Amazonの受取拒否|開けてから返品すると、返金は50%になります

QOL

この記事は全面的に書き直しました。前の版は「受取拒否は最終手段」という結論でした。公式の条件を並べたら、逆でした。

先に、いちばん短い答えを書きます。

受け取ってから開けて返品すると、返ってくるのは商品代金の50%です。受け取りを拒否した場合は、配送料を含む全額が返金されます(一部手数料を除く)。

Amazonの公式ヘルプに、両方とも書いてあります。だから「開けるかどうか」で金額が変わります。

もう1つ、先に書いておきます。この記事に来る方の相当数は、「買ったけど、やっぱりいらない」という方だと私は見ています。その場合の答えは5章にまとめました。結論だけ言うと、金額は変わりません。変わるのは、戻ってくるまでの日数です。

先に、立場を明かします

この記事の根拠 Amazon.co.jpの公式ヘルプと利用規約、および特定商取引法の条文です(11章)
立場 中古品の売買を国内で20年近く続けています。Amazonは買う側でも売る側でも使っています
書かないこと 「何回で止まる」という基準。Amazonは公表していません(6章)
売っているもの この記事にはありません。本文中の宣伝は0本です

1. 先に結論を書きます

1-1. 受取拒否は、Amazonが案内している手段です

「注文のキャンセルについて」というヘルプに、そのまま書かれています。

「Amazon.co.jpが発送するご注文について、ご注文をキャンセルできなかった場合は、受け取りを拒否いただくか、商品受領後、返品受付センターで返品手続きをしてください。」

「注文をキャンセルできません」というQ&Aにも、同じ文があります。

「注文をキャンセルできない場合、配送の受け取りを拒否するか、商品を受領後、返品の手続きをしてください。」

裏技でも、グレーゾーンでもありません。Amazonが2つのヘルプで案内している、2つある選択肢の片方です。

1-2. ただし、金額が違います

やり方 返ってくる金額
受け取りを拒否する(Amazonに返送される) 配送料を含む全額(一部手数料を除く)
受け取って、未開封のまま返品する 商品代金(税込)は全額。ただし配送料・手数料は返金されません
受け取って、開封してから返品する 商品代金(税込)の50%。配送料・手数料も返金されません

3行目は、Amazonの「返品・交換の条件」の原文です。

「未使用かつ未開封の場合: 商品代金(税込)を全額返金します。」
「開封済みの場合: 商品代金(税込)の 50% を返金します。」
「開封状態にかかわらず、配送料・手数料およびギフトラッピング料は返金いたしません。」

だから、受取拒否は最終手段ではありません。開ける前に決めるなら、金額としては最も有利な選択肢です。

1-3. ただし、前提が2つあります

前提 外れると
Amazon.co.jpが発送する商品であること マーケットプレイスは、公式の手順に受取拒否が入っていません(2-2)
お客様都合の返品ができる商品であること できない商品は、受け取り拒否もできません(2-3)

1-4. この記事の順番

やること
2章 誰が発送したかを見ます。ここで手続きが分かれます
3章 金額の差を計算します。開けるかどうかの判断です
4章 実際に拒否する手順と、誰に連絡するかを確認します
5章 「買ったけどやっぱりいらない」で拒否しようとしている方へ
6章 「ペナルティ」が規約のどこにあるかを確認します
7章 返金がいつ来るかを、支払い方法別に見ます
8章 「拒否した」のではなく「受け取れなかった」場合。別の話です
9章 身に覚えのない荷物。これは法律が別に用意されています

2. まず、誰が発送したかを見ます

2-1. Amazon.co.jpが発送する場合

段階 できること
出荷準備の開始前 注文履歴からキャンセルできます。「キャンセルできる注文は、出荷準備開始前のものに限ります」と書かれています
出荷準備が始まったあと 「商品をキャンセル」ボタンが出ません。ここからが、受け取り拒否か返品かの二択です

「商品をキャンセル」ボタンが表示されていない場合は、注文をキャンセルできません、と公式に書かれています。何度リロードしても出ません。

2-2. マーケットプレイス(出品者が発送)の場合

ここは、まったく別の手続きになります。

「Amazon.co.jpで販売している商品とは異なり、Amazon.co.jpはAmazonマーケットプレイスでの取引には直接関与いたしません。Amazonマーケットプレイスで購入した商品の返品または返金については、出品者に直接連絡し、適切な手順に従ってください。」

公式に案内されている流れ
1. 注文履歴から「商品の返品」を選び、出品者に返品リクエストを送る
2. 出品者が可否を判断する。48時間以内にEメールで連絡が来る
3. 承認されると、返送先住所/前払い返品用ラベル/返品不要の返金、のいずれかが案内される
4. 48時間以内にどれもなければ、Amazonマーケットプレイス保証を申請できる
5. 返送先が海外の場合、さらに最大5日待つ。5日経っても案内がなければ、やはり保証を申請できる
6. 出品者は返送品を受け取り次第、通常7日以内に返金する

この6段階のどこにも、「受け取りを拒否する」は出てきません。1-1で引いた文は「Amazon.co.jpが発送するご注文について」と書き出されています。マーケットプレイス向けではありません。

なお、出荷通知メールの前にキャンセルリクエストを出していた場合だけ、別の扱いがあります。

「出荷通知メール送信前にキャンセルリクエストを行ったことが確認できる場合は、返品することができます。」

2-3. 例外:受け取り拒否そのものができない商品

「※ただし、お客様都合のキャンセル・返品ができない商品については、受け取り拒否や返品手続きはできません。

公式に、お客様都合の返品・交換を承れないものとして挙げられている例です。

挙げられているもの(抜粋)
使用済みまたは開封済みの消耗品/使用感のある商品
Apple製品(beats by dr.dreを含む)
Garmin製品、日本サムスンのストレージ製品、ダイワ・シマノの釣り用リールなど
CD・DVD・PlayStationソフト・ビデオゲームの一部商品
受注生産品、特注制作品、刻字入り商品、サイズお直し品
車用タイヤ・ホイールセット
商品詳細ページに返品や交換ができない旨の記載がある商品
携帯決済で注文された商品

いちばん見落とされるのは最後の2つだと思います。商品ページに書いてあるかどうかは、注文前に見られます。そして支払い方法によっても変わります。

2-4. 判定表

確認すること 結果
注文履歴に「商品をキャンセル」ボタンがある それを押してください。ここで終わりです
ボタンがない/「Amazon.co.jpが発送」の表示 受け取り拒否か、受け取ってから返品かの二択です(3章)
ボタンがない/出品者が発送 2-2の手順です。受け取ってから返品リクエストを出します
お客様都合の返品ができない商品 どちらもできません。商品ページの記載を確認してください

3. 金額の差を計算します

3-1. 「開封済み」とみなされる条件が、公式に列挙されています

50%になるかどうかは、ここで決まります。

公式が「開封済みとみなされます」として挙げているもの
メーカー既成の梱包を開封してある、または破損している
商品を意図的に破損させるような再梱包がしてある
商品タグが外されている
部品のビニール包装が開封されている
ケーブルを固定するワイヤーなどが外されている
その他、商品自体に使用された形跡がある

「中身を確認してから決めよう」と思ってメーカーの箱を開けると、この1行目に当たります。確認した瞬間に50%です。

Amazonの外装の段ボールを開けるのは、ここには入りません。問題になるのはメーカー既成の梱包のほうです。ただし、返送するときに外装がない場合も、お客様都合の返品を承れない例として挙げられています。

3-2. 数字にします

以下は仮定の数字です。商品代金3,000円、配送料410円の注文とします。

戻る金額 元の3,410円との差
受け取りを拒否した 3,410円(一部手数料を除く) ほぼ0円
受け取って、未開封で返品した 3,000円 −410円
受け取って、開封して返品した 1,500円 −1,910円

さらに、返品には返送料が乗る場合があります。

「注文履歴から返品用ラベルを使用して商品を返送した場合、返品理由がお客様都合によるものであれば、返金額から返送料が差し引かれます。

3-3. だから、判断は玄関で終わります

状況 やること
いらないと分かっている(間違えて注文した、二重注文、気が変わった) その場で受け取りを拒否します。開ける理由がありません
中身が合っているか不安(違う商品かもしれない) 受け取ります。ここで拒否すると、確認する機会が消えます
初期不良の可能性がある 受け取って開けます。不具合による返品は、配送料・手数料も含めて全額返金の対象です

3行目が重要です。50%になるのは「お客様都合」の返品だけです。不具合の場合は、公式に「商品代金(税込)、配送料・手数料およびギフトラッピング料を全額返金または同一商品と交換します」と書かれています。

3-4. 受取拒否のコストは、金額ではなく取り消せないことです

受け取りを拒否すると
中身を確認できません
再発送はされません。「配達不可で返送された商品の再発送はいたしません」と公式に書かれています
やっぱり欲しくなった場合は、注文し直しになります。そのとき価格が変わっている可能性があります

だから、迷っているなら受け取ってください。開けなければ、配送料の410円だけの差です。開けたら1,910円の差になります。迷いの値段は、その間のどこかにあります。

4. どうやって拒否するか、誰に連絡するか

「受け取り拒否 連絡」で検索して来られる方が、3番目に多いクエリです。誰に言えばいいのか、が分からないということだと思います。相手は、注文ごとに違います。

4-1. まず、配送業者を確認します

手順
1. 注文履歴にアクセスします
2. その注文の横の「配送状況を確認」を選びます
3. 配送業者の名前とトラッキングIDが表示されます

公式ヘルプの手順です。トラッキングIDは、配送業者のサイトでは「お問い合わせ番号」「伝票番号」「送り状番号」「追跡番号」など、名前が変わります。同じ番号です。

4-2. 配送業者ごとの窓口

公式ヘルプに、国内配送の一覧があります。

配送業者 公式に案内されている窓口
Amazon 注文履歴の「配送状況を確認」から。再配達依頼の自動音声受付は0120-899-068。「この配送に関するお問い合わせは、Amazon カスタマーサービスにて承ります」と書かれています
ヤマト運輸 追跡ウェブサイト/再配達リクエスト/受け取り日時・場所の変更
佐川急便 追跡ウェブサイト
SGムービング 佐川急便のサイト。Amazonの画面では「佐川急便」と表示されます
日本郵便 追跡ウェブサイト/再配達リクエスト
アートセッティングデリバリー/プラスカーゴサービス それぞれの追跡ウェブサイト

「Amazon」と表示された場合、それはAmazonと提携している配送業者が運んでいるという意味です。個別の配送店に電話をかける先はありません。窓口はAmazonです。

4-3. 拒否の伝え方は、状況で変わります

状況 やること
配達員が来た(対面) その場で受け取らない意思を伝えます。伝票にサインをしなければ、そこで終わります
不在票が入っていた 再配達を依頼せず、4-2の窓口に受け取らない旨を伝えます。放置しても返送されますが、期間がかかります(8章)
まだ配達されていない 先に注文履歴を見てください。「商品をキャンセル」ボタンが残っていれば、そちらのほうが早く終わります(2-1)
置き配で完了している 拒否する相手がいません。返品の手続きです(8-4)

言い方に工夫は要りません。受け取らないという意思が伝われば足ります。理由を説明する義務もありません。配達員は、荷物を運ぶ人であって、拒否の可否を判断する人ではありません。

ただし、置き配を指定している注文では、配達員が来ないので伝える機会がありません。ここは注文時の設定で決まります(8-4)。

5. 「やっぱりいらない」で拒否しようとしている方へ

ここは、はっきり書きます。この記事に来る方のうち、相当数が「買ったけど、やっぱりいらない」という方だと私は見ています。

5-1. そう見ている理由

検索されている言葉 そこから読めること
「受け取り拒否 ペナルティ」「受け取り拒否 アカウント停止」 やっていいことなのかを気にしています
「受け取り拒否 事前」 届く前に手を打ちたい、ということです
「コンビニ受け取り キャンセル ペナルティ」 取りに行かないことでキャンセルにできないか、という発想です

キャンセルできなかったから拒否する人は、アカウント停止を検索しません。Amazonに案内されたとおりにしているだけだからです。検索するのは、自分でも引っかかっている人です。

だから、その方に向けて書きます。

5-2. 公式の案内には、条件が付いています

1-1で引いた文を、もう一度見てください。

「Amazon.co.jpが発送するご注文について、ご注文をキャンセルできなかった場合は、受け取りを拒否いただくか…」

状況 この文に当たるか
「商品をキャンセル」ボタンが消えていた 当たります。案内されている使い方です
ボタンはあったが、押さずに配送させた 当たりません。「キャンセルできなかった場合」ではありません

5-3. それでも、金額は同じです。違うのは日数です

ここが実際の判断材料になります。どちらを選んでも、戻る金額は変わりません。変わるのは、戻ってくるまでの日数です。

キャンセルボタンを押す 配送させて拒否する
手続き 1回のクリックで終わります 配達を待つ、または窓口に連絡する(4章)
返送の待ち時間 ありません Amazonに戻るまで待ちます
返金処理 そこから始まります 返送品の到着後、さらに2〜5日程度(7-1)
確実性 キャンセルされた注文として記録されます 配達不可として返送されるのを待つ形になります

同じお金を、何日か遅く受け取ることになります。ボタンが出ているなら、押したほうが単純に得です。ズルいかどうかの話ではなく、日数の話です。

5-4. 「わざと受け取らない」という手について

コンビニやロッカーで受け取らずに期限を切らせる、という発想が検索に出ています。結果としては、配達不可としてAmazonに返送され、返金されます(8章)。

ただし
Amazonが手段として案内しているのは、受け取り拒否と返品の2つです。「取りに行かない」は、そこに入っていません
公式が「配達不可となるよくある原因」として挙げているのは、住所の不備、不在、伝票の判読不能、心当たりのないギフトの拒否です。事故の説明であって、手段の案内ではありません
そして、保管期限が切れるまで3日から7日かかります(8-1)。返金はさらにその後です

いちばん時間がかかる方法で、得られる金額は同じです。積極的に選ぶ理由が見当たりません。

5-5. 根本のほうが直しやすい場合があります

「やっぱりいらない」が繰り返し起きるなら
注文から出荷準備までが速いほど、キャンセルの窓は短くなります。急ぎでない注文で速い配送を選ぶ必要はありません
1クリックで確定する注文方法を使っていると、迷う時間が発生しません
定期おトク便は、次回の配送予定日から一定期間より前に変更・スキップができます。届いてから拒否するより手前に操作があります

3行とも、拒否の回数そのものを減らす方向の話です。6-4で書くとおり、条文は回数ではなく「不適切と疑われるかどうか」で書かれています。減らせるなら、そこが一番効きます。

6. 「ペナルティ」は、規約のどこにありますか

6-1. 規約に「受取拒否」という語はありません

Amazon.co.jp利用規約を読むと、受取拒否を禁止する条文はありません。あるのは、この一文です。

Amazon.co.jp利用規約
「アマゾンは、本規約及びその他の利用規約への違反、違法行為、不正行為があった場合、その他不適切な行為が行われたと合理的に疑われる場合において、その裁量の下で予告なく、サービスの拒否、アカウントの停止、アマゾンサービスの利用許諾の解除、コンテンツの削除と編集、ご注文のキャンセル、キャンペーンまたはプロモーション等の変更および停止を行う権利を留保します。」

6-2. この条文の読みどころ

語句 意味するところ
「不適切な行為が行われたと合理的に疑われる場合」 違反が確定していなくても足ります。「疑われる場合」と書かれています
「その裁量の下で」 該当するかどうかを判断するのはAmazonです
「予告なく」 事前の通知は要件になっていません
「サービスの拒否、アカウントの停止」 措置の内容が並記されています

6-3. だから、答えは三段になります

問い 答え
受取拒否は禁止されていますか されていません。ヘルプが手段として案内しています(1-1)
受取拒否でアカウントが止まりますか 受取拒否を理由とする条文はありません。ただし、上の裁量条項はあります
何回までなら大丈夫ですか 公表されていません。この記事では書きません

「◯回でアカウント停止」「年に◯回までなら安全」という数字を見かけたら、出どころを確認してください。Amazonは基準を公表していません。公表されていない基準を書ける人は、Amazonの中にしかいません。

6-4. 代わりに使える見方

条文は「行為」ではなく「不適切と疑われるかどうか」で書かれています。だから、回数そのものより、注文と拒否の比率のほうが説明のつく形になります。ここは私の見方で、公表された基準ではありません。

状況 説明のつきやすさ
年に何百件も買っていて、そのうち1件を拒否した 説明がつきます
注文が数件で、そのほとんどを拒否している 説明がつきません
キャンセルできる段階で毎回放置し、届いてから拒否している キャンセルボタンを使わない理由が説明できません(5-2)

3行目が、いちばん避けやすい形です。出荷準備が始まる前ならボタンで終わります。そこを使わずに毎回配送させるのは、こちらの手間としても損です(5-3)。

6-5. 警告メールが来た場合

Amazonを名乗るメールには、偽物があります。アカウントの状態はメールのリンクではなく、Amazonのサイトに自分でアクセスして確認してください。当サイトに、偽メールの見分け方をまとめた記事があります(11章)。

7. 返金はいつ来ますか

7-1. 起点は「Amazonに戻ったとき」です

「配送業者よりAmazon.co.jp に商品が戻った場合、購入者に配送料を含む全額が返金されます(一部手数料を除く)。」

時間がかかる区間
拒否してから、配送業者がAmazonへ返送するまで
返送品が到着してから、返金処理が完了するまで
返金処理から、支払い方法ごとの反映まで

2行目について、公式にこう書かれています。

「返送商品が配送センターに到着後、返品および返金処理が完了するまでに、下記の目安に加えて2-5日程度かかることがあります。」
「一部の商品(例:高額商品および並行輸入の腕時計)の場合は、返品後にメーカーや担当部署にて現品を確認してから返金の手続きを進めます。このため、下記の目安に加えて10日程度かかることがあります。」

7-2. 支払い方法別の目安

公式ヘルプに載っている数字です。いずれも「返品商品を受領してから」の日数です。

支払い方法 返金の方法 所要日数
クレジットカード Amazonギフトカード、または同じカードへの返金から選べます 1〜3日程度
コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー Amazonギフトカード 1〜3日程度
携帯決済 決済サービス事業者経由 1〜3日程度
あと払い(ペイディ) ペイディ経由 1〜3日程度
PayPay PayPay経由 1日程度
メルペイ メルペイ経由 1日程度
au PAY au PAY経由 1日程度
Amazonギフトカード ギフトカード残高に戻ります 1〜2日程度
Amazonポイント ポイント残高に戻ります 1〜3日程度
パートナーポイントプログラム それぞれのポイント残高 3〜5日程度
オリコ分割払い 申込時に登録した銀行口座 1週間程度

コンビニ・ATM払いの返金先はAmazonギフトカードです。現金で戻してほしい場合は、注文履歴での手続き時に銀行口座を登録するよう案内されています。ここを知らずに待つと、いつまでも口座に入りません。

7-3. 「返金されない」と感じたときに確認する順番

順番 確認すること
1 注文履歴で「配送状況を確認」を開き、配達不可になっているかを見ます
2 まだAmazonに戻っていないなら、返金の時計は動いていません
3 戻っているなら、7-1の2〜5日と、7-2の日数を足します
4 コンビニ・ATM払いなら、ギフトカード残高を見ます(7-2)
5 クレジットカードなら、締日をまたいでいないかを見ます。同月の請求から差し引かれる場合と、翌月以降になる場合があると案内されています

「お届け予定日を過ぎても返金の案内がない場合は、カスタマーサービスまでご連絡ください」と公式に書かれています。1から5を確認したうえで、それでも動いていないなら、そこが窓口です。

8. 「拒否した」のではなく「受け取れなかった」場合

検索して来られる方の中に、受け取り期限を過ぎてしまった方が一定数います。これは拒否とは別の話です。手続きも、心配すべき点も違います。

8-1. 受取スポットの保管期間は、3段階あります

受取スポット 保管期間
Amazonロッカー 配達完了日から3日以内
ファミリーマートのファミロッカー 配達完了日から3日以内
PUDOステーション(宅配便ロッカー) 配達完了日から3日以内
ファミリーマートカウンター 配送完了日から4日以内
ローソンカウンター 配送完了日から4日以内
ミニストップカウンター 配送完了日から4日以内
Amazonカウンター 配達完了日から7日以内
ヤマト運輸営業所 配達完了日から7日以内

ロッカー系が3日、コンビニのカウンターが4日、カウンターと営業所が7日です。「コンビニ受け取り」と一括りにすると、ファミロッカーとファミリーマートカウンターで1日ずれます。

8-2. 期限を過ぎるとどうなりますか

受け取られなかった荷物は、Amazonへ返送されます。公式は、配達不可となるよくある原因として、「配送業者が何度か配達を試みたものの、ご不在などで、お届けできなかった場合」を挙げています。

そのあと
Amazonに戻れば、配送料を含む全額が返金されます(一部手数料を除く)。拒否した場合と同じ扱いです
再発送はされません。もう一度買う場合は、注文し直しになります

つまり、受け取り忘れでお金が消えることはありません。消えるのは、その商品をその値段で買えたという機会のほうです。

8-3. これはペナルティですか

6-1で見たとおり、規約に「受け取らなかった場合」を対象とする条文はありません。あるのは同じ裁量条項だけです。

不在で受け取れなかったことと、キャンセルできる段階で放置して毎回返送させることは、条文の「合理的に疑われる」の当たり方が違うはずです。ここは私の見方で、公表された基準ではありません。

8-4. 置き配で配達完了になったあと

できること
配達される前 受け取りを拒否できます
置き配で配達が完了したあと 拒否する相手がいません。返品の手続きになります(3章)

置き配は、拒否の機会が最初から存在しない受け取り方です。いらない可能性がある注文で置き配を指定すると、選択肢が1つ減ります。ここを先に決めておくと、3-3の判断が要らなくなります。

9. 身に覚えのない荷物が届いた場合

9-1. これは、注文した商品の受取拒否とは別の話です

法律に、専用の条文があります。

特定商取引に関する法律 第五十九条(売買契約に基づかないで送付された商品)
「販売業者は、売買契約の申込みを受けた場合におけるその申込みをした者及び売買契約を締結した場合におけるその購入者(以下この項において「申込者等」という。)以外の者に対して売買契約の申込みをし、かつ、その申込みに係る商品を送付した場合又は申込者等に対してその売買契約に係る商品以外の商品につき売買契約の申込みをし、かつ、その申込みに係る商品を送付した場合には、その送付した商品の返還を請求することができない。

この条文から読めること
送りつけた側は、返還を請求できません
保管しておく義務が、この条文からは出てきません
受け取ってしまったあとでも適用されます。拒否できたかどうかは条件になっていません

9-2. ただし、第2項があります

同 第五十九条第2項
「前項の規定は、その商品の送付を受けた者が営業のために又は営業として締結することとなる売買契約の申込みについては、適用しない。

事業として仕入れをしている方が、事業用の住所で受け取った場合は、この条文の外に出る可能性があります。個人として受け取ったのか、事業として受け取ったのかで扱いが変わりうる、という構造です。個別の判断は私にはできません。

9-3. 代金引換は、別に扱ってください

違い
普通の荷物 受け取っても、9-1の条文が使えます
代金引換 受け取ると同時に支払います。払ったお金を取り戻すのは、別の問題になります

だから、心当たりのない代金引換だけは、その場で受け取らないほうが単純です。玄関で断れば、支払いは発生しません。

なお、Amazonの公式ヘルプは、配達不可になるよくある原因の1つとして「ギフト注文の場合で、ギフトの受け取り主が心当たりのない荷物として受け取り拒否された場合」を挙げています。ギフトが届く予定があるなら、先に伝えておくと、この事故が減ります。

10. まとめ

この記事で書いたこと
1章 受取拒否はAmazonが案内している手段です。そして金額が3段階に分かれます
2章 Amazon.co.jpが発送する場合と、マーケットプレイスの場合で手続きが別です
3章 開封済みになると、返金は商品代金の50%です。判断は開ける前に終わります
4章 誰に連絡するかは、注文履歴に出ている配送業者で決まります
5章 「やっぱりいらない」の場合、キャンセルボタンのほうが早く終わります。金額は同じです
6章 規約に受取拒否を禁じる条文はありません。あるのは裁量条項です
7章 返金の時計は、Amazonに商品が戻ってから動きます
8章 受け取れなかった場合も、返金は同じ扱いです。保管期間は3日・4日・7日の3段階
9章 身に覚えのない荷物は、特定商取引法59条という別の条文の話です

全部を1行にすると、こうなります。

受取拒否は最終手段ではありません。開けてしまうと、返金は商品代金の50%になります。判断は玄関で終わります。

10-1. 今日からの1手

注文履歴を開いて、その注文が「Amazon.co.jpが発送」か「出品者が発送」かを確認してください。

それだけです。この記事の分岐は、全部その1行から始まります。

確認した結果 次にやること
「商品をキャンセル」ボタンがある 押してください。それで終わります
ボタンがない/Amazon.co.jpが発送 3-3の表で、拒否するか受け取るかを決めます
ボタンがない/出品者が発送 2-2の6段階です。48時間と5日という締切があります
すでに置き配で届いている 拒否はできません。開ける前に3-1を読んでください
身に覚えがない 9章です。代金引換なら、その場で受け取らないでください

11. 出典

出典 この記事で使った箇所
Amazonカスタマーサービス「注文のキャンセルについて」 「キャンセルできる注文は、出荷準備開始前のものに限ります」、「ご注文をキャンセルできなかった場合は、受け取りを拒否いただくか、商品受領後、返品受付センターで返品手続きをしてください」、お客様都合のキャンセル・返品ができない商品は受け取り拒否もできないこと、マーケットプレイスで出荷通知前にキャンセルリクエストを行った場合の扱い(1-1・2-1・2-2・2-3・5-2)
Amazonカスタマーサービス「【Q】注文をキャンセルできません」 「注文をキャンセルできない場合、配送の受け取りを拒否するか、商品を受領後、返品の手続きをしてください」(1-1)
Amazonカスタマーサービス「返品・交換の条件」 未開封は商品代金を全額返金、開封済みは50%、配送料・手数料は開封状態にかかわらず返金しないこと、「開封済みとみなされます」の6項目、お客様都合の返品・交換を承れない商品の一覧、不具合の場合は配送料・手数料も含めて全額返金(1-2・2-3・3-1・3-3)
Amazonカスタマーサービス「配達不可パッケージ」 「配送業者よりAmazon.co.jp に商品が戻った場合、購入者に配送料を含む全額が返金されます(一部手数料を除く)」、「配達不可で返送された商品の再発送はいたしません」、配達不可となるよくある原因4項目(1-2・3-4・5-4・7-1・8-2・9-3)
Amazonカスタマーサービス「返金」 支払い方法別の返金方法と所要日数、配送センター到着後の2-5日、高額商品・並行輸入の腕時計の10日程度、返品用ラベルを使った場合に返送料が差し引かれること、コンビニ・ATM払いの返金先と銀行口座登録の案内(3-2・7-1・7-2・7-3)
Amazonカスタマーサービス「Amazonマーケットプレイス商品の返品・返金」 「Amazon.co.jpはAmazonマーケットプレイスでの取引には直接関与いたしません」、返品リクエストから48時間、返送先が海外の場合の最大5日、返送品受領後7日以内の返金、マーケットプレイス保証(2-2)
Amazonカスタマーサービス「配送業者に連絡する」 注文履歴の「配送状況を確認」から配送業者名とトラッキングIDを確認する手順、国内配送の配送業者一覧(Amazon・ヤマト運輸・佐川急便・SGムービング・日本郵便・アートセッティングデリバリー・プラスカーゴサービス)、Amazon配送の再配達依頼の自動音声受付番号(4-1・4-2)
Amazonカスタマーサービス「受取スポットへの配達」 受取スポット別の保管期間(Amazonロッカー・ファミロッカー・PUDOは3日、ファミリーマート/ローソン/ミニストップの各カウンターは4日、Amazonカウンター・ヤマト運輸営業所は7日)(8-1)
Amazon.co.jp利用規約 「その他不適切な行為が行われたと合理的に疑われる場合において、その裁量の下で予告なく、サービスの拒否、アカウントの停止…を行う権利を留保します」(6-1・6-2・8-3)
e-Gov法令検索「特定商取引に関する法律」 第59条第1項(売買契約に基づかないで送付された商品の返還を請求できないこと)、第59条第2項(営業のために又は営業として締結することとなる売買契約の申込みには適用しないこと)(9-1・9-2)

ヘルプと規約は改定されます。この記事の引用は執筆時点のものです。実際に手続きをする前に、リンク先の原文をご確認ください。個別の注文がどの条件に当たるかを、私は判定していません。また、弁護士ではないため、法令の当てはめも行っていません。

12. あわせて読む

記事 どこがつながっているか
Amazonにキャンセルリクエストする手順 2-1の前の段階です。ボタンがあるうちに終わらせる話
Amazonの商品が届かない場合の対処方法 8章の隣です。届かないのか、返送されたのかの切り分け
「amazonアカウントを利用制限しています」メールは詐欺の恐れあり 6-5です。警告メールが本物かどうかの確認方法
Amazonアカウント停止からの復活 6章を出品者側から見た記事です。同じ裁量条項が働きます

13. この記事について

根拠 すべてAmazonの公式ヘルプ・利用規約、およびe-Gov法令検索の条文です。引用箇所は9章に対応させています
私の見方である部分 6-4と8-3の2か所だけです。どちらも本文に「公表された基準ではありません」と書いています
取り下げた結論 「受取拒否は最終手段として使うべき」。公式の返金条件を並べると逆でした。開ける前なら、金額としてはいちばん有利な選択肢です(1-2)
削除したもの① 「アカウント停止(垢バン)のリスクと警告メールの基準」の「基準」。Amazonは基準を公表していません(6-3)
削除したもの② 「物流への負荷(2024年問題以降の観点)」。出典がなく、読者の判断材料にもなりませんでした
足したもの 2章(Amazon発送とマーケットプレイスの分岐)、3章(金額の3段階)、4章(配送業者別の窓口)、5章(「やっぱりいらない」で拒否しようとしている方へ)、8章(受け取れなかった場合と保管期間)。どれも前の版にはありませんでした
数字について 3-2の金額は仮定です。仮定であることを本文にも書いています。返金の日数と保管期間は、すべて公式ヘルプの数字です
専門家ではない部分 弁護士ではありません。特定商取引法59条が個別の事案に当てはまるかどうかも、判断していません
本文中の宣伝 0本です

前の版は、受取拒否を「やってもいいが避けるべきこと」として書いていました。この版が書いたのは、いつ使うと得で、いつ使うと損か、という金額の話です。判断は玄関で終わります。

 

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