ライバルが少ない市場を開拓したい。だけど見つけ方がわからない
ビジネスを始める上で大事なことは、ライバルとの差別化です。
周りと同じことをやっていては埋もれてしまい、大きな結果を出すことは困難です。
人と違うことに取り組み、周りが真似できないレベルまでそれを深めた時に安定したビジネスが完成をします。
僕自身も人のマネから入り、思うような結果を出すことが出来ず、様々なアプローチを模索して、現在のスタイルに行き着いています。
ニッチな市場を利用して現在進行系で結果を出し続けている僕が、具体的な成功事例も踏まえつつ、どうすればビジネス初心者の人がニッチで儲かる市場を見つけることが出来るかを解説していきます。
ニッチ市場とは何?わかりやすく解説します
ニッチ市場とは隙間産業の事です。
市場として存在しているものの、その規模が小さかったり、気がついている人が少なく参入者が少ないマーケットの事を主に指します。
ニッチ市場を上手に利用することで、資本が少ない会社でも大きな収益を上げて、自分たちの実績やブランドを構築することが出来るようになります。
小さな会社や個人はニッチ市場から攻めていくのが、起業をする上では鉄則となります。
なぜならば巨大な市場はすでに大企業が独占をしており、個人が参入する余地が残されていないからです。
資本力があり、知名度も高い会社が独占している市場にあなたが進出しても、勝算はありません。
そうではなくて、大きな会社が目を向けない小さな市場、隙間産業でまずはナンバーワンになる事。
ニッチ市場で成功して結果を出せば、その実績や稼いだ利益でより大きな市場に進出することが可能になります。
進出すれば儲かるのに、なぜ大企業はニッチ市場に参入をしてこないの?
大企業が進出するには割に合わないからです。
例えば参入すれば月に100万円儲かる市場があったとします。
個人や小さな会社であればこれだけの市場規模であれば十分に進出して成立をしますが、大企業の場合は、人件費や管理費が莫大なため、この規模の市場だと参入が出来ないのです。
大きな会社には大きな会社に適した市場があり、小さな会社や個人にはそれに適した市場があるのです。
市場規模で進出する市場を決める大企業は、規模が小さな隙間産業は最初からリサーチの対象にすらしていなかったりします。
ニッチ市場のメリットとしてまずはここを覚えておきましょう。
ニッチ市場にデメリットはないのか?
ニッチ市場にはメリットだけでなく、デメリットがあります。
市場規模が小さすぎる
まず最初に、市場規模が小さすぎることです。
ニッチ市場を見つけて参入をしたものの、市場規模が小さすぎてすぐに飽和をしたり、売上が伸びずに早い段階で頭打ちになってしまう問題があります。
こういった問題を解決するには、自動化をして、次のニッチ市場に次々と進出するという対策が有効です。
一つ一つの市場規模は小さくても、それが複数組み合わされば大きな数字になっていきます。
このように取り組めば小さな市場に参入をしても稼ぐことが出来ます。
ライバルが参入をして飽和する
市場が小さく、参入者が少ないがゆえにニッチ市場は稼ぐことが出来ます。
しかし一気に参入者が増えると、市場が飽和をしてしまい、稼ぐことが難しくなることがあります。
こういった問題を避けるためには、なるべく短期間でニッチ市場を制圧し、ライバルが参入できないレベルまで差別化をしてしまうことです。
そうすれば後発が参入をしてきても、あなたに追いつくことが出来ませんし、このライバルとは戦えないな‥と判断されて撤退をしていくようになるでしょう。
そもそも見つけられない
ビジネス経験が浅かったり、その分野に対する知識が浅いと、ニッチ市場を見つけることが難しかったりします。
多くの人が気が付かずひっそりとニーズがあるからこそ、ニッチ市場なのであり、誰もがそれに気が付き参入してしまったら、もはやニッチ市場とは言えません。
とはいえ、ノウハウを勉強しても実践しない人が多いように、ニッチ市場と知られても取り組まなかったり、間違ったノウハウで参入してしまい結果が出ない人は多いです。
ニッチ市場は誰もが目にしているものでありながら、参入する行動を起こす人がいなかったり、ノウハウを深める人が少ないからこそ、いつまでも成立しているのが実態なのです。
どうやってニッチ市場を見つければいいのか?
ニッチ市場の魅力がわかった所で、具体的な事例がないとイメージを持ちにくいですよね。
そこでこのパートではどうやってニッチ市場を見つけるのか?という原理原則を話していきます。
自分が好きで興味を持てる分野を持つ
物事に対して深く向き合うためには、好きになれる対象を持つことが必須です。
興味を持てないことに対して深めたり、研究をするのって苦痛ですよね。
だからまずは自分の棚卸しを行い、興味や情熱を注げる分野を見つけましょう。
この部分を疎かにして、楽して儲かる方法ばかりを追い求める人は、いつまでも稼げるようになりません。
その分野の歴史を学ぶ
対象となる分野を決めたら、その分野の歴史を徹底して学んでいきます。
本を読んだり、You Tubeで動画を探したり、自分なりに向き合いながら知見を深めていくと、業界の変化や淘汰されて消えていった商品や会社など、様々な要素が見えてくるはずです。
パターンを分析して未来を予測する
歴史を学ぶと、同じようなパターンが繰り返されていることに気がつくはずです。
そのパターンを元に、未来予想を立てます。
この予想は当たらなくてもOKで、自分なりに仮説を作ることが大事です。
作った仮説を検証する
仮説が完成したら、それを実弾(お金)を使って検証します。
お金を使うことで真剣に向き合いますし、失敗した時の学びも実体験を伴うため、しっかりと吸収をされます。
頭の中でシュミレートするだけだと、やらない理由ばかりが無限に生まれて終わりです。
そうではなくて、お金と時間を使う。
痛みを伴う行動をすることで、真剣に仮説を深めることが出来、儲かる市場を見つけることが出来るようになるのです。
ニッチ市場で実際に稼げた事例を紹介します
このパートでは僕がニッチ市場に参入をして実際に稼げた事例を紹介します。
ニッチ市場を見つける原理原則を、僕自身がどのように用いて稼いできたのかが読むとわかるはずです。
スーパーファミコンの電池交換
僕は80年代生まれということもあり、リアルタイムでスーパーファミコンをプレイした世代です。
この世代に生まれた方はわかると思いますが、僕らが遊んできたゲームというのは物凄く勢いがありました。
発売日に学校を休んで買いに行く人が続出したり、兄弟間でゲームを奪い合って家が火事になってしまったり‥。
ゲームに対する思い入れが非常に高く、期待を超えるゲームが発売されていた時代だったのです。
そんなゲームだからこそ、現在でもリメイクをされたり、ダウンロード配信でプレイする環境が整っているわけです。
しかし現在ほどネットの回線速度が速くなく、ゲーム機の性能が高くなった頃は、実機を購入して遊び直すというやり方が一般的でした。
古本転売でキャリアをスタートした僕は、売上を伸ばすためには扱う商材の単価を上げて、在庫を増やす重要性に気がつくようになりました。
しかし本だけでは単価には限界があるし、CDやDVDは回転率が悪い。
それならばと思って目を向けたのがゲームだったのです。
リサイクルショップでは現行機種から外れた古いゲームは割安で販売される傾向があり、そういった商品を仕入れることで利益を出すことが出来ました。
ゲームは回転率も高く、仕入れた商品の大半が出品して2週間以内には売れていきました。
売れ行きが良いと面白いもので、もっと深めよう、研究しようという気持ちが起きるもの。
今レトロゲームを買う人ってどんな人なんだろう?
ここを深めた所、
こういったニーズがある事がわかったのです。
そしてその中でも僕がリアルタイムで遊んでいたスーパーファミコン、ゲームボーイの2つは、発売から10年が経過しており、カセットの中に内蔵されている電池が消耗しているものが多い。
内蔵バックアップ電池を交換して販売したら、これからレトロゲームを購入する人は喜んでくれるのではないか?
このように考えて実行した所、マーケティングがドンピシャでハマりました。
毎日のように電池交換したソフトが売れ、利益率は1000%以上。
仕入れ値が安いため、仕入れた値段の10倍〜20倍以上で売れていきました。
この事で僕はライバルと統一直線状た戦う必要性から開放され、安定した仕入れと利益を掴みとれるようになったのです。
ディスクシステムのゴムベルト交換
ファミコンカセットの電池交換で成功体験を得た僕は、この技術をもっと展開しようと考え始めます。
ゲーム機本体に目を向けると、ディスクシステムというゲーム機が内部にゴムを使っており、そのゴムが経年劣化して問題になっていることを知りました。
そこでクラウドソーシング経由でディスクシステムの修理が出来る人を募集し、ディスクシステムを修理できる人を雇用。
ヤフオクでまとめて販売している業者からディスクシステムを仕入れて、その人に修理してもらう仕組みを作りました。
1台あたり1000円前後のコストで修理をしたものが、3000円〜5000円で売れていき、安定した利益を出すことが出来ました。
レトロゲームというニッチ分野に目をつけたこと、ライバルが気がついていないニーズに気が付き掘り起こしたこと。
これが僕がニッチ市場で稼げた勝因でした。
ゲームボーイアドバンスの液晶交換
レトロゲームのリペア転売は安定的に稼げていましたが、次第に売上は落ちていきました。
昔のゲームに需要があることに気がついたメーカーが、ダウンロード配信をスタートさせるようになったのです。
ダウンロード配信で購入したゲームはセーブデータが消える心配がなく、保存場所も取らないのでとても便利です。
値段も安く、わざわざ中古品に高い値段を払って購入する理由は希薄です。
徐々に電池交換したスーパーファミコンの販売単価は下がっていき、利益率が悪化。
ここに未来はないと思った僕は、一旦ゲームのリペア事業から撤退をします。
その後は転売そのものから離れて、情報発信に集中をしていました。
しかし自動化が進み、暇になったこともあり、再び修理転売をやりたいなと思うように。
アリエクスプレスでゲームの周辺機器や交換部品が安く購入できることを知っていたのと、ポケモンを大人になってプレイして、その楽しさに感動。
今から実機でポケモンを遊びたい人がいるはずだと思い、リサーチをしました。
するとゲームボーイアドバンスが現在でもニーズがあり、IPS液晶という高画質な液晶に部品交換すると高く売れることに気が付きました。
ディスクシステムの修理をした時と同様、GBAの液晶交換ができる人を雇って修理を依頼。
一台あたり5000円〜6000円ほどで修理をして、13000円ほどで販売する仕組みを作りました。
このビジネスは現在でも取り組んでおり、完全放置で安定的に収益が出続けています。
最新のゲーム機である、switchでもGBAのソフトは遊べるのですが、GBA特有のサイズ感や単三電池があれば充電不要でどこでも遊べる気軽さは最新の機種にはない魅力があります。
需要が続く限り今後もGBAのリペアで稼いでいく予定です。
プリンターの修理転売
アマゾン転売をしていた時に、プリンターの回転率が非常に良いことに気が付きました。
新品だけではなく中古でも売れる事が徐々にわかってきたのですが、安く仕入れが出来るプリンターは壊れていることが多い。
そこでプリンターを修理して販売した所、高回転率高利益率の商材を生み出せるようになりました。
現在ではAmazonの規制が厳しくなり、新規参入が厳しいジャンルですが、卸や古物市場の会員になれば、参入できる余地があるやり方です。
Macの修理転売
学生時代にMacを使い始めた僕は、その使いやすさや安定性に感動をします。
以来、一貫してMacを使い続けているのですが、Windowsと比べるとどうしもMacは割高。
そこで少し古いモデルを部品交換したり、壊れているパーツをアリエクスプレスで取り寄せて交換したら稼げるのでは?と考えました。
結果としては利益は出たのですが、手間の割には利益が薄いという結論に。
ただこれは仕入れの問題とも感じているので、今後は卸と契約をして再度参入を予定しています。
アルバイトを雇い、毎日大量にMacを修理できる仕組みを作れば、修理の受付業務でも稼ぐことが出来るようになるはずです。
ブランドの財布や鞄のリペア
2020年の夏頃に参入し、研究を続けている分野です。
この手法は壊れていたり状態が悪いブランド品を購入して、それを修理して利益を出します。
元々何十万もする高額な商品であるため、きちんと修理をして見栄えを良くしたら、高い値段で売れるのです。
1万円以下で仕入れた商品が3万円〜5万円を超える価格で安定的に売れていくため、少ない労働料で大きなリターンを稼げる、ローリスクハイリターンなビジネスに育っています。
非常に堅実に儲かるため、今年はオフィスを構えて人を大量に雇ってこのビジネスを拡大していく予定です。
ニッチ市場はビジネス初心者にこそおすすめ
現在僕がビジネスで安定的に稼げている背景には、ニッチ市場を攻略し、そこで高回転かつ高利益率なビジネスモデルを構築してきたからです。
薄利多売なビジネスで伸ばそうと頑張っていたら、どこかで限界が訪れ、挫折をしていたはずです。
ニッチ市場は初心者でもきちんと研究をすれば結果を出せます。
僕がゼロに戻ってビジネスをスタートするのであれば、ニッチ市場を徹底的に研究して稼ぐことを目指すでしょう。
この記事では僕自身の経験や、考えてきたことを惜しみなく公開しました。
ぜひ参考にして、あなたのビジネスにニッチ市場を取り入れてみて下さい。
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