、契約をする時に外部に情報を漏らさない契約(守秘義務契約)を結ばされているため、アフィリコの評判が表に出てこないと予想します。
ねずみ講的に勧誘をして、コミュニティを広げる活動をしている所は、アフィリコ以外にもありますが、入会時に外部に情報を漏らさない契約を結ばされるため、悪評が外に出にくい仕組みになっています。
アフィリコ紹介報酬(アフィリエイト報酬)については、ネットワークビジネス同様、勧誘人数に応じてグレードが上がっていく仕組みになっており、たくさん勧誘をして人を入れていくほど、それに連動して報酬が上がる仕組みになっています。
他人が作った商品を、後発の人間が売ろうとすると、限られたパイ(まだアフィリコを知らない人)を狙って競合するため、あとからはじめる人ほど不利になります。
独自の集客方法や、自分だけの人脈がある人は、稼ぐことが出来ますが、大半の人には人脈もノウハウもない。そしてそれを解決するノウハウには、アフィリココミュニティ内でお金を払わなければならず、お金を払ったところで同じノウハウを実践している人がいるため、稼げないのです。
アフィリコ運営会社について
このMLM式アフィリエイトシステムの運営会社というのは一体何者なのか?
ビジネスを広げる仕組みを深く理解しており、只者ではないと感じたため、これについて掘り下げて調べてみました。
すると、運営している会社名が「株式会社ADP」である事が判明。その後、ライフアップという会社に名前を変更し、現在ではフォーテック(4TEC)という名前で活動をしている模様です。
さらに掘っていくと、アフィリコ運営会社の株式会社ADPは過去にポケットWIFIの誇大広告でやらかしている会社であり、悪評が出るたびに会社名を変えている過去があることがわかりました。
株式会社ヒカリテレコム
↓
暮らしナビ株式会社
↓
株式会社ADS— とろくま@コマさんPlus (@trokuma) March 13, 2017
モノなしマルチ「フォーテック」
アフィリコ→ライフアップ→フォーテックと名前を変えて来たとお伝えしましたが、理由をご存知でしょうか?
アフィリコで検索すると1番上に弁護士事務所の広告が出るからです♬
こんなマルチ商法なかなかなくない?笑
そら名前変えたくなるよね☘️ pic.twitter.com/lzJwADVtVj— Daisuke@資産家ニート (@richman_neet) September 25, 2022
まともに経営をしている会社であれば、社名を変更する必要はないため、この時点で何かやらかしているなという印象を持ちました。
もちろん、過去に悪評が出ても、その後改心をして真面目に経営をしている会社であれば問題はないのですが、アフィリコの仕組みは後発ほど不利なねずみ講であるため、全く評価もおすすめもする事が出来ません。
アフィリコのやり方は合理的だが、儲かるのは株式会社ADPだけ
様々なビジネスを研究してきて、ネットワークビジネス(MLM)の考え方とインターネットビジネスの相性は非常に良いのは間違いありません。
実際過去には、旅行代理店の権利収入を広げるアフィリエイトが流行ったことがありますし、有名教材を多くの人がごぞって推奨している情報商材アフィリエイトは、MLMの性質に非常に近いものを感じます。
しかしながら、他人の商品やシステムを紹介するというやり方は、人口が減少している日本という国においては、後発ほど不利なやり方であると知るべきです。
あなたが実践するTwitterやFacebook、インスタグラムやYouTubeを使った集客は、すでに実践している人がいます。同じツールを使えば、あなたの優位性はそこにはありませんし、同じノウハウを実践していたらあなたよりも先に実践している人、あなたよりも後に初めた人と競合をする事になります。
そうすると同一直線状で勝負をしなければならず、ライバルに打ち勝つためにより多くの作業量、セミナーへの参加、教材やツールへの投資を強いられることになります。ネットワークビジネスでも活動費や商品を紹介するために商材を購入する人が多いですが、時間とお金をかけているにも関わらず、稼げていない人がたくさんいます。
まとめ
MLM的なビジネスで儲かるのは、胴元であり、初期に始めることが出来た一握りの上層部、カリスマ性や行動力が高い人だけです。副業として自分のペースで取り組んで結果を出すことは非常に難しく、養分として活動を終える運命が待ち構えています。
副業ビジネスとして最初の10万、30万と堅実に稼ぐのであれば、遠回りに見えても成功者が多く、後発でも参入する余地がある、転売やアフィリエイトをおすすめします。
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