「買取ビジネスは個人でも始められる?」
「どうやって利益を出すの?」
「詳しい始め方は?」
買取ビジネスは個人でも小さく始められる、魅力的なジャンルです。しかし稼げる仕組みや始め方が分からないと、なかなかスタートできないですよね。
そこでこの記事では、買取ビジネスの基礎となる以下の内容を解説していきます。
- 買取ビジネスの仕組み
- 買取フランチャイズと独立について
- メリット・デメリット
- 買取ビジネスを始める準備
- よく扱われる買取ジャンル
- 買取ビジネスの今後
せどりよりもう一歩レベルの高いビジネスをしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
買取ビジネスの概要をサクッと解説
さっそく買取ビジネスの基礎を解説します。
買取ビジネスの全体像を把握していきましょう。
買取ビジネスの仕組み
買取ビジネスは、次の3ステップで活動します。
- ステップ1集客する
SNSや公式サイトで自分の買取ショップを宣伝し、お客様を集めます。
- ステップ2買取をする
お客様が持ち込んでくれた品物を買い取ります。
買取価格は、自分で査定をして決めましょう。真贋を鑑定したり、傷の有無を確かめたりして、買取価格を計算します。
お客様から品物をいただく代わりにお金を渡して、取引は成立です。
- ステップ3転売する
お客様からいただいた品物を転売し、お金に換えます。
転売先の候補は主に2つ。- 一般のお客様に売る
- 専門業者に売る
買取と転売を繰り返し、活動していきましょう。
利益を生み出すポイントは、買取価格と転売価格の差額です。「安く買い取って高く売る」ことを基本として、買取と転売を繰り返します。
「ビジネス」というと難しく聞こえてしまいますが、大まかな仕組みはリサイクルショップやせどりとほとんど変わりません。
必要な資格
買取ビジネスでは「古物商許可」という資格が必須。古物(中古品)の売買をするのに、古物商許可を取得しなければなりません。
支払う手数料は19,000円程度で、警察署で身分証や申請書を提出すれば簡単に取得できます。
なお、お客様から新品だけを買い取るビジネスでも、古物商許可が必要です。たとえ新品の買取であっても、お客様が自分で使うために購入した品は、法律上で古物に該当するためです。
さらに買取を予定している商品ジャンルに応じて、古物商の他にも許可や資格を取得しておきましょう。
例えばお酒なら「酒類販売業免許」、たばこなら「製造たばこの小売販売業の許可」などです。
転売のルートによっては、関連する資格を持っていることを証明できなければ、買い取ったものをお金に換えることはできません。
利益率のモデル
買取ビジネスでどの程度稼げるのか、目安を確認しておきましょう。
こちらでは、フランチャイズの買取ビジネスを展開している3社で、粗利率を比較しています。
- 売るナビ:35〜40%
- 大黒屋:30%
- 大吉:39%
例えば粗利率が40%というのは、合計で200万円かけてお客様から買い取った品物を、合計500万円で転売し300万円の粗利を生んだ計算です。
ここからさらにフランチャイズのロイヤリティや店舗の維持費などが差し引かれます。
個人の買取ビジネスでも買取額と転売額のバランスは大きく変わらず、30〜40%の粗利率を期待できるでしょう。
買取フランチャイズと独立(個人)はどちらがいい?失敗しない方法は?
買取ビジネスを行う上で自分で行うのと、FCに加盟するのがどちらがいいのか?失敗をしたくない!という質問をいただくことがあります。
自分で行うほうが最終的には手元に残るお金も多くなりますし、スキルや知識も身につくため、長いビジネスに育ちやすいです。
フランチャイズに加盟すれば、最初からノウハウやインフラを提供してもらうことが出来ますが、経営の自由度が低く、初期投資を回収するまでに時間もかかります。
一方で複数の事業を行っており、会社の資金や人員に余裕がある場合は、FCビジネスを活用することで短期間で黒字化をして、収益の柱を増やせるメリットがあります。
あなたの会社の事業レベルや規模感によって、自分でやるのか、FCを選ぶべきなのかは変わってきます。
個人的には、息の長いビジネスを作っていくのなら、FCではなく自分でやるべきと考えます。
買取ビジネスのデメリット
買取ビジネスは運営費があまりかからないこともあり、リスクが低いビジネスモデルですが、実際はいくつかのデメリットがあります。
このようなリスクを回避して参入できるようにしておきましょう。
値引き競争
買取ビジネスは、扱うジャンルによってはライバルとの価格競争があります。
このデメリットを解消するためには、価格競争が起きないようなジャンルに参入しましょう。
例えば、僕が提案しているブランドリペア転売などは、「安ければいい」という性格のジャンルではないので価格競争が起こりにくいです。
商品の鑑定をする知識が必要
当たり前ですが、売れる金額よりも高い値段で買い取ってしまうと利益がでません。
ブランドリペア転売では、破格で仕入れをするので「売れる金額よりも高く買い取ってしまう」ということはあまりありませんが、偽物と本物を見分ける知識は必要になります。
在庫リスク
特に「トレンドの商品」は爆発力はありますが、時期を見誤ってしまうと在庫が残ってしまいやすいので、流行り廃りのないジャンルを選ぶのがおすすめです。
買取ビジネスのメリット
買取ビジネスには、メリットがあります。多々あります。
需要が尽きない
不要な品物を手放すことによって、消費者は部屋を広くし、お金を得ることができます。中古品を求める消費者の需要も高まっており、市場規模は毎年拡大をしています。
家電製品から衣類、貴金属まで、幅広い品目を取り扱うことができるため、自分の得意分野や興味に合わせたビジネスを展開できます。
時代に適している
SDGsを重視する消費者が増えています。中古品でも良いと考えて取り入れる人が増えていたり、使えるものを捨てるのではなく次の人に引き続きたいと考えるようになってきているのです。
買取ビジネスを実践することで、リサイクルを促進します。環境への負荷を軽減し、資源の有効活用が図られます。これは、現代社会において求められるサステナビリティを実現する一助となります。
運営費がほぼかからない
買取ビジネスでは、ほとんど運営費がかかりません。小さな店舗を使って、少ない人数で始められるためです。
なかでも大きく出費を減らせるのが、家賃です。
クリーニング店のような小さな受付場所を想像すると、店舗設計がイメージしやすいでしょう。営業スタイルによっては、実店舗を持たなくてもビジネスを始められます。
他にも、買い取った品をすぐに転売してしまえば、商品を保管するための倉庫代もかかりません。販路はヤフオクやメルカリといった大手のプラットフォームでもいいですし、古物市場に出品をする事も可能です。
僕は仕入れた商品の大半を個人ではなく、古物市場に出入りしている業者に販売しています。その結果、仕入れてから1週間〜長くても2週間以内に現金化する事に成功しています。
不況に強い
買取ビジネスは、不況で社会が落ち込んでいても、成功しやすいことがメリットです。
不況であるほど、お金を手にするために資産を手放す機会が増えるのです。そして不況では高い買い物がしにくくなり、中古品の転売にも需要が生まれます。
一般的なビジネスモデルでは、社会が不景気であるほどにお客様が減り、事業の維持に困ってしまいます。特にお金を持たない層をターゲットにできるビジネスは、なかなかありません。
リペアで利益率を伸ばせる
お客様から買い取った中古品を、リペア転売できます。リペアとは、傷んだバッグや財布などを自分で修理し、価値を甦らせること。
例えば革用のカラークリームで色を整えたり、ほつれを直したりして、できる限り新品の状態に近づけましょう。
リペア技術の習得が必要ですが、その分ライバルが少ない穴場な転売ジャンルです。個人で買取ビジネスを始める方でも、メルカリやヤフオクを使えば、リペアした品物を簡単にたくさんの人へ販売できます。
買取ビジネスの営業スタイルは主に3つ
買取ビジネスの営業スタイルは、次の3つに分かれます。
特に個人として始めやすいのは、出張買取や郵送買取です。
それぞれの営業スタイルについて、やり方や特徴を確認していきましょう。
店舗買取
チェーン店として営業したり、法人で大規模なビジネスを検討したりする場合、店舗買取の買取ビジネスが多いです。
- ショッピングモールにテナント出店する
- 貸店舗を契約する
- 土地を用意してお店を建てる
このような方法で物理的なお店を作ります。そして売りたいものをお店に持ってきてもらい、買取金額を査定するのです。買取が成立すれば、その場でお客様にお金を支払います。
大黒屋やおたからやといった大手買取ショップを想像すると、営業スタイルが分かりやすいでしょう。
なかには、買い取った品物を自店舗に展示して再販売するお店もあります。
身近な例では、リサイクルショップなどの営業スタイルです。自分で買取も販売も行えば、査定と販売の価格をコントロールでき、利益率の調整がしやすいです。
出張買取
出張買取は、お客様の自宅に出向くスタイルの買取ビジネスです。事前に電話やメールで買取に伺う日を決めておき、当日はお客様の目の前で査定して買取金額を決めます。
金額に納得を得られたら正式に買い取り、品物を持ち帰ります。
出張買取への需要があるのは、次のような品物です。
- 店舗に運ぶことが難しい大型家具・家電
- 遺品やコレクションの整理、断捨離による大量買取
- 一般のリサイクルショップでは査定が難しいマニア向けの品物
他にも、妊婦さんやお年寄りなど、外出が難しい方にとって、出張買取が便利です。
出張買取では、特定商取引法や古物営業法で、ビジネスについて細かな取り決めがあるので注意しましょう。
クーリングオフとして返品の制度を整えたり、買取の詳細が分かる書面を発行したりしなければなりません。
とはいえ、副業でも取り組みやすかったり、店舗を持つ必要がないなど、初心者が取り組みやすいのが出張店舗です。地域に特化した営業を行えば、集客に不自由することもないので、最初の間は出張店舗で買取ビジネスに慣れることをおすすめします。
催事
スーパーやホームセンターに間借りをさせてもらい、期間限定で店舗を構えるやり方です。
ネット集客や広告では集められない層のお客様にリーチできるメリットがあります。
郵送買取
ネットを窓口にして、手放したいものを送ってもらう営業スタイルです。
大手買取ショップでは、次の流れで受け付けています。
- お客様がネットから買取を申し込み
- お客様の自宅に「郵送キット」を送る
- お客様が自分で「郵送キット」に品を詰め、返送する
- 品物が届いたら査定し、金額をお客様に連絡する
- 金額に了承を得られたら振り込みをして、正式に買取
「郵送キット」とは、ダンボールや伝票など、郵送に必要な道具をまとめたセットです。お店側が必要なものを揃えて提供することで、お客様が道具を準備する手間や、伝票の書き間違いなどを減らせます。
郵送の仕組みを上手く整えれば、店舗の契約費や出張費といったお金がかかりません。お客様が目の前で見ているわけではないので、じっくりと査定できることもメリットです。
ただし、査定結果に納得してもらえず買取がキャンセルになった場合、品物をお客様へ返送しなければなりません。返送にかかる送料は買取業者側で負担しているケースが多いです。
【開業】買取ビジネスの始め方 失敗しないために必要な11個の準備
ここからは、買取ビジネスの始め方を紹介していきます。
順を追ってやるべきことを確認していきましょう。
ジャンルを決める
成功するためには、需要のある商品やターゲット顧客を把握し、適切な価格設定が必要です。市場調査を行い、競合他社と差別化を図る戦略を立てましょう。
まずは買取ジャンルを決め、ビジネスの方向性を固めます。どのような品物でも買い取る「オールジャンル型」か、特定のジャンルを集中的に買い集める「特化型」かを決めておきましょう。
オールジャンルにすると、どのようなお客様でも受け入れる間口の広い買取ビジネスを展開できます。しかしその分、広い商品知識が必要となるでしょう。
一方でジャンル特化型の買取ビジネスなら、自分が詳しい分野の品物を効率的に買い集められます。オールジャンル型よりお客様のターゲットも絞れるので、よりピンポイントな宣伝ができます。
最初は「買取に出したい」というお客様のニーズと、査定の知識とのバランスを見てジャンルを決めてみてください。
古物商許可を取得する
次に、警察署で古物商許可を取得します。繰り返しになりますが、お客様から買い取ったものはたとえ新品でも古物法上では中古品として扱われるため、古物商許可が必須です。
許可申請時に取扱品目を選択する欄があるので、買取ジャンルを決めてから許可取得の手続きをしましょう。
許可の申請は、営業地域を管轄する警察署でできます。必要な書類や詳しい手数料については、警察署の公式サイトで事前に確認しておきましょう。
古物商許可の取り方は関連記事「【誰でもできる】せどりで稼ぐなら古物商許可を受けよう!いらない&バレて逮捕されるケースとは」にて、せどりを例に詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
サイトやSNSを作る
お客様に買取ビジネスの存在を知ってもらうため、インターネットを活用して宣伝しましょう。店舗買取や郵送買取など、営業スタイルはいくつかありますが、インターネットを使った宣伝は共通して使えます。
公式サイトやSNSを作り、積極的に情報発信することが大切です。公式サイトというと難しく感じてしまいますが、Wixなどの無料サービスを使えば、デザイン性の高いページを簡単に作れます。
看板や電車内広告を出すよりも、安く早く宣伝できるでしょう。
ただしサイトやSNSを作って待っているだけでは、お客様の目には留まりません。
お客様からの注目を急いで集めるには有料広告、長いスパンで少しずつサイトへの訪問者を増やしたいならSEO対策などを取り入れましょう。
自分でホームページを作れない場合は、業者に発注をすることも可能です。10万〜20万円も出せば作成ができるでしょう。
SEO対策を行う
買取対象品のKWで上位表示を取得したり、地域名で上位表示をする事で、見込み客を無料で集められるようになります。
SEOはHPを作ってから最短でも半年ほどはかかりますので、コツコツ継続をしていくことが大事です。買取をした商品と買取価格を掲載するテンプレートを作り、スタッフや外注さんに更新をしてもらうのがおすすめです。
MEOを行う
HPを作ったらGoogle Mapに自分のお店の情報を掲載しに行きます。ビジネスプロフィールに登録をすれば最短数週間ほどで掲載が開始され、集客ができるようになります。
Google Mapに掲載されることで、最寄りのお客さんが検索した時に上位表示され、自分のお店を見つけてもらいやすくなります。また、ホームページを持っている場合、ホームページを登録することが出来ますので、Google Map経由で自社のHPにアクセスが集まります。
Google Mapに表示される順位を攻略することをMEOと呼び、HPのSEO対策に並んで重要な施策と言われています。
買取ショップの紹介サイトに登録する
公式サイトが完成したら、買取ショップの紹介サイトに登録することがおすすめです。
紹介サイトとは、次の流れでお客様が買取ショップを比較するのに使うサービスです。
- 買取に出したい商品の情報を入力する
- 連絡先情報を入力する
- 登録した連絡先に、買取業者からの見積もりが届く
あらかじめ紹介サイトに登録しておけば、取扱ジャンルや地域とマッチしたお客様の情報を自動的に集められる仕組み。
他の買取ショップよりも高い査定価格を提案できれば、自分のサービスを利用してもらえる可能性が上がるでしょう。
なお、紹介サイトを業者として利用するには、手数料が必要です。具体的な紹介サイトとしては、ヒカカクやウリドキが有名です。利用料金は月額5万円〜10万程度です。
ランディングページ(LP)を作成する
買取仲介サイトに登録をすれば、買取をする商品を集められるようになります。ですが、それだと他の業者と価格競争になり、旨味がありません。
より効率的に利益を生み出すためには、自社で集客をして買取を行う必要があります。そのために必要となるのがLPです。問い合わせに特化をした、買取募集のページを作り、ホーム・ページや広告経由でアクセスを集めます。
問い合わせに特化したページであるため、LPにアクセスをした人の何割かは実際に買取の問い合わせをしてくれます。集客にかけたコストよりも、買取で生み出した利益が上回ればビジネスになります。
LPは前述のWordPressで作成をします。
広告を出稿する
LPの完成したら、HPからリンクを貼ります。そして広告を出稿します。広告の出稿先はGoogle、Yahoo、Facebook(Instagram)です。ネットからの集客が効率的であるため、ここをまず抑えていきます。
それが出来たら次にオフラインの新聞やフリーペーパーなど、自分の商圏内にいる人達が読んでいる媒体を攻略していきます。これらは効率性は良くないかもしれませんが、地域の方に自社を知ってもらうブランディングとして役立ちます。
長期的に継続して行うことで、何かあった時に連絡がもらえるようになっていきます。
チラシを作成しポスティングを行う
ポスティングは即効性が高い広告です。買取を行う商品と連絡先をまとめたB5〜A4サイズのチラシをデザイン会社に発注をして作ります。
チラシが完成をしたらポスティング業者にお金を払い、集客をしたいエリアにポスティングをしてもらいます。一人のスタッフを雇うと1日300枚〜900枚を散布出来ると言われています。ポスティングは成約率が1%以下と言われているため、ある程度の数を散布してもらう事が大事になってきます。
チラシを置かせてくれるお店を探す
チラシはポスティングするだけではなく、掲載をさせてくれる場所やお店を見つけることも大事です。自分が買い取る商材を関連性が高いお店や地域の掲示板、スーパーなどに交渉し、チラシを掲載したり置かせてもらいましょう。
こういった地道な行動が集客に繋がっていくのです。
アフィリエイトを導入する
LP経由の成約が安定して入るようになったら、アフィリエイトを導入します。アフィリエイトサービスプロバイダーに連絡をし、アフィリエイターに自社のLPを紹介してもらえる仕組みを作ります。
自社の集客だけだと限界がありますが、アフィリエイトを使うと自社以外の力を活用して集客にレバレッジを効かせることが出来るようになります。
買取ビジネスで扱うジャンル
買取で扱うことになる代表的なジャンルをご紹介します。ここに紹介されていないものでも、需要さえあれば取り扱いが可能です。
自分が興味を持ち、好きになれる商材を取り扱うのが理想です。
ブランド品
ブランド品は全く同じ商品でも、お客様によって買取価格が大きく変わる品物です。
付属品の有無や本体の傷によって、商品価値が変わってしまいます。しかし軽度の傷であれば、格安で買い取ってリペアすることで利益率の高い転売ができるでしょう。
さらに人気のシリーズや、あまり出回っていないレアな商品を見分ける査定力を磨くことが大切です。なかには偽物も紛れているので、真贋鑑定についても学ばなければなりません。
貴金属
アクセサリーやインゴットなどの買取です。貴金属を買い取る際は、相場と純度の2つがポイント。
金などの買取価格の目安は、世界情勢などの影響を受け常に変動しています。毎日チャートを確かめ、相場を根拠とした査定を行いましょう。
また、一口に「金」や「プラチナ」といっても、純度の違いで1つずつ価値が異なります。貴金属で買取ビジネスをスタートする際は、X線の仕組みを使った測定器などを用意しておきましょう。
金券類
切符やチケットなどの金券類は、次の点に注意しましょう。
- 転売先の販売ルール:メルカリなどの一部サイトでは金券類を出品できない
- QRコード式チケット:使用済みか使用前かの確認が難しい
- 万引きされたチケット:プリペイドカードはレジを通さないと使えない
金券を扱うときは「額面金額の8割の価格で買い取る」といった査定ルールを決めておき、機械的に料金を決めるといいでしょう。
金券類は状態によって価値が変動することがないので、転売価格よりも安く買取できれば確実に利益を生み出せます。
中古ガジェットやブランド品を買い取る際は、リペアで価値を上乗せして転売することがおすすめです。ぜひこの記事を参考に、買取ビジネスにチャレンジしてみてください!
家電
大型家電は処分したいというニーズがあります。搬出には軽トラックやハイエースのような荷台が大きい車が必要になります。年式が新しいものであれば高い値段で販売ができますが、実際に集まってくるものは購入してから5年以上が経過した古い家電が中心です。
売りにくいものを現金化する仕組みを作ることで、収益化を行います。
家具
家具も家電と同様、引取希望が多い商材です。搬出を一人で行うのは難しく、組織化をしていかないと難しいでしょう。
組織化してないと扱えないということは、逆にそれが差別化要因となります。家具は中古市場でも取り扱いが盛んであり、リペアも組み合わせると高い利益が期待できます。
ゲーム・おもちゃ
個人でも取り扱いやすく、売れ残りにくい商材です。古いゲームでも需要がありますし、おもちゃも中古商品でも問題なく売れていきます。
取り扱いやすい反面、ライバルも多いため、差別化を考えなければいけません。高く買い取るという訴求だけだと限界が来てしまいます。
書籍
電子書籍が普及した今もなお、紙の本には需要があります。読書家の方は年間数百冊単位で購入をされ、その整理のために依頼をしてきます。引き取りの際にはダンボールを用意しておき、数千冊単位で取り扱いができる用に仕組みを作っておきましょう。
CD・DVD
サブスクが普及したことで、街のレンタルショップが大量閉店。レコードショップも街中で見かけることはなくなりました。
ですが、CDやDVDを利用している方は現在でもおられます。配信に対応していない作品は現在でもCD媒体で所有する必要がありますし、DVDやVHSなどで配信やBlu-rayに対応してない作品は、現在でも高値で取引をされています。配信に対応をしていても、コレクションとして所有される方もおられます。
CDの市場規模自体は今後も縮小をしていきますが、それがゼロになることはありません。参入する業者は少なくなっていくので、この分野で実績を積み上げていくと、集客に苦労しなくなるでしょう。
買い取った商材の販路
買取をした後の商品の販路について解説をします。買取をするだけでは、お金を稼ぐことが出来せん。買い取った商品を売却し、現金に変えることが必要なのです。買い取った金額よりも高い値段で販売が出来れば、利益が残ります。
このパートでは買い取った商材の販売先(売却先)について解説をします。
古物市場
買い取った物品をそのまま持ち込んでトラックを空にすることが出来ます。買取ビジネスが軌道に乗ってくると、商材を自分で売っている余裕がなくなってきます。多少利益が減ってでも売却までの速度を優先する必要が出てくるのです。
そんな時、適正な価格で値段がつく古物市場は大変便利です。自分が住む地域にある古物市場を調べ、買取した商品を持ち込める体制を整えておきましょう。
古物市場では常に競りにかけられる商材を求めていますので、商談を持ち込めば応じてくれるはずです。
ヤフオク
国内最大手の個人売買サイトです。ユーザー数が多いため、ニッチな商材でも現金化をしやすい特徴があります。
メルカリ
若いユーザーを中心に伸びてきたフリマサイトです。
Amazon
買取では中古商品だけでなく、新品商品も集まってきます。Amazonで販売することで効率的に大量の商品を販売することが出来ます。また、Amazonの相場を調べるツールはたくさんあるので、リサーチもしやすいです。
買取ビジネスに必要な資金
買取ビジネスを始めるために必要となる資金について内訳をまとめます。他のビジネスと比べて開業資金はそれほど求められませんので、ハードルはかなり低いと思います。
古物商取得費用
買取を行うためには、管轄の都道府県にて古物商を取得する必要があります。これの取得費用が2万〜3万円程発生します。
買取に使う車の購入費
買い取る商材を持ち運べる大きさの車が必要です。最終的には大型トラックが必要になってきますが、最初の間はハイエースや軽トラックなどでも大丈夫です。副業の方はレンタカーやリース契約で車を用意するのもアリです。
購入をする場合は200万〜300万程度。レンタカーであれば1日1万5千円〜。リースの場合、月3万〜。
HP作成費
買取実績やお店の情報を掲載するためのサイト作成費です。制作費として10万〜20万円以上が必要になります。
LP作成費
買取の申込みに特化したページをランディングページと呼びます。LPを作ることで後述の広告経由できたアクセスを成約に成約に誘導していきます。制作費10万〜30万円程度。
買取資金
商材を買い取る際にお客様に支払うお金を指します。多ければ多いほどキャッシュフローに余裕が出ます。買い取る商材にもよりますが、最低でも100万〜200万以上は用意して下さい。
集客プラットフォームへの登録費、月額利用料金
ホームページを作った直後はSEOが弱く、最初の半年間はアクセスが集まりません。その間は買取を仲介してくれるプラットフォームを利用していきます。これの登録と利用料金に月額5万円〜費用が発生をします。
家賃
自宅で起業することも出来ますが、ガチる場合すぐに置き場所が足りなくなるでしょう。賃貸物件や倉庫を契約して、置き場所を確保しましょう。月額3万〜30万程度。
家賃負担が大きいと感じる方は、コンテナやレンタル倉庫から始めましょう。
ウェブ広告出稿費用
LPにアクセスを集めて自分が買取たい商材を持ってる見込み客を集めるために利用します。広告費として月に10万円以上は必要です。
チラシ作成費
チラシの作成をデザイン会社に発注して作成をしてもらいます。デザイン費用1万円〜。
アルバイト費用
作ったチラシをポスティングしてもらったり、運送を手伝うスタッフの人件費です。月3万〜。
買取ビジネスは今後も稼げる?→せどりからのステップアップにもおすすめ
買取ビジネスは歴史があり、今後も長期的に稼げる可能性が大きいビジネスです。
個人でも参入できますし、会社を作って組織化していくことで、巨大な資本を持つ会社に育て上げることも可能です。
市場調査から鑑定力の向上、広告・宣伝戦略、カスタマーサービスの向上、オンラインとオフラインの融合、そして継続的な改善が、成功への道を切り開きます。
とはいえ、簡単なビジネスかと言うとそんな事はなく、泥臭い行動と検証の連続です。
組織化を行う場合、社内にノウハウを蓄積していかなければならず、人材の雇用や効率的な業務フローの構築など、やらなければいけない事は多岐にわたってきます。
買取ビジネスは、せどりである程度の資本や経験を積んだ方にもおすすめが出来ます。せどりを一生続けることは出来ませんが、買取ビジネスであれば続けることが可能です。
どこかしらのタイミングで規模を大きくしたり、参入障壁を作る事を考える必要に迫られます。買取ビジネスという選択肢を知っておくことで、せどりビジネスを大きくしたくなった時に、迷うことなく移行していけるでしょう。
買取ビジネスは儲かる!成功した体験談
僕の会社では買取ビジネスを開始したい方にコンサルティングをしたり、HPやLPを作るサービスも提供しています。
コンサルをした方は開始して10日で買取の申込みが来るなど、短期間で軌道に乗せることに成功しています。
コンサルを希望される方は問い合わせフォームより、ご連絡を下さい。
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