「Zorin OS」「Windows 10 Linux 乗り換え おすすめ」「Windowsに近いLinux」を調べて来られた方に、先に結論を書きます。
Windows 10のPCを延命するか、売って買い替えるかは、CPUで決まります。Windows 11の対象は、Intelなら第8世代のCoreからです。性能は足りているのに、第7世代だというだけで切られたCore i5・i7のPCなら、Zorin OSで延命して申し分なく動きます。それより古いCPUや、Celeronのような廉価版のCPUなら、延命はやめて、ヤフオクに1円スタートで売り、その代金を元手にWindows 11対応のノートに買い替えたほうが得です。いまのヤフオクでは、第8世代のCoreを積んだWindows 11のノートが1万円以下でも落札されています。ただ、それは動く最低限の線で、快適に使うならメモリ16GBとNVMeのSSDを積んだ3万円前後の個体まで上げてください(1章)。
延命するなら、私はZorin OS(無料のCore版)を勧めます。メモリ8GBクラスのPCで、Ubuntu、Zorin OS、Linux Mintを実際に試しました。3つとも快適に動き、どれも有力な候補でした。そのうえで、画面の見た目と操作がWindowsにいちばん寄せてあるのがZorin OSだったので、多くの人にとってはこれがいちばんいい選択肢だと考え、乗り換え先として提案してきました。
Windows 10のままでも、延長セキュリティ更新(ESU)に登録すれば2027年10月12日まで更新を受けられます。ただ、これは先延ばしで、2027年10月に同じ判断がもう一度来ます(2章)。
| 知りたいこと | この記事の答え |
|---|---|
| 延命するか、買い替えるか | 性能はあるのに切られた第7世代前後のCore i5・i7なら、Zorin OSで延命。それより古いCPUやCeleronは、1円スタートで売って、第8世代のノートに買い替える。最低限なら1万円以下、快適に使うならメモリ16GB・NVMeで3万円前後(1章) |
| Linuxに乗り換えるべきか | Windows 11の要件を満たさず、回避して入れるのも不安な人は乗り換える。満たすならWindows 11、先延ばしならESU(2章) |
| どれを選べばいいか | Windowsに近い見た目と操作ならZorin OS。私は8GBのPCで3つ試し、多くの人にはZorin OSを提案してきた(3章) |
| 要件とサポート期間 | Zorin OS 18.1とLinux Mint 22.3はメモリ2GB以上で2029年まで。Ubuntu 26.04 LTSは6GB以上で2031年4月まで(4章) |
| 古いノートでも動くか | 私が快適だと確かめたのはメモリ8GBクラス。4GBならUbuntu 26.04は要件を下回る。増設とSSD化を先に(5章) |
| Officeや今のソフトは使えるか | Zorin OSにはLibreOfficeが入っていて、Officeの文書を開ける。Windowsのソフトは一部だけ動く(6章) |
| どうやって移るか | USBに書き込み、入れずに試してからインストール。Windowsと並べて入れることもできる(7章) |
| 中古PCを売るときは | Linuxは入れない。売るPCはWindowsで仕上げる(8章) |
1. 延命するか、売って買い替えるか|線はCPUで引く
Windows 11の対象になるCPUは、Microsoftの一覧で決まっています。Intelの場合、一覧に載っているCoreは第8世代からで、第7世代以前のCoreは載っていません。Celeronは、一部の型番だけが載っています。対象の型番のCeleronなら、下の表の1行目と同じでWindows 11に上げられます。自分のPCが対象かどうかは、Microsoftの「PC正常性チェック」アプリで確かめられます(CPUのほかに、TPM 2.0やセキュアブートも見ます)。
いちばん損をしているのが、第7世代のCore i5・i7です。Windows 10を快適に動かせる性能があるのに、世代だけで切られました。こういうPCは、Zorin OSに入れ替えると申し分なく動きます。延命する価値があるのは、このあたりまでです。
それより古いCPUや、Celeronのような廉価版のCPUは、OSを替えても遅さは残ります。延命に手間をかけるより、売って、その代金を元手にWindows 11の対象のノートに買い替えたほうが得です。
| 手元のPC | どうするか | 理由 |
|---|---|---|
| Windows 11の対象のCPU(Intelなら第8世代以降のCoreなど)で、ほかの要件も満たす | Windows 11に上げる | 無料で、正規の更新が続く |
| 第7世代前後のCore i5・i7など、性能はあるのに対象外 | Zorin OSで延命する | 性能は足りている。売っても1万円前後にしかならず、快適な第8世代に替えるなら差額は2万円前後。0円で延命するほうが得 |
| それより古いCPU、Windows 11の対象外のCeleronなどの廉価版のCPU | 1円スタートで売り、第8世代のノートに買い替える | 延命しても遅さは残る。第8世代のWindows 11のノートは、最低限なら1万円以下、快適に使える構成でも3万円前後で買える |
CPUで決めるのは大枠です。そのうえで、仕事で手放せないWindows専用のソフトや周辺機器があるかで調整します。Zorin OSにはWindowsのアプリを動かす仕組みがありますが、公式もすべてが動くわけではないと書いています(6章)。手放せないものがあるなら、第7世代でも差額を払ってWindows 11の第8世代に替えるか、ESUで時間を稼ぐほうが合います。
「1万円以下で買える」は、ヤフオクの落札相場で確かめました。終了から180日以内の落札を、「ジャンク」「部品」「難あり」などの語を含む出品を除いて数えたものです(2026年9月27日に確認)。
| ヤフオクで検索した語 | 落札された件数 | 落札価格の中央値 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| ノートパソコン 第8世代 windows11 | 711件(うち1万円以下が136件、そのうちCore i5・i7が104件) | 16,100円 | 買う側。中央値は1万円を超えるが、およそ5台に1台は1万円以下で落札されている。例:レッツノート CF-SV7(第8世代 Core i5・メモリ8GB・SSD256GB)が5,170円 |
| (上のうち、タイトルにメモリ8GB) | 357件 | 12,430円 | 買う側。Windows 11が動く最低限の構成 |
| (上のうち、タイトルにメモリ16GB) | 192件 | 21,500円 | 買う側。メモリだけ16GBにした構成 |
| ノートパソコン 第8世代 16GB NVMe | 27件 | 28,900円 | 買う側。快適に使える構成。3万円近くになる |
| ノートパソコン 第7世代 i5 | 132件 | 8,525円 | 売る側。第7世代のi5は、売っても1万円に届かないことが多い |
| ノートパソコン 第6世代 i5 | 38件 | 9,980円 | 売る側。第7世代と同じくらい |
| ノートパソコン celeron windows10 | 69件 | 3,800円 | 売る側。Celeronは、売って1万円以下のノートを買っても、差額は数千円で済む |
第8世代の検索結果は749件で、そこから除外語を含む38件を除いた数字です。メモリの行は、出品タイトルに容量が書かれているものだけを数えています。中央値は、並べたときにちょうど真ん中に来る落札価格です。落札価格には送料が含まれないことがあり、売る側には落札手数料もかかります。
1万円以下の第8世代は、Windows 11が動く最低限の線です。Windows 11を快適に動かすなら、メモリ16GBと、NVMeのSSD(SATAより速い接続方式のSSD)まで欲しい。ここまで条件を入れると、ヤフオクの中央値は28,900円と3万円近くになります。それでも、Windows 11が正規に動くノートが3万円前後で手に入るなら、買い替えとして得だと私は考えています。自分でメモリを増設できる機種なら、8GBの個体を買って16GBに増やす手もあります(手順はノートパソコンのメモリ交換)。
| 買い替える目的 | 第8世代のノートの条件 | ヤフオクの中央値 |
|---|---|---|
| Windows 11が動けばいい | メモリ8GB・SSD | 12,430円(1万円以下の落札も136件) |
| Windows 11を快適に使いたい | メモリ16GB・NVMeのSSD | 28,900円 |
第7世代のi5は、売っても中央値8,525円です。快適な第8世代に替えるなら差額は2万円前後になり、そのうえ出品・梱包・発送の手間と手数料がかかります。性能が足りているなら、Zorin OSで0円のまま延命するほうが得です。Celeronは逆で、Zorin OSにしても遅さは残り、売っても3,800円前後です。それなら売って、第8世代のノートに替えたほうが、この先何年も快適に使えます。
1円スタートで売る考え方は価格弾力性とはに、ノートパソコンの梱包と発送はメルカリでパソコンを発送・梱包する方法に書いています。売る前には、初期化して中のデータを消してください。
2. まず4つの選択肢から選ぶ|Linuxは「Windows 11に上げられない人」の答え
Windows 10のサポートは、2025年10月14日に終わりました。そのあとの選択肢は、次の4つです。
| 選択肢 | いつまで | 費用 | 注意すること |
|---|---|---|---|
| Windows 10のまま、ESUに登録する | 2027年10月12日まで | PC設定を同期していれば追加費用なし。または1,000 Microsoft Rewardsポイント、または1回限りの購入で30ドル(または現地通貨相当) | 先延ばしの手段。届くのは「緊急」「重要」のセキュリティ更新だけで、機能の改良や技術サポートはない。バージョン22H2が必要 |
| 要件を満たすPCで、Windows 11に上げる | — | 無料(Windows 10 バージョン2004以降から) | いちばん素直な道。要件はTPM 2.0、UEFI・セキュアブート対応、メモリ4GB、ストレージ64GBなど |
| 要件を満たさないPCに、Windows 11を入れる | — | 無料 | Microsoftは推奨していない。サポートは受けられず、更新が届く保証もない。互換性がないことによる損傷はメーカー保証の対象外。デスクトップに透かしが出る。Windows 10に戻せるのは10日間だけ |
| Linuxに乗り換える | Zorin OS 18は2029年6月1日まで、など(4章) | Zorin OS Core、Linux Mint、Ubuntuは無料 | Windowsのソフトは、そのままでは動かない(6章)。この記事の本題 |
私は、要件を満たさないPCにWindows 11を入れる方法も書いています(Windows 11のTPM回避とUSBでのインストール)。手順としてはできます。ただ、Microsoft自身が推奨せず、更新が届く保証もないと書いている方法です。これを不安に感じる人には勧めません。
そういう人と、そもそもWindows 11を快適に動かすパワーが足りないPCを使っている人に、Linuxが残ります。
3. 私がZorin OSを勧める理由|8GBのPCで3つ試して、決め手はWindowsへの寄せ方
メモリ8GBクラスのPCで、Ubuntu、Zorin OS、Linux Mintを試しました。3つとも快適に動いて、どれも乗り換え先の有力な候補だと思いました。動くかどうかでは差がつかなかったので、決め手は「Windowsから来た人が迷わないか」です。
Zorin OSは、Windowsから移る人のために、見た目と操作を寄せることを前面に出しているOSです。公式サイトは、Zorin Appearanceというアプリでデスクトップのレイアウトを、WindowsやmacOSなど慣れた環境に近づけられると説明しています。無料のCore版に入っているレイアウトは4つで、そのうち2つがWindows風です。
| 版 | 価格 | Windowsに寄せたレイアウト | 向く人 |
|---|---|---|---|
| Zorin OS Core | 無料 | 「Windows-like」「Windows List-like」(Coreのレイアウトは全部で4つ) | Windows 10から移る、ほとんどの人。私が勧めるのはこれ |
| Zorin OS Pro | 有料(公式サイトの表示で8,888円。2026年9月27日時点) | Coreの4つに加えて、「Windows 11-like」「Windows Classic-like」など8つ | Windows 11そっくりの見た目にしたい人、Proに付く追加アプリがほしい人 |
| Zorin OS Lite | 無料 | デスクトップが軽いXfce。Zorin OS 18の系列まで提供され、少なくとも2029年6月までサポート。Zorin OS 19からは提供をやめる予定 | Core版でも重いと感じる古いPCだけ。公式は、Core版でもメモリ2GB・15年前のPCで動くとしている |
Windows 11の見た目にそっくりにしたいならPro版ですが、Windows 10から移る人が迷わないという目的なら、無料のCore版のWindows風レイアウトで足ります。まずCore版で試して、足りなければProを考える、という順番で十分です。
Linux MintとUbuntuも、動作の面ではZorin OSと並ぶ候補でした。違うのは、Windowsに寄せることを売りにしているかどうかです。Ubuntuは画面の左にアプリの並ぶドックがある独自の見た目で、Windowsとは操作の感覚が変わります。
4. 3つの比較|要件とサポート期間
2026年9月時点の最新版を、公式の情報で並べます。
| 項目 | Zorin OS 18.1 Core | Linux Mint 22.3 | Ubuntu 26.04 LTS |
|---|---|---|---|
| 価格 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 最小メモリ | 2GB | 2GB(快適に使うなら4GB推奨) | 6GB |
| ストレージ | 15GB | 20GB(100GB推奨) | 25GB |
| CPU | 1GHzデュアルコア、Intel/AMDの64ビット | 64ビット版のみ | 2GHzデュアルコア以上 |
| サポート期限 | 2029年6月1日 | 2029年まで | 2031年4月(5年) |
| 公開日 | 18は2025年10月14日、18.1は2026年4月15日 | 2026年1月13日 | 2026年4月23日 |
| Windowsへの寄せ方 | Windows風のレイアウトを選べる(公式の売り) | — | 左にドックのある独自の見た目 |
Zorin OS 18は、Windows 10のサポートが終わった2025年10月14日に公開されています。土台はUbuntu 24.04 LTSなので、困ったときはUbuntu向けの解説がそのまま使えることも多いです。
注意したいのはUbuntuです。26.04 LTSで最小メモリが6GBになりました。私が試した8GBクラスのPCなら満たしますが、メモリ4GBの古いノートでは要件を下回ります。
5. 古いノートでも動くか|要件の最小と「快適」は別
要件の最小値は「インストールできる」線で、快適に使える線ではありません。私が快適に動くのを確かめたのは、メモリ8GBクラスのPCです。Zorin OSの公式サイトは、15年以内のPCならおそらく動くと書いています。
| 手元のPC | どうするか |
|---|---|
| メモリ8GB以上 | 3つとも候補。Windowsに近い操作ならZorin OS Core |
| メモリ4GB | Ubuntu 26.04 LTSは最小6GBを下回る。Zorin OS CoreかLinux Mint。増設できる機種なら、先に8GBにする(手順はノートパソコンのメモリ交換) |
| ストレージがHDD | SSDに換えると、起動と体感の速さが別物になる(手順はノートパソコンのHDDをSSDに交換する手順) |
| 32ビットのCPU | 3つとも64ビットのCPUが前提 |
| CPUがCeleronなどの廉価版 | OSを替えても遅さは残る。1章のとおり、売って第8世代のノートに買い替えるほうが得 |
SSD化とメモリ増設は、私が中古パソコンを再生するときの基本の工程です(HDDの機種は、ほぼ全台SSDにします)。OSを入れ替える前に、この2つで足りるかを先に見てください。
6. 乗り換える前に確かめること|Office・ソフト・周辺機器
| 確かめること | どうなるか |
|---|---|
| Word・Excelの文書 | Zorin OSにはLibreOfficeが最初から入っていて、Microsoft Office/365の文書を開いて、作って、編集できる(公式)。Microsoftアカウントがあれば、Word・Excel・PowerPointのWeb版をブラウザで無料で使える |
| Windowsのソフト(.exe) | そのままでは動かない。Zorin OSは「Windows App Support」(Wineという互換の仕組み)で、多くのWindowsアプリを.exeや.msiのダブルクリックで入れられる。ただし公式も、すべてが完全に動くわけではないとし、先にLinux版や代わりのアプリがないかを探すよう勧めている。仕事で使う専用ソフトは試してから決める |
| ゲーム | Zorin OSの公式は、SteamなどからLinux版とWindows版のゲームを入れられると書いている。私はゲームでは試していない |
| 日本語入力 | 設定の「キーボード」を開き、「入力ソース」の「+」から日本語を追加する。切り替えはSuper(Windowsロゴ)キー+スペースか、パネル右の言語表示から(公式ヘルプ) |
| ファイルの置き場所 | Windowsの「Cドライブ」のようなドライブ文字はなく、自分のファイルはホームフォルダ(ドキュメント、ダウンロードなど)に置く。見た目が似ていても、仕組みはWindowsと別物 |
| Wi-Fi・音・画面・プリンター | 機種によって違う。インストールする前に、USBから起動した状態で確かめる(7章) |
| 今のファイル | インストールで上書きされることがあるので、外付けドライブかクラウドに先に退避する(公式ガイドの推奨) |
7. 移行の流れ|USBで試してから入れる
Zorin OSの公式インストールガイドに沿った流れです。LinuxのインストールUSBを作るのに使うPCは、今のWindowsのPCでかまいません。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 大事なファイルを、外付けドライブかクラウドに退避する |
| 2 | 公式サイトから、Zorin OSの.isoファイルをダウンロードする(Core版は無料) |
| 3 | USBメモリに書き込む。容量はCore版なら4GB以上、Pro版とEducation版は16GB以上。書き込みには公式が案内するbalenaEtcherを使う(WindowsならRufusでもよい)。USBメモリの中身は消える |
| 4 | 入れたいPCの電源を完全に切り、USBを挿す。電源を入れた直後にキーを連打してブートメニューを開き、USBを選ぶ。キーはEsc、Delete、F2、F12など機種によって違う(メーカー別のキーはWindows 11のUSBインストールの記事に表にしています) |
| 5 | 「Try or Install Zorin OS」を選び、まず「Try Zorin OS」で、インストールせずに試す。Wi-Fi、音、画面、プリンターをここで確かめる。USBからの起動は、インストール後より遅い。NVIDIAのグラフィック(2013年以降のもの)を積んだPCは「modern NVIDIA drivers」と付いた項目を選び、場合によってはセキュアブートを切る(公式ガイド) |
| 6 | インストールする。Windowsを残すなら「Install Zorin OS alongside」(デュアルブート)、Zorin OSだけにするなら「Erase disk and install Zorin OS」を選ぶ |
| 7 | 終わったら再起動する。インストールにかかる時間は、公式のFAQでは10〜20分ほど |
試して合わなければ、USBを抜いて再起動すれば元のWindowsのままです(Tryの間は、PCの中のドライブに触れません)。一方、「Erase disk」で入れたあとにWindowsへ戻すには、Windowsを入れ直すことになります。迷うならデュアルブートで入れてください。
デュアルブートにすると、起動するたびにWindowsとZorin OSを選べます。Zorin OSから、Windows側のファイルも読めます(公式)。ただ、Windows 10側はESUに登録しない限り、セキュリティ更新が届かないままです。
8. 中古PCを売るならLinuxは入れない
自分で使うPCと、売るPCでは答えが変わります。私は中古パソコンの仕入れと再生もしていますが、利益を出すために売るなら、LinuxではなくWindowsを入れます。
理由は、Linuxを知っている人が少なすぎることです。Windowsが入っていないPCは「自分には使えない」と受け取るのが、一般の人の感覚です。実際にはWindowsに近い操作感のLinuxがあって、低スペックのPCでも快適に動くので、自分で使うぶんには覚える価値があります。ただ、それは買う人には伝わりません。
売るPCの仕入れと再生の流れは、パソコン転売で儲からない人は「動くパソコン」を買っているに書いています。
9. よくある質問
Windows 11にできない古いノートは、どうするのが得ですか?
CPUで決めます。第7世代前後のCore i5・i7なら、性能は足りているので、Zorin OSで延命するのが得です。それより古いCPUやCeleronなら、ヤフオクに1円スタートで売り、第8世代のノートに買い替えたほうが得です。ヤフオクでは、終了から180日以内に、第8世代のWindows 11のノートが1万円以下で136件落札されていました。ただし快適に使うなら、メモリ16GBとNVMeのSSDを積んだ個体で、中央値は28,900円です(1章)。
WindowsにそっくりなLinuxはありますか?
Zorin OSです。無料のCore版に「Windows-like」「Windows List-like」のレイアウトがあり、有料のPro版には「Windows 11-like」「Windows Classic-like」も入っています。私は、Windowsの見た目と操作に最も寄せているZorin OSを、乗り換え先として提案してきました。
Zorin OSの日本語版は、どこでダウンロードしますか?
日本語版という別のダウンロードはありません。公式サイトのダウンロードページから同じ.isoファイルを取ります。Zorin OSは100以上の言語に翻訳されていて(公式)、インストールの途中で日本語を選べます。日本語入力は、インストール後に設定の「キーボード」の「入力ソース」から追加します(6章)。
Zorin OS Liteは、どこでダウンロードしますか?Coreとの違いは?
Lite版は、メインのダウンロードページではなく、公式ヘルプの「Getting Zorin OS Lite」のページからダウンロードします。デスクトップが軽いXfceになっている版で、Zorin OS 18の系列までの提供です(少なくとも2029年6月までサポート、Zorin OS 19からは提供をやめる予定)。公式は、いまはCore版でもメモリ2GB・15年前のPCで動き、作業によってはLiteより速いとしているので、まずCore版で試して、重いときだけLiteを考える順番で足ります。
Zorin OSで、Windowsのソフトは動きますか?
一部は動きます。公式は、Windows App Supportを使うと、多くのWindowsアプリを.exeや.msiのダブルクリックで入れられるとする一方、すべてが完全に動くわけではないとし、先にLinux版や代わりのアプリを探すよう勧めています。そのため、仕事で使う専用ソフトは、Windowsを残したデュアルブートで入れて、動くのを確かめてから移るのが安全です。
Windows 10の代わりになるOSは何ですか?
要件を満たすPCならWindows 11です。満たさないPCで、要件を回避してWindows 11を入れるのが不安なら、Linuxです。LinuxならZorin OS、Linux Mint、Ubuntuの3つを試し、どれも有力な候補でした。
Windows 10は、いつまで使えますか?
サポートは2025年10月14日に終わりました。ESUに登録すれば、2027年10月12日までセキュリティ更新を受けられます。登録しなければ、セキュリティ更新は届きません。
Linuxは無料ですか?
Zorin OS Core、Linux Mint、Ubuntuは無料です。Zorin OS Proは有料で、公式サイトの表示は8,888円でした(2026年9月27日時点)。
古いノートパソコンでLinuxを使うなら、どれがおすすめですか?
メモリ4GBなら、Zorin OS CoreかLinux Mintです。Ubuntu 26.04 LTSは最小6GBを求めます。私が快適に動くのを確かめたのは8GBクラスなので、増設できる機種なら先に8GBにして、HDDならSSDに換えてください。
Windowsを消さずに試せますか?
試せます。USBから起動して「Try Zorin OS」を選ぶと、PCの中のドライブに触れずに動かせます。入れるときも、Windowsを残して並べて入れる(デュアルブート)ことができます。
10. まとめ
- 延命か買い替えかはCPUで決める。性能はあるのに切られた第7世代前後のCore i5・i7はZorin OSで延命、それより古いCPUやCeleronは1円スタートで売って第8世代のノートに買い替え。最低限なら1万円以下(ヤフオクで180日に136件)、快適に使うならメモリ16GB・NVMeで中央値28,900円
- Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了。ESUなら2027年10月12日まで先延ばしできるが、そのときに同じ判断が来る
- 要件を満たすPCならWindows 11。満たさないPCに回避して入れる方法は、Microsoftが推奨していない。不安な人とパワーが足りないPCにLinuxが残る
- 私はメモリ8GBクラスのPCでUbuntu・Zorin OS・Linux Mintを試し、3つとも快適に動いた。Windowsの見た目と操作に最も寄せているZorin OSを、多くの人に提案してきた
- Ubuntu 26.04 LTSは最小メモリ6GB。4GBの古いノートならZorin OS CoreかLinux Mint。先にメモリ増設とSSD化
- USBで試してから入れる。Windowsと並べて入れることもできる
- 売るPCにはLinuxを入れない。Windowsが入っていないPCは、使えないと受け取られる
11. 出典
- Microsoft「Windows 10 拡張セキュリティ更新プログラム」https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/extended-security-updates
- Microsoft「Windows 11 の仕様とシステム要件」https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications
- Microsoft Learn「Windows 11, version 24H2 supported Intel processors」https://learn.microsoft.com/en-us/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-24h2-supported-intel-processors
- Yahoo!オークション 落札相場(「ノートパソコン 第8世代 windows11」「ノートパソコン 第7世代 i5」「ノートパソコン 第6世代 i5」「ノートパソコン celeron windows10」「ノートパソコン 第8世代 16GB NVMe」、終了180日間)https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/
- Microsoft サポート「最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする」https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/experience/compatibility/windows-11-on-devices-that-don-t-meet-minimum-system-requirements
- Microsoft「無料の Microsoft 365 Online」https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-office-online-for-the-web
- Zorin OS「Zorin OS」https://zorin.com/os/
- Zorin OS「Zorin OS Pro」https://zorin.com/os/pro/
- Zorin OS「Technical details」https://zorin.com/os/details/
- Zorin Help「System Requirements」https://help.zorin.com/docs/getting-started/system-requirements/
- Zorin Help「Windows App Support」https://help.zorin.com/docs/apps-games/windows-app-support/
- Zorin Help「Getting Zorin OS Lite」https://help.zorin.com/docs/getting-started/getting-zorin-os-lite/
- Zorin OS「Download」https://zorin.com/os/download/
- Zorin Help「Add a New Keyboard Layout」https://help.zorin.com/docs/system-software/add-a-new-keyboard-layout/
- Zorin Help「Install Zorin OS」https://help.zorin.com/docs/getting-started/install-zorin-os/
- The Linux Mint Blog「Linux Mint 22.3 “Zena” released!」https://blog.linuxmint.com/?p=4981
- Ubuntu「Ubuntu 26.04 LTS release notes」https://documentation.ubuntu.com/release-notes/26.04/
公式ページは、いずれも2026年9月27日に確認しました。
12. あわせて読む
| 記事 | どこがつながっているか |
|---|---|
| Windows 11のTPM回避とUSBでのインストール | 要件を満たさないPCにWindows 11を入れる手順と、メーカー別のブートキー |
| ノートパソコンのメモリ交換 | 4GBのノートを8GBにしてから、OSを選ぶ |
| ノートパソコンのHDDをSSDに交換する手順 | HDDのままでは、どのOSでも遅い |
| パソコン転売で儲からない人は「動くパソコン」を買っている | 売るPCはWindowsで仕上げる。SSD化とメモリ増設で1台1〜5万円を残す実測 |
| Pixel 3をLineageOSでAndroid 15にした記録 | 公式のサポートが切れた端末を、別のOSで延命した例 |
13. この記事について
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 書いた人 | 中古品の売買を20年近く続けています(古物商許可あり)。中古パソコンの仕入れと再生もしています |
| 私がやったこと | メモリ8GBクラスのPCで、Ubuntu、Zorin OS、Linux Mintを試しました。3つとも快適に動きました。Windowsの見た目と操作に最も寄せているZorin OSを、乗り換え先として提案してきました。延命するか買い替えるかの線(第7世代前後のCore i5・i7は延命、それより古いCPUやCeleronは売って買い替え)は、中古パソコンを仕入れて売ってきた私の判断です。ヤフオクの数字は、2026年9月27日に落札相場を数え直したものです |
| 書いていないこと | ゲーム、仕事用の専用ソフト、Macでの動作は試していないので、公式の説明だけを書いています。要件とサポート期間は、2026年9月時点の最新版(Zorin OS 18.1、Linux Mint 22.3、Ubuntu 26.04 LTS)の公式情報です |
| 変わりうること | ESUの登録条件、各OSの要件とサポート期限、Zorin OS Proの価格は、改定や新しい版の公開で変わります |
